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100年前の無声映画『イントレランス』に命を吹き込む「活動写真弁士」
2025-06-24 13:50

100年前の無声映画『イントレランス』に命を吹き込む「活動写真弁士」

映画がまだ「活動写真」と呼ばれた時代。音はまだなく、日本では「弁士」が映像に合わせてストーリーを語りました。「カツベン」の第一人者が、無声(サイレント)映画の最高傑作を上演する。そんな貴重な機会を、RKB毎日放送の神戸金史解説委員長が取材。6月24日放送のRKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』で紹介しました。


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この時点で、RKBのスタジオで、 日替わりコメンテーターが、独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
今回の話題は、100年前の無声映画「イントレランス」です。
100年以上前の話です。
その頃は、音声がないので、無声映画と言われていました。
もちろん、モノクロで、白黒の映画で、音もない。
その時に、海外ではオーケストラがついて、上映会場で音楽をつけていたのですが、
日本で独自の発展を遂げた文化があります。
無声映画に活動弁士と言われた人たちが、 喋りながらストーリーを語っていく。
映像は映像であるわけですが、それに合わせて盛り上げたり、 説明したり、笑わせたりという、
一つの話芸としてあった活動弁士が、 まだ現代の日本でも活躍しているのです。
2年ほど前に、若手で新人の人がいるというのを取り上げたことがあるのですが、
日本を代表する活動弁士の一人が、片岡一郎さんとおっしゃいます。
1977年、東京生まれなので、私より10歳下ぐらいですかね。
様々なドラマ、映画で活動弁士役として登場したりもしていますが、
この方が今、福岡で活動弁士として、 映画史にその名を刻む超有名作品を取り上げて説明していくと。
まず解説をして、その解説の後に上映して、 活弁を披露する。
そこが生の音楽付きで、片岡一郎講義プラス実演、 活弁で辿る無声映画史というシリーズが福岡で始まっているのですね。
1回目、今年は映画のイントレランスという超大作について、 片岡さんが解説と活弁をしてくれました。
イントレランスは、私がドキュメンタリーを作るときに活用した無声映画、1916年なんですよ。
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これ見てください。ポスターなんですけど、 巨大なセットが1916年の公開のイントレランスでは作られました。
高さが45メートル、奥行きが1キロ弱あるんですよね。セットが。
今では考えられない。
CGのある世界では考えられないけど、CGがなくてもこんな巨大なセットを作ったことはないと思うんですね。
大変な赤字になって、この映画は壊すのに放置されたまま、何年も廃墟のようにセットが残っていたと言われていますが、
映画史に残る大傑作なんですよ。
これの上映が活弁としてあるっていうのは大変なことなので、まず見に行ってみたんですけども、
この映画は4つの時代、古代バビロン、紀元前2500年、キリスト、西暦00年ぐらいですね、30年ぐらい、
それから中世のフランス、それして現代のアメリカの4つの時代を行ったり来たりするんですけど、
そんな映画史に残るような画期的な作品でした。
時代を飛ぶときには、ゆりかごを揺らす女というシーンが挟まれて、静かにゆりかごを揺らしているんですけど、
それについて詳しい説明はない。
だけど私は学生時代にこれを見てですね、いつの時代も不寛容な、イントレランスで不寛容っていう意味ですけど、
不寛容な事実がいっぱい起きていくんだけど、それを歴史の女神が見守っている、そんなふうに見ました。
これについて、発弁をする前に片岡さんが解説をしました。お聞きください。
今の我々でした、例えば物語が進んでいって、それが突然過去に戻る過去回想っていうのは当たり前ですし、
あるいはある場面があって、次の場面に行くときに全然違う空間であって、
違う時間に行ったりすることも当たり前に受け入れることができるんですけども、
当時はそういったことへと分かりづらいということで批判されたわけですね。
ところがグリフィスはそうやることによって映画らしい表現になるんだということを主張したわけです。
映画でしかできない表現というのを生み出しまして、
今なら当たり前の様々な撮影技法というのを次から次へと誕生させて、
そして定着させていったということで、アメリカ映画の地、あるいは映画の地というふうに呼ばれるようになっていくわけですね。
ことにグリフィスお得意の演出、このクロスカッティング、さまざまなパッパッパッと映していく中で、
ラストミニッツレスキューというグリフィスのお得意の演出でございます。
これからご覧いただきますイントレランスでもその演出が使われているんですけども、
簡単に言いますと、ヒロインが例えば捕まっている、殺されそうであると、悪役が迫ってくる。
そしてそこに助けに行こうとする人がパッと場面が映って、車がバーッと走って向かっていく。
そうするとまたパッと画面が移り変わりまして、悪役がさらに迫って銃口を突きつけるギャーという表情のヒロインが映る。
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そうしたらまたぐっと車がワーッと近寄ってくる。もうどう考えても間に合わないじゃないか。
どうするんだろう、どうするんだろう、パッパッパッと画面が映っていって、もうダメだと思った瞬間に、
その主人公がバンと抱え込んできて、助かった、間に合った。最後の1分、1秒でようやく間に合ったっていう。
これは演出、映像的な演出であっち行ったりこっち行ったりするからこそ刺激的なんですね。
舞台劇あるいは本当に物語が順に時間通りに進んでいく演出でしたら、遠くから来るのがわかるわけじゃないですか。
このぐらいの距離だからということはこのぐらいの時間には到着するよね。
だったらこれは間に合うよねとかそういうふうになるわけですが、それが映画らしい演出によって、
間に合うのかな、どうなのかな、いや間に合わないかもしれないよ、でも映画だから間に合うに決まっているんだけども、
でもこれは間に合わない、どうしようどうしようっていうような、そういった演出が可能になった。
これもグリフィスの功績でございます。
映画イントレランスを監督したD.W.グリフィスは、映画の基地と言われているのは、こういった編集効果とかを独自にどんどん編み出していったからなんですね。
こんなふうに片岡さんが紹介をしてくれた後に、実際のイントレランス、3時間近い超大作なんですけど、が上映され、活弁をつけられていきます。
この時に一部をそのまま切り出してみたんですが、古代バビロン編、バビロン王国が裏切りから崩壊していく大変なスペクタルと、
不寛容な人たちによって無実の罪に問われて、死刑判決を受けてしまう現代アメリカの青年、そんな話が行ったり来たりするところをちょっと切り出してみました。
バビロンでは王様に仕えている山の娘が登場してきます。
山の娘の兄は裁判官に妹が手に負えない人間であると訴えた。
何しろ気に入らないことがあれば叫ぶしひっかくしどうにもなりません。
なんだって?
こいつの言い分なんて聞かなくても結構ですよ。
よーい、何かあれば申してみよう。
触るな!どいつもこいつも人なんだと思っているんだ!
なるほど、確かにこのままにはしておけぬな。
かくして判決は下った。
彼女は結婚史上に贈られ、良き夫を持つこととなる。
ほら、行くぞ!
ゆりかごは揺れ続ける。
小なたと彼方を結びつける。
喜びと悲しみを歌いながら。
物語は現代に帰る。
ゼンキンス工場の配当金はミス・ゼンキンスの支援する事前事業のさらなる要求に対応できなくなっていた。
彼女は兄に不満を訴え、兄はやがて決断をした。
兄さん、これでは世の中を向上させることはできません。
全員の給料を10%カットするんだ。
はい。
なんだって。
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とんでもないことになるぞ。
この決定は当然ながら、労働者たちの大きな反発を生んだ。
大規模なストライキが結婚される。
ふざけるな、ゼンキンスの野郎め。
俺たちからむしり取った金でもって、俺たちの人間性を向上させるとかぬかしやがる。
馬鹿にするのも大概にしろ。
怒りは激しい渦となり、時と共に勢いを増していく。
工場の機能は完全に停止した。
労働者たちはいかに飢えたりとはいえ、一歩も引くつもりはなかった。
もう我慢の限界だ。
ゼンキンスを引きずり出せ。
怒りの炎は赤々と燃え上がり、街中を飲み込まんとする。
これを鎮圧せんと、武力が行使される。
それはまさに、不寛容から生み出された一方的な暴力であった。
職人たちは逃げ惑うばかり。
さあ、構えて。
労働者を弾圧する経営者が銃を出して消してしまう。
神谷亜佑美さんという方はピアノを付けて、
映画を映しながらずっと絵に合わせて活動弁士が喋っていく。
こういうものなんですよ。
今聞いてもらったらわかると思うんですけど、
一人でずっと喋っていくので、
コア色を使い分けたり、ある意味和芸として、
一つの芸だと僕は思いました。
こういった活動弁士の世界が、
福岡で博多活弁パラダイスというタイトルで続いているんですけども、
その中で片岡一郎さんによる講義プラス実演活弁でたどる無性映画誌。
これが第1回イントレランスが終わったところです。
今後、7月27日には日本の無性映画、1926年公開。
来年で100年か。
脚本、川端康成補歌。
タイトルは狂った1ページ。
僕知らないんですよ、これ。
これも片岡さんが講義&実演してくれるんですけど、
日本映画史上初の全映映画で、
現在も世界各地で上映され続けカルト的な人気を誇る作品。
聞いたこともないんですけど、すごいな。
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絹笠監督ですね。
そして9月7日、第3回目がアメリカ映画のメトロポリス。
これはタイトルは知ってますが見たことありません。
100年後の未来。
2026年を舞台にしたSF芸映画を1926年に公開している。
その中に登場するアンドロイドマリアは、
映画史上最も美しいロボットと言われていて、
スターウォーズシリーズのC-3POのデザインに影響を与えている。
100年前と今は繋がっているんですね。
博多活弁パラダイス、片岡一郎さんの無性画史のシリーズは、
検索していただければわかると思いますので、
興味のある方はぜひお聞きになっていただけたらと思います。
ここまでキャッチアップをお送りしました。
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