1. 亀っちの部屋ラジオ
  2. #376 (週末版) NHKでドラマ化..

週末版ではゲストを招いて、脱力系ながらも本質をついた商売論・人生論を展開。NewsPicksではこのPodcastを元にした記事も配信しますので、ぜひそちらもご覧ください。聞き手は野村の代打で、高橋智香が務めます。

■NewsPicks掲載記事:

6/29公開

■ゲスト:

岸田 奈美(作家)

■MC:

亀山 敬司(DMM.com 会長)

<SNS>

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<掲載メディア>

・NewsPicks記事 シーズン3(最新): ⁠⁠⁠⁠https://newspicks.com/user/20009⁠⁠⁠⁠ /シーズン2:⁠⁠⁠⁠https://newspicks.com/user/9701⁠⁠⁠⁠ /シーズン1:⁠⁠⁠⁠https://newspicks.com/user/9314⁠⁠⁠⁠

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・週刊文春オンライン: ⁠⁠⁠⁠https://bunshun.jp/category/qa-kameyama⁠⁠⁠⁠

■サブMC:

高橋 智香

#かめっち #かめっちの部屋

サマリー

岸田奈美さんは、ミライロの創業メンバーであり、著書「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」がNHKでドラマ化されました。岸田さんは自身の経歴や記事の内容について話しています。彼女は自身の障害や家族とのエピソードをエッセイに書き始め、人々に面白さを提供することでバリアをバリューに変えることを実現し、自己を認められるようになりました。この経験から、彼女はオウンドメディアの仕組みを作ろうとしました。その際、佐渡島さんが応援してくれると言い、岸田さんは新たな方向性を見つけました。彼女はブログサービスで書いているノートが一番の生活の糧であり、基本的には「知らんけど」というフレーズを使って突っ込まれる余白を作ることを語りました。

岸田奈美さんの経歴と記事の反響
はい、どうもDMM.comの亀山です。亀っちのラジオ、始まります。
はい、サブMCの高橋です。今週もよろしくお願いします。
本日のゲストを早速お呼びしたいと思います。
客観の岸田奈美さんです。よろしくお願いします。
岸田奈美です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
簡単にですね、私から岸田さんのご経歴を紹介させていただきます。
岸田さんは1991年兵庫県生まれ、大学・在学中に株式会社ミライロの創業メンバーとして
加入し、広報部署を務められます。
2019年に車椅子ユーザーのお母さんと生まれつき男性の弟さんとの日常を綴った記事が
反響を呼び、翌年作家として独立。
今年の5月からは、著書「家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった」が
NHKでドラマ化されています。
ということで、ドラマ化真っ最中の記者さんに今日はお越しいただきました。
亀山さん。
はいはい、どうも亀山です。
いや、ちょっと自分に読ませてもらおうかなと思って。
なんと!
いや、ノート読んでたんだけど、いや、仕事の間にちょっと読もうと思ったら
ずっと読みふけてしまったけど。
一番嬉しいかもしれない、もう。
亀山さん、あんまりテキストの記事読まれないですか?
そうなんだよ。
読搭されたんですね、きっと。
うん、俺もまあしょうがない、読んどこかって思ったんだけど、
読み始めたらハマってしまったのを、ちょっともう、
ちょっと今、ちょっとストナキしたから鼻噛んでた。
鼻噛んでたって言い知らないで鼻声で。
嬉しい。なんかさっき見たら、3年ちょっとで500記事くらい書いてたんですね、ノートで。
で、ちょっとすごい悩みが、初めての人が見た時に何を読めばいいかがわかんないんじゃないかっていうのが
すごい私は不安で、それは迷わなかったですか?
ああ、でも、たまたま自分がエッセイとか読んでた人がいて、
かっこいいね、おすすめの記事これですよって送ってきたんで。
あ、なんと、口コミ形式で。
で、社員から来たからこれ読んどかないといけないから、
亀山さん読んでくださいとか言われたんで。
読まなかった、ありがとうございます。
ちなみに何の記事を読まれたんですか?
ノートの記事が読まれるきっかけ
いや、なんかね、本当にボルボーかな、あったやつとか、あと家族で一緒に、お父さん万引き間違われたやつとか。
2大エピソード、ありがとうございます。
その辺から読ましてもらって、まだ5本ぐらいしか読んでないんで、今からしばらく楽しめるなと思うけど。
その2本を読んでいただいたら、大体のことはわかっていただいてると思います。
いやいや、でも本当にね、面白かったし、今もともと、もともとは作家じゃなかったんだよね。
あ、そうですね、もともと大学1年生の時に、学生企業のベッチャー企業に、なんか創業メンバーで、
って言っても全然社長とか副社長は別にいたので、3人目なんですけど、全員大学生の会社で、
なんかもう、ブラック超えて漆黒みたいな働き方をしてましたね。
もう全然、夜も朝もなくみたいな。
スタートはノートから始まったの?
そうですね、そこの会社で、大学卒業もした後もずっと勤めてたんで、
10年ぐらいベンチャー企業で広報として働いてたんですけど、
なんか10年目ぐらいにもう一杯一杯になっちゃって、
多分、会社で働く才能がなかったんですね。
それ10年目に気づいて、3人とか5人とかだったら、自由にやっていいじゃないですか。
それこそ、思い立ったことを企画してみたりとか、
会いたいなって思う人にアポートで会いに行ったりとかしてもいいけど、
会社が大きくなって50人とか60人とか超えて、
後輩ができてくると管理をしないといけないとか、
決まった時間に出所をしないといけないっていうのがほんとできなくなってきて、
なんか最後10年目ぐらいにもうパーンってなって会社行けなくなっちゃったんですよね、すごく。
そうそうそう、すごい信頼してた同僚と、
いや俺たちはやってこうぜ、最後まで上場まで頑張ろうぜみたいなこと言ってた同僚がいたんですけど、
その同僚が、岸田マジで仕事雑なんだけどみたいな愚痴を他の人にチャットで送ってるのが、
私にダイレクトに間違えて送られてきて、
これで心がバキって折れまして、
そんなことがあったの?
そうなんですよ、そうなんですよ。
いや衝撃ですね。
いやすごい青春ですね、青春でした。
そうやってた時に会社行けなくなって、
うわぁどうしようもうダメだって思ってたら、
私の男性の弟が、
え、姉ちゃんちょっと暇になったんやろ、温泉行こや姉ちゃんのお金でみたいな雰囲気を醸し出しててですね、
判断能力が欠如してるんで行こうかって言ったら、
温泉行く先で弟がたくましくバスの両替えをしてたりとか、
全然知らない人に声かけたりとかしてるのを見て、すごい感動して、
自分のことは自信持ってないんだけど、弟のことは誇らしいぞっていうので、
誰かにこの思いを聞いてほしくて、
適当に登録をしたノートで日記を書き始めたっていうのが最初の最初です。
で、その後はそこの弟のことを書きたくてって始まったんだ。
そうですね、弟のこと書きたくてだったんですけど、
弟のことは実は最初はそんなにたくさん書いてなくて、
その次に書いたのは、
ブラジャーのお店に行って試着をしたらめちゃめちゃ胸がでかくなったっていう、
すごい下世話な記事を書いてましたね。
なんかあったな、そんなやつばかり。
そうなんですよ。
舐めてたらあかんなって思ったんですよね、それは。
いやいや。
それをその話をするかどうか今すごい迷いましたけど。
いや今感動的な話をしようかと思ったらそこブラジャーだったかな?
逆に言うと弟の記事なんてほとんど誰も読んでなかったんですよ。
私のこと知ってる知り合いとかが、
あ、土屋さん給食会社行けなくなって休んでるって聞いてるけど、
まあちょっと元気そうでよかったぐらいの緊急報告だけで、
一気にいろんな人にバーンって読まれたのが、
もうモテたくてモテたくて、
モテる女にアドバイスを聞きに行ったら、
もう女は下着からやでって言われて、
めちゃめちゃいいエビスの下着屋を教えてもらったら、
すごい和菓子職人みたいな鉄器のお姉さんが出てきてくださって、
すごい身体中の肉を全部入れる職人みたいなお姉さんに言われて、
家族や弟についての記事の反応
それ感動してもうブラを買った後に。
それ読んだ読んだ。
読めぬ国から戦死が帰ってきた後から買ったから。
そうですそうです。おことのしさまにあやかったやつ。
どんなすごい言葉が出てくるのかなと思ったら、
ブラジャーの件かよみたいな。
本当にそう。
溢れ出る感動を伝えようとすると、
やっぱりそういうもののき姫の言葉とかを使っちゃうんですよね。
いま戻ってきた戦死はブラジャーの中に入ってるの?
コロナ禍で多分多くの女性の悩みだと思うんですけど、
コロナ禍で外に出ないと、
そのしんどい肉を和菓子職人みたいに詰めるやつは使わないんですよね、みんな。
寝巻きのまま仕事とかしちゃうから。
なるほどね。
そうなんです。
だからまたこっから来ますブームがあるんですけど。
いますごい業界が落ち込んでるんで、
こっからインバウンド的な感じの需要とともに、
胸需要が上がってくると。
でも戦死たちもどっか行っちゃったんだね。
そうですね。いまやっぱ急戦してるとは思うんですけど。
たまにはね。
たまには急戦も。
それが全然、私はそんなに読まれると思ってなかったんですけど、
帰って寝て朝起きたら120万PVとか出た。
すごいです。
すごいことになってて。
投資家の藤野秀人さんという方がいらっしゃるんですけど、
藤野さんのお母さんがワコールのブラジャーの販売員さんだったらしくて、
その人がめっちゃ面白いやつがいるみたいなふうに、
Facebookとかで言ってくれたら、
みんなよくわかんないけど、投資家が言うならすごいやつなんだろうみたいな感じの、
課題評価がめちゃめちゃ広まって、
それがTwitterで話題になって、
あれよあれよとネズミ子みたいな感じで広がっていきました、私の。
でもその人もワコールを辞めて若いブラに変えたっていう話だったから、
ワコールがちゃんと宣伝するのは立派なもんだね。
確かに確かに。そういうとこもあったかもしれない。
はじめはそういった自分のナイトな記事から始まったんだね。
そうですね。文章うまいって褒められたことも全然なかったですし、
別に読書感想文とか作文コンクールとかも一回も箸にも棒にもかからなかったので、
何かエッセイを書いてるっていう感覚もなかったんですよね。
目の前であった面白い話を居酒屋で人にするみたいな、それをネットでやってたみたいな。
いやでも文章的には本当に面白かったし、
ありがとうございます。
ここで聞いてる人が勘違いしてブラジャーの専門家の、まずいんだけどさ。
そこから弟のこととか家族のこともちょっと書くようになりました。
そうだね。今は激情談笑賞の弟さんとクマ椅子を乗ってるお母さんが今、犬だっけ?
犬が落ち着きのない犬がいます。
みんな家族で暮らしてるんだよね。
そうですね。家族構成と人生史が若干ごちゃごちゃしてて、
神山さんの前でそれを言うのもちょっとおかしいですけど。
波乱万丈すぎる人の前であれですけど、ちょっとプチ波乱万丈で。
中学2年生の時にお父さんが心筋梗塞で突然亡くなって、
弟が生まれつきダウン症っていう障害があって、知的障害があるんですね。
別に弟のことですごい障害があるんだ、大変だとかって思ったことっていうのは実はそんなになかったんですけど、
お父さんが亡くなってからお母さんが私とか弟を食べさせないといけないっていうので、
家事も仕事も頑張っちゃって、次私が高校1年生なんで父が亡くなってから3年後に大動脈解離っていう体のすごい大きな血管がバリバリって裂けていく病気になっちゃって、
なんとかそれは一命は手術は取り留めたんですけども、起きたら手術の後遺症でおへそから下が全く動かない、麻痺している状態になってしまったっていう。
そっからお母さんが車椅子に乗るようになったので、結構その時点でお父さん亡くなってお母さん障害があって弟にも障害があって、
近所で見つかるとコソコソ言われるような、大丈夫かしらあの家みたいになってたんですけど。
そっからちょっといっぱい家の面倒見てくれてたおばあちゃんが認知症になっちゃってすごいクレイジーにボケ始めたりとかしてて、
いろいろあったんですよ。いろいろあったんですけど、ここまで言うとすごいなんか大変そうなんだなとか苦労してるんだなみたいな風になっちゃう。
大学とかも合コンとかで自己紹介するともう空気が凍るんですよ。家族のことなんて言わなくていいんですけど、
結局その大学1年生の時に入ったベンチャー企業とかもバリアフリーの授業をする会社だった。
社長が車椅子で段差をなくすとか、障害がある人が暮らしやすいようにみたいなことやってたんで、
なんでその大学の時にやってるのって言うと家族のこと言うしかないじゃないですか。そうすると合コンの中ではモテる女枠からは完全に外れるんですよ。
NHK枠みたいな女になって。それはすごい悲しくて上手く言えない。
でもめちゃめちゃ楽しいし家族のことも大好きだし日常おもろいのにっていうのが口では上手く伝わらなかったので、
そのおもろさをかける場所があるっていうのはすごい救われたんですよね、私は。
いやいや、でも全然俺よりマハランボは上手いと思う。
噂によると南米かどっかで軍に拉致されて殺された方からビジネスが上手くいったみたいな噂を人づけに聞きました。
たまに亀山さんの誘拐エピソード出てきますよね。
岸田奈美さんのエッセイの始まり
確かにね。最近いろいろひとり歩きしてるとこがある。
殺されかけた経験はないなっていう。
でもそのふうに思ってると、本人が思ってる、周りが思ってるよりも本人は結構楽しくやってきたんだけど。
でも一緒です。本当にそうです。一緒です。
変に苦労しましたねとか言われてもどうかなみたいな。そうでもないけどって話。
そうなんです。なんで私自分のキャッチコピーを最初は100文字で伝わることを2000文字で伝えるっていう風に書いてたんですけど、
その一言で終わらすと、武士家庭のコネとか、障害があるこの家のコネとか、
ベンチャー企業で頑張ってるコネみたいな風になっちゃうのが嫌だったんですよね。
一言で表せられない物語とか人生がいっぱいあるのに一言で終わっちゃうっていうのが本当に辛かったんで。
やっぱもうインターネットで文字数制限がなくて何本でも書いていいっていうのが本当に合ってたんだなって思います。
確かにね。でも一言で表せるって言うと、露天やって、マージャンプやって、美容レンタでテールやって、
インターネットやってマースぐらいしか書けないから。
そうなんですよ。本当に。
むちゃくちゃヤバい人に見えるよね。
レンドラでもなんか4シーズンぐらいいるじゃないですか。それを消化するのって。
確かに100文字で俺たちを決めないでって言いたくなると思われる。
そうなんです。わがままなんですけど、すごい今日緊張してて。
そうなの?
すごい緊張してるんですよ、私はもう。
だって何の専門家でもないし、何かのプロフェッショナルでもなくて、ただちょっと運が悪いみたいな人間なので、
なんでここに呼ばれたんだろうってずっと怖くなってました。
それで言えば俺も50歳ぐらいまで、ほとんど誰とも喋らないで仕事をやってきたわけよ。
で、12年ぐらい前から人も会いに行って喋ったりすることで、
なりいき情報を最近、カメッチの部屋とかでやりだしたみたいな話があるんだよね。
落差がすごい。喋ってないときと喋るときの落差がすごいですね。
はい。
400回とか続いててちょっとびっくりしちゃいました。
それもなりいきでやってるから、君の方がそんな予定なかったのに物書きになったみたいな。
なんとなくわかるんだよね。
本当ですか。
自分の中でそんな予定もなかったっていうことで。
俺一生人前で喋ることなんかやらないと思ってた。
人前で喋るやつ、ろくでもないやつじゃないと思ってた。
本当にそうですよ。文章が上手いやつもろくでもないんですよ、全員。
面白いやつっていうのはやっぱりろくでもない。
面白さはわかってるから文章が面白いわけであって、
人柄が面白いとかはいい人だと思うんですけど、
私は文章が面白いやつは、私を含め全員性格が悪いと思ってます。
やっぱり思ってる。
口足しはなっちゃいかん。
そうそう。本当にそうです。
いやいや、でも本当にいろいろ、結果的に多分書いてるうちに面白くなってきたのかもしれないんだけど、
日頃、頭の中にいっぱい残ってるんだろうね。
そうですね。変な記憶力が、基本忘れるんですよ。
時系列順に物事を覚えられなくて、歴史の点数とか全然取れないんですよ。
頭の中がゴミ屋敷状態で。
お父さんが亡くなった時もちょっと辛すぎて、
お父さんの顔とか声とか、中学生だったのに忘れてるんですよね、今。
強烈にめっちゃおもろかったとか、あの時のことめっちゃ引っかかってるなとかっていうのがピンポイントで覚えてるんですよ。
記憶の引き出しがちょっとおかしなことになっていて、
それが結果、エピソードトークができるようになったのかなっていうのは思ってます。
俺も久々に、昔、アバウトタイムって映画見ていいなと思った。
アバウトタイムいいですね。
アイノっていうのは人生の捉え方で味方になるって言うんじゃない?
その中で自分の中では、たぶんしんどいこともいろいろあったんだろうけど、
バリアをバリューに変える
やっぱりぜひみなさん読んでほしいところなんだけども、
いろんなしんどいこともあったけど、それが捉え方の問題になってきて、
俺の友達ってサイバーのリーコって漫画家がいるんだけど、
彼女が言ってたのが、やっぱりしんどいこといっぱいあったけど、
それをそのまま出したって、ただの何にも面白くないし、
それを寝かして、漬物みたいに半日かけて寝かしてから、
こうしてるとすごくおいしいものができるっていう話を聞いた時に、
なるほどなっていう。だからしんどいことしんどいもの出してもしょうがないからね。寝かさないと。
本当にそうだと思います。
時間が経つとちょっと笑い話になってたりとか、別の人はどう思ってたのかな、
あの時私はすごい嫌いだな、敵だなって思ってた人が本当はどう考えてたのか、
みたいなことを考える予白ができると、物語が立体的になるというのがあって、
ただ、もうあかんわ日記っていう本を出して、2冊目かな出してたんですけど、
その時はコロナ禍でお母さんがまた感染性心内膜炎っていう大きな病気になっちゃって、
入院をした時に祖父が亡くなって葬式やらなきゃとか、
おばあちゃんが認知症始まっちゃってやばいってなったり、
弟がグループホームとか探さなきゃとかっていうめちゃめちゃ大変、
何してたか覚えてない時期があって、田舎のニュータウンなんで話を聞いてくれる人とかもいなくて、
その時は発行を待たずにその日起こったことを毎日21時にノートに書くから、
頼むからちょっと今私のこのやばい状態を見てくれっていうのでやってた時期がありました。
それは逆にもうわけわからなさすぎて、もうどうしたらいいかわかんないから、
とりあえず書くことによってちょっと自分と距離を取るから、
それで明日も頑張るみたいな、そういう回復方法を取ってました、その時は。
でもそれはそうだよね、それは自分の中で一旦文章にして消化しているとこがあるんだろうな。
本当にそうです。
でもそういったのでいうと、やっぱりそういった一回仕事を辞めて寝かす時間があったのもあるように、
こういう書くひっかけもあったんだろうね。
そうですね、だから本当にそれまでは自分ってダメだなとか、
時間守れないとか、こちょこちょいなところとかがダメだダメだとか、
本当の営業の先のお客さんからもめちゃめちゃ怒られたし、
怒られすぎて、箸折りをよく買って謝りに行くんですけど、
箸折りの経費が多すぎて、
岸田は応料しておやつをめっちゃ食べてるみたいな疑いをかけられた、
経営会議に挙げられたこともあるぐらい謝ってたんですよ。
すぐ上司が代わってくれて、岸田は本当に謝りに行ってるんですよ、みたいな。
こいつは本当にめちゃめちゃダメなんですよ、みたいな風になってたんですけど。
赤べこだっけ?
赤べこは弟が万引きしたかもしれないってときに、
お母さんが謝りに行った、万引きじゃなくて、
結局コンビニの店長さんが代わってくれてたっていう話だったんですけど、
本当にでも母ぐらい赤べことして、私も謝ってた中で、
どうしようって自信を失ってたときに、
赤べこって知らない人いるかもしれないけど、
頭をぺこぺこ縦に振るような人間なんだよね。
でも赤べこね、今ブーム来てるからいけるかもなんですけど、
赤べこの頭が3つあるケルベコスとかがいるんですよ。
なんじゃそれ。
魔女化してて。
派生がね。
人の細胞の染色体が1本多いとダウン症になるらしいと。
1本得してるはずなのに不思議ね、みたいな話。
そういうのもね、日常生活で口にするとどんびきされるわけですよ、目の前の人からは。
笑っていいのかどうかみたいな。
確かに。これも押してる方が足腰楽だったりするとか。
そうそう、手も乗って。
うまいやっちゃう。
ほんとそんなことも褒められたことがなくて、ずっと自信がなかったんですよ、自分に。
そしたら編集者の門島洋平さんっていう人が急にTwitterで連絡をくれて、
君もっと描けると思ってたんですよ。
そしたらその編集者の門島洋平さんという人が、
急にTwitterで連絡をくれて、
オウンドメディアの仕組み作り
君もっと描けると思ってたんですよ。
急にTwitterで連絡をくれて、君もっと書けると思う、小説とかも書けると思うって言われてあって、
喋ってた時にもう覚えてるのが、
岸田さんは、人を傷つけて笑いを取るのが簡単な世の中で、
人を傷つけまいとして笑いを取ってると。
それは多分岸田さんが家族の障害のこととか自分の不得意なこととかが多いっていうので、
傷ついてきたからこそできることだと思って言われた時に、
私、傷つくっていうのは自分にとっての障害というかバリアみたいなものだと思ってたんですよ、自分の。
なんだけど、それが書く、ノートで面白おかしくエッセイにして書くっていうところに行くと、
みんなが楽しんでくれる。私も面白いみたいな。
そういうことになるんだっていうのが、
その時勤めてたベンチャー企業の大きな理念が、
バリアバリューって言って、障害、バリアをフリーにする、ゼロにするんじゃなくて、
バリアを価値にする、バリアバリューっていう理念をやってたんですけど、
私だけがそのバリアを全然バリューにできてなかったんで、
ようやくこれで自分のことを認められるし愛せる場所に行けるのかもなって思って、
会社を辞めたっていうのがそこの始まりだったんです。
でもそういうので、逆に言うとバリアを自分の中で考えられたんだね、元々の会社のみんなを。
もう一回会社で見てるうちにそれ分かっても良かったんだけど。
いや、本当にめちゃめちゃ迷惑をかけてしまったので、
良い旅立ちの時だったんだと思います。
佐藤氏も恐るべしだで、なかなかちゃんと障害を見抜いて。
びっくりしました。よく分からなかった。
誰かも最初知らなかったので。
なんかパッと見たらコルクの所属って書いてあったから、
こんなマイナーのとこに何人いるのって思ったんだけど、そこにいる。
マイナー、でもね、やっぱ違いました。
その時すごい色々とお仕事というか、まだ会社員だったんですけど、
書き始めてブラジラの記事とか、弟の万引きしたかもしれないっていう記事が読まれた時に、
すごいライターとしてのお仕事がいっぱい来たんですよ。
その時一番よかったのはオウンドメディア、企業が作っている読み物記事で。
すごいありがたかったんですけど、だいたいそうやって、
めちゃめちゃ条件が良くて、一記事5万円とか3万円とかなんですよ。
でも新人ライターだと1万円いけばいい方みたいな、3000文字書いて。
そういう時に最初すごい嬉しくて、色んな所で書いてたんですけど、
普通に自分の一番面白かった話とか、家族との話って、
ぽいぽいぽいぽい、書けないんじゃないですか。
それを3万円とか5万円とかで、はいって言って売っても、それ二度と書けなくて、
でもオウンドメディアって結構あの時流行りしたりが激しくて、
来月には無くなっちゃったりとかしてたんですよ。
自分の人生を削って売ったものが、お金に変わってすぐに消えちゃって、
でも読めなくなるっていうのが、これはやっていったらちょっとしんどいぞと。
3万円とかでも一人で食べていこうとしたら、
1ヶ月10本とか書かないといけないんじゃないですか。
絶対無理だぞって思ってた時に佐渡島さんが、それはやめようみたいな。
自分で好きな時に書いて、岸田さんを応援したいっていう人がお金を払ってくれる、
そういう仕組みを一緒に作ろうっていうのを言われた時に、
あ、なんか違うぞって思ったんですよ。この人はちょっと違うぞっていう。
ノートでの創作の特殊性
なるほどね。言ってたのもね、なかなか。
それで私はノートで有料のマガジンっていうのを始めて、
作家ってなると皆さん出版社で寄稿をしたり、
雑誌に連載したり、新聞に連載したりとか、
本を出して印税でっていうのが一番多いと思うんですけど、
私は本当にすごい特殊で、ノートっていうブログサービスに書き続けてるのが
一番の生活の糧になってるっていう。
早い段階で一緒に作れたっていうのは、
そこがすごいこの3年4年目やってきてるところの違いなんじゃないかなっていうのは思いました。
その後本にまとめて印税も入ってくるし。
そうですね。本にも誰がネットで無料で読めるものを誰がコミで読むんだろうっていうので
最初はすごい信じられなかったですね、そこは。
確かにね。
でもそのうち、今までやったやつを全部本に出して言いでもらおうかと。
そうですね。
でも、小学館さんとかは書いたものを全部縦書きにして、
縦書きにした時にびっくりしたんですよね。
こんな読みづらいんだ、私の文章っていう。
これがあるかもしれないね。
そうです。
横書きで書いてたし、何ならスマホで音声入力とかで書くときもあったので、
それが縦書きの本になったときに、こんなに行間がスカスカで読みづらいことあるんだっていうので、
もう焦って書き直してっていう。
結構書き直しも入ってるんですね、あれは。
めっちゃ入ってますね。
だからそのまま縦書きで本にすると読めたもんじゃないんですよ、これが。
確かにね。横のままでいいような気もするんだけどね。
確かに、携帯小説みたいな。
懐かしいですね、確かに。恋空とか昔そうでしたもんね。
本当にそう。
ちょっとだけの最後のオチみたいなやつが結構面白い。
なんていうかな。
知らんけどとか。
例えば知らんけどとか。
知らんけどとか、はい。
なんだっけ、弟が歩いた先に障害のある人が行きやすい社会がきっとある。
知らんけどっていう。
そういう。
めっちゃ言われるんですけど、関西圏にとっては何も面白いことじゃないんですよ、知らんけどって。
びっくりして、知らんけどがめっちゃいろんな人からあれが面白かったって言われるのは、
大阪来たら過呼吸で死んじゃうかとか思うぐらい、それで笑ってるっていうことはっていうのはあったんで。
あと、父がボロボロ叱ったのが家族を楽しませたかったのだ、たぶんみたいな。
たぶんみたいな。意味を持たないんですよ。
でもなんて言うかな、関西なのかわかんないけど、
結局最後の照れを隠すみたいな、最後の決め言葉で終わりたくないみたいな感じだよね、どうしても。
そうなんですよ。
だから途中で真面目なこと言うと恥ずかしいとかっていうので、
セルフ突っ込みみたいなのを知らんけどとか、
私のことは気にせんといてよみたいな、責任持っとらへんぜっていう付き話の知らんけどとかがあるんですが、
知らんけどっていうのはですね、基本的には愛なんですよ。
愛なんですよ。
「知らんけど」による余白と愛
このまま私がかっこいいままで終わっちゃったら申し訳ないから、ちょっと下げるために知らんけどな。
知らんけどはすごく笑えるよ。
その照れ屋さんと思ったからどうだか。
相手に突っ込みをさせるとか、その照れ屋さんとかも突っ込みじゃないですか。
突っ込みって基本やると気持ちいいので、突っ込ませるための余白という愛なんですが、
それが知らんけどがすごい私のエッセイで、
流行ったとまでは言えないです。
でも流行ったのは知らんけどで新聞出ましたね。
流行ったんだ知らんけど。
あったあったあった。びっくりした。
怒られるなでもあれは。
それでその時にすごい腹が立ったことがあって、
ちょっと年上の私が突っ込みづらいようなメディアのすごい偉いマスコミの解説委員さんとか、
企業の役員さんとかが私のフェイスブックとか写真とかに、
え、岸田さんすごい大人の女性で綺麗になったやん。知らんけど。
違うからなっていう。
一回ちょっと電話かけたことがあって、
すいませんって私が言うのもちょっとおこがましいと思うんですけど、
伝え方間違っておられますけどっていうので言って。
ちょっと関係切りが。
この企業から同士の登壇とかあるわけだけど、
やっぱりみんなかっこいいことで決めてあがるじゃん最後のね。
こうやるべきだとこれからはAIの時代だとか、
いやいやこれからブログマン勉強したほうがいいよとか。
でもこれも最後に俺はやらんけどみたいな。
俺はやらんけどとかはいいんですよ。
相手を止めといて、めっちゃあんたええやん、頭ええやん、知らんけどなって。
違うんですよ。
それは勉強してやらなきゃいけない。
傷つけてますね。
東京モンがやるツッコミにずっと怒ってたんですけど、
それはツッコミじゃないからなっていう。
フリーライドやからなっていうのを思ってたんですけど。
ツッコミ下手なんで。
愛がある愛がある。
笑いをとってやろうっていうツッコミじゃないから。
それは愛です。
じゃあもうちょっと本のところを詳しくしたい。
前半はここまで、後半に続くということで。
今日はここまでです。
ありがとうございました。
31:48

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