1. かいだん
  2. 【第230回】なぜ働いていると..
2024-06-19 27:39

【第230回】なぜ働いていると本が読めなくなるのかを考えた

このポッドキャストは、Webニュース編集者のうすだと、ブロガー兼ライターのカイがITの話題から最近のお気に入り、個人的イチ推しなどを雑多に語る番組です。

第230回は、三宅香帆さんの書籍「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」についての感想を語り合います。

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取り上げた話題

◇ なぜ働いていると本が読めなくなるのか

今回のエピソードのテーマとなる本。

なぜ働いていると本が読めなくなるのか/三宅 香帆 | 集英社 ― SHUEISHA ―

◇ メディアヌップの感想回

こちらをどうぞ。

#164 突撃! となりの自己啓発 [Part 4] - by ササキル・ザ・スターシーカー

◇ 花束みたいな恋をした

本書でも度々語られる人気映画。

映画『花束みたいな恋をした』公式サイト

◇ 新海誠好きの元彼

本書を執筆した三宅さんが出そうとしていた同人誌。正直読んでみたかった。

同人誌の企画中止につきまして|三宅香帆

◇ 楽天Koboの端末

カイが愛用しているのはこれ。読み進める専用ボタンがあるのがいい

Kobo Libra 2 :楽天Kobo電子書籍ストア

◇ フォーカスモード

Androidのフォーカスモードは指定したアプリを完全に止めて通知も動作もしなくなる設定。1つ1つ手動で設定するのが面倒だけどまとめて一度やっておくといざという時に楽です。

フォーカス モードとは? 作業に集中できるスマホの通知制限設定と解除方法

◇ 押井守がカメオ

カフェのシーンで本人役としてカメオ出演。

本人出演の押井守やAwesome City Clubもピックアップ!『花束みたいな恋をした』ポップカルチャー辞典|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

◇ 三宅さんのインタビュー

こちらのようです。

日本社会は「全身全霊」を信仰しすぎている?「兼業」を経験した文芸評論家・三宅香帆と「ゆる言語学ラジオ」水野太貴が語る働き方

三宅 今までの話につながるところかな。主人公の麦はカルチャーが好きで、働きながらイラストレーターを目指そうとしているけど、いざ働きはじめると本や漫画やゲームに関心を示さなくなって、イラストも描かなくなってしまいますよね。その描き方に、ちょっといじわるな目線があるのではないかと。それこそ、「半身」とか言ってる場合じゃないんだ、みたいな目線。

水野      マッチョな感じというか?

三宅      そうです。「そもそも、ユースカルチャーとか本気で好きじゃなかったんじゃん、君たち」みたいないじわるさが映画に見え隠れしているような気がする。でもそれって文化的な仕事をできてる人の傲慢じゃない? と感じます。

◇ 映画を見る人は4割

正しくは「1年に1回以上映画館に行く人が約40%」という調査。

年に1回以上映画館に足を運ぶ人は約40%!年代別では10代が最も頻繁に映画館を利用していることが明らかに | 株式会社ドリーム・トレイン・インターネットのプレスリリース

◇ 十角館の殺人 

「館シリーズ」と呼ばれる綾辻行人のデビュー作品。文章ならではのトリックが映像化されたことが話題に。Huluで見られます。

『十角館の殺人 <新装改訂版>』(綾辻 行人):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部

十角館の殺人|日本テレビ

編集後記

カイ

この記事を読んで島田荘司にハマり始めました。お勧め紹介してもらいつついま2冊目。やっぱり読書はお勧めがありがたい。

あまりに奇想天外、しかし最後に一つのトリックに収束する大傑作ミステリー「奇想、天を動かす」 :: デイリーポータルZ

うすだ

半身でポッドキャストを頑張ってる

00:01
kai3
うすだです。 カイです。
うすだ
カイさん、あの本読みました?
kai3
最近、僕結構読書好きですよ。頑張って読んでますよ。
うすだ
話題の、なぜ働いていると本が読めなくなるのか。
kai3
それは、頑張って本読んでいる僕には全く縁遠そうなタイトルですね。
読みましたけど。
うすだ
結構話題になって売れてるらしいんですけど。
タイトル見読んだ時点で、わりとこれ読みたいなってなりました。
すごい良いタイトルですよ。
kai3
僕は、ポッドキャストメディアヌップという番組で紹介しているのを聞いて、知って、
もうタイトルの勝利すぎて、もうちょっと買うの悔しかったですけど、
まあまあ買いましたね。
どんな、メディアヌップで話してるんだけど、
先に聞いちゃうと本の感想が入っちゃうから、
メディアヌップを聞くためだけに買って読みました。
どうでしたこれ、うすださんは。
うすだ
すごい面白かった。
結論的なものに共感するかというとそんなにしなかったんですけども、
話の構成としては結構すごい面白かったなと思いました。
なぜ働いていると本が読めなくなるのかという処方箋ではないのかな。
処方箋ではなかったですね。全然処方箋じゃなかった。
面白いトピックがいっぱい出てきたので、そういう意味では非常に楽しめたなと思いました。
kai3
僕テーマはすごい面白いと思って、キャッチーだし、
確かに僕自身も本は読まなくなっているから頑張って今読んでるんだけど、
思うところは確かに一緒なんですね。
読まなくなっているな、働いていると思って読んでみて、
最初の方はこの方の今までの経験だったり、
あと映画、花束みたいな恋をしたの映画でもそういうエピソードが出てくるということでわりと共感したんですけど、
途中から労働と本の歴史が始まって、
ほぼほぼ後半まで労働者はどうやって本を読んできたか話になるじゃないですか。
僕そこも面白かったですけどね。
内容としては面白いんですよ。歴史ものとしてはね。
なんだけど、なぜ働いていると本が読めなくなるのかじゃいきなりなくなっちゃってワープしてて、
別の本に始まったぞと思って。
最後の一章ぐらいでもう一回結論に戻ってくるというか、
結論というか最初のテーマのなぜ働いていると本が読めなくなるのかっていうのが出てくるんですけど、
その答えが仕事に対してみんな全力すぎるからもうちょっと半分で半身で言いましょうみたいな結論になるじゃないですか。
kai3
はて?ってなりましたね。
うすだ
そうなんですよね。
kai3
別にこの本もそういう処方箋だとは言ってないわけじゃないですか。
なぜ読めなくなるのかについてこの方が考えた本だから、別にそこに否定はないんだけど。
うすだ
基本的にはその労働のパートが多いのも、仕事の趣味が両立できないって、
労働が強すぎるからだって言ってそこの歴史をちゃんと書いてるんで、
03:01
うすだ
そこについてはそうだよねって思ってて、このタイトルが秀逸すぎて、
我々の期待値が上がってるんですよね。
kai3
タイトルが強すぎるんですよね。
これ書かれた三宅香帆さんって、ちょっと前にちょっとしたネットで揉め事が起きてて、
「新海誠好きの元彼」っていう同人誌を書こうと思ったら、
それがちょっとネットでワーワー言われて、結局その同人誌は出さなくなったっていうエピソードがあるんですけど、
めちゃくちゃ読みたいですけどね。
両方タイトルの付け方が秀逸すぎるんですよね。
この人多分そこの議題設定がむちゃくちゃ上手い人なんだと思う。
だからこれワーワー言いたくなるのはわかるけど、
確かにこの新海誠好きの元彼って主語はでかいとはいえ、結構的を射てる部分はあるわけじゃないですか。
特定の共通があるよねっていうのが浮かんでくるんで、上手いんですよねそこが。
ただその上手さに反して、あまりにもタイトルが強すぎる上に結論が半身で言いましょうが、
はて?ってちょっとなってしまったっていうね。
うすだ
それはそうです。
kai3
面白いんですけどねテーマとしては。
これさらにもっと言ってしまうと、なぜ本が読めなくなるのかってずっと言ってるんだけど、
これ本関係ねえなってなってきた途中から。
結局労働していると労働以外の時間が取れないから、本に限らないなっていうね。
だからそこがちょっともったいないというか。
本以外の全てのエンタメというか、労働以外の時間が取れないことと、
その中のさらに本が読めないことはちょっと理由が別な気がしていて、
そこをちょっと読んでみたかったんですけどね。
本ならではの課題っていうのはある気はしてるんですけど。
なので僕はさっき頑張ってって言ってたんですけど、やっぱね頑張らないと漫画読んじゃうんですよ。
本ってやっぱりちょっと頑張らないと入れないコンテンツだなと思っていて。
そこがねそういう話なのかなと思ったらそういう話全然なかった。
単純に時間がないから仕事の半分ぐらい時間作りましょうっていう話だったっていうね。
うすだ
仕事がアイデンティティーになるみたいな話も結構してたので、
結局20代とか学校出て仕事が本当に自分のアイデンティティーになっていくと、
かつて自分のアイデンティティとしていた読書とかカルチャー的なものを
軽く見るようになってしまうみたいな話があって。
そうじゃなくて両立はできるんだよみたいなことを多分言いたいというか、
そこへ対するもどかしさみたいな、この三宅さん多分30歳ぐらい。
ちょうど大学出てちょっと働いて、
みんなが昔同じような趣味を持っていた人たちが離れていくのってやっぱそういう時じゃないですか。
仕事だったり、結婚した子供ができるとかそういうタイミングとかで、
どんどんそういうのから離れてしまうのはもったいないみたいなところをすごい言っているのは分かっていて。
06:01
うすだ
だからそういうことを言ったい。
僕らって完全にそういう時期を通り過ぎているというか、
もう大学とか出ての20年以上前だからあまり記憶がないというか、
切迫ではないかなという。
そういう世代の差はちょっとあるかなと思いましたけどね。
kai3
世代差はそうですね。
この方は94年生まれっていうことなので、ちょうど今年30歳ぐらい。
だからまあ一世代ぐらいはまるっと違うのかな。
うすだ
大学時代のときすごいカルチャー好きみたいな友達がいて、
その人と1年か1年半後ぐらいに会った時に保険屋さんに入ったんだけど、
すごい保険の話をしていて、その人がちょっと幻滅したというか。
あんなにカルチャーボーイだったのが。
どうしたお前って。
kai3
それまさに花束みたいな。
うすだ
花束でも思い出したんですけども、
そういう友達に対して言いたいことなんだろうなみたいなところはすごく共感する部分はありましたよね。
kai3
そうなんだよな。タイトルは共感するんだよな。
結論をこの本に求めてはいけないってことなのかもしれないけど。
とはいえ、半身になればいいじゃんって。
できたら苦労しねえよ感。
うすだ
そうなんだよね。
kai3
最近不健康なんですよっていう人に朝早く起きて3食食べましょうって正論ぶつけられた感があって。
その読めない中にこういう時に読んだらどうみたいなね。
例えばですけど防水のKindleでも買って風呂で読むとかさ。
うすだ
それちょっと違う気がするけどね。
kai3
なんかもうちょっと。
うすだ
ハウツーじゃない。
kai3
そういう本をどうやって生活に取り入れるかみたいなことが来るのかなと思ったら。
意外とね、例えばその本のおすすめの本だけ揃うような本が最近増えてるじゃないですか。
ただ並べるんじゃなくて。
最近はこれ貸し棚みたいな本やりますよね。
結構著名人の方がその棚を借りて自分の推しの本だけ入れてくみたいな。
そういう本の出会い方とかを紹介してくれてるわけではなかった。
そういう意味ではこの本を読んで何かを学ぶというより、
この本を読んで上で自分の中でなぜ本を読めなくなるのかっていうところを考える本なのかなという気がしましたけど。
うすだ
ある意味、本読みの皆さんに投げているという。
そういう内容なのかなと。
kai3
僕でもね、さっきも頑張って読んでおりましたけど、
頑張って読めるようになったのは技術が進化したおかげだなという気はしますけどね。
本がほとんど電子小説化するようになってきて、
まだ小説系だとなかなか電子化OKって言ってくれてない人もいるんですけど、
まあまあ有名な作品が電子読めるようになってきて。
あと一冊読むとお勧めで出てきたりとかもするんで、
09:02
kai3
やっぱり電子のいいところは、
積ん読しててもいつか読めるんですよね。
なんかめちゃめちゃ暇になった時とか、
たまたま仕事の合間に時間がぽっかり空いちゃって、
何かあることないなという時に、
あ、そういえば積ん読してたなという時に、
家に帰らずにスマホで読めるってめちゃくちゃありがたくて。
うすだ
それはそうなんですよ。
僕もさ、月に一回、もう少し少ないかな。
実家に帰るんですけど、
1時間半くらい片道あって、
何か持ってくんだけど、
本がなくなったり、やることがなくなったりする時に、
電子だと読めるっていうのは確実にあって、
もう半年以上前とか1年以上前買った本をしょうがなく読むみたいなの、
あるにはありますよ。
kai3
僕最近ちょっと気になった本は、
とりあえず全部買っちゃうようにしましたね。
カートに入れるだけだとやっぱりすぐに読めないから、
どうしても遠のくなっちゃうんだけど、
買っとくと、本なんかダウンロードしても容量すごい低いんで、
モバイルで回線でダウンロードしてもいいし、
割とそれ読んでるなっていうのと、
最近すごく思ったんですけど、
エンタメっていろいろあると思うんですけど、
動画、音楽、漫画、本、スポーツとかいっぱいあると思うんですけど、
スポーツはちょっと別なんですけど、
文系的な趣味の中で、
映像と音楽って結構他のことに邪魔されがちだなと思って。
例えば家とかで、Netflixとかで動画見て楽しいんだけど、
なんかついスマホ見ちゃったりとか、
仕事メールが来たりとかなっちゃうじゃないですか。
結構乱されやすいなって。漫画もそうなんですけど。
そういう意味では映画が最強なんですけど、
全部スマホも切って絶対見ないじゃないですか。
映画はそれがすごいいいんだけど、
そこまでのハードルが高い。
お金もかかるし、この時間に行かなきゃいけないっていうので、
その間ぐらいで本って集中して読んでると、
割と他のことが入らなくなってくるなと思ってて。
最近だから本は楽しいですね。
本も最近あれ読んでます。
僕はKindleじゃなくて楽天Koboなんですけど、
楽天Koboの端末使って読むと、
メールの邪魔も入らないから、
読む時はその端末で読むとかすると、
映画行った時のスマホ見なくていい開放感みたいなのが、
読書で思いっきりハマった時、
なかなか読書ってハマるのが難しいんだけど、
すごいハマってめちゃめちゃ読んでて楽しいってところまで来た時に、
もう一切他のことが気になるんですよね。
それは漫画より集中度が高い気がしてて。
うすだ
ちょっとそれは分かりますね。
僕この間iPad Pro買ったんですよ。
kai3
出ましたね。
うすだ
今まで動画編集とかもたまにやったんだけど、
集中できないんですよね、動画編集。
なんですけど、iPadって基本マルチタスクじゃないじゃないですか。
kai3
そうですね、通知は来ちゃうけど。
うすだ
通知出さないようにしておけばそれしかできないんで、
割と画面に集中して作業できるんですよね。
PCとかだとスラックが来るだろう、discordが来るだろう、
そういうのがどうしてもあるし、
12:01
うすだ
ちょっとウィンドウ変えられちゃうじゃないですか。
ある意味変えづらいんで、
だらだら作業ができるっていう。
良さはあるよねっていうのは。
iPadは専用機じゃないんだけど、
専用機の良さみたいなのは結構。
kai3
便利すぎるが故に不自由になっている部分が、
特にスマホとかすごいあるんだろうなって気がする。
僕もAndroidでフォーカスモードっていう機能があるんですよね。
特定のアプリ以外全部止めるっていう。
たまに本当に集中したいときは、
読書とかNetflixとかのアプリだけオンにして、
他全部止めるとかやってますね。
集中して映画見たいのに通知来るだけでちょっと途切れちゃうから。
そういう意味では僕は本はいろんなものを、
他のコンテンツに比べてのめり込んだときに、
他が気にならなくなるなっていう度合いが、
僕の中では結構強いコンテンツなので、
それがあって最近楽しいですね。
ただね、のめり込める本が入り込むのが難しい。
新書とかだと最初から入れるんだけど、
だらだら読んじゃうし、
ストーリーものの方が後半めちゃめちゃハマるんだけど、
最初で入れないと結構だらだら言っちゃうんですよね。
シリーズものとかだと結構ずっといけるんだろうけど、
そこが最近悩みます。
本面白いんだけど、最初の導入入りづらい問題。
うすだ
どうにもならないんじゃないですか。
kai3
どうにもならないですね、こればっかりはね。
うすだ
暇になるみたいなしかない。
半身になるしかない。
kai3
半身になってもな。
本のこれは多分構造的問題というか特徴だと思うんだけど、
タイトルがめちゃめちゃ強いじゃないですか。
タイトル勝負のところが本ってあって、売るためにも。
タイトルで入るとタイトルが強すぎて、
最初の導入がちょっと弱くなってしまうというか。
そこがね、僕の中でも課題ですね。
いろいろ本はみんなが進めてくれるのは結構、
導入の限りにはなりますよね。
今回の、これなんて訳すの?なぜ旗?なぜ本?
そんな略しかないかもしれないけど、
この本も友達が読んで、
これはどうなんだろうという疑問を提出していたからこそ読んだんで。
そういう意味では、
働いている人は読めないというのは確かにそうなんだけど、
働いていて知り合いが増えて、
その人たちがいろんな本をお勧めしてくれると、
結果読みたくなる本はちょっと前向きな影響は僕には出てますね。
わりと知り合いがワーワー言っている本はつい買ってしまう。
議論に交わりたいというところも含めて。
あとはありますか?この本についての感想。
うすだ
この人がね、三宅さんが読んでいるときに思ったんだけど、
花束みたいに恋をしたをやたらと研究するんですけど、
それについて語っているのも後で見て、それがすごい面白くて。
花束みたいに恋をしたって見ました?
kai3
見てないけど、ざっくりのストーリーはいろんなところで語られているので、
流れはなんとなくは知っている。
15:01
うすだ
菅田将暉と有村架純がカルチャー好き大学生が、
明大前で出会って、京王線の沿線で意気統合して同棲して、
カルチャーのいろんな劇場行ったりライブ行ったりみたいなことをやって、
すごい仲良さそうだったけれども、就職したらお互いの目線が全然合わなくなってきて、
営業マンとして働く麦っていう男の子と有村架純はもうちょっとカルチャーよりというか、
ホワイトな仕事をしていると全然目線が合わなくなってくるっていう、
労働者目線でそこにさらに実家の違いみたいな、階級の違いみたいなトピックもちょっと入れてくるとか、
あれ3、4年前だけど、そこそこ今風というか。
僕も京王線沿線に住んでて、一番よく行く劇場が調布で、調布でめちゃくちゃプッシュされてるから。
kai3
なるほどね。
うすだ
見ようかなと思って、でも結局映画館では見ないで、ユーネクストとかで見た。話題になってたから見たんですけど、
すげー恥ずかしい映画なんですよ。カルチャー好きみたいな感じで生きてきた人は多分、
kai3
なるほどね。
うすだ
周知心をくすぐられるような。
kai3
共感性羞恥みたいな。
うすだ
共感性羞恥、かなりあって。で、この一番ひどいやつが、押井守がカメオ出演するんですよ。知ってます?
kai3
知る。聞いたことあるかもしれないくらい。
うすだ
その2人が初めて出会うとき、もうライブ番組忘れたけど、ところであったカフェみたいなところで、
神がいるって言って、誰誰って言って、押井守が出てくるっていう。
それ見て、結構冒頭なんですけど、もうやめてくれと思って。
kai3
共感性羞恥が。
恥ずかしい。
最大限なんですよ。
うすだ
そういう映画なんですよ。で、その世の中で語られる麦くんっていう、菅田将暉の主人公が、
労働重すぎて、カルチャーから離れていった。
それが、カルチャーってもっと好きなもんでいいよみたいなことを、結構そこで指摘されるというか。
で、自己啓発本とかを読み始めるんですよ。
kai3
なるほど。
うすだ
で、それに対して、わーわー言うっていうのが、公開後から2、3年あったんですけど、
この三宅さんはそれに対して、それでもいいし、そういう薄いやつをわーわー言ってるのが、
強者目線というか、カルチャーのところに運よくありつけた人の目線で、
kai3
なるほどね。
うすだ
みたいな優しいことを言ってるんですね。
それがすげー面白くて。
kai3
なるほど。僕その辺は結構すっ飛ばして寝るんですよね。
うすだ
たぶんね、花束を見て恥ずかしい思いをしてないと、
あ、引っかからない。
kai3
引っかからない。
うすだ
それで読んじゃうんだ。
で、僕も麦くんが自己啓発本を読み出したところで、あーきついなってなったんですよね。
18:02
うすだ
大人から断罪するじゃないか。でもそこに対して、もう薄く関わるのが嫌みたいになっちゃわないくて、
薄く関わってもいいじゃないみたいなことを言いたいみたいなことを、
この三宅さんがどっかのインタビューみたいな。
kai3
あ、そうなんだ。インタビューでそう言ってたんだ。
うすだ
それがすげー面白いというか、自分も結構わーわー言うというか、
抑圧する側だったかもしれないみたいな。
kai3
それはでも思いましたね。この本を読んでて全体的に、
花束みたいな恋をした人に対して言い聞きがすごい出てくるから、
基本はあれについて何か言いたいんだろうなっていうのを感じますよね。
うすだ
文化的な仕事で成功している人が、
麦くんへの悪意を出しているのがイライラするみたいなことを、
三宅さんが言っているのがすごい面白かった。
kai3
たまたまそういう仕事を見つけたから、文化的な映画とかを摂取できているだけであって、
働いている場所が違ったら無理だよみたいなね。人のせいじゃないよってことですよね。
うすだ
だからこの麦くんを救うじゃないけど、
kai3
もうちょっと関わられる方法を考えたいみたいなのが半身らしいっていうことに気づいた。
そこの共感はすごいわかるし、優しさもすごい良いことだと思うんだけど、
そのアウトプットで半身でいましょうも割と強者の目線じゃないですか。
そこが最後のアウトプットで気になっちゃうんだよな。
うすだ
良いところに勤めている人。本格的にブラック企業とかだったらそんな余裕はない。
リーチできない部分なんで、理想論じゃ理想論とか。
kai3
それこそ今の流れになったら自己啓発でも読めたらいいんじゃないのみたいな。
軽い話でもいい気がしたけど。
でもこれね、僕がちょっとこれは完全に想像だからどうか分からないけど、
良いタイトルが思いついて、それで企画が走って、ゴール決まらずに動き出したんじゃないかって思ってた。
うすだ
集英社オンラインかどっかで連載してたらしいですよ。
kai3
あ、これ連載なんだ。
うすだ
違ったかな。もしかしたら違うかも。でも多分そうだと思う。
kai3
連載だとしたらますます途中の歴史ものは本題に関係ない感じですね。
うすだ
でもそういう連載だったんじゃない?多分。
kai3
なるほどな。それにタイトルをこうつけたってこと?
そういう意味で本の歴史は結構面白かったんですよ。
労働者にとって本ってどういう存在だったのかって話じゃすげえ面白かったんだけど、
せっかく面白いのにタイトルが違うから、なんかキョトンとしながら読んでる感じ?
ドラえもん読んでたのにブラックジャック始まったみたいな。何て言うんでしょうね。
面白いんだけど見に来たタイトルと違うぞみたいな。
違和感が拭えないまま最後に来てしまったかな。
すごい面白かったですけどね。テーマ設定とか。
まさにこれはみんな同じことを考えてると思うし。
おそらくなんだけど、働いていてできなくなることの中で
本来一番手が届きやすいことな気がするんですよね。
スポーツはやっぱ大変だし、映画も時間とかの制限もあるしお金もあるしっていうと、
本だったら一番手に取りやすいはずの時間があった時に。
ものなんだけど読めなくなる。
なんか僕はそこに、もうちょっとそこの本題を掘り下げた話をちょっと聞いてみたい気がしますね。
21:01
うすだ
そもそもみんな本読んでるのかな。
kai3
どうなんですかね。でも読まなくなってる気はするけど、
本好きがどのくらいいるんでしょうね。
なんだっけ、この間本じゃなくて映画の話ですけど、
一年に一回でも映画行く人が4割ぐらいしかいないみたいなデータがありましたよね。
映画好きって実は本当はものすごい少ないというか、
本当にヒットしたコナンとかね、あとはスラムダンクラスで流行った映画は見るけど、
それ以外映画一切見に行かない人が多くて、
同じ理論でいくと読書好きって人口のどのくらいなんだろうっていうのはちょっと気になりますね。
うすだ
この間コナン、コナンは行ってないんだけど、
コナンが上映された週ぐらいに、いつも空いてる調布の映画館に行ったんですよ。
そしたらね、入場規制がかかるぐらいめちゃくちゃ広いんですよ。
kai3
コナンはやっぱすごいですね。
うすだ
たぶんね、あれ調べたわけじゃないんだけど、
普通今のシネコンってみんな予約して買うじゃないですか。
券売機でめっちゃ買ってるんですよ。
kai3
なるほど。だから映画行かない人たちだから。
うすだ
映画行かない人ってたぶんオンラインで買ったりしない。
kai3
しないから。
うすだ
行く人はもうオンラインで買ってるから、
オンラインで買ってるから普段売店のコンセプト、
入り口のところって全然。
kai3
券売機が混んでるイメージは最近ないですね。
うすだ
券売機とかもうピッてQRかざして発券して入るみたいな感じで。
kai3
並んでるとしたら売店なんですよね。
そうですね。売店はめっちゃ並ぶ。
うすだ
でも売店より券売機が並んでて。
kai3
それは面白いな。
うすだ
ピッてやんないと券が出せないんですよね。
そうですね。
それに並ばざるを得ないみたいになってて。
コナンすげえなっていうのと、
これが普段の映画好きと年に一回映画を見る人の違いなんだなっていうのは
kai3
結構びっくりして。
それは面白いな。
15分前ぐらいに行ってギリギリぐらいになるから本当に。
なるほどね。
それはありそうだな。
うすだ
本当にすげえあると思うんだよな。
kai3
本当それと同じぐらい。
本って映画として見えないじゃないですか。
そうそう。
だからどのくらい本読んでる人がいて、
本読まない人が思わず読んでしまう本がどうなのかってちょっと気になりますね。
このテーマ自体はすげえ面白かったんで。
薄田さん的にはあります?
うすだ
なぜ働いていると本読めなくなるのかの本に特化した。
kai3
本に特化した。
うすだ
働きすぎじゃないですかね。
kai3
だから本関係ないじゃないですか。
全部そうじゃないですか。
うすだ
それ半身でしょ。
kai3
目が疲れるとか。
それは意外とあるかも。
確かに仕事でディスプレイとか見ることが多いから。
うすだ
本の方が優しいとは言えない。
kai3
確かにそれはあるかもな。
うすだ
コロナ禍になった時に露骨に見読まなくなった時がありますね。
外出なくなって。
それは確かにあるかもな。
そういう意味では紙の本の方がまだ気分が変わるとかあるんで。
24:03
うすだ
さっき言ったKindleとかタブレットはまた別の話で。
でも分厚いと読まなくなるんで。
kai3
これは物理だと思ったね。
うすだ
新書とかだと電車とかでも読みやすいからいいかなと思いますけどね。
kai3
なるほど確かにそうだな。
ディスプレイ疲れはありますね。
僕も仕事めっちゃ疲れた時に、
まあまあ漫画好きなんですけど、
気分転換の趣味の漫画がちょっと読みたくない時ありますもんね。
うすだ
仕事の後とかだと。
漫画はほぼほぼ9割型ディスプレイになってるから、
そういう意味では気分を変えたいのは紙の本の方が多いかなっていうところ。
kai3
確かにそれもあるかもな。
うすだ
なぜ働いていると。
あとは時間がない。
でも仕事の本ってすごい読めちゃったりするんですよね。
kai3
それって仕事じゃん。
仕事の本ってどういうのですか?
うすだ
なんとか業界分析とか。
kai3
なぜ楽天はとか。
うすだ
知らない業界を勉強するとか。
kai3
あとは次にインタビューする人の本とか。
うすだ
一応読まないといけない。
完全に仕事じゃんって。
だからこれは本でも読んでると言うのかっていう話ですね。
kai3
そうですね。これで言ってる本はそういうことじゃないですもんね。
うすだ
正直ちゃちゃっとメモを取って、だけ取っていくとか。
なので、作業ですよね。
kai3
確かに。
このタイトルでいうと、本が読めなくなるのかって言ってるってことは、
やっぱ本が読みたかった人が対象になるんですね。
本好きがなぜ働いているとって、
多分主語が本でもあるはずで。
好きだったのに読めなくなってしまうところの課題感なんだろうな。
これはやっぱり漫画のせいで本読まなくなっちゃって、
やっと電子のおかげでだいぶ読めるようになってきたっていう。
リハビリ感覚で読んでるところあるけど。
うすだ
漫画が悪いってことだね。
kai3
漫画はやっぱり気軽すぎましたね。
ガッツリ読まなくなっちゃったもんな。
漫画も本だと思いますけどね。
本だと思うんですけど、本の種類っていうんですかね。
漫画という本ばっかり読みすぎると、やっぱりちょっと活字が離れちゃうというか、
面白い本の情報が入ってこなくなるんですよ。
ターゲットがもう漫画によりすぎちゃうから。
だから、ここ10年、20年の面白いって言ってる本、僕は結構知らなくて。
それを結構ね、20年前の本とか結構読んでます。
前でもあれ読みました?何だっけ?
十角館の殺人。
Huluで、実写化不可能と言われていた作品が実写化されたんですけど、
綾辻さんのやつ。
あのシリーズ。やかたシリーズって言われてるやつ。
それも知らなかったんですけど、
これもでもね、なんかの本を読んだ時に、ミステリーの本を読んだ時に、
緩末のそのコメントに、今までの歴代素晴らしいミステリーをその人が上げてて、
緩末にコメントしてくれたり。
その中に入ってたんで読んだみたいな感じなんですけど。
これもオススメは読んでなかっただろうかな。
僕はだから、僕はそういう意味では、なぜ働いて本読まなくなるのかの感想というか、
27:02
kai3
処方箋としては、みんなが好きな本いっぱいオススメしてほしい。
そうすると僕は結構読むようになるかな。
なので、これは面白いという本をぜひ皆さん投稿してください。
僕は好きなのは、あれです。
やっぱり伏線回収系ですね。
最後にひっくり返したやつが大好きです。
だからやっぱり小説なんだよな。
新書はよっぽどおもろい業界じゃないと、
割と本当は仕事で読んじゃうかな。
どんでん返しのある伏線回収本のオススメをお待ちしております。
うすだ
はい。
27:39

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