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kai3
うすだです。 カイです。
うすだ
カイさん、あの本読みました?
kai3
最近、僕結構読書好きですよ。頑張って読んでますよ。
うすだ
話題の、なぜ働いていると本が読めなくなるのか。
kai3
それは、頑張って本読んでいる僕には全く縁遠そうなタイトルですね。
読みましたけど。
うすだ
結構話題になって売れてるらしいんですけど。
タイトル見読んだ時点で、わりとこれ読みたいなってなりました。
すごい良いタイトルですよ。
kai3
僕は、ポッドキャストメディアヌップという番組で紹介しているのを聞いて、知って、
もうタイトルの勝利すぎて、もうちょっと買うの悔しかったですけど、
まあまあ買いましたね。
どんな、メディアヌップで話してるんだけど、
先に聞いちゃうと本の感想が入っちゃうから、
メディアヌップを聞くためだけに買って読みました。
どうでしたこれ、うすださんは。
うすだ
すごい面白かった。
結論的なものに共感するかというとそんなにしなかったんですけども、
話の構成としては結構すごい面白かったなと思いました。
なぜ働いていると本が読めなくなるのかという処方箋ではないのかな。
処方箋ではなかったですね。全然処方箋じゃなかった。
面白いトピックがいっぱい出てきたので、そういう意味では非常に楽しめたなと思いました。
kai3
僕テーマはすごい面白いと思って、キャッチーだし、
確かに僕自身も本は読まなくなっているから頑張って今読んでるんだけど、
思うところは確かに一緒なんですね。
読まなくなっているな、働いていると思って読んでみて、
最初の方はこの方の今までの経験だったり、
あと映画、花束みたいな恋をしたの映画でもそういうエピソードが出てくるということでわりと共感したんですけど、
途中から労働と本の歴史が始まって、
ほぼほぼ後半まで労働者はどうやって本を読んできたか話になるじゃないですか。
僕そこも面白かったですけどね。
内容としては面白いんですよ。歴史ものとしてはね。
なんだけど、なぜ働いていると本が読めなくなるのかじゃいきなりなくなっちゃってワープしてて、
別の本に始まったぞと思って。
最後の一章ぐらいでもう一回結論に戻ってくるというか、
結論というか最初のテーマのなぜ働いていると本が読めなくなるのかっていうのが出てくるんですけど、
その答えが仕事に対してみんな全力すぎるからもうちょっと半分で半身で言いましょうみたいな結論になるじゃないですか。
kai3
はて?ってなりましたね。
うすだ
そうなんですよね。
kai3
別にこの本もそういう処方箋だとは言ってないわけじゃないですか。
なぜ読めなくなるのかについてこの方が考えた本だから、別にそこに否定はないんだけど。
うすだ
基本的にはその労働のパートが多いのも、仕事の趣味が両立できないって、
労働が強すぎるからだって言ってそこの歴史をちゃんと書いてるんで、
うすだ
そこについてはそうだよねって思ってて、このタイトルが秀逸すぎて、
我々の期待値が上がってるんですよね。
kai3
タイトルが強すぎるんですよね。
これ書かれた三宅香帆さんって、ちょっと前にちょっとしたネットで揉め事が起きてて、
「新海誠好きの元彼」っていう同人誌を書こうと思ったら、
それがちょっとネットでワーワー言われて、結局その同人誌は出さなくなったっていうエピソードがあるんですけど、
めちゃくちゃ読みたいですけどね。
両方タイトルの付け方が秀逸すぎるんですよね。
この人多分そこの議題設定がむちゃくちゃ上手い人なんだと思う。
だからこれワーワー言いたくなるのはわかるけど、
確かにこの新海誠好きの元彼って主語はでかいとはいえ、結構的を射てる部分はあるわけじゃないですか。
特定の共通があるよねっていうのが浮かんでくるんで、上手いんですよねそこが。
ただその上手さに反して、あまりにもタイトルが強すぎる上に結論が半身で言いましょうが、
はて?ってちょっとなってしまったっていうね。
うすだ
それはそうです。
kai3
面白いんですけどねテーマとしては。
これさらにもっと言ってしまうと、なぜ本が読めなくなるのかってずっと言ってるんだけど、
これ本関係ねえなってなってきた途中から。
結局労働していると労働以外の時間が取れないから、本に限らないなっていうね。
だからそこがちょっともったいないというか。
本以外の全てのエンタメというか、労働以外の時間が取れないことと、
その中のさらに本が読めないことはちょっと理由が別な気がしていて、
そこをちょっと読んでみたかったんですけどね。
本ならではの課題っていうのはある気はしてるんですけど。
なので僕はさっき頑張ってって言ってたんですけど、やっぱね頑張らないと漫画読んじゃうんですよ。
本ってやっぱりちょっと頑張らないと入れないコンテンツだなと思っていて。
そこがねそういう話なのかなと思ったらそういう話全然なかった。
単純に時間がないから仕事の半分ぐらい時間作りましょうっていう話だったっていうね。
うすだ
仕事がアイデンティティーになるみたいな話も結構してたので、
結局20代とか学校出て仕事が本当に自分のアイデンティティーになっていくと、
かつて自分のアイデンティティとしていた読書とかカルチャー的なものを
軽く見るようになってしまうみたいな話があって。
そうじゃなくて両立はできるんだよみたいなことを多分言いたいというか、
そこへ対するもどかしさみたいな、この三宅さん多分30歳ぐらい。
ちょうど大学出てちょっと働いて、
みんなが昔同じような趣味を持っていた人たちが離れていくのってやっぱそういう時じゃないですか。
仕事だったり、結婚した子供ができるとかそういうタイミングとかで、
どんどんそういうのから離れてしまうのはもったいないみたいなところをすごい言っているのは分かっていて。
うすだ
大人から断罪するじゃないか。でもそこに対して、もう薄く関わるのが嫌みたいになっちゃわないくて、
薄く関わってもいいじゃないみたいなことを言いたいみたいなことを、
この三宅さんがどっかのインタビューみたいな。
kai3
あ、そうなんだ。インタビューでそう言ってたんだ。
うすだ
それがすげー面白いというか、自分も結構わーわー言うというか、
抑圧する側だったかもしれないみたいな。
kai3
それはでも思いましたね。この本を読んでて全体的に、
花束みたいな恋をした人に対して言い聞きがすごい出てくるから、
基本はあれについて何か言いたいんだろうなっていうのを感じますよね。
うすだ
文化的な仕事で成功している人が、
麦くんへの悪意を出しているのがイライラするみたいなことを、
三宅さんが言っているのがすごい面白かった。
kai3
たまたまそういう仕事を見つけたから、文化的な映画とかを摂取できているだけであって、
働いている場所が違ったら無理だよみたいなね。人のせいじゃないよってことですよね。
うすだ
だからこの麦くんを救うじゃないけど、
kai3
もうちょっと関わられる方法を考えたいみたいなのが半身らしいっていうことに気づいた。
そこの共感はすごいわかるし、優しさもすごい良いことだと思うんだけど、
そのアウトプットで半身でいましょうも割と強者の目線じゃないですか。
そこが最後のアウトプットで気になっちゃうんだよな。
うすだ
良いところに勤めている人。本格的にブラック企業とかだったらそんな余裕はない。
リーチできない部分なんで、理想論じゃ理想論とか。
kai3
それこそ今の流れになったら自己啓発でも読めたらいいんじゃないのみたいな。
軽い話でもいい気がしたけど。
でもこれね、僕がちょっとこれは完全に想像だからどうか分からないけど、
良いタイトルが思いついて、それで企画が走って、ゴール決まらずに動き出したんじゃないかって思ってた。
うすだ
集英社オンラインかどっかで連載してたらしいですよ。
kai3
あ、これ連載なんだ。
うすだ
違ったかな。もしかしたら違うかも。でも多分そうだと思う。
kai3
連載だとしたらますます途中の歴史ものは本題に関係ない感じですね。
うすだ
でもそういう連載だったんじゃない?多分。
kai3
なるほどな。それにタイトルをこうつけたってこと?
そういう意味で本の歴史は結構面白かったんですよ。
労働者にとって本ってどういう存在だったのかって話じゃすげえ面白かったんだけど、
せっかく面白いのにタイトルが違うから、なんかキョトンとしながら読んでる感じ?
ドラえもん読んでたのにブラックジャック始まったみたいな。何て言うんでしょうね。
面白いんだけど見に来たタイトルと違うぞみたいな。
違和感が拭えないまま最後に来てしまったかな。
すごい面白かったですけどね。テーマ設定とか。
まさにこれはみんな同じことを考えてると思うし。
おそらくなんだけど、働いていてできなくなることの中で
本来一番手が届きやすいことな気がするんですよね。
スポーツはやっぱ大変だし、映画も時間とかの制限もあるしお金もあるしっていうと、
本だったら一番手に取りやすいはずの時間があった時に。
ものなんだけど読めなくなる。
なんか僕はそこに、もうちょっとそこの本題を掘り下げた話をちょっと聞いてみたい気がしますね。