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2025-08-04 14:46

【第50回】AIで全てがコモディティ化する時代、「なんとなく」選ばれるブランドになるには? 〜nocallが目指すブランド戦略〜

nocall.aiのマーケ施策に悩んでいると、情報の価値やストーリーに基づくブランディング戦略の話で盛り上がりました。その一部を皆さんにもお裾分けします。AppleのCMは演出が特徴的ですが、どんな狙いがあるんでしょうか?是非お聴きください。


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サマリー

ノーコールのマーケット担当者とCEOは、AIの進化によるコモディティ化が進む中で、ブランドが選ばれるための戦略について話しています。特に、ブランド力の構築と物語の重要性について、アップルの例を交えながら議論しています。このエピソードでは、ノーコールの目指すブランド戦略と、AIがもたらすコモディティ化の時代においてブランドが「なんとなく」選ばれるための方法について語られています。特に、ブランドの哲学や物語の重要性が強調され、マーケティングにおける適切なアプローチが考察されています。

AI時代のマーケティング戦略
ノーコールAI、マーケット担当の佐藤と、CEOの林です。
今回は、私が以前林さんから聞いた話でめちゃくちゃ面白いし、すごい大事な話だなと思ったことがあったので、
何かっていうと、以前私が今、マーケット施策として何をすべきかってところを林さんに相談させていただいた時に、
5年後、機能での差別化っていうことができなくなって、コモディティ化した時に、
ノーコールがなんとなく選ばれる、なんかノーコールだなみたいな風に、
Appleみたいに選ばれるために何をしたらいいかっていうことを念頭に置いて、今動くべきだっていう話を聞いて、
なんでそういう考えに至ったのかみたいなところの流れがすごい面白かったので、
ポッドキャストで紹介していただきたいなと思ってお願いします。
まず、これをしゃべりませんかって言われた時に、キャンさんのプロデュース力めっちゃ上がったなと思いました。
やった。
自分はこれ結構自分の中でもホットトピックだから、私個人のポッドキャストもやってて、
ノートピックってやつ、ちょっと初めてここで宣伝するんですけど、個人でやってて、
そっちはもうちょっとSAとかKAの難しい子難しい話をしてるんですよ。
どっちかというとそっち路線だし、おもろいコンテンツだろうなと思って貯めてたのに、
やりましょうって言われてなんか取られちゃって。
で、生成AIによってやっぱ開発っていうところは本当に大きく変わっていて、
もうプロンプトだけである程度のものがポンってできちゃうみたいなところは本当に現実になってますと、
それもすごい速度で日々進化してますっていう感じなんですよね。
チャットGPTが出てきてもう3年とかですけど、進化の速度がゆっくりになるどころかどんどん速くなってるみたいな。
だからほぼコード書かなくなったりとか、あらゆるソフトウェアがコモディティ化するみたいなことは必ず起こる未来かなと思ってますと。
で、そうなった時にソフトウェアとして選ばれるソフトウェアってどういうものなんだろうっていうところを
今から真剣に考えた方がいいかなと。
それはマーケティング視点、グランディング視点でそうかなというところを今思っているところですね。
私としてはめっちゃSEO対策やりますみたいな感じで橋さんに言ったじゃないですか。
その理由はLLMOみたいなのが今注目されてて、
例えば多分AIにみんな聞くようになると思うんですよ今後。
それも結構何年後かを見据えて考えてたんですけど、
AIにAI電話どこがいいって聞いてみんな探すと思っていて、
そこで選ばれることが大事だとしたら、
AI電話みたいな文字をたくさん入れたブログというかホワイトペーパーだったりとか、
安全・安心みたいな質問をAIにユーザーがするとしたら、
そういった質問に答えられるような内容を入れたホワイトペーパーをたくさん書くみたいなのを想定していたんですけど、
それは逆効果というか良くないみたいな感じだったじゃないですか。
はいはいはい。
なのでマーケティング戦略って弱者のマーケティング戦略と強者のマーケティング戦略どっちもあると思っていて、
どっちも取らないのが本当にマーケティング何もできないっていう状態だと思うんですよね。
なるほど。
そのSEOコンテンツ何でもいいからそれこそSAI使って大量に出していくっていうのは、
一種弱者のマーケティング戦略ではあるし、
なるほど。
それをやりきっているなって最近思ったのが、
ユメミの社長がアクセンチュアに配置されたときの回文章とかもそうだし、
AIテレアポ君?
うん。
もうめちゃくちゃ炎上してたじゃないですか。
あー、そんなサービスいらないよみたいな。
っていうか迷惑だよみたいな。
テレアポばっかりAIでやられるの迷惑すぎるみたいな。
そうですよね。
もう本当に死ぬほど炎上してたし、
炎上してから2週間くらいでもう2回くらい、
あの、ノーコレーっていうサービスやっててって言ったら、
初めての人に、
AIテレアポ君みたいなもの?みたいな感じで聞かれて、
あーもうそこで負けてんなって。
その認知という意味では。
なるほど。
負けてんなとは思いましたと。
ただ、そのまあ知られないと商売にならないってそれはそうなんですよ。
そうですね。
だけども、そのLMMがコンテンツを探しに行く時代において、
知られるというかちゃんと世の中にさえ出していれば、
LMMが拾ってきます。
信頼できるものを拾ってきます。
っていうものはできると思っているので、
なるほど。
その時にレピテーションによって自然に弾かれるっていう世の中がすぐ来ると思っているので、
なるほど。
弱者のマーケティング戦略っていう、
いわゆるちょっと炎上商法。
炎上させて注目を集めるっていうものに大きな意味はあったんですけど、
それがあんまり、
特に商品という文脈においてはほぼメリットがなくなるんじゃないのかなと思ってますね。
物語とブランド力の重要性
じゃあ、より口コミが口コミを呼ぶというか、
人の声が大事になるってことですか?
そうですね。そうとも思ってます。
確かに。
私はTwitterとかもやってて、
これ間違ってたらどうしようみたいなのめっちゃ思うんですけど、
その時に今の情報の伝え方、
マーケティングのあり方みたいなのも、
その時話したのがすごい確かになって思ったんですけど。
情報とは何なのかみたいな話をしてたと思っていて、
私、塩野阿部も大好きな、
ユバルノア・ハラリっていう人が、
最近本で書いていたことなんですよね。
ユバルノア・ハラリって有名な歴史学者で、
もともとサピエンス全史っていう本を書いていて有名になって、
最近情報とAIのことについても書いていて、
AIの危険性みたいなところを主張して、
イーロン・マスクと一緒にAIをこれ以上発展させないようにする団体みたいなのも作ったりしてるんですけど、
その人が言ってるのが、
情報の役割というのは人と人をつなげることであると。
正しいことを伝えるというか、
正しいことをまとめるっていうのが情報の役割ではないっていう風に言ってるんですよ。
これサピエンス全史の中でも言っていて、
サピエンス全史ってどういう本かというと、
サピエンスというなんとかサピエンスみたいなのが大量にいた時代に、
どうして少数だったホモサピエンスが生き残ったのかっていう話をしていて、
これなんで生き残ったかっていうと、
都党団体というか人の塊でチームを組むことができたから、
50人とか100人とかで。
だからバラバラに戦う奴らに対して都党を組んで勝てたんですよ。
なんで都党を組むことができたかというと、
虚構を信じることができたからっていう風にその本の中では言っていて、
虚構っていうのは嘘ですね。
例えば宗教とかお金とか、
本当は価値がなかったり嘘だったりするかもしれないものをですね、
真実だとして信じることができたので、
チームを組むことができた、都党を組むことができたという風に言ってます。
なるほど。
いわゆる物語みたいなものもそれですよね。
物語とかその人の想像力みたいなものがあったので、
チームを組むことができて、
ホモサピエンスというものは唯一のサピエンスになれた。
なのでそのホモサピエンスにとって情報の役割っていうのは正しいことを伝えるのではなくて、
その人と人とをつなげるっていうことに、
情報の役割っていうのはそもそも持ってるんですよっていうのがその人の主張。
だからこの情報っていうのが正しかったり嘘だったりすることにあんまり意味はないんですよ。
これをうまく使ってるのが世の中で言うブランディングっていうものだと思っていて、
やっぱそのストーリーを作っていくんですよ。
自分たちはこういう価値観を大事にしていて、
こういう世の中の課題をこういう姿勢で解決していくっていうその物語に
人っていうのは引き込まれていって魅了されていくっていう風に思っているし、
それが信頼につながっていくんだろうなっていう風に思ってますね。
AI時代すべての製品がコモディティ化した社会みたいななった時に、
なんでノーコールが選ばれるかっていうと、
そのノーコールを届ける人たちの物語であったりだとか、
製品自身の物語っていったものが非常に重要になってくるんだろうなとは思ってますね。
なるほど。
それが人間本来の性質、ホモサピエンス本来の性質なので、
そのようになるだろうなとは思っているし、
アメリカの企業っていうのはその性質をうまく捉えて、
アップルだったりだとかそういった企業は全力でそういう物語をCM含む演出しているわけですけど、
今後競争が激しく全部がコモディティ化していく社会においては、
やっぱりそういうことをやっていって、
ノーコールのブランド戦略
機能差はないんだけど、なんかノーコールの方が良くない?みたいな思ってもらえるポジションにならないといけないし、
そのためにどういう風にメッセージを発信していくのかっていうのが、
5年後で考えたいブランディングですよねっていう感じですね。
でもノーコール的にはストーリーというか自分たちの核にあるブランドの哲学みたいなのは、
日本の労働生産性を引き上げるAIで。
そうですね。
紡ぎ上げていけばいいと思っていて、その物語に嘘も本当もないと思っているんですよ。
自分たちが熱狂できる物語を、こうあるべきだよねみたいなものを常に進化させていきながら、
紡ぎ上げていけばいいと思っているので、こうあるべきだからこうみたいなものというよりかは、
思いから出てくるものみたいなものであってもいいのかなと思っています。
達成できたらでかいですけど、めっちゃむずそう。
何から考えたらいいかわからないですね。
ちょっといきなりノーコールの話するの難しいと思うんで、
ひゃんさんが信じている物語の話とかでもしますか?
確かに。
例えば、愛国心っていうのも物語だと思うんですよ。
日本人の誇りとか、おもてなしや文化みたいな、日本人としてどう見られるかっていう、
それって、日本人という積み上げてきた物語が、今の私たちの日本人としてみたいな、
自分の気持ちを作り上げている物語だと思っているんですけど、
別にそういう地球人って思ったら、みんな関係ないじゃないですか。
でも、世の中の人はみんな自分の国ごとに自分の物語を基本的には持っているんですよね。
そういうのも物語ではありますよね。
確かに、そういう感じか。
はいさんはあります?
私個人的には、やっぱり今の日本人っていう物語は、結構深く信じている方っていうのも、
やっぱり歴史小説とかめっちゃ好きだから、
日本人として日本で大きくなるビジネスをしたいとか、
日本が良くなるにはどうすればいいのか、みたいなことをやっぱ考えちゃうけど、
ワクマツの獅子とかに憧れて起業しているし、
そういう人たちは黒船がやってきた日本を異敵から守るために、
命を落として戦ったわけですよね。
みんなそれがかっこいいと言っていて、
自分もそれがかっこいいんだっていうその物語を信じているわけですよ。
そういう視点で物事を捉えられていなかったので、
私はこの物語を信じているからこういう行動をしている、
みたいな繋がりが全く思い浮かばないですね。
でもヒャンさんは結構自分のバックグラウンドというか、
在日であることについてしっかり喋るじゃないですか。
よく喋ります。
それもそれで物語だと思いますけどね。
どういった物語ですかそれは。
例えば名前を自分で名乗るときに、
んって魔ができたり首かしげられちゃったりするの嫌だ、
みたいなことを話してましたよね。
嫌です。
とかそういうのも世の中に差別があったり、
人を見下したりするんじゃないかっていう、
そういう物語の中に生きていると思っていて、
本当はそうじゃないかもしれないし。
それで言うと、
じゃあ例えば名前を言われて首かしげられたよね、
とか祖国に帰れみたいなことを言われたよね、
みたいなのを同胞同士で話して、
そのコミュニティの繋がりを強めるのが、
その情報というかストーリーでいうことですよね。
その物語によって、
同じ体験をした人と同士で強く繋がり合いますよね。
そういうストーリーを気づかないように、
作らないといけないってことですか?
そうですね。
別に明示的に気づいてもいいんじゃないですか。
自分を幕末の紳士に憧れている自分が、
日本のために何かをしようと思っていることに対して、
何も恥ずかしい思いはないし、
そういう人たちと繋がっていきたいと思っているから、
別に気づかないようにする必要はないと思っているし、
だからこそポッドキャストで喋ってる。
でもそれ意図的にやることもできるんですよ。
だから自分は体験してもらうのに、
こういう差別を受けましたって言って、
その差別を受けた人たちとどんどん仲良くなっていく、
みたいなこともできるし、
AIがマーケティングをするとそうなるんだろうなとは思いますね。
あとこれ言ったらAppleに怒られるかもしれないですけど、
Appleはやっぱりそういうマーケティングをしてますよね。
自分からプライバシー保護とかいうことを言っておいて、
自分だけ情報をどんどんどんどん吸い上げて、
プラットフォーム上のやつはどんどん厳しくしていってるわけですよね。
このプライバシー保護っていうのは、
やっぱりヨーロッパとかそういう国で先に盛り上がってきたというか、
プライバシーが大事だみたいなことを言い始めたのに、
後からストーリーで乗っかってきて、
多分Appleとしては全く思ってはないんですよ、そんなこと。
全く思ってはないのに、
そういうブランディングをして、
そのCMを世界中で打ちまくって、
俺たちは誰よりもユーザーのことを考えて、
プライバシーが一番大事なんです、みたいなことをしていると。
それだけではないんですよね、もちろんAppleの魅力っていうのは。
それだけではないけど、
そういうポジション作りの一個として、
上手にやってるし、
ブランディングを上手にやるっていうことが、
共謀優位性?
もうほぼ。
だからもうみんなiPhoneを持ってると。
っていう世界が5年後とか来ますよと。
その中でなんでApple選ぶんですか?
っていうところに立つと、
Appleの機能性とかそういったものっていうのは、
価値が非常に薄くなってくるんじゃないのかなとは思ってるし、
ノーコールもそういうポジションになるでしょうね。
物語の力とマーケティング
すっごい分かりやすかったし、
本当ですねってなるんですけど、
ノーコールとして考えるのはやっぱり難しいですね。
だから私が行動はどんなストーリーに基づいているかって、
いろいろ考えてみます、今後サービス利用するときとかに。
ここはすぐ出てくるものじゃないんで、
ゆっくり考えながら発信していきましょう。
じゃあ目指します。
今日もお聞きいただきありがとうございました。
また次回のポッドキャストでお会いしましょう。
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