1. 魚食系ラジオ「JUNK FISH!」
  2. 【前編】サロマ湖はホタテガイ..
2025-05-10 36:44

【前編】サロマ湖はホタテガイを何枚育ててくれるか?【ゲスト:妙にホタテに詳しいおじさん】

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ホタテガイって何枚育てられるの?という素朴なテーマを、サロマ湖を例にして妙にホタテに詳しいぐっちーさんと話しました!ぐっちーさん…妙にサロマ湖にも詳しい!

心配な水産物ニュース/陸奥湾ホタテが大減産/スペシャルゲスト登場!/前回のホタテ特集の振り返り/今回はホタテ特集レベル2/門谷先生とかにへーの関係/サロマ湖はどんな湖?/大きさ、深さ、塩分について/昔は淡水湖/2つの湖口をあけた理由/サロマ湖のリアルモニタリング情報/流氷とアイスブーム/ホタテの育て方/採苗について/養殖と増殖/どっちの育て方の生産量が多い?/サロマ湖とホタテガイの関係/サロマ湖生まれオホーツク育ち/日本海の稚貝は強そう/ホタテの養殖管理/ベントスからの強制プランクトン/人間もプランクトン状態になれるサービス/後編もお楽しみ!

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サマリー

今回のエピソードでは、ホタテ貝の現状とその育成に関する詳細が深掘りされ、特にサロマ湖に関する情報が明らかにされます。ホタテの水揚げ量の減少問題やその背景についても触れられ、ホタテ養殖の重要性が再認識されています。このエピソードでは、サロマ湖がホタテガイの育成にどのように寄与しているかが語られます。特に、サロマ湖の環境やホタテガイの養殖、そして増殖のメカニズムに焦点を当てた内容です。サロマ湖のホタテガイの養殖について、成長環境や餌の影響が議論され、ホタテが成長するための効果的な管理方法や過去の養殖の歴史についても触れられます。

ホタテの現状と問題
kanitako presents 魚食系ラジオJUNK FISH!
カニ兵です。 本日2025年4月27日日曜日
夜21時45分に収録しています。 今日の夜は和歌山県産のサワラを角状魚類で買いまして、それを使った
ケッパーと白ワインと 長芋とトマトで煮込んだ
ものを食べました。めちゃくちゃ美味しかったです。
そんな魚食ライフを満喫していますが、最近一つ、魚食関連の心配なニュースを拝見しまして
4月26日青森テレビの報道ですね。 ホタテ水揚げ量減少で支援を国会議員に青森県魚連が要望書提出
どういった内容かと言いますと、降水温などでムツワンホタテの水揚げ量が大幅に減少していることを受けて、青森魚連が県選出の国会議員に資金面の支援を求めました。
というものなんですが、今ムツワンのホタテっていうのがすごく減少してしまっているみたいですね。
もともとムツワンホタテの水揚げ量というのがその記事に書かれているところでいくと、2018年度からは5年平均75,000トン余り
たくさん取られたんですけど、最近、例えば2年前、2023年度は
腎病の不振でおよそ5万2,000トン、その翌年2024年度は降水温などで3万トン、
さらに今今年ですね、2025年は降水温で 餌不足でこれまた大量に死んでしまって、2万トンまで落ち込むと見込まれています。
前までは7万5,000トン取られたのが3分の1ぐらいまで減ってしまっている。
僕も聞いたところでは、昨年ですね、今年水揚げする予定だったホタテっていうのは去年から育てられているんですけど、
去年その違いの状態のホタテって最初は生育はすごく良くて、夏頃までは結構生産者や加工業者さん、今年は安心、
順調だねみたいな話していただけれど、秋頃ぐらいに一気に死んでしまったという。
で、なんで死んでしまったかというのは、この記事では降水温で餌不足ということなんですけれど、人によってはムツワンに悪い塩が入った影響なんじゃないか。
その悪い塩っていうのが、実際餌が少なかったりとかしている塩なのかもしれないんですけど、
ムツワンっていうのはホタテ養殖の発祥の地とも言われているので、そんなところが危機に瀕しているっていうね。
タコさんもこの前回の配信、アービーの配信で冒頭、大好きな旨味が詰まった無凍結のベビーホタテ、
なんか全然食べれないみたいな話ありましたけど、ほんとね、タコさん大好きなこの旨味詰まったキャンディーが関東のスーパーにこのまましばらく並ばなくなってしまうっていう心配の状況ですね。
サロマ湖について
というね、ホタテはいろいろと毎年気になることがありますが、今回このホタテをさらに深掘りしていくべく、
スペシャルゲスト、妙にホタテに詳しいおじさんこと、ぐっちぃさんにまた来ていただきました。
ぐっちぃさん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
どうも、毎度ぐっちぃです。
やあ、ぐっちぃさん。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
はい。
ほんとにご無沙汰ですね。
そうですね、ご無沙汰してますね。
前回、魚食系ラジオゲスト出演いただいたのが、もう2023年10月。
ああ、もうそんなになりますか。
そう、1年半前ということで。
そうですね。
時の流れの速さで結構驚いてますね。
はいはい。
その時は、ホタテの生態、面白いホタテの生態トップ3っていうテーマで話していただきましたね。
そうですね。
一つ目が、ホタテには前後左右があるっていう。
はい、そうですね。
海底に接する方は白く膨らんでる方で右側、で平らな茶色い方は左側っていう。
僕、ほんとにこの時初めて聞いたので、全然、言葉で聞いてると混乱してしまった。
そうですね、すいません。説明があまり上手くなかったみたいで、後々混乱を招いていたようですので。
音声だけで、やっぱり左右上下を理解すると結構大変だなっていう。
そうですね。
その後、オフ会でも実演してくださって、ありがとうございました。
いえいえいえ。
あの時のオフ会、ほんとに楽しかったですね。
そうですね、去年おととしか。
そう、あれはおととしです。
今年、2025年なので、2023年の末ぐらいでしたよね。
そうですね、はい。
で、そのホタテの面白い生態トップ、2つ目が、ホタテには目が80個あるっていう話でしたね。
そうですね。
貝ひもの黒いブツブツが目っていうところまでは、皆さん知ってる人多いと思うんですけど、
海面側を向いてる左目のほうが多くて、約50個みたいなことも聞きましたね。
そうですね。
で、3つ目が、ホタテは性転換するっていうお話で、生まれたてはオスだけど、
1、2年したらオスとメスが半分ずつになってるから、合理的には性転換するみたいな話でしたね。
はい、そうですね。
詳しいことは、なんか実際論文にはなってないんじゃないかっていう話。
何かね、論文で確かめてほしいですよね。
という、前回はホタテはそういった生物として面白い生態だっていうところを見つめてみたんで、
ホタテについてのレベル1みたいなところだと思うんですけど、
今回妙にホタテに詳しいおじさんことぐっちぃさんに、何を今度は語っていただくかというと、
じゃあぐっちぃさん、コーナータイトルお願いいたします。
はい。
サロマコはホタテ貝を何枚育ててくれるか。
イエーイ。
気になります?
気になりますよ、それは。やっぱりホタテたくさん食べたいですからね。
確かにね。
冒頭の紹介したニュースでも、ムツワンの方ではホタテたくさん死んじゃってるとかいうのもありましたし、
定期的にホタテ貝を大量にしてしまうみたいなニュースってよく聞きますし、
そうですね。
私はアメリカ向けの輸出の仕事もしてるので、やっぱりホタテ貝なんかはアメリカ向け売り上げ、輸出金額が最も多い生産物なので、
これはたくさん育ててほしいなとは思ってますね。
オフラインで、後でちょっと今年の台北輸出の関係を後で聞きたいなと思います。
じゃあオフレコで、オフレコでちょっと、そこら辺は情報交換させていただくとして。
そうですね。
今回の収録ではですね、前回生態、生物的にホタテを見つめたんですけれど、
今回はホタテを人間にとって重要な水産物だというところで深掘りしていって、
さらにサロマコという、住んでる水域との関係性とかも知っていく、
前回レベル1だったら今回レベル2といった感じのことを話していけたらなと思っております。
ホタテの育成と知識
ぐっちぃさんから事前にこのコーナータイトルと同じ参考図書の方をご案内いただいてまして、
サロマコはホタテ貝を何枚育ててくれるか?閉鎖性海域における持続的2枚貝養殖漁業という、
モンタニシゲルさんと坂口光一さんの共同編集の本で、
昨年2024年8月1日に公正社公正学っていう、あまり耳なじみがない方が多いであろう。
ただ水産関係の人だったら結構耳なじんでいるかもしれないですよね。
確かに。水産学を学んできた方はかなりお世話になっているであろうですね。
という会社から出版された、妙にホタテに詳しいおじさんもこの本にっこりしながら出版されたと見ているであろう本。
そうなんですよね。
14章が12名の研究者によって紡がれているサロマコとホタテ貝の関係性についていろんな視点で、
何枚育ててくれるかという視点でいろんな視点で書かれた本ですね。
今回妙にホタテに詳しいおじさんのぐっちぃさんにもいろいろ聞くんですが、
そもそもこの本自体、私の修士時代の先生、
モンタニー・シゲル先生っていうのが私の先生だったので、
これはこのお礼の意味でも、私は修士時代本当に良くない学生だったので、
そのお詫びも兼ねて今回の修士を兼ねて。
もうね、カニ兵さんは絶対この本を読むべきだと思ってましたよ。
そうですね。もう全然研究とは関係ないことをしてますが、
2年間人生を捧げた。
先生にも人生の一部をいただいた身としては恩返しをしなきゃなっていう感じですね。
ぐっちぃさんもこのモンタニー先生という方とはかなり近いんですよね。
よく存じておりますし。
そもそもモンタニー先生との出会いっていつ頃だったんですか、ぐっちぃさん。
モンタニー先生が北海道にやってきた時ぐらいですかね。
そっか、もともと香川大学でした。
四国から四国の大学の教員をやってて、こちらの北海道の方にやって来られたと。
来られて北海道大学の先生として長年活躍されて、
そのタイミングぐらいで出会ったということですね。
こんな説明に戻ると、今回サロマコをホタテガイを何枚育ててくれるかっていうのがメインテーマなんですけど、
そもそもこのサロマコっていう北海道の湖のことや、
ホタテガイの養殖方法を全く知らない方も多いと思うので、
今回このテーマを前編後編と分けて、前編ではこの基本的な情報を
妙にホタテに詳しいおじさんぐっちぃ先生に聞きながら整理していきたいなと思っております。
分かりました。
ぐっちぃ先生、まずサロマコとはどういう湖かっていうのを少し教えていただいてもいいですか。
サロマコ、ご存知の方が多いかもしれませんけども、
サロマコは北海道のオホーツク海に面する湖なんですが、
日本で3番目に大きな湖ですね。
1位が美輪湖、2位が霞ヶ浦ですね。
そして3番目がサロマコと。
大きいですね。
大体150平方キロメートルぐらいありまして、
山手線の内側がおよそ63平方キロメートルらしいんで、
もう完全に入っちゃいますよね。
入っちゃいます。2倍ぐらいあるってことですか。
そうですね。形はちょっと長細いですけど、
それこそ本当に渋谷も新宿も東京駅も上野も全部入ってしまうぐらい。
いい例えですね。それすごくいい例えですね。
それぐらいデカさですよね。
深さとかどうなんでしょうか。
深さは平均して8メーターから9メーターぐらいですか。
結構浅いですね。
深いところでも17、8ぐらいですかね。
大体この初心者、ダイビングをやるんですけど、
体験ダイビングは潜れるの10メートルまでなので、
それでほとんどの湖のサロマコの底は見れるぐらいの深さですね。
そうですね。平均してそれぐらいなので、
深いところだともう18メーター。
それでもシーカード持っていれば18メートルぐらいまだ行けるかなっていうぐらいですかね。
あれはしょっぱさとかどうですか。湖ですが。
ほぼね、海水なんですよね。
サロマコは2箇所で大津海と繋がっててほぼ海水なんですけども、
だからこそオタテが生きていけると。
海の生き物ですからね、オタテはね。
昔はサロマコって淡水だったんですよね、ほとんど。
そうなんですよね。
2つとも2箇所で繋がっているんですけども、どっちも人工的に開けられて、
1つ目が第一湖口っていうふうに呼んでるんですけども、
そこは昭和4年に開けられたんですよ。
今年2025年は昭和100年にあたりますので、
じゃあもう100年前といってもかもね、95年前ですね大体。
第一湖口が開作されてから100年ということになります。
その何で開けられたんですか、そもそも。
第一湖口は1つ目については、
もともとは東の端に季節的に開く穴が湖口があったんですけども、
大津海に出るためには向こう側通っていかないといけなかったり、
あるいはサスの上を船に乗っけて大津海まで出さないといけなかったりと、
結構大変だったらしくて。
最初はもうここに穴開けちゃえっていう感じだったようなんですけど。
その時はじゃあ大津海に出る時にあったほうが便利だよねっていう考え方なんですね。
そうですね。
そういうことで最初開けて、何度かトライしてたんですけども、
すぐ塞がっちゃってたらしいんですけど、
その1929年、昭和4年に開けた時が最後というか、
そこからずっと永久湖口になったということらしいです。
第二湖口は何か理由があったんですか、開けた理由。
第二湖口は昭和54年に開けられたんですけども、
東側の方の水の滞流が悪くてというか、水質改善のために開けたということですね。
第一湖口がやや西側で、第二湖口が東側ですね。
第二湖口を開けるまでは完全な海水とほぼ一緒の水ではなかったって感じですね。
そうですね。ほぼほぼ淡水の方が多かったようですね。
サロマ湖の特異性
東側の一部で海水がちょこっと混ざるような形で柿が生産されてたそうなんですけど。
そうだったんですね。
なるほど、なんか結構珍しい湖ですよね、そう考えると。
そうですね。
本州の方とかだと、湖なんかそもそも経済圏の近くにあったとこなんか埋め立てちゃってとか、
換宅して逆に農地にするとか、伊沢山なんかあったりしますけれど、
逆にサロマ湖は海にしたっていう。
着せずしてなんでしょうけどもね。
というところなんですね。
あと、北海道といったら冬とっても寒いですけど、サロマ湖も凍るんですかね。
凍りますね。寒いので凍っちゃいますね。
大体何月くらいから凍るんですかね。
1月入ってからだんだん岸沿岸凍り始めて、2月の中ぐらいになるともう例年だと凍ってますね。
年明けなんですね、やっぱ寒くなるのって。
そうですね。ただ本当に昭和の時代、終わりぐらいって言うんですかね。
だと12月ぐらいから凍り始めてたっていうのも記録はあるんですけど。
そうなんですね。そこもやっぱ温暖化の影響で後ろ倒しになってる。
やっぱ結膨期間っていうのは減ってきてるようです。
今は4月27なので完全にそういった凍りはない状態ですかね。
この本も私事前にちょっと読んでる中で、このサローマコがリアルタイムでモニタリングされてるっていうのを拝見したので、
そのリアルモニタリングの結果が見れるページをちょっと見てリサーの皆さんに情報を伝えるんですけど、
サローマコ養殖漁業共同組合のページにこのリアルモニタリングの結果が書かれて表示されてますね。
観測日時、今日ですね。
2025年4月27日の部位が何箇所かにサローマコの浮かんでて、そこで。
そうですね。5箇所ありますよね。
5箇所か。5箇所部位があって、そこで水温と塩分は毎日計測されてるんですね。
そこのポイントもだいたい水温がそこまでは変わらなくて、7℃前後ですね。
一部岸寄りのところが5.4℃の、もっと低いところありますけど、海寄りのところが7.9℃とか7.8℃とかですかね。
まあ、やっぱ冷たいっすね。北海道なんで。
そうですね。ただまあ、例年に比べればちょっと暖かいかなっていう感じはしますかね。
そうなんですか。
5℃ぐらいが本当はこの時期だったら適切?
そうですね。5℃、6℃ぐらいかな。
ああ、そうなんですね。じゃあまあだいぶ高いですね。
塩分がどこもだいたい30から31なので、ほぼ海と同じですね。
はいはい。
なるほどなるほど。他にサローマコはこういうとこだよっていうのってあったりしますか?
そうですね。サローマコ自体は冬、氷が晴るので、ホタテなんかは冬の間も育てていかないといけないですし、
流氷がやってくるので、流氷を止める、そういうアイスブームという、そういう施設があります。
ホタテガイの育成方法
ああ、そうか。流氷。あわしりの西にあるのでサローマコは。
そうですね。
最近だと報道でよく流氷は話題になってましたが、流氷たくさん来ると。
そうですね。
湖に流氷入るとまずいんですかね、さっき言ったアイスブームっていう。
そうですね。やっぱりホタテを育てているので、ホタテを育てている養殖の施設に流氷が当たると、流氷って結構底が厚いので、
氷座の一角っていう。
そうそうそうそう。まさにそうですよね。なのでやっぱり危険ですね。
かなりその水深、深くまで氷が突き出してて、それがそれだけでかい氷の塊がバーンと湖に入ってくると、ホタテの、養殖されているホタテにバーンとぶつかるみたいな。
そうです。
それで。
それが今はさっき言った何でしたっけ、アイスブーム。
アイスブームという、そういう施設があります。
それがさっき言った第一湖口、第二湖口、まあ湖の出入り口のところにあるんですかね。
そうですね。
オイルキャッチャーみたいなやつ。
そうですね。表面に網っていうんですかね、フロートをつけたり、それで中に入ってくるのを防いでますね。
もう完全に入ってこないですか、流氷は。
完全にいっぱいではちょっと難しいんですけども、大きいやつは入ってこないようになってますね。
なるほどなるほど。それっていつからなんですか、アイスブームは。
平成入ってからですけどね、一番最初の平成9年か10年ぐらいだったと思うんですよね。
ありがとうございます。で、ここでホタテガイっていうのが長年育てられてるっていうことですね。
じゃあ一回サラマカの説明はここまでで、次にホタテガイの育て方自体、ホタテってどうやって育つのかみたいなところを聞いていきましょうか。
まず、ホタテという2枚ガイは卵から生まれて生まれる生物ですよね。
はい。大害樹勢で、放乱放生で大害樹勢するっていう、そういう生き物ですけども。
この卵をどこからか取ってくるんですかね、ホタテの養殖って。
ホタテの養殖自体は、放乱放生は天然の状態で勝手に生んでくれるというか。
それをいつ生んだかどうかっていうのは調べてはいるんですけども、完全に自然任せですね。
卵を取ってくる、それからなんかすごいちっちゃい赤ちゃんを取ってくる。
卵を放乱放生した後は、大害樹勢をしてそのまま樹勢乱が発生していって、浮遊妖精っていう、水中を漂う妖精になるんですよ。
最初は殻がなくて、だんだん殻ができていたりとか、ある程度の大きさになったら、今度は物に捕まるという習性がありますので。
再病気って呼ばれる、そういうネットなんですけども。
それを海に沈めて、ホタテの赤ちゃんを付着させるんですよね。
なるほど、それをサロマコ、例えばサロマコなん、全国でいろいろやってるんですけど、サロマコでもそういった再病気っていうのを沈めて、
で、ホタテの赤ちゃんがそれに捕まってくれるのを待つって感じですかね。
そうです。
集めてくるっていうよりかは、付いてくれるのを待つっていう、そんな感じですよね。
じゃあ、年によって付きつく量とかも変わるみたいな。
そうですね、年によって付き方変わってくるし、やっぱりそれはもう、それぞれの皆さんの技術にもよるとは思いますけど。
くっつく時期はいつぐらいですか、ちょうど今ぐらいでしたっけ。
そうですね、5月、地域、地域によって全然違うんで。
サロマコですと。
なんとも言えないですけど、この地域だったら5月の中ぐらいから6月頭ぐらいかなと、ただ近年どんどんどんどん早まってきてるんですよね。
なるほど、そうなんですね。
そうやって付けたホタテの赤ちゃんをチガイというふうに呼びますけども。
チガイはだいたい1年間育てて、そのホタテの育て方としてはですね、その後2通りやるんですけども。
1つ目は赤ちゃんのホタテを、そのチガイをカゴに入れたり、ミミズニと呼ばれるようなホタテの殻の端っこに穴を開けて、ロープで吊るしたりと。
出荷するまで人の手で育てる方法と、これを養殖っていうふうに呼んでるんですけども。
はい、養殖。
で、もう1つあって、そっち側はですね、1年間育てたホタテのチガイを広い海に巻いて、3年間待って漁獲するという、そういう方法なんですが。
こちらは増殖っていうふうに呼んでるんですよ。
1年半前の収録でもこの話は少しおっしゃってましたね。
そうでしたっけ。
多分スイカ式養殖とジマキ式養殖の話で、今言った養殖っていうのがスイカ式養殖。
人が用意したところでホタテにパクパク餌を食べてもらって、大きくなってもらう。
で、後から言ったジマキ式っていうのがもう大浪れにばらまいて、で、大きくなったのを後から漁師さんが。
勝手に大きくなってくれるんで。
サロマ湾の生産量
自然環境で大きくなってもらうっていう。
そうですね。で、養殖は青海県六湾、岩手、宮城、あと北海道の文化湾サルマ湾なんかで行われて。
で、増殖についてはほとんどがオホーツク海沿岸ということになると思います。
日本で育てているホタテ貝がたくさんある中で、この養殖と増殖ってどっちの方が多いんでしょう。
大体ですね。日本のホタテの生産量が40万トンぐらいになっているので。
40万トン。
で、そのうち大体養殖が10万トンで、ジマキのホタテが30万トンぐらいという風に考えてもらっていいのかなとは思います。
増殖の方が多いんですね。
そうですね。勝手に育ててくれるんで、非常に素方的でいいんですけども。
そうですね、確かに。
それだけ日本近海の北方の海には力があるんだっていう感じもしますね。
そうですね。そうやってそれだけ育ってくれるというか。
これサロマ湾とこの養殖増殖の関係でいくと、さっきサロマ湾でも養殖が行われているとおっしゃってましたが、増殖にも関係あるんですかね。
そうですね。もうサロマ湾の中のホタテの生産はほぼほぼ増殖と言ってもいいと思います。増殖のための生産と言ってもいいぐらいだと思います。
ちょっと僕は本を読んでいると知っているんですけど、サロマ湾では養殖もされているけど、そもそものさっき言った違いですね。違いをかなり育てているんですよね。
そうですね。
だから、妙にホタテに詳しいおじさんに少し聞いたところでいくと、日本で育てられているホタテの5枚に1枚がサロマ湾出身なんでしたっけ。
そうですね。そういう計算になりますよね。
すごい。この表現聞いて、面白いなと思って。
そうですね。それこそですね、日本の生産量40万トンなんですけども、サロマ湾に関係する、サロマ湾出身の違いは大体8万トン、多くてもいつもって10万トンぐらいあるかもしれないですけども。
違いがですね、赤ちゃんが。
違いというか生産されている、水揚げされている数量が。
サロマ湾で。違いも普通の養殖されたホタテも含めて。
そうですね。出身者がということですね。サロマ湾の出身者が大体8万トンぐらいは、少なく見積もって8万トン、多く見積もって10万トンぐらいいる可能性はあるんですよね。
めちゃくちゃ多いですね。これ単一の水域の量だと日本一になるんですかね。
出身者、なんと言ったらいいのか分からない。サロマ湾から大津久海にいろんなところで巻いているので。
確かにサロマ湾出身だけど、東京育ちというか、大津久海育ちっていうのもめちゃくちゃいて。
そうですね。
そこですごく大きくもなるから。
そうなんですよね。東京の人とはいえ、地方から来た人もいるだろうから。
おめえ、本当はサロマ湾だべえみたいな感じの。
そうそうそうそう。
ホタテがたくさんいるっていう話ですね。
そうですね。だからたぶん5枚に1枚ぐらいは、計算上ね、それも出身と言えなくもないかなと。
たぶんなんかこう一般消費者がホタテって言って食べてるのって、ベビーホタテを別にして、普通の貝柱ですね。
白い、ふるさと納税とかでも頼む貝柱はほとんど大津久海さん多いと思うんですね。
そうですね。タマレイっていうことですよね。
そうですね。タマレイですね。いわゆる冷凍の貝柱。
その貝柱はほとんど大津久海さんで、その大津久海さんっていうのが、違いをばら撒いて地撒き式で育てたホタテの貝柱ですと。
そうですね。
で、大津久海さんっていうなってるけれど、そもそもサロマ湾で取られた赤ちゃんを撒いてるんだよっていう話ですかね。
はい。
大津久海さんに巻かれる違いってサロマ湾だけなんですかね。
いや、日本海からと、主に日本海とサロマ湾とのとろ湾あたりから。
3カ所から。
そうですね。主に言ってますね。
その中で比率でいくと、日本海、サロマ湾、のとろ湾はどんなバランスなんですか。
日本海で大体10億流ぐらいになると思うんですよね。
多いですね、日本海って。
はい。で、サロマ湾で7億ちょっとぐらいなのかな。8億いかないぐらい、7億5千万とかそんな感じだと思うんですよね。
で、のとりが2億ぐらいだったかな。ちょっとそれは記憶は曖昧です。
のとろ湾も数億、でものとろ湾はサロマ湾の東にあってサロマ湾より小さい、狭いじゃないですか。
だから多分それよりは少ない、半分以下なんじゃないかなって感じですかね。
日本海意外と結構多いんですね。
そうですね。日本海での地外生産は非常に多いですね。
日本海もサロマ湾みたいな少し区切られた水域で。
いやもう完全にオープンですね、オープンウォーターのところで。
結構波もきついし、冬の間はね、日本海で荒れるし。
サロマ湖のホタテガイの育成
そこにこう災病気を吊るして。
そうですね。ホタテにとっては過酷な場所っちゃ場所ですよね。
そういう荒波育ちな連中が大宝塚海に。
そうですね。
じゃあちょっとサロマ湾出身の違い大丈夫ですかね、なんか弱かったり。
温室育ちですからね。
温室いい環境じゃないですか。
同じ海域に置かれたら、何お前みたいなのっていう日本海の荒くれ者が。
そうですね。餌を奪ってみたいな。
そうですね。確かに。
なるほど。面白いですね。
というのが基本的なサロマ湾とホタテ貝の養殖についてですね。
あとはあれですね、サロマ湾で養殖とか違いの災病の管理とかっていうのもされてるんですかね。
そうですね。管理って言っても、基本ホタテの養殖ってのしって呼ばれるロープに吊るして行われるんですけども。
のしの両端っていうのは海底に固定してあって、その間にロープを張ると。
で、中間に浮き玉をつけて、その浮力でホタテを吊るすという、そういうやり方なんですよ。
なるほど。
ホタテを吊るす間隔が狭いとその餌の当たりだったり、潮通しが悪くなって成長に影響出たり。
ホタテの餌っていうのは主に水中を漂う植物フランクトンなので。
そうですよね。ホタテは貝殻の隙間から呼吸するようにパクパク餌を食べて大きくなってるってことですね。
そうですね。
その餌を効率よく食べてもらうというのがやっぱり管理の鍵になるかなとは思いますし。
あとは元々ホタテって海底に生活する生き物でしょ。
そうですね。確かに。
養殖する場合、水中に浮いた状態になるっていうことで、定性生活を送る生き物のことをベントスって言うんですけども。
ホタテは元々ベントスのはずが、養殖されることでフランクトンになったというふうに考えられると思うんですよ。
浮かばせられるわけですかね。
定性的にフランクトンにさせられたと。
なのでね、例えば海底は揺れないけども水中は揺れるよとか、あまり揺れすぎると成長が悪くなるとかね。
あとは水温も海底より高くなるので、できるだけ水温が上がらないようにと。
確かにこれ思うとスイカ式養殖ってすごいですよね。
うん。
そんな本来生物として行わない生活で大きくさせるっていう。
うーん。
最初は問題とか起きたんですかね、やっぱ。
やっぱりね、それはもう、それこそ、なんて言ったんだろうな。
詰め込みすぎて。
あーそっか、そうですね。牛牛詰めになった結果、みんな生き入られないみたいな。
そうそうそうそう。
そっかそこら辺がムツワンのホタテ養殖の歴史から見ると東京海洋大の先生やら、なんか今日いろんな先生たちが頑張って確立させたみたいな、読んだことありますね。
うんうんうん。
そうですね、ちょっと話取られるんですけど、
昨日あの、東京にクレーンで吊り下げられてながら、東京の夜景を見ながらディナーを食べれるっていうサービスが始まったみたいなニュースを見たんですよ。
はい。
クレーンで40メートルぐらい吊り下げられて。
はい、プランコン生活をしようと。
そうそうそうそう、なんかそれを思い出しました。なんか結構ベルギーから始まって世界中で行われてるサービスがやった。ついに日本に上陸したみたいな。
人間は遅れてるってことですよね。ホタテの方がもう先進んでるってことですよね。
そうですね。ほんとホタテ体験みたいな感じですね。
耳にじゃあ穴開けて釣られて。
いやいや、そういう生活をホタテは人間より進んでやってたっていう感じですね。
そうですね。だからこそそのエサの量は多いんですよ。
エサたくさん食べられるので成長も早いと。
たくさん食べられるっていうのは吊り下げられることで海水がたくさん通る場所に吊り下げられるから海底だとあんまエサが動かないけど、
吊り下げられるとビュンビュン目の前をエサが通っていく環境になるから育ちやすいって話ですね。
そうですね。エサ当たりってエサの濃度×潮同士って考えることができると思うんで、
やっぱりエサの濃度はどちらかというと少ないですよね。海底の方が少ない。
上から落ちてくるのもあるけどとはいえ潮の流れは少ないですよね。
そうですね。まあそうでしょうね。
多分潮の流れの方がたくさん効いてくると思うんですよ。
海底は摩擦もありますし。
あと海底それぞれの場所でも潮同士の良い場所の方が成長が良いのは確かなので、海底世界でもね。
そういった意味ではやっぱり潮同士っていうのは非常に重要かなとは思ってます。
なるほど。じゃあサロマコとホタテの養殖について一通り基本的なことは知れたところで、
ホタテの成長管理
ちょっとじゃあサロマコは何枚ホタテを育ててくれるかっていうメインテーマについて話していきたいと思うんですけれど、
じゃあぐっちぃさんお願いできますかね。
はい。それはですね、後半でお話いたします。
いつも、漁職偉いじゃん。いつもこれをやるんですけど。
というわけで、じゃあアンリーさんとみなさん後編をお楽しみにしてください。
よろしくお願いします。
じゃあね。
36:44

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