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2025-06-06 15:01

第515回 「責任は俺が取る!」の正体──不信に基づく男気

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▼今回の概要

「責任」の本質/「巻き取る」上司の罠/信頼の表と裏/任せることの怖さ/責任の渡し方/上司のプレッシャーと部下の萎縮/任せた先にあるもの/信頼されたい部下の心情/「主体性」と「自主性」の違いとは

サマリー

経営者は「責任は私が取ります」と言って部下を鼓舞しようとしますが、社員はその言葉に不安を感じています。責任の所在に対する理解不足や意図的な育成の重要性が議論され、主体性を育むことと経営者の役割に焦点が当てられています。また、「責任を取る」という言葉が他者の主体性を奪い、不信感を生む可能性についても考察されます。特に、リーダーや経営者が発する言葉の裏にある真意を再評価する重要性が語られています。

経営者の責任感
こんにちは、遠藤和樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということでですね、今日もね、行きたいと思いますけれども。
はい、今日はですね、ちょっと私の方から、持ち込みっていうほどでもないんですけども──
最近感じていることをテーマに、ちょっとお話ししたいなと思っています。
もう、いきなりね、本題ですね。
問題意識高いから。
じゃあぜひね、いきましょうか。
私は、経営者の方と喋ってるじゃないですか、日々ね。
その中で、経営者の方って本当に責任感が強いなと、日々思ってるわけですよ。
なるほど。
登校前だからね。
それがね、最終的に結局これ俺が責任を取るからなんですって言葉がめっちゃ多いんですよ。
それは、これは俺が責任を最終的に取るからって社員とかに言ってるって意味ですか?
それを社員にも言う時もあるし、結局これは僕が責任を取るからいいんです、これで、みたいなね。
自分に言い聞かせる方の話としても。
それは確かに重要な部分もあるけども、部下にもね、最終的な責任を俺は取るから、まずやってみてって背中を押してるんですよ、秋山さんと。
なるほど。
ただ、そういうふうに言ってるのに全然主体的にならないんですよって悩んでる経営者の方が割といるんですよ。
あー、それもちょっと、だって説明できるくらい面白い話ですね。
だから、その経営者の方としては、何とかそういうふうな言い方をして相手に責任を取るというか、背中を押してるんですよね。
それがちゃんと責任を取ってやるから、ほら、もう全力でやってみろということですね。
でも社員の方は、「分かりましたー!」って出るようになったらできない。
なんでですかねって話なんですよね。
実際にはどういう反応で返ってくるんですか?
社員の方から?
全席は俺なんだから、もういいや、とりあえずやってみろって言って、実際に起きてる事象としては。
やってみたけどできませんでした?とか、なんかよく分かりませんみたいな。
よく分かりませんとか、結局、じゃあどっからやればいいんですか?とか。
なるほどね。
その時、私そう思ったんですよ。
私もそうなんですけども、基本的に経営者とかリーダーと呼ばれる方は、自分が責任を取るということにはめっちゃ慣れてるんです。
立場上取ってますからね。逃げれないですもんね。
自分が責任を取るということはどういうことかということですよね。
例えば最終的に結膜って俺が行動するなのか、それとも何か会社の赤字が出たら俺が被るのか、いろんな言い方ができるんですけどね。
一つそこで欠けてるなと私が思ったのは、これ私自身の反省でもあるんですけども、相手に責任を持たせる責任っていうのは結構無自覚なことが多いなと。
相手に責任を持たせる責任。
つまり、経営者としてリーダーとして人材育成という分野にも関わってくるんですけども、部下の方が自分が責任を持つということに対して支援をしていく責任ですね。
それを意図的にやってる方が少ないなと思っている。
要は責任を持たせないってことですか?
社員の不安と責任
そう。それを責任を持たせるという責任がリーダーにありますと私は思っているわけです。
責任を伴わない仕事ってね、他人ごとの仕事になるからそんな大した仕事できないですもんねっていう話につながるって話ですかね。
それが遠藤さんがおっしゃったように、さっき言ったようにトップの方がね、最終的な責任が俺が取るからまずやってみてというふうに背中を押してチャレンジさせてるんですけども、
それが部下にとったら結局無理かというんですよ。
社長が責任を取ってくれるんだからということで思考が回らなくなったり。
結局社長が責任を取るんだから逆に怖くて何もできない。
なるほど。
この感じが至るじゃないですか。社長が責任を取ってくれるからそれが怖くてできないんです。
だって全部社長が責任被るんでしょ。怖い怖いみたい。
その怖いはあれですよね。多分起きてるのはって言いながらも何でできないんだっていうふうに来られるのも怖いし、
結局なんか押し付けてくんだろうなミスったらって思うから怖いの怖いらしいってことですよね。
例えばそれでやってみて失敗したら何で報告しなかったんだ。俺が責任取るんだからちゃんと報告してほしかったとかね。
リアルですね。なんかイメージがわきます。
で結局やってみてうまくいかなかった。分かったと。じゃあもうまあいいよと。
俺が責任取るから俺やるよみたいな。見放されちゃうんじゃないかと。
で見限られたと。
そうそう。つまりこれは俺が責任を取るというふうに社長言ってるんだけども、
結局それは与えた責任をお前が全うできなかったら俺が引き取っちゃうよというところも無意識で相手は感じていくので。
そうすると私が一生懸命やった。うまくいかなかった。社長が出てきて責任を持っていった。
それって俺ってダメ出しされたってことじゃんみたいな。
まああれか。だからその方ができるようになるとかちゃんとその仕事を全うできるようになるっていうことに責任を取ってくださってるんじゃなくて、
その仕事ができるかできないかに責任を取ってるっていう社長の立場、話だとそこの範囲だとできなかったら切られるんだなっていう恐怖になるよね。
責任の取り方の範囲の話を社員の方が匂いで感じるんでしょうね。
なので社長が責任を取るからだというときに僕は何の責任を取ろうとしているのかということをちゃんと自分で自覚すべきだし、
それは例えばあなたを育てていくとかあなたが責任を持てるようにしていくという責任を取ろうというふうに言ってるのか、
ダメな場合は俺は責任を引っ取っちゃうからみたいな。結局経営責任は俺なんだから、お前責任取れないんだろってことは責任を渡せてないってことになっちゃう。
主体性と経営者の役割
ですから、もちろん経営者の方が責任を取るというのはもちろんなんですけども、
俺は責任を取ると。あなたが自分で仕事をしていくために支援をしていくという責任を俺が取っていくの。
ですから、あなたとしては今回のこの案件についてここは自分でやりきる責任とか、ここは自分で判断して乗り切るというところについてコミットしてくださいみたいなお話をしていく中でこの言葉を使っていくのがいいんですけども。
ああ、けど今の話の形で責任を取るから、俺が責任を取るからって言ってくれるならいいけど、今の話ってじゃあ違うんだ間違いだった。
俺はこいつをちゃんと育てるために責任を取るっていうふうに責任を取るって言おうって言って、マインドセットして言えるものでもないですよね。
そもそもみたいな話ですね、ここって。
そうするとこの時に、じゃあそもそも本当に私含めて経営者の方っていうのは、部下に主体的になってもらいたいかどうかっていうのがまたぐるっと回って跳ね返ってくると。
その話はつまり、本当は主体的になってほしくないんじゃないかっていう話があるんじゃないかっていう話が次のテーマになるってことですかね。
そうですね。ですから前もポッドキャストお伝えしたように、主体的ということと実質性っていうのがニュアンスが違いますよと。
主体性っていうのは、自ら本人がこれは俺がすべきですよって手を挙げていくところですから、新しい企画をしたり、新しいチャレンジを本人が作っていくことが主体性というふうに私は捉えているので。
一方、実質性っていうのはすべきこと、すべきって決まってると。そこに対して言われる前にやっていくっていうのが実質性ってことを考えていると、社長が本当に主体性を相手に求めているかどうかっていうのをもう一度問い直さないといけない。
自分にね、494回でね、自主性と主体性の違いとはとやってますので、もし気になる方いらっしゃいましたらそちら聞いていただくとつながるかなと思います。
こういうのがあったと言いながら、毎度のことなんですけど、私自身もやっぱり自分自身が責任を取ろうと、取るんだという思いが強すぎちゃって、やっぱり何かあったら最後、俺がケツを持つという言葉の意味をずっと間違えて感じたんですよね。
どう間違えてたってことですか?
何かうまくいかなかったら私が回収するって言うんですよ。
あーなるほどね。それをね、されると。できなかったら切られるっていう方に言われた方は返還しちゃいますからね。
責任を取ることの真実
ですから、もしうまくいかなくなったら、最後までうまくいくように一緒に付き合ってやっていこうぜという意味では多分喋ってなかったんでしょうね。
例えば、特に私が経験ある仕事なんかそうですよ。任せて、でも大丈夫だ。何かあったら責任を取るからっていうのは、何かあったら俺が出て行って回収しちゃうぞという意味で喋ってました。
かっこいい風ですけどね。
確かに確かに。
今喋って思ったら、これぐらい本人の主体性を奪うことはないかもしれませんね。
そうですね確かに。
何かあったら、うまくいかなかったら俺が結合って、俺が代わりにやってやるからっていうと、その人何頑張っていいかわかんないし。
社長が出てきたら。
いわゆるだからすごいスペックの高い上司についた部下の悲哀ですよね。
どうせ自分最後できなくても巻き取ってかっこいい風のヒーローなんだろうなーっていう。
本人はね、何か任せとけって言ってるけど、言われた方からすると結構しらけてるっていうね。
いやーあとはやってる時プレッシャーでしょうね。
あれちょっと失敗したらすぐ社長が出てきて回収されちゃうんだっていうともう向き先が顧客じゃなくて、いかに社長が俺のケツを拭かないようにするかっていうところに引き入っちゃいそうですね。
ありそう。
これって社長との関係性っていうのもありますけど、優秀な先輩についた時によくありがちなシーンな気がしますね。
優秀ですよ、確かに。
先輩とか超優秀な上司とか、超スペック高い人いるじゃないですか。
経験ありますか?
あるある。経営者の人ってほら、やっぱり全体に責任を負ってるから、俺が全部巻き取るほど暇じゃないみたいなのもあるじゃないですか。
なんですけど、すっげー優秀な、すっげースペックの高い、すごい先輩とかに当たるとマジ辛い。巻き取ってくれるんだけど嬉しくないみたいな。
でもあれですよ、もちろん先輩めちゃめちゃあるなって思ったし、私も過去に思い出したし、もう一つは経営者の中であるのは、子会社を任せようとしてるみたいな時もこういうことが起きるたりしますね。
どういう意味ですかね。
幹部に一つの部門だったり、一つの会社の部分を任せるからみたいな。でも何かあったら俺が回収するからみたいなことも言ってしまいがちですけどね。
それはありますよね。怖いですからね、リスク渡すの、責任渡すの。回収できないかもしれないから、俺がいざとなったら出ていかなきゃっていうのは、助けるって意味じゃなくて、自分の会社を助けるためにも出張っちゃうっていうのはある気がします。
でも今、遠藤さんの話聞いてて、遠藤さんも昔優秀な先輩がいて、そういうことって気持ちながらありました?回収されちゃうとか出てきて。
あるっていうか、感覚的にはどうせあんた出てくるんでしょっていう。
なんかその前提にはどうせできないと思われてるんだろうなみたいな冷めた目線もあった感じが今思い出しながらですけど。
結局信じてもらってないんだろうなっていう感じですね。
逆ありますか?
自分がですか?
そうそう。なんかあったら出てきちゃうからなみたいな。
そんなことしかしてきてないと思いますね。本当にすいません。
私も本当そうですよ。
私もなんか、でも今喋ってたら恥ずかしくなってきた。昔から、何かあったら俺が出て行ってやってるから大丈夫だって言いながら、全然向かうこと信頼してなかったんだよなって。
そこに帰って帰りますよね。
ということでね、今回はリーダーの方、また先輩でもいいです。あとは経営者の方が、俺が責任が多いからチャレンジしなさいという言葉にどんな自分の気持ちが入っちゃってるのかとか、込められてるのかと。
相手がそれをどう受け取ってるのかみたいなことをもう一度、皆さんも書き換えて振り返っていただきたいなと思って、このテーマにさせてもらいました。
受け取られ方の重要性
なるほど、ということですね。
実際に社員がそれで動いてないということが現実として出ているという話がね、一つの指標だという話もね、多分冒頭にあったような気がしますので。
そんな視点で見ていただくと、何かヒントになるかなと思いますので、ぜひ貸してください。終わりましょう。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
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