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2016-04-08 13:30

第40回「質問:ポジティブすぎる人の罠」

第40回「質問:ポジティブすぎる人の罠」
上場企業から中小企業までエグゼクティブ・コーチングトレーナーとして人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司が、ビジネスや人生で役立つセルフコーチングの技術についてわかりやすく解説する番組です。
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秋山ジョー賢司の自分の可能性を開放するセルフコーチング
卓越した人物が持つ共通した能力、それは自己対話の力。
ポッドキャスト・自分の可能性を開放するセルフコーチングは、
上場企業から中小企業まで、エグゼキティブコーチングトレーナーとして
人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司が、ビジネスや人生で役立つ
セルフコーチングの技術について、分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
秋山ジョー賢司の自分の可能性を開放するセルフコーチング、
本日も始まりました。ジョーさんよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
今日はジョーさんからの持ち込み企画、持ち込み企画かわからないですが、
あるんですよね。
そうですね。最近社長さんの相談を受けて、少しこういうことに気を付けた方が
よりいいんじゃないかという話を今日したいと思います。
そういう相談が多いという類のものなんですか?
相談というよりも、私から見ててちょっとこれは危険かもしれないねという
ことは気づいていないけど。
そういう傾向がある人、どんな系なんでしょうか?
超ポジティブ社長に起きている罠みたいな感じですね。
なるほど、超ポジティブ社長に起きている罠。
多いですよね、社長さんね。振り切ったくらいポジティブな人。
普通に逆に思いますけど、そんなに怯えなくてもとか、
そんなに前しか見ないのがちょっとどうなのかなとか。
そうですね、特に起業した方自分で、その中でポジティブというのは悪いことではないんですが、
何だろうが、ポジティブすぎるというのはあまりいい状態じゃない場合もあります。
そういう方がなぜ良くないかという話をしていきたいんですが、
まずポジティブは丸、ネガティブはペケという概念をなくした方がいいと思うんですね。
過去にもそういうお話ありましたね。
それも踏まえてなんですが、ポジティブすぎる社長に起きていることは、
まず現場に起きていることは、とにかく新しい企画をやっていくと。
そして経営に対して未来、未来、前を向いているということなんですよ。
これ一見すごくいいように思いますが、よくよく話を聞いていると、
現状を認識していない方がいるんですね。
はい、もうちょっと聞きます。
例えば、会社の経営状況でウィークポイントがあるのに、
そこの部分をちゃんと受け取っていないとか、
財務的にも苦しいのに、新しい企画をやろうとすることとか。
社内のマネジメントがズタズタなのに、
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あたかもピカピカのような前提で進めちゃうとか。
あとは、財務的に厳しいのに新しいお店を出店しちゃうとか。
そのこと自体は悪いわけではないんですが、
現状を受け止めていないという点では問題があるんですね。
つまり、その人の中で受け入れがたい何か現状があって、
それを見ないようにしている。
つまり、現状を見ないために未来を見ているという状態なんですよ。
なるほど。現状を見ないことによって出ているものが、
そこから回避することができるものになっちゃっている。
そうです。おっしゃる通りで、本当は現状をしっかりと受け止めて
未来を見るのはありですけど、
未来を見るのは手法になってしまい、
現状を見ないようにするための方法として未来を見ているんですね。
そこまで聞くと確かに危険相が感じますね。
今に生きていない状態になっているということですよね。
その通りです。
例えば話になるんですが、100メートル走ってあるじゃないですか。
はい。
200メートル走ってどうやって走っていくか知ってます?
質問が高度すぎて答えられないんですけれども、
どうやって走るんですか?
どうやったら100メートル走では前に進むかということなんですね。
地面を蹴って。
その通りです。地面を蹴っている。
100メートル走というのはゴールに向かって、
どれくらい地面にエネルギーを注げるかによって前に進んでいきますよね。
ところが、現状を受け取らないで未来ばっかり見ている人というのは、
ゴールは抜けるんですが、
まったく足元にエネルギーが入っていかないと同じ状態なんですよ。
ですから、ここにいるのに未来にばっかりエネルギーを注いでいる。
そうすると結果が出ないんですね。
うーん。
ですので、こういう人の中で起きていることというのは、
受け入れがたい現状があって、それを見たくないんですよ。
うーん。
それによって超ポジティブを取っているという見方をするんですね。
そうですね。
少し前にも話したモチベーションで言うと、
ラブベースに見えているようですごいフィアベースなんですね。
うーん。
死に足つづいていないポジティブな感じの状態ってそういうことか。
はい。
ちなみに、そういう超ポジティブか超ポジティブじゃないかの境じゃないですけど、
どうやってジョーさんはいろんな方とセッションとかする中で、
これは健全なポジティブ、これは危ないポジティブ、
これは健全なポジティブ、これは危ないポジティブってわかるんですか。
現状認識をどれくらいされているかですよね。
どれだけ今が危険かとかそういうことではなくて。
危険か危険じゃないかはあまり大きな問題ではなくて、
現状をまず語ってもらいますよね。
例えば、ケアと掃除的な側面なのか、
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あとは人間関係でこういうことが起きているとか、
そういうものをしっかりとその人が現状として認識しているかどうか。
いろいろ社長さんとか経営者の方が話していると、
現状の質問をしているのに未来の話の回答が返ってくるっていうやつ、
よくありますけど、あれ、あの感じか。
はい。
私があれ、ここのなんかこういうところ違和感があるなと思って質問をすると、
上手く逃げてかわそうとするんですね。
それって2つあって、本人がなんとなく意識していると。
場合と全く無意識って2つあるんですね。
本人がなんとなく意識している、でも見ないようにしているっていうのは、
すごい見ないようにしているっていうことに対してエネルギーを使っているわけですよ。
なんかこう危ないものをケツ下に隠すみたいな。
でもケツ下に隠れているってことを分かった状態で、
ポジティブなことをやろうとしているから、自分の中で気持ち悪いでしょうね。
そういう悩みというか、
多分その方自体って意外とその事実自体は自分で把握しきれていないわけですよね。
そうですね。ですからなんとなく分かっている方は、
そこを自分が目を背けているって分かっているのでまた自分に対して攻めていくんですよ。
完全に見ていない方もいたり。
完全に見ていない。意識レベルでは分かっていない方もいますよね。
意識レベルでは分かっていない方というのは、
第三者のサポートなり問いかけが必要になってくると思うんですけども、
それは私のセッションの中で行っていますが、
このポッドキャストを聞いている方に対しては、
もし皆さんの中で自分は超ポジティブになっていると、
でも本当はあそこを見なくちゃいけないよねというものを薄々感じているとするなら、
そこに対する回答があるんですね。
それをもうケツ下に隠さずに机の上に出すんです。
なかなか過酷そうな作業ですけども、そのあたりにとっては。
過酷そうなんですけど、現実としてそれが起きているとするならば、
それをニュートラルに受け取らないと地面を蹴れませんよということです。
よく最近社長さん達との会話で流行っている言葉がありまして、
アウトカムの乱用という言葉があるんですけども、
無駄に前ばっかり見まくってどうにか誤魔化す作戦、
よく怪我すると言いながら笑うという話があるんですけども。
アウトカムをちゃんと見ていくと、ステートが変わって、
内側の状態が変わってきちゃうので、乱用すると何ていうのかな、
麻薬じゃないですけども、いい気分になっちゃうんですよ。
とりあえずハイにして誤魔化しとけみたいに近くなっちゃう時がありますよね。
そうではなくて、やっぱり現状を認識する。
そこで少しコツがありまして、怖いじゃないですか。
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怖いですよね。
ですので、実質と考えに分けて書いてほしいんですよ。
ですから、事実としては売上が何十万とか、赤字が何十万とか。
赤字が3ヶ月続いている。
それについて、やばいな、それは考えですよね。
あとはお金だけじゃないとすると、部下に私は信用されていない。
これは事実か考えどっちですか。
考えですね。
考えの方に私は部下に信用されていないと考えている。
その考えに至った事実を書き出す。
例えばどういうのでしょうね。
声をかけたのだが、私の目を見ないで返事をしたとかね。
それは事実じゃないですか。
という風に、ケツ下に隠れている怖いところを出さなくちゃいけないんですが、
やっぱり怖いので事実と考えに分けて書き出していく。
私が見ていただきたいのは事実の方なんですよ。
その上で事実を見ていくんですね。
そうすると、こういう事実だなと。
今私はこういう場所にいるんだな。
土産が3ヶ月赤字とか。
スタッフに声をかけたら、下向いたまま返事をしているというところにいるんだなと。
これをそのままシンプルにニュートラルにこういう事が現象として起きているんだなと。
ところで私はどうなりたいだろうとか、どこに行きたいだろうとか、何をしたいだろうというアウトカムを見ていく。
この作業が重要になってくるんですよ。
その上でどうするんですか。現状をかなり事実ベースで見れてきて、
その上で自分はどこに行きたいのか、何をしたいのかのアウトカムを見て。
そうすると100m走のレースに立てるので。
まずは地に足つけようというところですか。
この超ポジティブ思考で現状を受け取れていない方は。
これだけでもずいぶん変わってきます。
特に経営者もそうですし、ビジネスパーソンもそうですけれども、
現状を現状として受け取れなければ何も変化を起こせない。
今しか変えれないですね。
その通りです。ですから遠藤さんがおっしゃったように、
変化を起こす場所は今なのに、変化を起こすのは未来じゃないんですよ。
未来はそちらのベクトル方向性を向くものであって、変化を起こす場所ではない。
変化を起こす場所は今なので。
そういうことが非常に重要です。
結局こういった方々って実際にはセッションとかやっていくとどうなるんですか。
その方のペースを見ながら現状を受け取ってもらいます。
徐々に徐々に。
とはいってもちゃんと未来を向きながら今を生きるみたいな状態になってくる。
そうですね。
そうすると周りの人との関係性もよくなりそうですよね。
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本当にそうです。
というのは今まで自分が無意識で避けていた現状に向き合えることができたという意味の
自尊心が湧いてくるんですよ。
そこから自尊心も湧くものなんですね。
そうですよね。
今に向き合った俺っていうのは。
怖いかもしれないけれども、こういう現状があるってことをしっかり受け止めることができたなという
そこの自尊心っていうのは非常に大事なんですよ。
そこの自尊心っていうのは非常にエネルギーになります。
なるほどですね。
是非ポジティブすぎるかなとか、ちょっと最近やりすぎかなとか思っちゃってる。
そうです。やりすぎないです。
自分の中で現状を受け止めなくて何か前を向きすぎてるという感覚の方。
がいるんであれば一旦は先ほどのジョーさんの話を聞きながら
ちょっと自分現実を見て地に足をつけるという感じになると。
そのほうが実はレベル的には上ですよね。
現状を認識できているということは。
それはそうですよね。
レベルが上というよりも今にいるっていうほうが
生きる上で大事そうな話なのかなという気がしました。
本当そうです。
是非そういう心当たりが自分でもしかしてあるかなと思う方は
是非実践していただきたいですね。
本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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