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2025-02-14 16:21

第500回 ヒトを「人的資本」と捉える限界!?

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▼今回の概要

人的資本経営と中小企業/「人的資産」と「人的資本」/ESG・SDGs /「世間」を「利害」の範疇でしか捉えない限界//フレームワークではなく対話を

サマリー

このエピソードでは、人的資本とその経営への応用が議論されており、中小企業における情報開示の難しさについても触れられています。また、企業は人材をどのように投資対象として捉えるべきかが考察されています。さらに、競争力を高めるための日本の企業戦略や、日本の国際競争力に関する議論が行われており、三方良しの価値観が世界にどのように広がるかが焦点となっています。加えて、人的資本の考え方や中小企業への影響についても考察されています。

人的資本経営の考察
こんにちは、遠藤克樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も行きたいと思いますが、
はい。
どうですか。
どうですか。
いや、この間の公開収録の時に、
はいはい。
その、ポッドキャスター4名いてね、
うんうん。
ヨタ話は、こう、誰が上手いかとか苦手かみたいな話をして。
なりましたね。収録には入っておりませんけどね。
ああ、そうですね。私はヨタは苦手なんです。
苦手か弱いですからね。
この間なんで公開収録で、ヨタ、なんか考えなくちゃって、しょうがないから前の日にサウナ行って。
サウナ行った。ヨタにしようって言ったんだけど、結局しゃべらずに終わったって。
本当ですよ。振ったのに。
そんな背景があったんですね。
そろそろですね、公開収録の音声もアップされると思いますが、
ちょっとこのタイミングでどっちが前後してるかわからないんですけども、ぜひ聞いてない方はね。
うんうん。
今まで話してないね、秋山先生の。
自分らしさ、個性ということの認識の、
ちょっと今まで認識が間違った?みたいな。
そうですね。
自分らしさって改めて本当はこういうことだったんじゃないかみたいなね、話を。
自分ごとの話をしてくださったので、もし聞いてない方いらっしゃいましたら、
いただけたらなと思いますが、ちょっと今日回りますので早速いきましょう。
はい、お願いします。
今日はですね、公開収録の方で質問を結構いただいてまして、
ちょっと当日ね、扱えなかったものをご紹介したいというふうに思っております。
早速いきましょう。
これ個人事業主の方ですね、聞きたいと思います。
人的資本経営、人的資本開示についての考えをお聞かせください。
上場企業に対して情報開示が義務化されたところで、
中小企業にも推進していきたいと考えていますが、反応は鈍いです。
ありたい組織はどういうものか、どういう人に関わってほしいかを明確にし、
自社に適した取り組みを実践していけばよく、
情報開示とまではいかなくても、情報を可視化するだけでも十分に取り組む価値があると思うんですが、
興味が湧かないようです。ということで、お考えをお伺いできればと思いますというふうにいただいております。
投資としての人材
なるほどね。おっしゃりたい意図はすごいわかりますけどね。
この人的資本経営と人的資本開示という言葉なんですけど、
これどういうことかちょっと簡単に皆さんにお伝えしたほうがいいのかな。
これちょっと私のほうから簡単に、ちょっと違った場所があったらぜひね、
ご指摘を皆さんからもいただきたいんですけど、
たぶんあんまり難しい話よりも簡単に言うと、
事業をメインに一旦有価証券報告書を出してるところに義務化するよみたいな話だと思うんですけど、
案外的には、人的資本の前に人的資源という概念の対立として、
人的資本。こいつが大事だよと。その意味合いは、
要は人間の人材っていうものを消費されるようなものとして扱うんじゃなくて、
漢字的に言うとPLの経費みたいな扱いじゃなく、
あくまでもその人的な資本、要はキャピタルですよね。
投資することによって企業価値が上がるという資本としてみなすべきなんだよという考えのもとに、
じゃあこの人的資本というのを人にそういうふうに見方をするとしたら、
どのくらい項目があるんでしょうか。すごい項目がいっぱいあるんですよね。
7分野19項目がある。
よく聞くダイバーシティとか、流動性の話とか、健康安全の話みたいなところで、
この辺はググっていただくとわかると思うんですけど、コンプラの話とかね。
そういったところで遵守しましょうみたいなところを、
自社がどれだけ取り組んでるかというのを配置していくと。めちゃ大変ですよね。
どっかのコンサル会社が儲かってるんですかね。
感じになりますよね。さあさあ、そんなところからいきたいと思いますが。
まず今まで私たちは人件費というぐらいですから、コストで占めたと。
人件費を抑えたい抑えたいってなったけども、
それって本当に会社が良くなるの?みたいなところから、
そうじゃなくて今遠藤さんに紹介してもらったように、
人は資本であると。つまりちゃんとリソースとして捉えてて、
ちゃんと投資をする。投資をすると価値になっていくよと。
そのためには、例えば検証するのか、何かいろんな取り組みをするのかということなんですが、
これ何でやっていくかみたいな背景があるじゃないですか。
それをざっと見ていくと、大きくいくつかに分かれてて、
特に日本がいる場合は、日本の競争力を高めたいという人があるそうです。
今まで働いてる人がいて、だけども人が少なくなってきてるから、
今までみたいに長時間働いたら会社良くなるんだよじゃなくて、
世界で戦わないと戦えないと。だからちゃんとそこに人のことに人間を、
社員を資本として捉えて、その人たちにちゃんと投資して、
教育もして、スキルを伸ばしていかないと日本企業は世界で戦えないよという意図があるそうです。
よく言う労働力不足と生産性の話ですよね。
そうですね。もう一つは、世界的な流れに乗りたいと。
これが流行っちゃってるので、ESGも含めてね。
世界の投資家がこのESGとか、それから人的資本の開示したものを見て、
投資判断をすると言われてるらしいんです。
そうなんでしょうね。大きなSDGsとかその辺の流れですよね。
もう一つは、こういうことをやっていくと、
結局はあなたの会社が長期的に成長していきますよということなんです。
どうなんですかねっていう議論がいろいろありながら。
今日はその一般論を話してもという感じなんで、その前提がある中でどうなのか。
私の中でいくつか矛盾というか、うーんって思ってるところが実はあって。
実は結構あるんですよ。
一つ目は、社員をコストから資本にする、投資するんだと。
キャピタル同士でみんなしてみましょうと。
これ、いい感じするじゃないですか。
人間ってのは消費していくものじゃないんだと、最後は。
そこに対してだったらね、確かに。
そうじゃなくて、投資していくんだっていうときに、
人を資本として捉えていくってことですよね。
そのままですよね。
そうすると、何か研修とかしてあげて、
結局は回収したいわけじゃん、投資だから。
まあそうですね、当然ね。
企業文化と信頼の重要性
ということは人を資本としてみるということは、
結局のところ、利益を生み出す投資対象としてしか見れなくなってしまう。
そこが精一杯の限界なんでしょうね。
それだけでいいのかってことですか。
そうそうそう。
人に優しいとか、人を大切にしているのとの大切な意味は、
ちょっと失礼な言い方ですよ。
私が迂回しちゃったのは、牛とか馬がいて、
今までは農作業をさせるために、牛とかがクワを引かせていたと。
それじゃダメだみたいな。これからはダービーだとか言って。
馬は投資だから、ちゃんといい餌を与えてトレーニングをして、
ダービーで勝つためにやるんだみたいなふうに聞こえてきちゃうんですよ。
人間にね。
魔的に調教してという投資対象にしようと。
でもそういうことなんでしょうね。
それが投資対象だと。
投資していい人材を作って、企業価値を上げていくんだと言い切ってくれたとまだしも。
それがいい会社なんですよとか、
人に対して大切にしてますよみたいな文脈が流れてきちゃってることに対して、
私、違和感とかズレ感をすごい感じちゃうんですよね。
でもあれですよね。一方で、確かに資源として、
労働力のさっきのメタファーで言うなら、
牛馬のように人を見てたのに比べては、
確かに資本って考えはいいよねっていうのはわかります。
ダービー馬だから、きちんとやりましょうねという。
きちんと育てて投資もするってお金もかけて時間もかけるという意味では納得する部分は当然ありますけどね。
そのときに、結局でも社員一人一人の存在そのものの価値を軽視してるんですよ。
やっぱり成果とか効率の評価にしか留まらないっていうところが本当にいいのかなと。
今後企業の価値というのは確かに成果とか効率あるけどもう一つ大切だなと思うのは、
企業が持ってる文化とか、
周囲の人、ステークソルダーに対してどうやって信頼を獲得していくかっていうところは、
どうやって補っていくのかなっていうのが持ってるんですね。
文化、歴史だったりというものを、
個人の人に対してのキャピタルって話じゃなくて、
繋いできたものの価値みたいなのはどうするんですか?
結局今日本がある意味世界から注目されてると。
国際競争力と三方良し
日本という国がなんで2600年続いてきたかっていうときに、
繋いでいくとか象徴していくということの考え方が世界とは随分違ってると。
最後にあと言いたいのは、日本としてはこれをやることによって国際競争力をつけたいんですって。
でも国際競争力って何かっていうと、そもそも欧米なのか、そういうところがやってる戦い方?
つまりGDPとか質量とか市場セアとか技術力というような、
そういうゲームというか戦いに勝つことを国際競争力が高いと言うならば、
日本めちゃめちゃ不利じゃないですか。
そもそも規模の拡大ということとか考えてもね。
つまり日本が国際競争力を高めたいと言うならば、私高めたいと思ってるんですけどね。
つまり日本の企業の戦い方を広めていくっていう戦いな気がするんですよ。
いわゆる欧米の方たちがウインウインの考え方がベースになるような気がするんですよね。
そうじゃなくてウインウインじゃなくて、日本が持っているその三方良しという価値観をどうやって世界に広めていくかっていうところが、そこが戦いな気がしちゃってるんですよね。
このSDGsとかは大きく見ると、三方良しを今風というかOBF風と訳すと、
あれって三方良しやろうよっていうふうにも聞こえる中身ではありますけどね。
今後それがね、原定司先生という方がいて。
公益資本主義の。
今度私も参加する経営者フォーラムにも。
はいはい、ご登壇いただきます。
その方がね、ステークホルダーって何かって聞くんですよ。
それって利害関係者のことですよってときにドキッとしちゃって。
訳したら利害関係者ですよね。
そうなんですよ。だから三方良しとは違うんですよ。
三方良しっていうのは利害関係者というよりも、
売り手良し、買い手良し、世間良し、世間というのは環境そのものじゃないですか。
要するに結局ステークホルダーっていうのは、
自分たちの利害関係者だけ勝ちましょうって話したので、
三方良しとは概念が違ってくるんですよね。
そうなるんですか。ステークホルダーの利害関係者っていう見方すると、
世間入ってこないんですか。
我々、関係者だけで勝っていきましょうって話になってくる。
あーなるほどね。
地域社会とか当然入るだろうけども、
利害の関係がある地域社会だけって意味ね。
必ず敵がいるということ。
それがベースになっちゃってるので、
今欧米で進めているようなESGの環境っていうのはどこまで指しているのか。
人的資本の重要性
Sのソーシャルでどこまで指しているのか。
というところがやっぱり考え方のベースになっているのはずいぶん違っているなと思いますね。
なるほどね。最後にどうなんですかね。
大枠の話してくださってたと思うんですけども、
その上でご質問としてはそれを中小企業にも、
さすがに貸し家は開示はしなくても貸し家ぐらいまではって話が出てましたが、
それらを踏まえてここに関してはどうですか。
この方がおっしゃってるような、
ありたい組織はどういうものかとか、
どういう人に関わってほしいかを明確にしていくというのはすごい重要だと思います。
でもそれはあくまでも、
社内のスタッフの方たちとそこの部分を話し合っていくとか、
社長と社員の方の認識のズレというものを、
けんけんがくがくしていくということについて私もすごい賛成です。
ただそれを何か通知表のように項目化して、
外に出すことによって評価を得るというと、
目的がずれちゃう気がするんですよね。
ここで言っている、提唱された人的資本という項目のフレームワークの枠組みにはめ込んで、
ただ定理をするってことじゃなくて、
環境なら環境、多様性というキーワードというのは多様性が、
今自社はうちはどうなのかという話し合いをしっかりとすることのほうがよっぽど重要であって。
そこがめちゃめちゃ重要ですよね。
このご質問いただいたので調べてみて、
どんなふうな解釈しているのかなと思ってみたら、
まあなんか壮大な評価が出てきたり。
人的資本解釈の日本ですよね。
こんなのは作れんぞってぐらい、
すごい頭のいい人たちが作られておるんだろうなという調査結果になってました。
あれを見た上で、確かにおっしゃる通り、
これを作るというよりもこれを作るような議論をするプロセスのほうがよっぽど
抽象は大事なのかなというのはおっしゃる通りだなという感じがしますね。
ということで大変難しいご質問をいただきましたので、
マインドサプリ要素がどこにもなかった感じで、
非常にいい回になったかなと思いますので、
今日のところ終わりましょうか。
終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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