1. 心理学論文を毎日紹介するラジオ
  2. #594【脳科学】ショート動画を..
2025-02-25 11:49

#594【脳科学】ショート動画を見ている時の脳活動はどうなっている?(Su et al., 2021)

spotify

本日の論文はこちら⇩

https://doi.org/10.1016/j.neuroimage.2021.118136

サマリー

ショート動画、特にTikTokの使用が脳活動に与える影響に関する研究が紹介されている。中毒症状のリスクや自己制御の重要性に関する数値的なデータが示されている。このエピソードでは、ショート動画を視聴する際の脳の活動について調査した研究が取り上げられており、特に複足被害者とデフォルトモードネットワークという二つの脳領域の活性化が観察されている。また、パーソナライズされたコンテンツが視聴体験に及ぼす影響についても議論されている。ショート動画が脳に与える影響についての研究が紹介され、ドーパミンの放出やメンタルヘルスへの影響が論じられている。これらの研究は多くの人にとって重要であり、心理的な対処方法を模索する必要があるとされている。

ショート動画の影響と依存
おはようございます。心理学者のじんぺーです。 Good morning. I am 心理学者のじんぺー.
本日も心理学の論文を紹介していきたいと思います。 Today, I would like to introduce a psychology paper.
本日はショート動画のお話をしていきます。 Today, I would like to talk about short videos.
特にTikTokと脳関係ですね、脳活動を調べたような研究を紹介していきたいと思います。 Especially, I would like to introduce research on TikTok and the relationship between brain and brain activity.
TikTokというのはTikTokだけじゃないですね、いろんなショート動画、なかなか中毒性が高くて、一度見始めるとやめられないということとか、 TikTok is not only TikTok, but also many short videos.
見ていないうちでも見てしまうとか、自分が意識していないのに勝手に開いちゃうとか、そういう中毒依存の傾向を問題視していることもたくさんあるんですけど、 There are many people who can't stop watching it even if they haven't seen it.
自分が意識していないのに勝手に開いちゃうとか、そういう中毒依存の傾向を問題視していることもたくさんあるんですけど、 There are also many people who open it without realizing it.
今回は脳活動の観点から、なぜこれが起こっているかということを調べたような研究を紹介してみたいと思います。 I would like to introduce research on why this is happening from the perspective of brain activity.
自分も今年からショート動画をやり始めたので、あまり強くは言えないんですけど、 I started making short videos this year, so I can't say it strongly,
ショート動画の中でさえも健全な使い方をしていけるようなティップスをお話ししているつもりなので、 but I'm going to talk about tips on how to use short videos in a healthy way.
ショート動画に支配されずに使っていけると有用なツールにもなり得ると思うので、 I think it will be a useful tool if you can use it without being dominated by short videos,
そのあたりのことを発信していきたいと思っていたりしますが、 so I would like to share it with you.
それとは関係なく、まずは依存の危険性があるよということで、 First of all, there is a risk of addiction,
脳神経科学の論文を一緒に勉強していければと思います。 so I would like to study brain neuroscience together.
今日はTikTokですね。 Today is TikTok.
シンプルな研究なので、できるだけ簡潔に紹介していきたいなというふうに思うんですけども、 It's a simple study, so I'd like to introduce it as simply as possible.
まず研究の1個目のところで、質問調査みたいなことをやってます。 The first part of the study is like a questionnaire survey.
200人の成人に対して、TikTokの使用に関する質問し、 For 200 adults, they are asked questions about the use of TikTok,
あとは自己制御尺度みたいな感じですね。 and then there is a self-control scale.
自分のことがどれくらいコントロールできているかということの尺度をとった研究がまず最初にあります。 First of all, there is a study on how much you can control yourself.
それによると、TikTokユーザーの約5.6%が深刻な問題使用。 According to the study, about 5.6% of TikTok users have serious problems.
例えば、さっき言ったような感じですね。 For example, like I said earlier,
使いたいと思ったら脱ぎ開いてしまうとか、あとは夜更かししてしまうとかね。 you open it when you want to use it, or you stay up late.
見ることをやめられないとか、そういうことが多分問題使用だと思うんですけど、 You can't stop looking at it. I think that's the problem.
約6%ではそうだったと。 About 6% said so.
これも当たり前ですけど、TikTokの使用時間が長いほど問題使用のスコアが高いとか、 This is obvious, but the longer you use TikTok, the higher the score is.
あとは、自己制御できない人が問題使用のスコアが高いという、そういう相関が出たそうです。 Also, people who can't control themselves have a higher score.
これが一つ目の研究。 This is the first study.
MRI実験による動画比較
ある種、当たり前のようなことを数値にしているのかなというふうに思います。 I think it's a kind of obvious thing.
二つ目がMRIの実験で、MRIの中で動画を見るわけなんですけど、 This is the second MRI experiment. You watch a video in MRI.
これすごく面白くて、パーソナライズされた動画と一般的に推薦されている動画を比べています。 This is very interesting. You compare personalized videos and generally recommended videos.
パーソナライズされているというのは、皆さんのTikTokも絶対そうなっていると思うんですけど、 I'm sure your TikToks are also personalized.
自分が見た動画、長く見た動画とか、いいねを付けた動画、保存した動画とかが関連するような動画を AIがレコメンドしてくるというシステムですね。 The AI recommends videos that are related to the videos you've seen, the videos you've seen for a long time, the videos you've liked, and the videos you've saved.
例えば自分で言うと、心理関係の話を見ることが多いんですけど、そうするとフォローしていないところでも心理関係の投稿が流れてきたりとか、 For example, if you watch a video about psychology, you can see a video about psychology even if you don't follow it.
あとは料理の動画とかね、ちょっと長く見ちゃったりすると、料理の動画ばっかり、おやつ美味しそうな動画とかね、出てくるので、そういうのがパーソナライズされた動画なのかなというふうに思います。 Also, if you watch a cooking video for a long time, you'll see a lot of cooking videos and delicious snacks. I think that's a personalized video.
一般推薦動画というのは関係なく、一般的によく見られているような動画をどんどん出していくみたいな感じです。 I think that general recommendation videos are videos that are generally well-received.
それらをMRIの中で見ると、その時に脳で何が起こっているのかを調べた論文であると、研究になっています。 I looked up what was going on in my brain at that time.
結果いきましょうかね、そんな難しくないかなと思うので、シンプルかなと思うので、結果にいこうと思うんですけど、 Let's look at the results. I think it's not that difficult and simple, so I'm going to look at the results.
結果で言うと、複足被害者という脳領域と、あとはデフォルトモードネットワークという脳領域が、 Personalized動画を見ているときにより活性化したというような結果になっています。 The result is that the brain area called adverse effects and the brain area called default mode network became more active when watching personalized videos.
この2つの脳領域がなぜ活性化したかということについてお話をしていきたいんですけど、 First of all, I would like to talk about why these two brain areas became active.
複足被害者という脳領域は、何かというとドーパミンを作っている、生成するようなところです。 It's a brain area that produces dopamine.
ドーパミンを作って、即座覚とか返答体とかというところに投射する、送り込むような脳領域になっています。 It's a brain area that creates dopamine and sends it to the temporal lobe and the frontal lobe.
ドーパミンというとまさに中毒とか依存症とかの引き金になるような物質ですよね、これがやっぱり出てたと。 And dopamine is a substance that can be a trigger for addiction or addiction.
しかも、パーソナライズされた動画で出てたということですよね。 And it's because it was in a personalized video.
普通に動画を見ているだけだったらそんなに出ないものが、自分が特に好きなものとか、自分がこれまで見てきたもの、オススメされたものっていうのを長く見る、特にドーパミンが出てしまうというのが、今回の面白い結果の一つかなと思います。 If you just watch a video, you won't see what you like or what you've seen so far.
デフォルトモード・ネットワーク、これはいろんなことと関係しているような能力と言われてるんですけど、基本的には何もしてないときに活性化するような脳のネットワークと言われてるんですよ。 The default mode network is basically a neural network that activates when you're not doing anything.
ただ、それだけじゃなくて、例えば創造性と関連しているよねとか、あとは美的な感傷体験のときとかも活性化すると言われたりするんですけど、そういう能力。 But it's not just that, for example, it's related to creativity, and it's also activated when you have a beautiful emotional experience.
この面白いのが、自分の体験とか、事故の内省と関連するというふうによく言われるんですよね。 This is interesting because it's often said that it's related to your own experience or the nature of the accident.
だからまさにパーソナライズされたっていうTikTokの強い特徴が、このデフォルトモード・ネットワークという事故を顧みるときに働くような能力を活性化させているというのは、とても興味深い結果だなというふうに思います。 So I think it's very interesting that it activates the ability to work when you look back at the accident.
ドーパミンと視聴体験
今日は不足被害者とデフォルトモード・ネットワークを2つ覚えていただけたらというのと、不足被害者はドーパミンを出しているところ。 So today I would like you to remember the two types of people, the victim and the defaulter.
デフォルトモード・ネットワークは自分のことと関係しているような体験をしているときに活性化する能力であるというふうなことが示されました。 The defaulter has the ability to activate when you have an experience that is related to you.
だからドーパミンというのはなかなか難敵ですよね。抗えない時もある。 So dopamine is quite difficult to resist.
だからそれに自分の位置で抗うのは結構難しいから、やっぱり環境を整えたりとか、作っているプラットフォーム側がちょっと制限かけたりするのが重要なんじゃないかなというふうに個人的には思ったりしております。 So I think it's important to limit the platform you're building.
今日はTikTokを見ているときの脳活動を調べた研究を紹介しました。 So today I showed you my research on TikTok.
パーソナライズされているかどうかというのがとても重要だし、パーソナライズされていることによってよりドーパミンが出る、止められない、眠られない、見続けてしまって、さらに言うと問題的な仕様、眠れなくなったりとか不安を感じたりとかしてしまうということはあるのかなと思います。 I think it's very important to know if you're being personalized or not, and if you're being personalized, you'll get more dopamine and you won't be able to stop it.
やっぱね、ドーパミンね、強いよね。もうちょっとセロトニンとかオキシトシンとかそういう快楽、ドーパミンはまさに快楽って感じですけど、セロトニンはもうちょっと幸せホルモンとか言われたりしますが、そういう豊かな生活を送れる人が増えたらいいなというふうに思ったりしておるので、このショート動画、この研究はね、割と重要だなと思います。 I think this research is quite important.
これだけ広がっているので、おそらくいろんな人のメンタルヘルスに悪影響を及ぼしているものなので、心理学をやっている者としては、何とか対処していくスルーをね、見つけたいなと思っているところであったりします。 I think it's important to find a way to deal with it as a psychologist.
ちょっとこれも言ったか覚えてないですけど、ショート動画に関しても実は、昔、女性菌の研究計画を書いたことがあって、ショート動画を見ない方がいいよねっていう研究計画なので、あんまりよくなかったかもしれないですけど、それくらい、僕は割と鑑賞を持っているテーマであったりします。 I don't remember if I said this before, but I actually wrote a research project on female genitalia in the past, and it wasn't very good because it was a research project that I shouldn't watch, but that's how much I'm interested in it.
ぜひ一緒に勉強していきましょう。最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい1日にしていきましょう。じゅんぺいでした。心を込めて。最後、一言だけ雑談をします。 Thank you for listening until the end. Let's have a good day today. It was Junpei. With all my heart. I'll have one last chat.
昨日の放送でドイツの総選挙についてお話をさせていただきました。コメントを何人かいただきました。ドイツに住んでいるNaotoさんからもボイシーパーソナリティのコメントをいただきました。ありがとうございました。とっても嬉しかったです。
その後なんですが、やっぱり、やっぱりってどれくらいの制度で言ってたか覚えてないんですけど、5%…ぜひ昨日の放送を聞いていただけるとドイツの今の政治状況とか選挙のことがなんとなくわかる放送になっているかなと思います。
じゃあ、5%いくかいかないかってすごい重要なんですよ、得票率。ちっちゃい政党にとって。ちっちゃくないですけどね、5%いくかいかないかって言ってる地点で。自由民主党とあとはBSWっていう、もうなんか何の逆か忘れましたけど、その党が結構際どい。もうBSWはね、4.97%とかだったみたいです。だからもうほんとギリギリ5%いかなくて、残念ながら政党としては認められない。
で、この自由民主党とBSWの分の大体10%ですよね。ギリギリどっちも見てなかったので、9.何%?10%くらいの票分、席分が他の党に分配されるということで、なりそうだというところです。
たぶん正式な結果ではないと思うんですけど、大体開票終わった後の結果なので、ここから大きくは変わらないだろうというところです。じゃあどうなるかというと、その計算でいくと言っていた第一党であるCDU、CSUという党と、あとは第三党に今回なってしまったんですけど、SPD、社会民主党という党が大連立という感じで組む。
日本で言うと本当に自民党と民主党みたいな立憲民主党みたいなちょっと大きい政党なんだけども、立場はやや違う。だけど政権を作っていく、政策を通していくためにはそういう組むのが一番現実的なのかなということを調べた範囲ではわかりました。
まだ決定ではないし、おそらくこの後、割と緻密な交渉とかが必要になってくるのかなと思いますが、そのあたりの交渉とか後は議論というものは良い政治化社会を作っていくためには大事なことなのかなと思いますので、今後も注目。
今後もというか、むしろこれからは選挙本体よりもこれからどうなっていくかということを注目していただけるといいんじゃないかなというふうに思っています。これはドイツの話をしていますが、ドイツだけじゃなくて日本の政治についても僕はそういうふうに考えているという感じでございました。
11:49

コメント

スクロール