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2025-10-09 17:42

#786【HSP】繊細さんは美しさへの感度も高い (Liu & Fukushima, 2025)

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【本日の一語】
HSP (Highly Sensitive Person):外界や他者の刺激に非常に敏感に反応し、感情や感覚を深く処理するだけでなく、美や芸術、自然などに対しても豊かな感受性を示す特性をもつ人

【本日の論文】
Liu, J., & Fukushima, H. (2025). Beyond emotional distress: Exploring the positive link between highly sensitive person trait and aesthetic sensitivity. Personality and Individual Differences, 245, 113285. https://doi.org/10.1016/j.paid.2025.113285

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サマリー

HSP(高感受性者)は外界の刺激に敏感であり、感情や感覚を深く処理する特性を持ち、美しさに対する感受性も高いことが研究によって示されています。この論文では、HSPと美しさの関係についての結果が詳しく述べられており、特に神秘感受性と低感覚域が美しさへのエンゲージメントに与える影響が強調されています。繊細な人々(HSP)は美に対する感受性が高く、このテーマに関する興味深い研究が進行しています。特に神秘感受性は彼らの特性の一部であり、より多くの人々にこのテーマへの理解を深めてもらうことが期待されています。

HSPの解説
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では心理学の専門用語を毎日一つずつ紹介しています。
あわせて論文の紹介も行っています。
今日の一語はHSPという言葉です。
よく聞く単語かなと思うんですけども、
HSPの解像度を上げるようなお話と、論文の紹介をさせていただきたいなと思っています。
本題に入る前にお知らせをさせていただきます。
昨日、なのぼひしというプラットフォームで聞いていらっしゃる方が多いと思うんですけど、
倍速視聴ができなくなるというアップデートがあったそうで、困っている方も多いというふうに聞いています。
なのぼひしはすごく好きで応援もしているので、自分は続けていくんですけども、
一方で別のプラットフォームでもほぼ同じような音源を流しておりますので、
もし倍速で聞きたいという方は、そちらも合わせて登録していただけるとすごく嬉しいなと思います。
Spotifyのリンクと、あとはYouTubeでポッドキャストが聞けるので、
もしYouTubeでプレミアムとか課金されている方とかは、そちらがもしかしたらいいかもしれません。
倍速もできますし、あとはダウンロードとかもできるので、
これは結構便利かなと、特に対談とかちょっと外で聞きやすかったりとかするのかなと思いますので、
合わせて確認していただければと思います。
概要欄にリンクを貼っておこうと思います。
Spotifyはこのチャプターにもリンクを貼っておくので、
もしよかったらSpotifyの評価をね、星をつけていただきたい。
星1個はちょっと悲しいけどね、1個でも大丈夫なので、
星をつけていただけると、レビューをつけていただけるとすごく嬉しいなと思っておりますので、
応援してやってもいいぞという方は、ぜひよろしくお願いいたします。
あともう一個別件でお知らせがあって、ちゃんと告知できていなかったんですが、
10月の10日にボイシーの方で生配信の対談をするというのを、
この間の1時間超の一人語りをしたときに、
簡単に触れたんですけども、ちょっとそれがリスケになってしまって、
相手の先生が急遽出張が入ったということなので、また来週やりたいと思いますので、
詳しくは連絡しますが、もし開けといてくださいと言ってたのにというところがあるかもしれませんが、
ちょっとそれは来週になったというところでございました。
なのでよろしくお願いします。
ちょっといろいろ言ってしまったんですけども、本題に入りたいと思います。
HSP、Highly Sensitive Personという言葉の頭文字を取った単語ですけども、
HSPというのは、外界とか他者の刺激に非常に敏感に反応して、感情や感覚を深く処理するというのがまず一つ。
だけでなく、今日の論文もまさにそういうテーマなんですけども、
美や芸術、自然などに対しても豊かな感受性を示す特性を持つ人のことを指します。
これが言いたいことのほぼ結果みたいな感じなんですけども、
今回の論文は、このHSPというのがまずどういうものかというのを改めて解像度を高く説明させていただいて、
研究方法と尺度
その後に美しさとの関係を検討した、そういう結果を報告してみたいと思います。
ちなみに、2025年、今年ですね、出たばっかりで、
Personality and Individual Differencesという雑誌に載った福島先生、福島博多先生という先生が関西大学にいらっしゃるんですけど、
福島先生と共同研究者の方のリュウさんからの研究になっております。
まず、HSPがどういう特徴があるかというところを改めて紹介します。
今回使った尺度というのが、日本語版HSP S19という尺度ですね。
これは伊藤雄雄2022の論文だそうです。
ちょっとそこまでは詳しくは読めてないんですけども、
3つの階因子に分かれるというので、この3つに分かれるというのを覚えていてもらえればいいかなと思います。
ただ、ちょっとややこしいのは、今回のこの尺度では3つなんですけど、
たぶん中には別の区分、区分けというか、分類をされているHSPの尺度もあるかなと思うので、
そこだけは注意していただきたいんですけど、とりあえず今日は3つで覚えていただきたいなと思います。
大丈夫だったかな、実はね、HSPの話するのは初めてじゃなくて、
飯村先生っていうね、日本でHSP研究のセンターを走ってらっしゃる先生がいらっしゃるんですが、
飯村先生の時の尺度って何の因子でしたっけかね。
忘れていなければ概要欄にその時の放送のリンク貼っておこうと思うので、聞き比べてみてください。
ちょっと僕も聞き直そうと思いますが、今回は3つに分かれています。
3つ先に言うと興奮しやすさ、
HSPと美しさの関係
低間隔域、
最後3つ目が神秘感受性という分かれ方をしています。
1つずついきましょうかね。
例項目もね、一緒にお話しするので、
ちょっと自分、当たり前あるかなどうかなというのを考えながら聞いていただければと思います。
1つ目の興奮しやすさというのは、
人が多い場所に長くいると疲れてしまうとか、
他人の感情にすぐ影響されるみたいな項目で構成されています。
どうですかね。
人が多い場所にいると疲れますね。
めちゃくちゃ当たり前あるというわけじゃないですね。
どちらかというと当たり前あるみたいな感じかな、僕は。
続いてが低間隔域で、ちょっと分かりにくいと思うんですけど、
低い間隔の行き地です。
行き地のことです。
例えば、強い光や大きな音が苦手だとか、
衣服のタグや布の質感が気になるっていう人が、
これが高い人がこの低間隔域のスコアが高くなるというような感じで図られます。
最後が心理感受性ですが、美しい風景や音楽に心を動かされるとか、
芸術作品を見て涙が出ることがあるっていうのがこの因子になっています。
特に3つ目が他の美的なエンゲージメントの尺度かな、今回使ったのは。
あとは美的な感情の尺度とかと関連するかっていうふうなことを
測って調べた研究になっています。
結論を言うと関係するんですよね。
こんだけ関係しそうな文だったら確かにそうだなと思うんですけども、
もう少し具体的に見ると、そう考えると中低度くらいかな。
美的な感情の方はそうでもないですかね。
ちなみにもう一個の方がエンゲージメントウィズビューティーっていうスケールで、
例えばですね、ちょっと待ってくださいね。
パッと出てこない。
これですね。
このエンゲージメントウィズビューティーも4つの下因子で分かるのでちょっとややこしいんですけど、
自然の美、芸術の美、道徳の美、理念の美、道徳的な美って感じかな。
道徳的な美は理念の美っていうのは知恵とか理想とかそういう抽象的なものに惹かれる美。
哲学的な考えとか人生の意味とかそういったものに惹かれるとこの得点が高くなったりするんですけど、
そういった美に対してエンゲージメントがあるかどうかということと、
それはHSPが関連しているよっていうことが今回の言いたいことなんですけど、
特に関係しているのがさっき3つに分けた中の神秘感受性というものですね。
それが特に強く効いていたと。
それだけだったらそうだよねってなるんですけど、
それだけじゃなくて低感覚域っていうものが、
あってるかな、ちょっと待ってね。
低感覚域、そうですね。
低感覚域の方も神秘感受性の点数とはまだ独立して、
もちろんそのかぶってる部分は大いにあると思うんですけど、
独立した力も持ってそのエンゲージメント、
美しさへのエンゲージメントの得点を予測しているというのが結果になっておりまして、
感覚の鋭さとか鋭敏さっていうことは、
確かにその美しさと関連してそうだよねっていうことは、
想像に固くないと思うんですけども、そういう結果になりましたということです。
さっきの項目例を振り返ったほうがいいかな。
強い光とか大きな音が苦手だとかね、
衣服のタグとか布の質感とか気になるみたいな人が、
実際にその美しさに対しても結構感度が高いというような研究結果は、
なかなか興味深いところかなと思いますし、
もしかしたら自分がHSPの傾向がありそうだなっていう人とか、
HSPの傾向がありそうな人が周りにいるなっていう人とかは、
HSPの美的感受性
そういう自分とかその方を照らし合わせてみると、
納得感度が高い人もいるんじゃないのかなというふうに思ったりはしています。
いかがでしょうか。
そうじゃない人もいるかな。
そう言ったらキリがないか。
自分はHSPっぽくはないところもあるけど、
美的感受性のところだけで言ったらそうか。
なんかこんな神秘感受性っていうすごくわかりやすい名前。
英語だとAesthetic Sensitivityかな。
でも本当にまさにインチの名前がついているので、
これは結構使えそうだなって思いましたし、
HSPの中の一つだって思ってもらうと、
いろんな人に興味を持ってもらえるんじゃないのかなと思うので、
個人的にこういう研究は参考にしていきたいなと思います。
HSP、よく聞くけどよくわからないという人もいらっしゃったと思うんですけど、
3つ、興奮しやすさ、低感覚域、神秘感受性というので構成されていて、
自分自身の研究とも関係あるんですけど、
神秘感情とかそういったものとも関連しているよというのが、
今日は覚えて帰っていただきたいことかなと思います。
ノーベル賞の喜び
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
心を込めて。
雑談をしたいと思います。
ノーベル賞のニュースが出ていますね。
とても嬉しいニュースが連日飛び込んできておりまして、
分野は全く違いますし、世代も違えば、
ノーベル賞ってどちらかというと円がない学問をやっておりまして、
詳しくは語れないんですが、嬉しいですね。
すごく嬉しいです。
珍しくないとまではいかない、
珍しくないか日本人が自称するというのは、
毎年じゃないにせよ、3年に1回とか4年に1回とか、
自分が15年とか20年生まれてから、
ノーベル賞というものを認知し始めて、
結構そういうコンスタントに取ってきていると思うんですけど、
自分が研究者だと、
連携作者のキャリアを始めたのはせいぜい1年半なんですよね、まだね。
大学院卒業してからなんで、
そうなってからは初めてなのかな、
去年は平和賞を取ったんでしたっけ、日本の団体が、
ちょっとあまり詳しくないけども、
そういうのはあるんですけど、
今年は生理学医学賞と、
あとは化学学のほうの科学賞かな、
2人の日本人の先生が取られていて、
研究者としてって言っていいのかな、
とてもうれしいなと思った。
なんでなんでしょうね、これは。
今までにない感覚で、
嬉しいなと、誇らしいなと思いましたね。
これは研究者になったからというか、
ドイツに来たからなのかな、そっちの説もあるかな。
何せ嬉しいなと思いますし、
あとは、2人の先生の論文とか、
すごい論文の内容というよりは、
論文のどの雑誌に載ったとか、
あとは引用数とかね、
そういうのがSNSとかで出回ったりしてるんですよね。
もう本当にノベル賞を取る研究者っていうのは
こんなに引用されてるんだみたいなね、
ああいうのも身をもって凄さがわかるというか、
もちろん分野が違うので、
昨日、化学学の科学賞を取られた北川先生であってますが、
ちょっと待ってくださいね、
こういうのは正確に言わないとダメですね。
兄弟の先生ですよね、しかもね。
兄弟は結構強いですよね。
反対の先生も兄弟出身という感じで聞いてますが、
あってますかね、ちょっと待ってくださいね。
坂口先生であってますかね。
シモン先生っていうね、下の名前はすごく特徴的で覚えてるんですけども、
そうですよね、坂口先生。
北川先生のGoogle Scholarっていう、
研究者がよく使う論文検索のプラットフォームが、
Googleが出してるんですけど、
Google Scholarの引用数がエグすぎて笑っちゃいましたね。
分野が違うのが結構大きくて、
なかなか評価するのは難しいんですけど、
それを差し引いても桁が違うんですよね。
今ね、もう一回見ると進む北側の引用数、
Google Scholarって割と論文以外のプレプリンタみたいなものとか、
あとはちょっと重複があったりとかして、
ややもった数字にはなるんですけど、
それでも10万4132の引用がありますね、北川先生。
10万って思います。
僕のボスがね、すごいんですよ。
僕のボス、教会ではみんな知ってる有名人で、
学会長とかもやってた人なんですけど、
その人で1万6000ですかね。桁が違いますからね。
自分たちの分野のトップオブトップの人から、
まあ良くないかな、こういう比べ方ね。
引用数も最近よくわからんってなってるので、
その話はまた今度しましょうか。
とにかく進む北側はすごいというのはね、
どう見てもわかるだろうっていう。
まあ別に分野関わらず、
10万回引用されてるって意味わかんないくらいですか。
なんかどういうことって。
そういうことをちょっと語れるのが結構嬉しいなと思いますね。
分野違っても研究やっててよかったなと思います。
誇らしいことだなと思うので、
ノベル賞は取れなくても、
でも自分の研究のモチベーションにはすごくなってるなと思っていて、
論文頑張って書こうと思いました。
揃いたかったんです。
ありがとうございます。
17:42

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