敵対的認知の探求
おはようございます。心理学者のじんぺーです。 Good morning. I am 心理学者のじんぺー.
本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。 Today, I would like to introduce the latest paper in psychology.
今日の19時から山本臨さんと対談をすることになっております。 We are going to have a conversation with Mr. Nozomi Yamamoto from today at 19 o'clock.
予習をしていきましょう。 Let's prepare.
山本さんの論文を紹介していきたいと思います。 I would like to introduce Mr. Yamamoto's paper.
京都大学時代の仲間、後輩なんですが、山本さんと後は桑水さんも一緒に教長に入っておられて、 I am a junior from Kyoto University, and Mr. Yamamoto and Mr. Kuwamizu are also in the same faculty.
桑水さんとも実は数ヶ月前に対談をしたんですけど、そういうチームが、桑水先生と三人で書かれた論文になっています。 I actually had a conversation with Mr. Kuwamizu a few months ago, and the team was Mr. Moriguchi and Mr. Moriguchi.
テーマとしては、日本人の敵対的認知、特に幼児も対象にしていて、その敵対的な認知の発達に焦点を当てたような研究になっております。 The theme of the paper is to address the problem of Japan's hostile recognition, especially of 4 to 6-year-olds.
子育てとか、普段子供と関わる人も、関わらない人も興味を持ってもらえる話なんじゃないかなと思っております。 I think this is a topic that can be of interest to people who are raising children or people who are not involved with children.
今日の夜もそういうテーマの話を中心に聞いていこうかなというふうに思っております。ぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします。 I would like to focus on this topic tonight. Please come and have fun. Thank you.
では、論文の方を紹介します。 Journal of Experimental Child Psychologyという雑誌に、今年出たばかりですね。本当に1ヶ月くらい前だったかな、に出た論文です。 I will introduce the paper. It was published in a magazine called Journal of Experimental Child Psychology this year. I think it was about a month ago.
この論文では、先ほども言ったように敵対的認知、相手に敵対心を持つとかそういうイメージでいいと思うんですけど、そういう感情の発達を調べていて、特に排除されたとき、社会的にちょっと排除された、仲間外れとかの方がわかりやすいかな、仲間外れにされたときに、何くそとね、というふうに思うと思うんですけど、大人だったら。 If you are an adult, I think it's easier to understand when you are excluded from your friends.
それが子供がどうなのかとか、思うと思うんですけどって言ったんですけど、でも実際どうなのかということを調べたような研究になっています。 I said, I think it's easier to understand when you are excluded from your friends, but I did research on how it actually works.
この論文だけじゃなくて、自分の分野もそうだし、大体の心理学の分野、心理学だけじゃないですね、いろんな分野はそうなんですけど、やっぱり西洋の研究が多いと、ヨーロッパ、北米、アメリカ、カナダとかの研究が圧倒的に多くて、 Well, not only this paper, but also in my field, and in most fields of psychology, well, not only in psychology, but in various fields,
特に英語でアクセスできる論文だと、そういう国々の研究者が研究をしている論文を書くということが多いんですけど、山本さんもそこにちょっと問題意識というか課題感を持ってこの研究に取り組まれたようで、 When I was excluded from my friends, I felt anger a lot.
排除されたときに怒りを感じるっていうのが多いんですって、西洋の論文だと。だけどそれって本当にそうなのかなということが出発点なのかなというふうに読み取りました。 I read it as if it was the starting point.
みなさんどうですかね。仲間外にされて怒るのか、それとも悲しくなるのかっていうことかね。あとは何だろう。自己反省とか後悔みたいな感じになるのかちょっとわかんないですけど、なんか怒りって感じもなさそうじゃないですか。それを調べた研究になってます。 As for what I did, this is a famous psychological problem called cyberball problem.
これはバーチャルにキャッチボールをします。大体3人組かな。その3人のうちの1人が自分自身というそういう画面が出てきて、本当に簡単な課題なんですけど、ボールを回ってきたら次に渡すと。渡すのが3人で回しているので、どっちか選ぶというぐらいのものです。 This is a simple problem, but when the ball comes around, you have to pass it to the next person, and you have to pass it to 3 people, so you have to choose one.
ここに実験的な操作が加わっているんですけど、半分の人たちには排除されます。仲間外にされます。ということで言うと、キャッチボールに当てはめて言うと、自分を除く2人で回し続けるという感じですね。自分にはほとんど回ってこないというふうなことを設定ができるんですけど、する群。 Another thing is that it turns evenly.
サイバーウォーカーライは、自分も実験でやったことがあるんですけど、先輩の実験で手伝ったときにやったときがあるんですけど、基本的には嘘をつくというか、実験的に、これは他の参加者さんも同じ時間で参加していて、キャッチボールしてますよとしか言わないです。 So I think it's really mixed up.
疑い深い人は、プログラムされているのかと思うかもしれないですけど、基本的には仲間外にされるという感覚になるというような、そういう心理課題になっています。 After that, I try to evaluate how mean I was.
その後に、どれくらい意地悪だったかという敵対的な評価をしてみたりとか、もうちょっとジェネラルに、別な状況における一般的な敵対認知みたいなことも聞いていたりします。 I also hear about general hostile recognition in different situations.
あとは感情ですね。怒り、悲しみ、幸福感ということも聞きましたということです。 I also heard about anger, sadness, and happiness.
これが研究1で大人にやる。研究2で日本人の子供、4歳から6歳児にするということで、子供が147人参加しているというので、大変ですよ、これ多分ね。 This is the first study to be done for adults, and the second to be done for Japanese children, 4 to 6 years old.
子どもと心理研究の難しさ
これでね、子供が147人参加しているというので、大変ですよ、これ多分ね。 I heard that there are 147 children participating in this study, so it must be tough.
僕は幼児とかを対象に心理学研究実験したことないですけど、大変なんだろうなと思います。 I've never done a psychological study for children, but I think it's tough.
この辺りのね、大変さみたいなのも、今日の夜ね、山本さんに聞きたいと思うんですけど、本当にすごいと思います、147人も集めて。 I'd like to ask Mr. Yamamoto about the difficulties in this area, but I think it's really amazing.
本当にすごいと思います、147人も集めて。考えただけですよ。大人が147人集めるのはめっちゃ大変だと思います、そもそも。 I think it's really hard to get 147 adults in the first place.
それを子供にやるというのでね、これやっといてとかできないじゃないですか。 You can't tell them to do it, can you?
だからすごくケアをしながらこのデータを取ったんだろうなというふうに思います。 So I think they took this data very carefully.
結果に行きましょうかね。まず大人の結果、成人の結果から言うと、排除群はより意地悪と評価した。 Well, let's move on to the results. First of all, let's look at the results of adults and adults.
排除群はより意地悪と評価した。それはそうですよね。 That's right.
仲間外にされた時の方が、人たちの方がそうじゃない人たちよりも、残り2人のことを意地悪だと評価したということ。 When they were excluded from the group, people said the other two were meaner than the others.
これは当たり前というか、実験がうまくいっているということですね。 Well, it's obvious that the experiment is going well.
一方で一般的な敵対的認知、これどういうふうに測ったかというのも、ちょっと待ってくださいね、メモしてたと思うんですが、 On the other hand, how did they measure general hostile recognition? Please wait a minute. I think you know this.
一般的な認知というのが、なんかね、ある状況を言うんですよね、ありました。 Well, there was a situation called general recognition.
八つのシナリオが提示されると、例えば何者かにぶつかられるとか何かを奪われるとかするときに、相手はわざとやったかとかを質問される。 Eight scenarios were presented. For example, when someone was hit or something was stolen, they were asked if the other person did it on purpose.
これによって、その人がそういう、今起こっている状況じゃなくて、別の状況、ある特定の状況の時に、どれくらい敵対的な認知を持つかということを、その人の特性とは言わないのかな、特性と言っていいのかな、測ると。 They were asked how much hostile recognition they had in a certain situation, not the current situation.
今回のサイバーボール課題、キャッチボールの課題とは全く関係なく、その人が持っている敵対的な認知がどれくらいかというのに影響するかということを調べていると思うんですけど、そこには優位さがなかったので、そこはあまり関係なかったということです。 There was no advantage there, so it didn't matter much.
感情のところで言うと、排除された群というのは、怒りと悲しみが高まったと、幸福感が低下したということです。 In terms of emotions, the excluded group had a higher degree of anger and sadness, and a lower degree of happiness.
面白いですね。考察を最後に言いたいと思いますが、先に幼児の結果が来ます。研究2の方の子供の方のデータで言うと、年長時、5歳から6歳の子供というのは、排除した人を意地悪だと評価する割が高かった、これは大人と一緒ですよね。 On the other hand, 4 to 5-year-olds were excluded from the group and included in the group of inclusion.
歴代的な評価の差が見られなかったということです。ここに大きな差があるわけですね。 4歳から5歳か5歳か6歳の間で意地悪だと思う認知が発達していくんだろうなというところがあって、年長時は大人と変わらないような結果なんだけども、年少時はそこに差がないというね、なんて言い込んでる。 It's pure, isn't it?
仲間外にされても何くそって思わないっていうね。すごい大人になるって嫌だなって思います。分かんないけど。 This is important. If you don't think you're an adult, you can't live.
あとは一般的な歴代的認知、物勝手流だったみたいですけど子供には。そこでも有意差がなかったということだそうです。 感情のところで言うと怒り悲しみの増加が確認されなかったということで、これも大人と違う結果ですね。 悲しくならないですよ、仲間外にされても。それもとても不思議だなと思いますが。
そういう結果でございました。これがどうしてかということとか、あとはこれまでの戦後研究とは違うわけですね。 さっきも言ったように西洋の結果だと仲間外にされると怒ります。怒るのが一般的である。 でも日本人も怒りを感じてはいたんだけど、同じくらい悲しみを感じていたということで、これはちょっと東西で差がありそうだということです。
西洋人ほど怒りを感じないという可能性がありそうだと。これは説明によると、日本人は社会的な排除を不可避なものと捉えやすいということだそうです。なんか面白いですよね。
よくこれも心理学で、僕も大好きで、僕も研究でそういう文化比較のとき使いまくっているんですけど、西洋の人はより分析的な思考をしていて、日本の人はより包括的、全体的な思考をする認知を持っているというふうに言われていて、これ言い換えると西洋の人というのは個人の選択と行動が結果を決めるみたいな、そういう考え方をしやすい。
日本人とか東アジアの人というのは、出来事は多くの要因が絡み合っていると。コントロールできないものもあるというふうに考えている。日本人は今回の研究で言うと、社会的な排除、仲間外れを運命的なものとか不可避なものだと。
あって当然だよねみたいなふうに、わかりやすく言うと、思う傾向があるから、なんか怒りというふうになりにくいではないかというふうな説明がされていて、とても面白いなと思います。
あとはあれか、関係調和。これもさっきのと根本は似てるんですけど、他者との関係の中で成り立つみたいなところがあるので、相互調和的自己感とか言ったりしますが、専門用語が多くて申し訳ない。
なかなかね、この文化比較みたいなのすごいテンション上がっちゃって、専門用語いっぱい言っちゃってますけど、ご存知の通りと言った方がいいと思います。日本人は他者との関係の中で成り立つと。個人主義ではないということですよね。
その中で関係調和が重視されるので、社会的に排除されても個人の攻撃ではなくて、集団内の調整の一環というふうに捉えることもあるということで。
仲間外れの影響
意識の上ではそういうふうに思わない気もするんですけど、社会で座っているとそういう認知になっていっている可能性があるということですよね。これはとても面白いなと思っております。
なくなっちゃいましたね。結構説明してしまいましたが、今日の夜は実験の大変さとかもそうだし、この辺の文化比較みたいな話もね、もうちょっと深掘りしたいなというふうに思っています。
ご視聴ありがとうございました。
ボイスを聞いてくださっている皆さんはBGMを切るの忘れていまして、BGM二重にかかってて気持ち悪いってなったと思うんですけど、設定変えるの忘れてたんですけど、多分今日からは大丈夫だと思います。
設定を変えて、変えた後にアップしたやつでしか反映されないみたいなので、昨日の放送をBGM重ねて聞いてしまうというか、もう消せないのでごめんなさい。ちょっと悔しいなと思っております。
あと編集をちょっとだけしたんですよ。BGMつけたりとか、間に交換を挟んだりとかしたんですけど、やや手間だなと思いました。手軽に続けられるのが音声配信のいいところだなと思うし、特にボイシーはそういう配慮をたくさんしてくれてたんだよなというふうに思うんですよね。
もともとBGMもついてるし、チャプター分けることによって話題をうまく切り替えられるようになってるじゃないですか。自分も雑談のパート撮りたいですってなった時に、研究の話した後にすぐ雑談入ると変な感じするじゃないですか。だからこそ交換を挟みたい気持ちになってるんですけど、チャプターを区切るとそれも考えなくていいっていうのが画期的な仕組みだったなというふうに思ってます。
ちょっと戻るかもしれないです。これがいいのはSpotifyとかYouTubeとかにも一緒に流せるので同じ録音でね。それはこっちの方がいいなと思うんですけど、ボイシーでチャプターを区切ってたんですが、他の別媒体で録音していたのを使うとBGMもなければこの区切りもなかったので聞きにくかったなと思うんですよね。
これを全プラットフォームで合わせるってことができたらいいなと思って挑戦をしてます。続けることに支障を感じるようになればやめたいと思います。
なかなかすごいね。だからポッドキャストちゃんと編集して続けてる方すごいなというふうに思ってます。またそういう感想とかも教えてもらえれば嬉しいです。