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#938【選挙と感情 part 3】「感動」と「怒り」で票は動くのか?
2026-03-27 14:28

#938【選挙と感情 part 3】「感動」と「怒り」で票は動くのか?

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【本日の論文】
Grüning, D. J., & Schubert, T. W. (2022). Emotional campaigning in politics: Being moved and anger in political ads motivate to support candidate and party. Frontiers in Psychology, 12, 781851. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2021.781851

【今後のイベント情報】
4月6日(月) あいまい会議 vol.2
https://aimaikaigi2.peatix.com/

4月15日(水) 【京都のタネ vol.12】「いけばなの美」を紐解く —学問と実践の対話—
https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/260415_SiK12

4月16日(木) あいまい会議 vol.3
https://aimaikaigi3.peatix.com/

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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話とか、研究者の
裏側のお話とかをしています。 昨日おとといに引き続き
お便りにお答えをしていきたいと思います。 選挙とか
政治とかにひまずく感情のお話をしていました。 今日は
昨日おとといもなかなか 興味深い論文を紹介できたかなと思うんですけど、今日はもっと心理学っぽい
実験をやっている研究に絞って紹介してみたいと思います。 怒りという感情が引き続きテーマなんですけど、それだけじゃなくて
感動という 感情も出てきます。自分が卒論で感動という感情を研究し始めてから
難しいんですよね。感動というより難しいけど、それを頑張って扱おうとしている研究者たちがいて、
その話も選挙の話と合わせて紹介できたら嬉しいなと思っています。 ぜひ昨日おとといの話も聞いてもらえると嬉しいです。
お便りを簡単に振り返ると、 選挙では有権者の感情互加戦略が強くなると。
感情が動くということは悪ではないと思うが、政治は怒りのエネルギーが強くなって ニガティブな印象とか逆に距離を取るために無関心になっていく傾向があるのではないかと
いうことを懸念しているお便りでした。 今日の論文は
心理学ですねフロンティアズインサイコロジーという 雑誌に2022年になった論文になります。
またねアメリカの中間選挙期間、2018年ですね今度はね。 この時は
トランプさんが
第一期の時の大統領だったのかな。
中間選挙の時にオンラインで実験をしています。
紹介していきます。 参加者は150名ぐらいの方ですね。少なめなんですが
一昨日紹介したのが20何万人とかね。 昨日紹介したのはまたあの違った専門家に聞くというパターンで全然やり方が違うんですけど
今回は一般の方に150名に参加してもらっています。 この人たちは民主党、大体アメリカって民主党か共和党かみたいなね
分かれ方をしていると思うんですけど、もちろん他にも党があるんですけど 大きく分けたらこの2党になると。これらの支持者の方が参加している。
この人たちに動画を見せます。 すごく心理実験っぽいですよね。動画を見せたり画像を見せたりするのが我々の常套手段なんですけど
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動画を見せますと。どういう動画かというと広告です。
民主党、共和党のそれぞれの広告を見せるんですけど
感動系の広告と怒り系、攻撃系の広告があるとしてそれらを見せるということのようです。
合計で8本の動画を見たそうです。大体35秒くらい平均するとの広告だそうです。
これを見た後に感情を聞いたりとか、あとはどれくらい支持をしたいかとかいうことを聞きます。
そんなシンプルな実験かと思います。
この感動について結果を紹介する前に、さっきちょっと言ってしまったので紹介したいんですけど、感動っていくつか流派があるんですよ。
話したいですね、この流派というか。
心理学の中でもいくつかグループがあって定義が全然違うんですよ。
全然は言い過ぎかな?違うんですよね。
この論文で使われているのはカマムタっていうサンスクリット語があるんですけど、
日本語に直訳すると愛によって動かされる。
英語だったらBeing movedって感動って言ったりする。
動くってそのままなんですけど、動かされるみたいな感じでBeing movedって言ったりするんですけど、
カマムタも愛によって動かされる。
愛っていう要素は違うけども感動っぽい概念であると。
英語とかにもそういう概念がそのままないし日本語にもないしっていうので、
カマムタっていうサンスクリット語がそのまま使われることが多いです。
愛っていうのがこの流派の人たちの肝で、
コミュニティの共同体の意識というか、
共有しているような関係性っていうのがこの感情の革新的な部分であると特徴であると。
つまり他者と一体感を経験するとか家族愛とかね。
もちろんパートナーとか友情とかもそうだと思うんですけど、
そういった時に感じる強い感情がカマムタであると。
これを感動として扱うっていう風に言っている流派があるというのが、
もっと言った方がいいかもしれないですけど、
カマムタっていうのがあるよっていうのを今日も伝えたかった感じです。
なぜこういうことを言ってるかというと、
支持政党っていうのは同じようなコミュニティなわけですよね。
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共同体の中にいて、
そういったカマムタ、感動を喚起するような動画を用いると、
その共同体が結束が強まったりすることに寄与するんじゃないかという意味で、
感動という言葉がここでは使われているのかなというふうに思います。
日本語だったらね、感動ってすごくいろんな事象を捉えるので、
広いんですけど、もうちょっとカマムタってなると、
共同体みたいなキーワードが紐づくのかなと思っています。
ちなみにね、パッと思いつくので、もう二流派ぐらい感動の定義を言っている人たちがいて、
一つがね、自分の価値観が、
自分が大切にしている価値観の基準みたいなものを、
大きく飛び越えた時に、
飛び越えた時に感動というものが起こるという、結構ジェネラルな定義をしている人たちもいるし、
あとはあれですよ、自分のボスとか、
ボスの共同研究をずっとやっていたミニングハウスという研究者とかが、
芸術文脈での感動というものをたくさん研究してきたので、
大体この3つぐらいの人たちが、感動、Being Movedというのをたくさん研究してきたかなというふうに思っています。
これはどこかで言いたいな、感動は、感動について話すと、
長いよ、はい、長いと思います。
感動ということがあります。
全然本数と違う話をいっぱいしてしまった。
でも動画を見ますと、
その後どれくらい指示しますかということを聞いて、
どういう動画が聞いていたかという、どういう感情が聞いていたかということを調べています。
いくつか結果を紹介できればというふうに思うんですけれども、
まずは、自分が指示する正当な広告に対して、
人はより強く感動する。
より強く怒りを感じる。
この怒りというのは、どちらかというと、相手側への怒りですよね。
自分が指示する正当な広告、動画だと、
よりそういった感情が強まりやすいということです。
これは想像しやすいところかなと思います。
2つ目の結果としては、
喚起された感動とか怒りの強さというのは、
いずれもその広告を出している候補者とか、
正当への支持意欲を優位に予測したということです。
感動を感じると、より支持したくなるし、
怒りを感じると、より支持したくなるというので、
感動というちょっとポジティブな感情体験であっても、
怒りというちょっとネガティブな感情体験であっても、
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そういった支持意欲というものに関係しているんだということです。
これも予想通りと言えば予想通りですけど、
面白いですよね。
どっちも効くというのは、
昨日の研究でも割と一貫しているところかなと思います。
3つ目が、感情が支持の意欲に及ぼす効果というのは、
広告の正当と見ている人の正当が一致しているときに、
さらに強くなったということです。
これが結構重要で、
この研究が一番言いたいのはこの辺なのかなと思っているんですけど、
つまりは感動とか怒り、さっきも言ったように有効なんですよ。
支持意欲を上げるというのは有効なんですけど、
それは自分のもともと支持してくれていた人たちにとっては、
すごく有効ということです。
だからそういった広告を見て、さらに民主党を応援したい、
共同応援したいという気持ち、
もともとそういう応援していた人たちがさらに応援したいとか、
そこに投票するぞという気持ちを高める上では有効なんだけども、
対立陣営、民主党の人が共和党の動画を見たりするときに、
正直そんなに効果がないのではないかというふうに言っているのかなと思います。
ここは結構重要かな。
あと小さいところで言うと、30秒くらいの動画だったんですよね。
先行研究はもっともっと長い動画が使われていたみたいなんですけど、
30秒くらいでも十分に効果があるというのも、
一つこの研究の面白い付け加えポイントなのかなというふうに思います。
心理実験っぽいやり方で、
昨日言っていたことと似ているが、
昨日言っていたのもなかなか複雑だったけどね。
怒りだけじゃないんだというのは、いいかもしれないですね。
感動とか、昨日は熱狂という言葉を使っていたかな。
そういう感情を候補者が発したりとか、
あとはそれを共有する感じですよね。
情動伝線とか感情伝線って、
この心理学の領域で長らく研究されているキーワードがありますけど、
伝染させていくという感じですよね、候補者が。
感情、それはやっぱり有効なのかなというのは思います。
あんまりネガティブである必要はなさそうですよね。
今日の話、昨日の話を合わせると。
感動とか熱狂とかね、
その熱意で伝えていくというスタイルでいいのかなというふうに、
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研究結果を見ても思えますかね。
必ずしもネガティブとかネガキャンしたりとか、
相手を攻撃したりとか、ポピュリズム的な、
少し大きいことを言ったりとかする必要も、
もしかしたらないのかなというふうに思い始めてきました。
いかがでしょうか。
3本ね、もし聞いてくださった方がいらっしゃれば、
そういう選挙とか、政治家の人とかね、選挙戦とか演説とかね、
そういったものへの見方がもしかしたらちょっと変わっているかもしれないなというふうに思って、
自分自身は結構変わってますね。
この3本読んだだけで、
興味深いテーマだったなと思います。
あんまり処方箋にはなってないかもですけど、
少し見方が変わるのがいいかな。
研究とか論文とかね、
科学の力を少しだけ借りて、
そういうことができたら嬉しいなというふうに思っています。
専門外のことで終わったんですけど、
今日もね、かまむたの話をこんなところでできるとは思ってなかったんですけど、
してしまいました。
調整するためにね、自分の専門の話もたまにしたいので、
来週とかそうしようかな。
引き続きいろんなテーマで話していくつもりではありますので、
聞いてもらいたいというのと、
あとはお便りですね、ぜひお寄せください。
概要欄にいつも貼っております。
心と暮らしの処方箋という企画でございます。
あとね、一件だけあるかな。
また抹茶さんが書いてくれたので嬉しいな。
今度は抹茶さんの疑問に答えていきます。
これは宗教・仏教系ですね。
もうドストライクですね。
来週いけるかな。
来週はね、日本に帰るのでちょっとまたトリッキーになるかもしれませんが、
多くの人には近づく感じになるかなと思いますので。
よろしくお願いします。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
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