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おはようございます。心理学者のじんぺーです。おはようございます。 本日も心理学の最新論文を紹介していきたいと思います。
普段から今日みたいな感じで心理学の論文を中心に人の心の話をしております。 ぜひフォローいただけると励みになります。よろしくお願いします。
今日のテーマは対談です。 今日は15時から長峯雅人さんという方と心理学のお話をする対談をさせていただきます。
その長峯さんの最新の論文を紹介したいと思います。予習です。 予習だけど本当に面白くて今日のこの話が深掘りになるのかなと思いますが
混合感情という混合ですミックスのエモーションといった概要だと、これについて深掘りした論文。 特に日本人が混合感情
混じり合った感情をどのように捉えているか そんなことを調べた論文になっております。
結構自分の研究テーマとも近いので 熱を込めているか分からないけど、とても満足に紹介できるんじゃないかなと思います。
そんな感じで今日の長峯さんと15時から対談あります。 ぜひ来ていただきたいです。よろしくお願いします。
明日と明後日、明日は伊達さんと19時から、 2月1日の明後日は辻田さんと不登校の話をさせてもらうつもりです。
そちらは21時からになっておりますので、 ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
今日は混合感情の話、もう僕も大好きなので この話できるのは嬉しいんですけど、混合感情ってそもそも何なのかと
英語だとミックスで申します。先ほども言ったように、 ミックスされた感情のことです。
何がミックスされているのかというと、 ポジティブな感情とネガティブな感情のミックスです。
定義としてよく挙げられるものが、 ラーセンさんから書かれた論文、これも引用されているんですけど、
ポジティブ感情とネガティブ感情の共起、 共に起こると書いて共起というふうに書かれています。
どういうことだと思うかもしれないんですけど、 ポジティブだと思うこととネガティブだと思うことが同時に起こることって
別にそんなに珍しくないんじゃないかなと思うし、 日本人とか東洋、東アジアの人とかはこういう感情をより入れきやすいと、
よく経験しやすいよというふうにも言われていたりするので、 日本の心理学者、特に感情心理学者が研究するべき対象なのかなというふうにも思っています。
この今後感情をどう測るかということが、 先行研究でいろいろと言われているわけです。
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長宮さんは2つに分けています。 この2つ僕も納得というか、一番分かりやすい分け方かなと思うんですけど、
まず1つがポジティブ感情とネガティブ感情を一緒に測るということですよね。
今あなたはポジティブな感情をどれくらい感じていますかと、 0から100点につけてくださいと言われて、
例えば70点。楽しいことがあったんでしょうね、70点つけると。 ネガティブ感情はどれくらい感じていますかとなったときに、
また0から100点につけて、30点くらいだと。 結構ポジティブよりでやるので、これ次は40点にしようかな。
ネガティブ感情は40点にしよう。 こうなったときに、混じり合っているわけじゃないですか、
ポジティブが70、ネガティブが40、これだから合わせて100とかにしなくてもいいんですよ。
どっちも引くとかもあり得るわけなんで。 という引き方をして、特によく使われるのが、
ミンという方法で、小さい方の、
先ほど言った70と40点とあるじゃないですか、これの小さい方、最小値ミンなので、最小値の方を点数化するということです。
分かりにくいと思うんですけど、例えば、どっちもネガティブ感情、ポジティブ感情をどっちも70点だとすると、
その小さい方って70点になるわけじゃないですか。 だからそれが混合感情の特定にもなると。
だから70点結構高いですよね。 ポジティブ70、ネガティブ70だったら結構混ざってそうじゃないですか。
というので、70点でする方法。 例えば、さっき言った70点と40点だとすると、小さい方を取ると40点になるので、
これは混合度合いが少ないというか、ポジティブの方に結構触れているという意味では、混合度合いが少ない。
もっとわかりやすいと言うと、今ポジティブ100だと、ネガティブが0だと、めっちゃ楽しいから、
ポジティブ全振りしているとなると、これは最小値の方を取ると、0点になるわけです。
そうすると、混合感情も0点になると。
ポジティブに触れまくっているから、混合も何もないというね。
混ざり合っていない、ポジティブ100だと。
そういう風な指標の取り方があります。
結構難しいな、説明するの。
そういう指標があります。
これが一つ目の混合感情の測り方。
もう一つが、もうちょっとわかりやすいかもしれないんですけど、
混合しているよということを表す言葉を使って聞くと。
例えば、アンビバレントとか、ビタースウィートとか、ほろ苦いとかね。
そういう風にして、今どれくらいほろ苦さを感じていますかとか、
アンビバレントですかと、そういうことを直接聞くような聞き方があります。
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特に混合感情の言葉として、そもそも何だろう、
その感情自体が混合感情だよという風に言われている感情が色々あるわけです。
今回の研究も、それらを炙り出していこうということなんですけど、
代表的なもので言うと、僕もよく話しているノスタルジア、懐かしさ。
江上さんはもともとノスタルジアの専門家の先生なんですけど、
ノスタルジア、懐かしさとか、AKAの念とか、こういったものが混合感情の、
特に心理学で研究されている中では代表的な感情であるという風に言われています。
懐かしさで言うと、基本ポジティブなんですけど、
でもちょっとネガティブというか、過去はもう取り戻せないという意味では、
ネガティブにもなり得るという意味で、混合感情であるという風に言われることが多かったりします。
今回はそういう代表的な研究がある、大抵が欧米というか西洋の研究が多いので、
日本の混合感情ってどういうのがあるか、日本人って混合感情どう考えているのかな
ということを調べたような研究なのかなという風に思っています。
研究3つあって多いんですけど、だいぶピックアップして、
自分が話したいところだけ話そうと思うんですけど、まずは大学生に対して、
ポジティブ感情とネガティブ感情というものを説明した後で、
これらが混じり合った感情を混合感情と呼びます。
この感情を表していると思うような言葉について、
なるべく多く具体的に記述してくださいということを求めます。
これはぜひ皆さん考えてみていただきたい。
ポジティブネガティブ混ざった感情で思いつく言葉をできるだけたくさん考えてみてください。
止めて考えてもいいかなと思うんですけど、
これをしてもらったときに140個の回答が収集されるというので、
それらを別というかまとめて語表にしたときに、
だいたい24個ぐらいの言葉に整理されたというので並べられています。
これぜひ日本語の論文なので覗いていただければいいかなと思うんですけど、
これを見るだけでも僕はテンションが上がるというか、
まずはリストアップしました。
この後に次の研究で先ほど言ったポジティブがどれぐらいだと思いますかということと、
ネガティブがどれぐらいだと思いますかということを聞いて、
当てはまる当てはまらないというのを8点満点で聞くと。
そうしたときにさっきも言ったように、
ゆり子は小さい方の点数を使って混合感情の得点にする。
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ゆり子混合感情らしさみたいなプロトタイプというのが今回の研究のキーワードでもあるんですけど、
ゆり子混合感情っぽいのは何かなということを調べたような研究になっておりまして、
これ結果から言うというか最終的に出てきた12個を言いたいと思うので、
先ほど自分が問いかけたときに思いついた言葉が入っているかどうかというのを
考えてもらいたいと思いますので、話していらっしゃってもらったらいいかなと思います。
特に今回一番強く日本人が考える典型的な混合感情として出てきたのが、
名残惜しいという感情語です。
確かに混ざってそうですよね。
惜しいんだけど、名残惜しいからちょっとネゲティブっぽい感じもするけど、
離れたくないというか、何かポジティブな体験の後に出てきそうな言葉ですよね。
確かにこれは混ざり合ってそうだなって思う。いいですよね。名残惜しいな。この言葉いいなって思う。
あとは愛憎かな。愛に、ラブの愛に憎いと書いて、
愛憎、哀愁、恥じらい、切ない、思いにふける、
甘酸っぱい、もどかしい、儚い、羨ましい、待ち焦がれる、待ち遠しい、
という12個言えたかな、になってます。
どれも確かに混合感情っぽいなと思うわけです。
いろいろと考察もされていて、とても面白いんですけど、
僕は特にこれ確かに面白いなって思ったこととしては、
異形の念とかノスタルジアという話を最初にして、
これは欧米の研究者を中心に研究がたくさんされていて、
代表的な混合感情というのが言えるんですけど、
異形の念もノスタルジアもどちらかというとポジティブっぽい感情なんですよね。
ネガティブもちょっと混じっているけど、
概ねポジティブみたいに言われることが多いのかなというふうに思っている一方で、
こういう憎り惜しいとか、愛憎とか、
すごく混じり度合いが高いよねというふうなことが書かれていたりして、
日本人特有の感覚、この混合感情を授与するといいますか、
この混じり合わせてそのままにしておくというのが、
とても上手な文化の人たちなのかなと思っていたりします。
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というわけで今日の混合感情の話、もうちょっと10分オーバーして終わらないとなと思っているんですけど、
ぜひ間を聞きに来ていただいて、
混合感情というものについてもっともっと話したいなと思っています。
言及難しそうじゃないですか。
ネガティブポジティブとか、悲しいとか、嬉しい、
幸福みたいなことって、まだ聞いたらすぐ、今どれくらい幸福ですかとか聞かれたら何とも答えられそうだけど、
名残惜しいですかとか聞かれると、別に名残惜しくないけどとか、
その整備する環境も割と特殊というか、条件が揃わないと感じなさそうだし、
個人差も大きいだろうし、
そういう難しい対象なんですよね、基本的に。
混合してるって言ってるぐらいだから、
そんなに耐えやすくはないのは大体わかるかなと思うんですけど、
そういう研究分野に挑戦されている、代表的な研究者のお一人ですので、
ぜひ見に来てもらえると嬉しいなと思いますし、
ややテンション上がりすぎて説明がうまくできなかったんですけど、
皆さんにもっと詳しくこの論文についても聞いてみたいなというふうに思っています。
アーカイブはもちろん残します。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
神平でした。心を込めて。