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#937【選挙と感情 part 2】ポピュリスト的なふるまいは意外と効果的じゃない?
2026-03-26 12:58

#937【選挙と感情 part 2】ポピュリスト的なふるまいは意外と効果的じゃない?

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【本日の論文】
Gerstlé, J., & Nai, A. (2019). Negativity, emotionality and populist rhetoric in election campaigns worldwide, and their effects on media attention and electoral success. European Journal of Communication, 34(4), 410–444. https://doi.org/10.1177/0267323119861875

【今後のイベント情報】
4月6日(月) あいまい会議 vol.2
https://aimaikaigi2.peatix.com/

4月15日(水) 【京都のタネ vol.12】「いけばなの美」を紐解く —学問と実践の対話—
https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/260415_SiK12

4月16日(木) あいまい会議 vol.3
https://aimaikaigi3.peatix.com/

【今後の対談予定】
3月21日(土) 田中慶子さん
3月23日(月) とうや先生

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サマリー

本エピソードでは、選挙キャンペーンにおける感情的な訴求やポピュリズム的言説の効果について、世界43カ国の選挙データを分析した研究を紹介する。意外なことに、ネガティブキャンペーン全体はメディアの注目度を下げる傾向があるが、恐怖への訴えや個人攻撃は注目を集める要因となることが示された。得票率に関しては、ネガティブキャンペーンは逆効果になる場合がある一方、個人攻撃や感情への訴え(熱狂や恐怖)は有効であることが明らかになった。ポピュリズム的なレトリックの中でも、カジュアルな言葉遣いはマイナスに働く可能性が指摘されている。

はじめに:選挙と感情、そしてお便りへの回答
おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究のお話とか、研究者の生活とかのお話をしています。
今日も心と暮らしの処方箋という企画で、お便りにお答えをしていきたいと思います。
昨日の続きで選挙と感情についてのお話をしていきます お便りを改めて
簡単に読んでみると 選挙が行われていると行われていたんですね2月の時には
選挙戦では有権者の感情を動かす戦略が強くなると思います 感情が動くということは悪くではないと思うんですが
政治は怒りのエネルギーが強くなり ニガティブな印象や 逆に距離を取るために無関心になっていく傾向があるのではないかと懸念します
というようなお便りでした 昨日は
結構その感情を動かすということが得票率の増加につながっているんじゃないかと 話をしたんですけど
また別の角度で 調べた論文があってこれもねすごく面白いなと思いました
自分は専門が違うけどもやり方が面白いし勉強になる
研究紹介:メディアの注目度と得票率への影響
こんなやり方あるのかというふうに思った 選挙で
感情を動かすこととか ニガティブなことを言うこととか
ポピュリズムがどうなのかとかという話をしてみたいと思います 雑誌はですね
初めて見る雑誌 今日もまた心理学じゃないかもですね
ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・コミュニケーション コミュニケーションの雑誌なんだ
に載っているみたいです
やり方がすごく面白くてですね 2016年から2018年にかけて世界43カ国で実施された選挙を対象にしていると
日本も含まれています ドイツとかフランスも含まれているし アメリカとかも含まれている
そこで使われたネガキャン ネガティブキャンペーンとか 感情への訴え
あとはポピュリズム的なレトリック 修辞が
メディアの注目と得票率に与える影響を調べました いくつか言ったんですけど
得票率は簡単ですね その出口としての数字 得票率はなんとなくわかりそうじゃないですか 簡単に
出口の方のメディアの注目っていうのと あとはネガキャン 感情の訴え
ポピュリズム的なレトリックを どのくらい使ってたかということは どうやって調べたかというと
各国の専門家に 評価をお願いしたということです
例えば日本の例を出したほうがいいですよね 日本の例を出すと
2016年の衆議院議員選挙と 2017年の衆議院議員選挙
これ2回… あぁ違う 2016年は参議院です 参議院と衆議院議員選挙だそうです
5名のデータを使っているそうです
安倍さん 枝野さん 小池ユリコさん 志位和夫さん 山口さん 米党の山口さん
っていう5人を対象にしているそうです だから各党の代表みたいな感じなのかな
妊娠党とか希望の党とか書いてて 懐かしいなと思うんですけど その時の
例えば日本の専門家の人に アンケートをお願いして 安倍さんがどれぐらい
ネガティブキャンペーン的なことを していたかということを
1人じゃないですよね 数十人の人に
専門家にお願いをして評価してもらう そうすると平均点が出るわけですよね
寝かけやんどれぐらいしてたとか あと何でしたっけ
感情にどれぐらい訴えてたか 恐怖を喚起するようなことを言ってたりとか
不安を喚起するようなことを言ってたりとか するかどうかとか
ポピュリズム的なレトリック
何でしょうね 反グローバリズムみたいなこととかも そうかもしれないし そういうことを言っているかどうかっていう
こととかを専門家が評価したということで 1人につき平均24人の専門家から評価を受けたっていうので
なかなかすごいですよね
そんなことできるのかというふうな気もしなくないです
メディアにどれぐらい出てたかというのも そういうふうな感じで
各国の専門家に 専門家だから見るわけじゃないですか どれぐらいテレビ出てるとか
この時はYouTubeではそんなに一般的じゃなかったかも しれないけども そういったメディアも含めて新聞とかに出てたかということを
聞いたということです それらの値 数値を使って関係性を調べたというのが
この研究になっています いくつか注目すべき結果を報告したいと思います
研究結果1:メディアの注目度への影響
まずはメディアの方ですね 出口が2つありました メディアの注目度と得票率
メディアの注目度に関しての効果で言うと
ちょっと意外かもしれないんですけど
ポジティブさとか熱狂具合っていうのが 注目を集めるとメディアにより出やすくなる
呼ばれやすくなると言った方がいいかもしれないですけどね という結果になったそうです
政治キャンペーン 選挙のキャンペーン全体としては ネガティブなトーンというのは
メディアの注目を下げてしまう傾向がある 熱狂を喚起するようなポジティブなメッセージが
メディアの注目を集める最も重要な要因であったというのが主要な結果です
なんかポジティブが良さそうなんですよ ちょっと意外ですよね ただ特定のネガティブ要素
ざっくり今日は紹介してますけど ネガティブの中でもいろいろと
あるわけですよ 種類が その中でも特定のネガティブな要素というのは
効果があったということです 全体的にネガティブさというのはマイナスに働きうるんだけども
例えばネガティブの中で恐怖への訴えと個人攻撃っていうのを強めた候補者というのは
より多くのメディアにメディアロスを獲得していたということです
特にあとはね これもちょっと言うか軽く言いましょうかね 議会選挙とか候補者が多い状況だったら
なんか全体的なネガティブさが結構有効であったりとか 大統領選挙とか都知事選とかもそうかもしれません
候補者が少ない状況 都知事選候補者少なくないな ややこしいな
大統領選挙とかの少ない状況だと恐怖への訴えというのが効いたみたいな
ちょっと選挙の種類によってもニュアンスに違いがあるよというのもあります
これいいや 正解の結果でした
ポピュリズム的なレトリックっていうのは 特にね メディアの注目度を高めることにはつながらなかったということです
これもちょっと意外でしたね 別に詐欺もしないそうですけど
研究結果2:得票率への影響
今度は2つ目の出口ですね 得票率に関する効果で言うと
これもちょっと意外か 苦きゃんが逆効果になると
相手の正当の政策を批判するとか ニガティブにキャンペーンするということがマイナスに働きうる
一方で これも難しい 個人攻撃は有効であると書いてますね ここでもね
個人攻撃に絞った場合は例外的に有効である これは多分印象に残りやすいということだと思うんですけど
得票を増やすということだそうです
感情への訴えはここでは極めて強力だというふうに書かれてますね
熱狂という意味 熱狂を全面的に押し出した候補者であっても
恐怖を全面的に押し出した候補者であっても 感情に訴えなかった候補者と比べて大幅に得票を伸ばした
これもだから ちょっと希望があるとすれば別に恐怖じゃなくてもいいんだということですよね
熱狂を生む候補者というのは得票を伸ばした そうです
ポピリズム的なレトリックの話も何とかしてますけど
その中でカジュアルな言葉遣いっていうのがあるんですけど
カジュアルな言葉遣いっていうことに関して絞って言うと マイナスに働きうるということです
言わない方がいいですね
ポピリズムっていうとトランプさんのイメージすごいあるけど めちゃくちゃカジュアルな感じするけど
カジュアルな言葉遣いっていうことに絞って いろんな候補者
40何カ国 人数言ってなかったかな 90何人ぐらいの候補者の人を見てみると
そういった全体の傾向としては カジュアルな言葉遣いはマイナスに利きうるということだったそうです
というのが研究結果ですかね なかなか単純じゃないなって思いますよね
研究を紹介するとき大体そうなんですけど
ポピリズム的な反グローバリズム 反エリート主義とか
大衆に響くというか 受けるような言い方をするみたいなやり方って
すごく得票率伸ばしてるんじゃないかなとか 注目を集めやすくなってるんじゃないかなというふうに
思わなくもないんですけど 全体を見てみるとそうでもなさそうだっていうのが
一番テイクホームメッセージというか 伝えたいところかなというふうに思います
ネガティブさもやっぱり効いてはいるかな 個人攻撃とか恐怖とか言ってた
それは確かに効果があるっていうのと あとはそうじゃなくても熱狂を生み出すとか
地方ですけど選挙を手伝ったことが何回かあって
その時にやっぱり熱狂みたいなのは感じますね あるなって
候補者によっていろいろタイプは もちろんあるんだと思うんですけど
熱狂っていうのはおそらく なかなか現場にいると数値化しにくいとは思うんですけど
でも感覚と肌感としては 得票率に効いてたらもおかしくないなというのは
納得感があります 恐怖を使わなくてもいいのかなという感覚はあるし
この論文の結果だけ見ても そう言えなくはないかなというふうに思います
恐怖とか個人攻撃って分かりやすいけど 分かりやすい方に行かないというのが
個人的な希望ではありますかね そんな感じです
まとめと今後の展望
お便りくださったナルミさんの参考になれば嬉しいなと思います
また明日も同じテーマで話してみようかな 何が話せるだろうか今度は
昨日と今日と手法が全然違うので個人的には楽しいね
どっちも面白い 昨日のは20数万件の家にはがき送るみたいなね
あのやり方も面白いし 今回の専門家にアンケート取るっていうやり方も面白いし
勉強になりますね もうちょっと心理実験っぽいのやろうかな
あとは結構よくあるのはSNSの分析ですね SNSの感情分析とかはよくあるので
そっちでもいいかな 明日もお付き合いいただけると嬉しいです
最後まで聞いてくださってありがとうございました 今日もいい一日にしていきましょう
ぜんぺいでした 心を込めて
12:58

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