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#968 日本人は美しさを感じにくい?
2026-06-04 13:28

#968 日本人は美しさを感じにくい?

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【本日の論文】
Lomas, T., Padgett, R. N., Pawelski, J. O., Makridis, C. A., de la Rosa Fernández Pacheco, P. A., Kim, Y.-I., Breedlove, T., Cowden, R. G., Counted, V., Johnson, B. R., & VanderWeele, T. J. (2026). The prevalence and predictors of experiences of beauty in 22 countries: An international assessment of aesthetic appreciation in the Global Flourishing Study. Applied Research in Quality of Life, 21(1), 469–504. https://doi.org/10.1007/s11482-025-10532-z

【今後の対談予定】
6月5日(金) ~ 上川路さん
6月7日(日) ~ 高山ゆかりさん

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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この番組では心理学の研究や、心理学者の研究生活の話をしています。
今日もまた論文の紹介をしていきたいと思います。 私の研究テーマにも近い内容をお話しできるかなと思っておりまして、
とても楽しみにしております。 美しさを感じる体験の頻度を調べた国際的な比較の研究になっていて、
2026年の、今年出たばかりの論文になっています。 ジャーナルはあまり聞いたことないんですけど、
Applied Research in Quality of Lifeという雑誌だそうです。 この研究では、ちょっと待ってください。
告知しよう。明日になりましたかね。 今日が4日でしょ?流れるのが。明日ですね。5日の夜の8時から、神川寺さんボイシーパソナリティで両職員で
岩山守というお守りの手作り体験をされている神川寺さんと対談することになっております。
ぜひお集まりいただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。
7日の夜9時からは、高山ゆかりさんと対談しますので、そちらもまた言いますけども、覚えておいていただけると嬉しいです。
では本題の研究に行きたいと思うんですけども、 今日は国際大規模調査ですね。ただこれは
美しさについて調べた研究というよりも、もともとあった 国際調査の中の一つの項目をピックアップして、再分析みたいな
テーマを絞って分析して研究にしているというような そういう論文になっています。
グローバルフローリッシングスタディという、ウェルビングとか QOLとかそういった関係の調査に見えるんですけど、
それが2017年に行われたそうです。
サンプル数がすごく多くて、22カ国、131,487人が対象だそうです。
他にも本当にたくさんの質問項目とかがあったと思うんですけど、ここでは
あなたは美しいと感じるものを日常的に経験していますか?という質問に、イエスはノーで答えた回答を使っているそうです。
質問というかデータ時代はめっちゃシンプルかなと思います。
美しいという体験は、身体的な美しさ、あるいは音楽、芸術、自然に見られるような抽象的な美も含むという聞き方で聞いたそうです。
その調査に含まれている他のいろんな変数、例えば年齢とか性別、
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婚姻状況、雇用形態、礼拝の出席頻度、宗教的な活動をしているかどうか、どれくらいしているかどうか、移民の状況、教育みたいなことを聞いているそうです。
それと幼少期の因子もいろいろと聞いているというか、質問に含まれていて、母親との関係どうでしたかとか、成長期のお母さんとの関係を考えてください。
全般的にその関係はとても良かった、まあ良い、まあ悪い、とても悪い、どれか、どれですかと聞かれるそうです。
あとは経済状況、12歳の頃の経済状況、成長期に身体的または性的虐待を受けたことがあるかというのをイエス・ノー・ノー。
成長期に家族の中でよさ者のように感じたかというアウトサイダー感というのを聞いたりとか、12歳の頃の宗教的礼拝頻度みたいなのを聞いたりとか、
そういうのが美しさと関係するって本来2017年に調査が行われた段階では意図していなかったんだけども、関係あるかなと思って一緒に分析に含んだというふうに理解をしています。
それぐらいですね。結果、なかなか面白い観点がいくつかあるので紹介していきたいと思うんですけど、
まずは順位ですね。22カ国、中国と香港を別に分析しているそうなので23地域のイエスという割合が高い頻度を聞いたときに、
どう思いますか?日本とかも含まれているんですけど、アメリカとかね。日本はどこでしょうか?ってなったときに、日本の順位からいきますか。
日本はね、ちょっと個人的にはとても残念なんですけど、最下位です。44%だったそうです。
下から2番目が香港で47%っていう、この辺りが半分より少ないってことですね。美しさを普段感じているって答えた人が。
多かったのが南アフリカが90%。ほとんどの人が日常的に美しさを感じている。
その次、同率かな、ナイジェリア90%、オーストラリア88%、アメリカ86%、フィリピン85%というふうに続くそうです。
なので、アフリカの国が多そうだなっていうこととか、アメリカも結構高そうだなってこともわかるし、日本がとても低いってこともわかります。
すいません、ちょっと中に戻ってきました。天気が悪くなりそうだったんで。
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順位の話はしました。
ここでちょっとだけ考察を入れると、
ウィアードって言って、そんな言葉を使わずとも、西洋の研究偏っているよねって話なんですよ、簡単に言うと。
ウィアードっていうのは、別に研究だけじゃなくて、一般書とかでも売れた本がウィアードって本があって知っている人も多いと思うんですけど、
白人でホワイトで、エデュケーションを受けてて、工業化しててみたいな、そういう頭文字を取ってウィアードって言うんですけど、
そういう研究がほとんど偏っているよねっていう論点があり、今回の結果は、
西洋の偏りみたいな文脈に載せると、アメリカの研究が圧倒的に多いんですけど、アメリカの結果が86%だったと。
これだけを見て、仮に多くの人が日常的に美しいという体験してるよね、経験してるよねっていうことを考察すると、
それは本当にごっきく限られた地域のことしか言ってなくて、日本みたいなアメリカの半分ぐらいしか、半分ぐらいの人しか美しさを日常的に体験していないと答える人がいない国のことは、
網羅できていないよねということが言われていたりして、本当に個人的に納得感のある考察というか、そうだそうだって感じですね、思います。
そういう順位とか頻度の話があり、あとはさっき言っていた、いろんな他の変数との関わり方をいろいろとお話をしていきたいんですけど、
まずは教育ですね、これは効果がやっぱり大きくて、8年未満、だから8年というとどうですかね、だいたい義務教育ぐらいでしょうか。
8年未満だと平均して70%の人が美を感じているんだけども、これが9から15年受けていると77%に、そして16年以上受けていると83%になるということで、教育歴が長い人、
大学とか大学院とか行っている人とか、高校と大学で大学行っている人みたいな、もう2回言ったか、長い人が美しさを感じやすいという傾向が見られたそうです。
あとは雇用形態でいうと学生が最高で83%だったそうです。主婦退職者、失業者が低くて74%だったみたいなことも書かれていますね。
それと年齢の影響も結構面白くて、18歳から24歳のレンジの人が一番多い、80%感じていて、年齢を減るごとにどんどん減っていくということのようです。
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これはちょっと意外な感じもしなくはないですかね。ここの考察も結構面白くて、開放性という性格の一因子があるんですけど、この開放性というのが過励でどんどん低下していくと。
開放性というのはどんどん新しいことを挑戦しようとか好奇心みたいな話だと理解してもらっていいんですけど、これが過励で低下するということが知られていて、
これの結果とすごい整合性があるだろうと。開放性が下がるから年齢が上がると美しさを感じにくくなるんだというのは結構ピンとくるなと思っています。
現在の礼拝出席頻度、これは礼拝をする人たちでどんどん上がっていくと。全くない人が73%で、週2回以上行っているという人が82%ということで、これは礼拝行くとというのもあります。
幼少期の話もなかなか興味深くて、同じようにして12歳の礼拝出席が多かった人というのも頻度が高くなるというところなんですけど、
被虐待歴というのが興味深い結果が出ていて、被虐待者の方が美を経験しやすいという結果ですね。興味深い。
著者たちも驚きの表現をしていましたね。もちろん虐待を正当化する意図はないということも書きつつ、なんでかなというふうに考えると、苦難というのが知覚的、もしくは感情的、情動的な感受性を高め得ると。
それが美への開かれにつながり得るというふうに、すごく慎重に論じているように感じます。
親の婚姻状況というのも、似たようなとは言えないですけど、直感とは逆の結果になっていて、未婚とか離婚をした親が小さい時に離婚した未婚の家というのは少し高い。
私別をしたという人がもう少し高い、さらに高い、みたいな結果になっているそうで、これもまたさっきの虐待のような苦難を感じるということが、知覚的、情動的な感受性を高めたのではないかというふうに考察をされていて、興味深いなと思います。
一旦そんなところでしょうかね。まとめると日本はめっちゃ低いよねということと、教育歴が上げたりとか礼拝が上げたりとか、あとは年齢によって下がっていくというのも面白いなと思いますね。
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美しいと聞くと日本人がちょっと下がるかもしれないんですけど、日本人が美しいとまでは言わないんだけども、何気なく感じている、日常的に感じている、いいなみたいな感覚はあると思うので、この辺りも美しいという言葉で聞くことの限界点なんじゃないかなというふうにも思いますね。
これは私がやるべき課題ですね。これから頑張っていきたいと思います。
一方で納得もあるけどね、日本人ちょっと感じにくそうだなという、少しせわしないというか、より働くとかそういうふうなことが重視されているなというふうなことはドイツに住んでいても感じなくはないので、
ちなみにドイツは8位でした。84%なのでだいぶ高い方ですね。そういう文化さんも面白いし、頑張ります。日本出身のこの美しさの研究者としてできることがあるんじゃないかなというふうにも思いますので、頑張っていきたいと思います。
そんなところでしょうか。最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
陣兵でした。心を込めて。
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