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2025-11-12 12:48

#823【アミラーゼ】部屋を片付けると心、というか身体が軽くなります (Bodrij et al., 2021)

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【本日の一語】
アミラーゼ (alpha-amylase):「体がどのくらい緊張・警戒しているか」を示す生理的ストレス指標

【本日の論文】
Bodrij, F. F., Andeweg, S. M., Prevoo, M. J. L., Rippe, R. C. A., & Alink, L. R. A. (2021). The causal effect of household chaos on stress and caregiving: An experimental study. Comprehensive Psychoneuroendocrinology, 8, 100090. https://doi.org/10.1016/j.cpnec.2021.100090

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11月21日(金) ~【小谷瑞希さん】「ミツカルセンセイ」って?

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サマリー

アミラーゼはストレスを示す生理的指標であり、部屋の状態が心身に与える影響を研究した結果、散らかった空間がストレスを高めることが明らかになります。整頓された環境では脳が予測しやすく、心を軽くする効果があるとされています。

アミラーゼの紹介
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。この番組では心理学の専門用語を毎日一つずつ論文と合わせて紹介しています。
今日の一語は、アミラーゼという言葉にしようと思います。
論文自体は、部屋が散らかっているかどうかが人のストレスとか気分にどういう影響を与えるかということを調べた論文になっています。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
今日の夜7時からVCパーソナリティ、兄弟の先生でもあります。
宮野先生とお話をすることになっていますので、ぜひリアルタイムで聞きに来ていただけると嬉しいなと思います。
研究の話もそうだし、宮野さんとは去年かな、いつだったかな、対談をしているんですが、
久しぶりに一対一で話すので積もる話もありますし、自分も状況が変わったりとかしているので、宮野さんに聞いてもらおうかなと思っています。
もちろん宮野さんの活動の話もいっぱい聞かせてもらおうと思います。
コメントなどお待ちしています。
他にも金曜日、ひでみやさんと対談があったりとか、来週の金曜日もまたゲストに来ていただく予定なので、詳しくは概要欄をチェックしてみてください。
では論文の紹介いきましょう。
一言、一語の紹介いきましょう。
アミラーゼというのは、体がどのくらい緊張、警戒しているかを示す生理的ストレス指標のことです。
唾液から取られます。
アミラーゼ、聞いたことある人も多いと思いますけど、何で聞いたことがあるかといえば、
多分なんですけど、澱粉を糖に分解する。
ご飯が甘いのはアミラーゼのおかげだよみたいなのをね、何の授業?家庭科?理科?とかで習うと思うんですよね。
すごい覚えているのは家庭科だったかな。
ご飯を普段はすぐ飲み込んじゃうけど、それをひたすらに噛み続けるっていう授業をやってましたね。
あれ、記憶に残っているな。
それを覚えていると思うんですけど、ここで言うアミラーゼはアルファミラーゼといって、
唾液に含まれているんですけど、ストレス指標にもなるんですよね。
交換神経が活発になるとアルファミラーゼというのが増えるという風に言われていて、
交換神経というのは、例えば動物だった頃というと、語弊があるな、動物だからな。
外的に対面したときに戦うか逃げるかという本能があるんですよ。
これはね、逃走か逃走本能というめちゃ上手い名前がついていて、
逃走、戦う争うの逃走と逃げる逃走をかけてというか、
そういうのに関係しているような、
交換神経というのはそういう戦うモード、警戒モードのことですね。
それを反映しているのがアミラーゼ。
アミラーゼというのはストレスとか交換神経で測り方がいっぱいあって、
部屋の影響
血液から取ったりもできるだろうし、
いろいろつけたりとか汗をはかったりとかあると思うんですけど、
唾液を取るってめっちゃ簡単ですよね。
自分実は先輩の研究で手伝ったことがあるんですよね、アミラーゼを取るの。
唾液を専用のキットみたいなのがあって、
それを1分くらい口に含んでもらって、
空気とかにあんまり触れないようにして保存すると。
解析自体もめっちゃ簡単そうでしたね。
手で持てるようなマシンにもらったキットをつけて、
そしたら数値が出るみたいな感じで、
とても分かりやすいマシンだったなと思うんですけど、
それを今回使ってますということです。
今日アミラーゼの話長いな。
今日の一言はキーワードなので紹介してるんですけど、
あと一個だけ言わせて欲しいのが、
コルチゾールっていうストレスホルモンが、
多分アミラーゼよりもコルチゾールの方がストレスの印象が強い。
自分自身もそうです。
もちろんコルチゾールを測るときもあるんですけど、
コルチゾールよりもアミラーゼの方が、
例えば最初は簡単っていう唾液から取れるっていうのもそうだし、
あとはアミラーゼの方が即時的な変化を反映するっていう風に言われてるみたいです。
コルチゾールはストレスを感じてから血液とかに出るのが時間がかかるけども、
アミラーゼはストレスを感じてすぐ取ったとしても、
そこに反映されているっていうのがとても面白いところだなと思います。
研究自体は結構シンプルなので、パパッといきたいなと思います。
家が片付いているかどうかっていうのが…
もう一個忘れた。
今日ね、ボイシーのタグも一応絡めてます。
それで論文探してきました。
今日もいいタグだったんですよね。
心を軽くする方法。いいですね。
心を軽くする方法で私が提案したいのは、
部屋を片付けましょうということですね。
前もこういうことを言ったかもしれませんが、
今回の研究は実験というか介入研究なのでより興味深いなと思っているんですけど、
実際に部屋を用意するんです。
汚い部屋とそうじゃない部屋。
ここでは汚いと言っていなくて、
カオスな環境かカオスじゃない環境かっていう部屋です。
大学生100人くらいの女性全員が参加しているんですけど、
綺麗な部屋で過ごしてもらう。
その2ヶ月後ぐらいに汚い部屋で過ごしてもらうという、
逆の人もいるんですけど、
1人の人が2つの部屋を体験するみたいな実験デザインになっておりまして、
汚い部屋、カオスな部屋というのはどういう環境かというと、
床におもちゃとか雑誌、紙が散乱している、
壁とか家具の配置が不規則であると、
角が揃っていないとか傾いているとかわからないけど、
そういうイメージ。
テレビの音がついている。
CMとかが流れている。
ただBGMの音量もうるさめ。
照明も少し明るくて、
ちょっと圧迫感を感じるというか、
そういった環境だそうです。
中立条件というのは部屋がきれいに整頓されていて静か。
BGMはより音量が小さく。
あとはテレビもないし、壁も単色。
落ち着いた明るさみたいな環境だったそうです。
そこでどういうことをしてもらったかというと、
ロボットですね。
赤ちゃんロボットを相手にお世話をするそうです。
泣いたりとか抱っこを求めたりするようなプログラムだそうです。
これどんなんだろう。
ラボットみたいな感じかな。
画像はなかった気がする。
お世話をするみたいです。
30分くらいかな。
その前後とかでミラー勢をとったりとか、
あとは質問に答えてもらうということをします。
そうしたところ、
1個の面白いのがネガティブ感情とか、
主観的なストレス評定には差がなかったそうです。
面白いですね。
一方でアミラーズですよ。
何と言っても。
アミラーズのデータは条件間で下がって、
カオス条件でアミラーズが明確に高かったと、
優位に高かったというのが結果になっています。
なので部屋が散らかっている、うるさいというだけで、
自立人権が活性化していて、
イライラストレスを感じている。
体は感じているということですね。
心を軽くする方法
それが主観の評定までにはいかなかったものの、
アミラーズのデータは明確に違うというのが
面白いところかなと思います。
なぜそのストレス整理的な、
身体のストレス反応を高めたかというと、
物が多かったりとか、
動く映像が視界に入ってきたりすると、
情報処理を常に求めているような体制になると、
そういう刺激になりうると。
意識的か無意識的か、
無意識的であったとしても気づかないうちに、
注意が分散して脳が集中しづらい状態になっていたと。
そういう時に例えば、
行動を求められたりとか、
抱っこしたりとか、
そういうことをするという別のタスクが入ってくると、
覚醒状態になるわけですよ。
交換神経が高まるということがあるということです。
別な理由、似たような感じではあるんですけど、
整った部屋というのは、
次に何が起こるかというのを予測しやすいと。
一方でカオスの環境ではノイズが多くて、
次に何が起こらないというふうに脳は感じると。
予測ができない。
脳って常々予測しているんですよ。
今もこの瞬間も予測して、
そこで起こったことと予測との誤差を調整して、
世界を認知しているわけなんですけど、
認知近くしているわけなんですけど、
その予測の不可能さが高まるということは、
とてもストレスになりうるというのは、
想像に難くないかなと思います。
そんなところです。
今日は心が軽くというところだったので、
ぜひ部屋を片付けてみてください。
最後に感想ですけど、
断捨離の研究とか、
本当は探したかったんですけど、
断捨離させる研究は、
パッと調べても出てこなかったですね。
断捨離って心を軽くすることだなと思いました。
一番に思いついたのは、
マインドフルネスとか、
コンパッションとか、
あとはたびたび紹介しているけど、
感謝のワーク。
感謝日記をつけるとか、
感謝の手紙を書くとか、
ああいうのって本当にいいんですよ。
不安を下げたりとか、
欲打つを下げたり、
ベルビーングを高めるんですけど、
それちょっとベタなので、
別の方向でって考えたときに、
断捨離が思いついたんですよね。
断捨離の論文を探したんですけど、
なかなかなくて、
今回はこういう塀が片付いているかどうかということで、
実験状況をつけた、
面白い研究を紹介させてもらいました。
断捨離の研究をしてみたいね。
こんばりさんに協力してもらえますか?
あれだったら明確に前後でデータが取れるし、
どうなんだろうな。
調査の会社とかにお願いして、
一週間で物を一つ作ってください、
みたいな実験状況はありなのかな。
倫理的に言うより怪しいですよね。
どうしようかな。
考えてみようかな。
いいテーマな気がします、断捨離。
自分自身もそっちのタイプなので、
物はあまり増やしたくない。
とても心の健康につながっているような感じがしています。
いつかサブテーマでやりたいですね。
最後は自分の話でした。
聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
心を込めて。
息子が後ろで泣いているので、
行きたいと思います。
妻にお願いしていたんですけど、
泣き声を浴び続けるのは良くないと思うので、
変わります。変わってきます。
12:48

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