おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。
この放送では、心理学の論文の成果、知見をもとに、日常がちょっとだけ豊かになるようなお話をしております。
今日も架空のお悩みが届いておりますので、それをもとに、その悩みに新しい視点を追加するような論文の紹介ができたら嬉しいなと思っております。
休暇明けで仕事を始める方も多いと思うのですが、そういう時に一緒に考えたいテーマの話かなと思っております。お付き合いいただければ嬉しいです。
対談の予定がいくつかありまして、再度シェアさせていただければと思いますが、水曜日、7日の夜の21時半から、ポイシーパーソナリティの東谷先生とお話をします。
11日日曜日は4時半から、方言さんとお話をします。2月には高橋新平さんともお話しすることが決まりましたので、また近づいてきたら告知をしてみたいなと思います。よろしくお願いします。
今日のお悩みをまずは読ませていただきたいと思います。29歳、女性広告代理店勤務の方です。
仕事始めにパソコンを開いた瞬間、未読メールが100件以上あり、気持ちが一気に悩ました。休み中はリラックスできていたのに、全部一気に戻ってきた感じがします。
まだ何もしていないのに、もう疲れてしまいました。この圧迫感はどこからくるのでしょうかというお悩みです。ありがとうございます。
今日の論文は、休暇が人の心理にもたらす影響と、それが休暇後に与える影響を調べたメタ分析の論文を紹介したいと思います。
やや古いのですが、2009年の研究です。7つの研究、合計のサンプルサイズは大体1300人くらいというところかなと思いますが、その人たちの研究結果をまとめているわけです。
やっていることとしてはシンプルで、休暇中と休暇後のベルビーングであるとか疲れとか、そういったことを聞いているような研究の集合になっています。
休暇、日本だと今は正月休みとか冬休みと言ってもいいかもしれませんが、正月休みだし、海外だとクリスマス休暇、もしくは春のイースターとか夏休みとかいろいろあるわけなんですけども、
休暇中、シンプルに考えると休暇中の方がベルビーングが高そうじゃないですか。その後も休暇の効果が持続していくのではないかというふうに考えられたりするんですけども、どうなのかというところです。
それだけか、もう結果いきましょうかね。シンプルなんですけども、研究結果としては休暇効果はあります。良かった。人の疲労感に与える影響は結構大きめであります。つまりは休暇中は人は疲労を感じにくいということ。
あとは健康状態の訴えですね。これも中程度に高いというような研究結果でした。ベルビーング、ここでは人生満足度と言ったりしますけど、その人生満足度については効果は疲労とか健康とかの話よりは小さいんだけども、確かにプラスの効果があったということです。なので良かったですね。休暇はポジティブな心理的効果があったというのが一貫した結果として得られています。
一方でここからが重要ですね。フェードアウトという現象が見られます。これらのポジティブな効果、疲労の回復であったりとか健康状態のポジティブな訴え、あとは人生満足度も少し上がるみたいなそういった結果というのは、休暇後、2週間から4週間で減衰していくというようなフェードアウトの効果が見られました。
特に疲労感というのは比較的急速に元の水準へ戻るというふうに結果がまとまっております。
何が言いたいかというと、確かに休暇に入る。正月休み、クリスマス休暇に入ると、人は疲労感が少なくなったり、ウェルビングが確かに上がります。
だけど、その上がったものが割と急速に戻ってしまう。
なので、これはあくまで人がめちゃくちゃ疲れたとか、ウェルビングが下がったということではないですね。あくまで元の状態に戻った、緩やかに戻っていく。
もしくは疲労感とかでいうと、ある程度急速に戻っていくというのが、この研究で特に言いたいところなのかなというふうに思っています。
こういった研究結果を見てみながら、今日のお悩みを改めて振り返ってみますと、
圧迫感、あとはもう疲れてしまいましたという言葉がありましたね。まだ何もしていないのにもう疲れてしまった。この圧迫感はどこからくるのかというところなんですけど、