今日のテーマは感情労働というところでお話をしてみたいと思っています。
感情労働を聞いたことがある人も多いと思いますが、これは感情を使うような仕事で、教師とか看護師さんとか、感情労働の最たる例であげられやすい職種かなと思います。
感情労働だけだとやや荒いんですよね。これを心理学の論文ではどういうふうに細分化しているかというところをまず考えていただけると、もしかしたら今日のこの悩みを寄せてくださった方の新しい視点になるのではないかなというふうに考えています。
2025年の論文で今日は紹介していきたいと思いますが、この論文では感情労働を3つに分けています。
これをまず覚えていただけるといいかなと思います。3つというのは表層演技、深層演技、最後は自然表出という3つのタイプですね。
ただこれは入った時にどれか一つのタイプが一人一人に付与されるということではなくて、ある時は表層演技を使って、ある時は深層演技を使って、ある時は自然表出を使ってみたいなふうにやっている。
そんな意識して切り替えるということではないんですけども、この3つのタイプがあるということをまず覚えていただきたい。
もう少し具体的に言っていくと、表層演技というのは本当はそう感じていないのに、そう見せたりとか、もしくは隠したりすることのことです。
結構感情労働でこれをイメージする方も多いのかなと思いますが、例えば仕事上必要な感情を演じているだけのことがあると。
先生だったらあいつに怒ってはない、心底で怒ってないんだけども、怒ったように見せるというか、叱る時にそういうふうに表出するというのは確かにそうですよね。
本当の気持ちは違っていても表に出す感情をコントロールしているとか、生徒や保護者に対して感じていない感情を見せることがある、みたいなことがこの表層演技のところを指しています。
そこでのポイントとしては、内なる感情のところは変えないですね。表情とか態度だけを操作するというのがこの表層演技です。
これが心理的負担が大きいたされやすいところで、もしかしたら今日の悩みを寄せてくださった方もこの表層演技を使っていたりするのかなと思ったりします。
2つ目が真相演技ですね。これは求められる感情を本当に感じるように自分を調整することです。
生徒に対して望ましい感情を本当に感じられるように努力する。必要な感情を抱けるように考え方を変えるというようなことがこの真相演技です。
奥のところの感情の方を操作しようとすることを指します。これも演技なんですけれども内面を変えようとするというので、表層演技とはだいぶタイプが違うのかなと思います。
3つ目の自然表出は作らず隠さず自然な感情をそのまま出すことです。
例えば私が生徒や保護者に示す感情は自然に湧いてくるものであるというような捉え方をしている時にこの自然表出を知っているというようなことだというふうに理解できます。
なかなかそうは言っても難しいなと思ったりするんですけど、この3つのタイプに分けられるというのはまず覚えていただきたいと思います。
今回の悩みはもう一度振り返ってみますと、生徒の前では冷静に振る舞っていますがというふうに書いてますね。
だから振る舞っているのでどうでしょうね、これだけだったらどっちかというふうにはなかなか言えませんが、
もしかしたら内面ではそういう冷静さが特にないんだけども頑張って冷静に振る舞っているので結構自分の感情を抑圧しているような感じなのかなというふうにも想像したりします。
その後に燃え尽きなのかそれとも年齢的な変化なのかというふうに問題の所在を疑問に思うようなことも書かれているんですけど、これはどちらでもある可能性もあるし、第三の選択肢もあるのかなというふうに思っておりまして、
おそらく42歳で結構感情をうまく管理するような力が成熟した結果だと思うんですよね。
それは成熟してしまうと言うことも変だな、成熟すると自然に出すような感情を自然に出す場というのが失われていくようなことにもつながり得るのかなというふうに思っています。
ある程度コントロールが未熟だったら感じた感情をそのまま出すということ、これは自然表出というところかもしれませんが、もうできていたところがあるかもしれませんが、ある種成長の結果ですよね。
そう言われると余計モヤモヤするかもしれませんが、この論文では実は情動知能というのが先に出てきていて、情動知能、感情をうまくコントロールする力ですよね。
それが感情労働を高めるというふうにも言われているので、情動知能が上がっているというところで、それは明らかにプラスのことだと思うんですけど、
それが抑圧の方に働くとこういうふうな思いを持たれることもあるだろうなというふうに想像をしました。
これで新しい人になっているのかな、なっていたら嬉しいなと思います。