投資についての対談
おはようございます、心理学者のじんぺーです。本日も心理学の最新論文の紹介をしていきたいと思います。
今日、ちょっとお知らせからさせていただこうと思うんですが、今日の3時から、15時から、ボイシーパーソナリティの森川さんと
対談することになっております、フルフルラジオの森川さんです。 3時からは森川さんのチャンネルで30分お話しさせていただいて、3時半頃から
私のチャンネルで後半30分ということに予定しておりますので、ぜひ遊びに来ていただければと思っております。
森川さんは岩手出身仲間で、兄貴と呼ばせていただいているんですけども、
全くお仕事も違えば、ちょっと年齢というか世代も違う先輩なんですけども、
これまでもよく知っていただいていて、今回話すの3回目かな、
対談を2人でして、その後トラの会という森川さんたちがやっていらっしゃる企画にも呼んでいただいて、今回対談ということになっていますので、
最近の活動のこととかを聞かせていただければと思っております。 そして森川さんがフルフルラジオ、投資の話をされている、
しかも最近またリニューアルをされて、がっつりと投資のことを学べるチャンネルをやっているということですので、
なんとピッタリなテーマを自分自身が研究をしたので、去年1年かけてやった研究があって、それがつい最近論文化されたので、
これまだ実はゆっくりと紹介できていなかったと思うので、この機会に紹介したいと思っています。
自分自身の研究、投資行動が人のメルビングとかパーソナリティに与えるような、影響というとちょっと言い過ぎなんですけど、それとの関連を調べたような研究になっております。
本当に1週間ぐらい前に出たばっかりなので、最新論文として紹介していいかなというふうに思います。
よかったら聞いていってもらえると嬉しいです。 あと3時からの対談をお待ちしております。
研究の背景と調査
ではどんな研究をしたかを紹介したいと思うんですけども、まず自分は投資の研究者ではありません。
普段はそういう研究をあまりしていなくて、芸術とか文化とか美意識とかそういったテーマで研究を行っています。
投資の研究をしようとすることになった経緯としては、沢上透信さんという投資進託の会社さんがあるんですけど、
その方と繋がる機会があって、それもまた学術系のイベントでお会いしたご縁で、そういう共同研究まで繋がったので、すごく考え深いんですけども、
そのお話を聞いているうちに、なかなか研究しがいのあるテーマだなというふうに思ったわけです。
どういうところに引っかかったというか、興味を持ったかというと、その投資の持つ曖昧さですね。
未来のことを考える、特にその沢上透信というのは長期投資を基本とするような投資スタイルをとっている。
すぐに短期で売買するというよりも、別にそっちの短期売買がダメということではないんですけども、
沢上透信のスタンスとしては長期投資で、応援する企業を応援する、確かな価値を生み出している企業を見定めて投資をしていくということを哲学にしています。
そういうスタンスをとっている会社さんなので、長期投資となると未来のことを考えないといけない。
かつ長い目で見るということは、その不確実性というのが上がると思うんですよね。
1年後は何とか予想できても、10年後を予想することって特に今の時代難しいと思うんですよね。
だからそういうことに携わっている人、そこの投資家さんというのは、未来に対する考え方が違うんではないかというのが一番最初に思ったことです。
それをやりたいなというふうに思って、沢上透信の投資家さんにアンケートを取ると。
プラスで他の投資形態をとっている投資家さんにも別なプラットフォームで調査をお願いしてデータを取りました。
株式投資をしている人、沢上透信の投資家さんも株式投資者と株式投資なんですけど、論文の中では長期株式投資みたいな新しい条件というかグループをその沢上透信の投資家さんが形成しているというふうに仮定をして集めました。
グループが4つあって、沢上透信の投資家さん、株式投資家、従来のクラウドソーシングのプラットフォームで集めた株に投資しているよという答えた方々、あとはクリプトですね、暗号師さん、自分も好きですけど暗号師さん、ビットコインとかイーサリアムとかソラナとか、そういったものに投資している人。
あとは全く投資していない人という4つのグループに分けて、ウェルビングの尺度だったりとか、さっき言った長期思考、未来思考みたいなことを図る尺度があるのでそれを聞いたりとか、あとは自分のこれまでもやってきた曖昧さに対する態度みたいなものを聞いたりしています。
他にもね、ポジティブ感情とか、あとは年収とかも聞いてますね。なんで年収とか、あとは年齢、性別とかもその辺りはもちろん聞くんですけど、特に年収とか年齢というのがすごく重要で、というのもやっぱり投資している人の方が年収が高いことが多いし、特に沢上透信の投資家さんというのはその年収とか多い傾向にありました。
研究結果と考察
なのでこれを聞いて、その影響を除外した上でウェルビングとかを聞かないと、それただ年収高いから幸せの得点が高いんじゃないの?ということになりかねないので、そのあたりはしっかりと要因を除外しながら分析を行いました。
結果ですね、どういう結果になったかというと、残念ながら当初仮定していた、仮説を立てていた長期思考、この長期思考がどんな仕方か一応教えしておいた方がいいですね。
例えば、私はしばしば長い結果が出ないことを達成するために特定の行動をしているとか、私はそれほど重要でないすぐに結果が出る行動よりも重要で遠い将来の結果につながる行動をする方がより大切であると思う、みたいな、そんな尺度です。
長期投資している人の方が未来を長く考えているのかなと思ったんですけど、残念ながらこの仮説は支持されなかったので、有意な差はなかったということです。
一方で他の尺度、例えばウェルビングについては長期投資家、あとは暗号薄さに投資をしている人もウェルビングが高い傾向にありました。
これを投資をしていない人と比べてということですね。
あと面白い結果としては、生きがいとかもそんな感じですね。
生きがいの尺度もウェルビングの一つと捉えてもいいんですけど、生きがいというものを聞いたときにやっぱり長期投資家と暗号薄さに投資している人が高かった、という結果ですね。
自分の研究を普段している曖昧さの態度、曖昧さに対する許容度みたいな尺度があるんですけど、それについては長期投資家の人たちが一番高いという結果になりました。
曖昧さを好むとか、需要する、受け入れる。
請求に答えを出そうとするのではなくて、答えが出ないような状況においても焦らないで、その時々を楽しめるというふうな態度ですね。
これは長期投資をしている人たちでより強くなったというような結果とかも出たりしました。
なので、これらの今言った結果というのは、さっきも言ったように年収の影響と年齢の影響を除外した上でもそういうことが言えるというふうになっていますので、
一つ面白い研究結果になったんじゃないかなというふうに思います。
ウェルビングとかに関しても、本当は長期投資をしているということがウェルビングにつながっていたら面白いなと思ったんですけど、
実際は暗号試算に投資している人も結構高かったというので、
そこには別のメカニズムが考えられるかもしれないんですけど、とはいえ今回得られた結果から言えることとしては、
投資をしているということ、何に投資をしているかとか、どれぐらい長期スパンで考えているかというよりも、
投資をしているという行動自体がウェルビングの高さにつながっているかもなというところは、
一つ面白いポイントなんじゃないのかなと思っています。
何でなんでしょうね、いろいろ考察したんですけど、
長期投資家については長期的な視野というのが少しは関連しているという補足の分析とかもしましたし、
あとはそうですね、暗号試算に投資している人というのは誇り、プライドの感情がポジティブ感情の一つなんですけど、
他の群と比べて高いということもあったので、この誇りということ、おそらく暗号試算というある種先端の知識とかトレンド、
トレンドだけじゃないか、先端の技術とかにキャッチアップしているということが誇りの感情につながっていて、
それがウェルビングと関連しているということも一つあり得るかなと思います。
ただ正直今回は一時点でしか取っていないですし、実験的な介入をしたわけではないので、
投資をしているからウェルビングが高いということを言ってしまうのは割と危険かなというふうに思っていて、
ウェルビングが高い人が投資しているだけじゃないのかと言われたりとか、他の絡み合っている要因というのがあると思いますので、
このあたりは今後も研究していく必要があるかなというふうに思っています。
投資の重要性
投資の研究を今回やるかどうかは正直わからないんですけど、自分のメイントピックとは違うので、
ただ面白いテーマだなと思うし、その投資の重要性ということは疑いようがないのかなというふうにも思っています。
この時資産経済は自分たちの手で力でやっていくことが求められていると思いますし、
未来が不透明な中でどういうふうに意思決定をして、自分のことを自分で守っていくというか、
自分の周りの人を自分で守っていくというふうなことを考えた時にはとても重要なことかなというふうに思いますので、
自分がどれくらい研究できるかは別として考えていきたいと思いますし、
自分自身も投資のことは勉強して行動に移していきたいなというふうに思っています。
そんな感じかな。
今日の森川さんとの対談。
投資の話にどれくらいなるかわかりませんが、避けられないというか森川さんが投資の先生なので、そういう話にもなるかなと思います。
ぜひそういったことが気になる方も聞きに来ていただければと思いますし、
質問などもウェルカムですので、していただければというふうに思っております。
待っております。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
新平でした。心を込めて。
はい。
雑談をしたいと思います。
雑談と言っても研究の話なんですけど、
昨日、後輩とZoomをしていて、兄弟の時の後輩なんですけど、今別の大学で大学院生をやっていて、一緒に論文を書いているんです。
彼女の卒業論文を英語に直してそれを投稿している最中です。
初めて彼女は、査読対応と言って、他の研究者がフィードバックをくれるんですよね、その論文に対して。
ここはどうなんですかと。直してくださいとか、説明を追加してくださいみたいなことをね、本当に無数に。
どうですかね。
今回は30個ぐらいかな、コメント。そんなにないかな。30弱ぐらい。
多い時は50とかね、分野によってはもっともっとそんなもんじゃ済まないっていうこともあると思うんですけど、
査読ってなかなか骨の折れる作業だし、結構苦手意識、嫌な思いを持っている研究者の方も多いのかなと思うんですけど、
彼女も2ヶ月ぐらい前に査読が返ってきていたんですけど、なかなか手をつけられておらず、
今回ズームつなぎながら一つずつどういうふうに対応していくかということを作戦会議に機能していました。
その中で、細かいことは言わないんですけど、内容とかはね、まだ公開されていないので言わないんですけど、
査読者にコメントされた時に、自分が言いたかったことを取り下げないといけないっていうタイミングがどうしてもあるんですよね。
その時に、彼女にも話していたんですけど、卒論と投稿される論文というか、実際に掲載される査読付きの論文というのの違いがあるなということを改めて実感したんですよね。
卒論だったらこの文言は残しておいていい。
例えば、実験をした自分自身が参加者の様子を見て、こういう人が多いように見えたとかね、
そういう観察とか、あとは内観とかというのも論文になったりするんですけど、
そういうデータからはなかなか言えないようなことを突っ込まれていたんですよね、今回ね。
卒論ではそう書いていたんだけども、それはデータからは言えないから今回の場合は、
消すしかないかもねという風になったんですよね、最終的に議論した後に。
そのプロセスってすごく研究者っぽいなと、ふわっとしてますけど。
そこで引けるっていうのが研究者の教示といいますか、仕事だなって思ったんですよね。
すごく多いです、そういうこと。
その度に自分が本来言いたかったことの5割ぐらいも残らなかったみたいなことって結構あるんですよね。
だけど真摯にその結果と向き合いたいなと思うし、その定きコメントが全て正しいわけでもないんですけど、
でもそういう突っ込みをいただいてからには自分が書いたことと説得することに自信を持っていきたいなと思うので、
そういう対応を迫られることが多いかなと思いますし、今回彼女とはそういう話をして、
改めて自分自身も自分がメインで書く論文のときは気をつけたいなというふうに思いました。
雑談にしては重たいですね。
これだけで一個話してもよかったぐらいですけど。
そんなことを思った昨日のミーティングでございました。
研究の話はこういう裏話とかも秘密というか表に出せる部分は出していきたいなと思っています。