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スピーカー 1
はい、では後半、今回のともに奏でるラジオは、京都絹笠地域で一人出版社と文庫喫茶の夕書房を運営するゆうかさんをゲストにお迎えしてお話しをしていきます。
後半は、この後半として、ゆうかさんのこととか、またもう少し色々と聞いていきたいと思います。はい、よろしくお願いしまーす。
お願いします。
今回、社会関係資本についての本という話だったんですけれども、何かゆうかさんがこれまで色々出版される中で、出版というのを色々されてきたと思うんですけれども、
これを出版しようというのはどういう感じで決めていくんですか?出版という仕事みたいな。
私の場合、本当に行き当たりばったりというか、ご縁でつながっているだけで、普通多分会社、いわゆる出版社だったら企画を立てて、
既存の著者とかで好きな人にアタックして原稿を取ってくるとか、
あとは、今こういう問題が話題だから、それについての本を誰に書いてもらおうかとか考えて頼むとか、そういう方が一般的だと思うんですけど、
私の場合、夕書房の場合、本当にたまたまであって、私が面白いなと思った人を、タイミングが向こうもそれをやりたいと本にしたいと思ってたっていうのがガチしたときに出すっていうのが、
結果的にそういうふうになっていまして、一応なんとなくのテーマというか方針はあって、立ち上げるときに一番気になっていたのが、
私もずっと東京にいたので、東日本大震災2011年のあれがちょっとなんとなくすごい、あれを起点にものを考えるっていうのがありまして、
あのときすごくショックで、私も東京にいながら自分が使っている電気が福島で作られているとか考えたこともなくて、東京にいると見えないことがいっぱいあるなってすごい思い知って、
でもあれでいろいろなことがみんなにも見えて、社会が変わるんじゃないかと思ったんですけど、結局変わりそうな雰囲気一瞬あったけど、結局戻り戻って何も変わらないまま今まで来ているんですけど、
やっぱそうなっちゃうのかってこうなんかちょっと絶望的な気持ちになってたんですけど、そしたらその例えば青木さんとか、いろいろとその自分の身近なところでできることをやって変えようとしている、その大きいことじゃなくても、
身近なところで何かその社会のためにとか、自分が違和感を抱いていることに対してアクションを起こしている人っていうのが結構いるっていうことが分かって、そういう人たちの声を小さい声なのでどれも、すごくいい試みだけど消えてっちゃうので、それをちゃんと残して知らせて、
それを参考にまたそれぞれが何か自分のところでできるような、やってみようかなと思うような本を作れたらいいなというので、何となくの必ずっていうわけじゃないんですけど、その後考え方に何かヒントをくれるとか、これから震災後の自分たちの生き方の何か仮定になるようなものを出していこうって何となくのテーマがありまして、
その出会った人がそのテーマにすごい自分として私として合ってるなって思えば、やるっていう風にして今まで来てるんですけど、
まあ、それがまあでもいろいろその写真集とかね、出して、写真集ありましたね。どこが?みたいに言われると、自分の中で一貫性があるんだけど、そういう人から見たらちょっと違うかもしれないっていうのはあるかもしれないですけど、何となくそういう感じで来てますね。
スピーカー 2
なんか結構人にフォーカスをしている。僕もいくつか、あの説書を伺っていろんな本の紹介いただいたんですけど、いろんな本がある中で、今お話にあったみたいに、
ゆうかさんのアンテナに引っかかった面白い取り組み。面白いけど社会にためになるっていうのもちょっと違いますけど、社会を変えたり、何か遺跡を投じようとしてる、活動してる人を取り上げてやっている本とか、結構人にフォーカスしてるのかなっていうふうにもちょっと思ったんですけど、でも確かに写真集もあったじゃないですか。
そことの、実は共通点があるって今お話あったと思うんですけど、そういう面でいくと、どの辺、どのあたりに共通項みたいなのが中心に軸としてあるんですか。作る本の軸っていうんですかね。
スピーカー 1
基本的にその著者の人に私は関心があるかどうかっていうのが一番大きいんですけど、写真集今まで3冊出したんですけど、どれもやっぱり既存の見方をちょっと変えてくれる本とか、
例えば一番最近出した、アスカ地方奈良県のアスカ村の遺跡を取ったアスカ夫人という写真集なんですけど、ただの遺跡じゃないかと思うじゃないですか。でも私にとっては、まずアスカのこと全く知らなかった。
あとアスカ時代っていう歴史で習ったのはなんとなくイメージあったけど、あの時代って古墳時代と奈良時代の間で、日本の形がすごくなんとかそこで決まったようなこともあるし、
あとは朝鮮半島とか東アジアからすごくいっぱいいろんな人が来てて、そこの難民だったり都来人だったりいろんな感じで、かなり奈良に東アジアの人が入り込んで、そこの文化の影響が遺跡にもすごく色濃く残っているっていうのが結構衝撃。
その後の平安時代とかになるとかなり閉じていくので、日本独自みたいになっていくんですけど、あの頃はかなりぐちゃぐちゃだったというか、大らかに混ざってて多様だったということを考えると、日本の始まりがそこだった。
始まりっていうとちょっとあれなんですけど、そういうちゃんとした中央集権の社会を作ろうとした時がそういう状態だったってなると、今なんかいろいろ海外主義とか外国人がどうかとか言われてるけど、いや日本の始まりは実はこんだけ多様で、そういうとこは影響を受けながら日本人っていうのができているまで結構血も混ざってたと思いますよね。
そういうことを考えるとすごい大らかな時代から始まっているので、なんか今の空調に対してオリジナルはこっちだぞっていうふうに言いたいような気持ちもあって、すごいこれは参考になるなというか、言いたいことがちょっと入ってるなっていうのがあったりして。
そういうポイントが一個でも私は自分の中で見つかれば積極的に取り組めるなっていう感じです。
なるほど。でもなんか納得しました。社会関係資本主義もそうだし、いくつか紹介いただいた本もそうだし、当たり前が当たり前じゃなくなる。
スピーカー 2
今の社会って資本主義もそうですけど、めちゃめちゃわかりやすくする社会じゃないですか。やっぱりお金とか株価とかっていう、ある意味わかりやすいからみんなの力を乗せやすかったりするいい面ももちろんあると思うんですけど、結構単純化してエネルギーを出していく社会だと思うんですけど、
実際そんなに社会ってそんな単純じゃなかったりだとか、株価とか利益とか売り上げとかに現れない数字とか、もっと言うと言葉にもできないようなものごともあるぐらい複雑じゃないですか。
スピーカー 2
なんかそんな、今当たり前とされているものが当たり前じゃなくなるとか、新しいものの見方が加わるとか変わるとか、紹介いただいた本全部そうやなって今思いました。
スピーカー 1
本の役割ってそういうとこに本とか芸術とかっていう役割が大きいと思うので、大手ができない。大手はやっぱり売り上げが大きい。
最初私立ち上げてすごいグッときたのが、新聞の書評欄に最初の頃結構載せてもらってて、大手の高段社とか岩波書店とか、そういう本と一緒に並列で石書房の本が書評されてたりすると、
だから全然その売り上げとか部数とかと関係ないんですよね、あの世界。公平というか。そういう文化もいいんですよね、出版はね。
今もう新聞撮る人が少なかったっていうのはあんまり威力がなくなってますけども。
スピーカー 2
一人出版だからね、できる今の取り組みだったりね、営みだったりしますね。
スピーカー 1
初めて出版社とか編集してる人っていうのはゆう子さんであったのが初めてだったので、なるほどと思ってなかった。
こういう職業の人に会ったことなかったなと思って。平田さんありました?
スピーカー 2
出版っていうのはなかったですね。前もラジオ出てもらった中村が本屋さんを夫婦でやってますけど。
なので本屋さんをやっている知り合いとかはその2人を通じて何かこうちょっと接点があったりとかっていうのはたまにあるんですけど、
出版っていう軸があんまりなかったですね。
スピーカー 2
これそもそも一人出版っていうのはよくあるというかあるものなんですけど、仲間とか出版社を立ち上げるとかは聞いたことがあるんですけど、
一人で出版社を立ち上げるっていうのは結構よくある動きなんですか?
スピーカー 1
最近の動きというか、15、6年、20年は経ってないと思うんですけど、ぐらいからやる人が出てきて。
スピーカー 2
そうなんですね。
スピーカー 1
そうなんですよ。結局出版っていうのは一人ではできないんですね。矛盾してるようですけど。
編集者がいて、デザインはデザイナーがやるし、印刷は印刷所がやって、製本は製本所がやるんで、基本的に分業なんですよね。
出版社っていうのはそのうちの編集と、書店営業と、あとその制作、印刷所とのやり取りとか、
社内での分業がありますけど、その分業のところを全部一人でやるっていうだけで、
デザインはデザイナーに私も頼むし、印刷も頼んでるんで、取り継ぎも頼んでるんで、
営業と編集とその他もろもろ、何て言うんでしょうね。
印刷所とのやり取りとか、原価計算とかそういうのを全部一人でやってるっていうだけなので、
そうですね。規模は非常に小さくなりますけど、あと在庫の管理とかもやらないといけないんだけど、
最近やる人が出てきて、やっぱりその大きい出版社にみんな勤めてたけど、そこのやり方に疑問があったりとか、
編集方針とか、あとは売り上げ、結構出版も自転車創業になってて、
昔はベストセラーとかロングセラーがあったので、それの売り上げでいろんな挑戦もできたけど、
一つ出してそれがいっぱい売れないので、ちょっとしか売れないから、いっぱい出さないといけないっていう、
種類をいっぱい出さなきゃいけないということで、編集者はもう減っと減っとになってて、
少ない日数で年間10冊も20冊も担当しなきゃいけなくて、
っていうのが業界全体に続いていたりもして、ちょっと疲れてやめる人とか、
そういう人たちが自分の納得の良いものを小さい規模でやろうっていう動きが結構15年くらい前から出て、
少しずつ出てきて、今かなり増えてきている感じですね。
スピーカー 2
そうなんですね。
スピーカー 1
でも去年NHKの大河ドラマーでやってたベラボー、スタヤ・ジューザブローっていう江戸時代のメディア王みたいな人を横浜流星がやってたんですけど、
彼、あれは超胸熱で出版社の人として、彼は一人出版なんですよ。
スピーカー 2
すごい。
スピーカー 1
あの頃ってそういうの結構多かったというか。
スピーカー 2
その江戸時代ってことですか。
スピーカー 1
江戸時代。
一人出版あるあるがあのドラマに詰まってて、あと一人胸熱なの。
あんまり業界でもそんな話題になってなかったから、気がついてなかった。
出版も職業だけど文化的なものなのかな。
何なの、出版って。文化的というか何なのかな。
何なのかね。
でも私もこれだけでは食べられないので、これは文化事業と位置づけて、
スピーカー 1
ライター業とかで生活費とこの出版のために必要なお金を稼ぐみたいな感じで赤字にならない程度にやってますけど。
本は本当に労力の割にお金ならないので、労力かけて一冊作っても、それがいっぱい売れればいいんですけど、
売れないからまた新しいの作らなきゃってなると労力ばっかり入っちゃうんですよね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
常に開発をしてるみたいな、商品開発をしないといけないみたいな。
スピーカー 2
でも出してまた売れてみたいなのをずっと繰り返すって感じなんですね。
スピーカー 1
ゆうかさんは年何本ぐらいやろうとかそういうのはあまり無い感じなんですかね。
出版社として認識されるには年一、二冊は出してないといけない。
ちょっと手をなさなくなっちゃうんで、一冊は最低一冊、できれば二冊ぐらい。
在庫が抱えないといけない場所の問題とかもあって。
売れれば場所開くんですけど売れなかったりする。
スピーカー 2
在庫も出版社側にあるんですね。
スピーカー 1
そうですね。そこから出荷するので、出荷もするんですよ。
スピーカー 2
お金の回り回りなんですね。キャッシュフロー的にも一回先に出ていく感じですね。
スピーカー 1
一回借金ですね。
スピーカー 2
そうですね。一回出てったやつを後から回収していくキャッシュフローですよね。
スピーカー 1
回収できないかもしれませんよね。
スピーカー 2
そうですね。
だいたい何冊ぐらい売れるものなんですか?本人ももちろんよると思うんですけど。
スピーカー 1
何冊売れるかは。
スピーカー 2
もうわかんない。
それが難しいんですよね。全国の書店に置いてもらうじゃないですか。
スピーカー 1
出版っていうのはちょっと変な形態で返品ができるんですよ。返品制度っていうのが。
スピーカー 2
なんか聞いたことあります。本屋さん売れなかったら返品制度できるんですよね。
聞いたことあります。
スピーカー 1
それでだいたいカバーとか汚れてくるじゃないですか。
でもヨレヨレでもう全部廃棄しなきゃいけないのもあれば、
カバーと帯を付け替えてちょっとこの辺とかヤスリで擦って綺麗にしてもう一回出せるやつもあるんだけど、その作業もしないといけないんですよね。
結局何冊売れたかってもう。
スピーカー 2
わかんないですね。
スピーカー 1
あんまり正確にはよくわかんなくて。
そこまで考えてられないというか。
スピーカー 2
なるほど。そうかそうか。物としては出ていってるけど、また返ってくるやつも。
スピーカー 1
また返ってくるやつも。だから返品率とかも取り付け出してくれるんですけど、2割から3割は戻ってきちゃうんで。
スピーカー 2
そうなんですね。なかなか難しいビジネスですね。
スピーカー 1
しばらく置くじゃないですか、店頭に。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
なんで一回最初新刊出してドカンって納品しても、取り付けから最初の入金があるのは出てから半年後なんですよね。
それも売れた数とも限らないというか、向こうも返品される恐れがあるから。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
よくわかんない。
スピーカー 2
めっちゃ難しいですね。
スピーカー 1
半年間は一戦も入らないと思わないといけない。
スピーカー 2
確かに。なんか全体感で黒字赤字みたいな感じですね、なんとなく。
スピーカー 1
もうあんま考えないようにしてます。
スピーカー 2
そうですね。一個一個の入り取りを考えにくい。
スピーカー 1
わかんない。ちゃんとやってるんだと思いますよ、ちゃんとした会社は。
スピーカー 2
でもね、一人で言うとね、全部の管理。
スピーカー 1
店頭に置いてもらわないと見てもらえないからね、そこに。
でも返品が来るときの精神的ダメージが結構あって。
返品があるって。
そうなんですか。
まただから倉庫に戻ってきちゃうわけですよ。
着いたと思ったらまた戻ってきたみたいな。
スピーカー 2
でも夕書房の本は、僕が勝手に思ってるのは、
普遍的な本が結構多い印象があるので、
今のこの時期に読まないとみたいなっていうよりは、
いつ読んでも大事なというか、っていう感じがあるので、
よくある流行りにのった本とかじゃない?
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
だからそういう意味だと、ずっと売れ続けるんじゃないかなっていう感覚はありますけどね。
スピーカー 1
だといいですよ。
トレンドとかそういうのじゃないからね。
時代を反映してるのか。
時代は反映してるとは思いますけど。
スピーカー 2
時代は反映してるんですけど。
スピーカー 1
けどそこを後になって読んだほうがとみたいなところがある。
後になって読むとまたちょっと違う発見があったりして。
スピーカー 2
その時代の中での普遍性のあるものって、
その時代が進んでも普遍的だったりするから。
いつ読んでも面白く読める系だなっていうのが思いますけどね。