1. ともに奏でるラジオ
  2. #44 ゲスト回第20弾 田村志帆..
2025-05-09 44:35

#44 ゲスト回第20弾 田村志帆さん(後編):ともに奏でるラジオ

spotify

ともに奏でるラジオは、「誰もが有機的につながり、協奏が生まれ続ける世界をつくる」をVISIONとかかげる株式会社ジャムセッションズが、即興演奏から生まれる「協奏」をテーマに、チームメンバーや様々なゲストとともに対話を繰り広げる、そんなポッドキャストです。

京都を中心にジャムセッション的に活動(協奏)しているゲストをお招きしてお届けしている「ともに奏でるラジオ」。
前回に引き続き、滋賀県高島市で琵琶湖漁師として活躍する田村志帆さんをゲストに、後編をお届けします!

後編では「消費者と生産者の距離を近づける」という視点から、漁業が抱える課題や可能性について深堀り。志帆さんの「魚は食材である前に生き物なんです」という言葉に、生き物としての魚、食としての魚、そして琵琶湖の環境と文化を結びつける視点の大切さを感じました。琵琶湖漁業の未来について語り合う中で、「琵琶湖の漁業や暮らし丸ごとを楽しめる博物館をつくりたい」という志帆さんの10年後のビジョンも出てきました。

これは私たちの掲げる「協奏」そのもの!漁業という伝統産業と、それを支える自然環境、そして私たち消費者をつなぐ協奏の可能性に、胸が高鳴る対話になりました。

 

・志帆さんのお薦めの一冊:
若菜晃子著『街と山のあいだ』(アノニマ・スタジオ)
https://amzn.asia/d/fFmceuk
---
ともに奏でるラジオは、毎週金曜日に更新しています。
次回の更新を、どうぞお楽しみに✨
◈株式会社ジャムセッションズ(Jam Sessionz)
VISION:誰もが有機的につながり、協奏が生まれ続ける世界をつくる
https://jam-sessionz.com/

サマリー

このエピソードでは、田村志穂さんが滋賀県での漁業の取り組みや、消費者との距離を縮めるための工夫について語っています。特に、漁具の再利用や地元の農作物との連携に関するアイデアが紹介され、漁業の可能性が多角的な視点から探求されています。また、漁業における技術の重要性や、食材としての魚の生態について深く掘り下げ、協奏を通じて得られる知見や経験の共有の重要性が強調されています。さらに、琵琶湖を舞台にした新しい取り組みや、地域の食文化の価値を再認識しようとする希望も語られています。このエピソードでは、高島市で開催された本のイベント「高島サーカス」や、登山雑誌の編集者による随筆集「町と山の間」に焦点が当てられています。志穂さんが自然環境と人との関わりをテーマにした本を通じて、自らの体験を共有しています。

漁業の現状と未来へのアイデア
今回のともに奏でるラジオは、滋賀県で漁師として独立して2年目の田村志穂さんをお迎えしてお話ししてきました。
前半がね、ちょっとあまりにも私たちが魚のことを知らなさすぎて、本当にもう処方的な質問ばっかりしてしまったんですけど、それであっという間に前半が終わりましたけども、
後半の方は少し未来に向けてというか、前半の終わりの方で志穂さんが教えてくださった、志穂さんが捉えていらっしゃるちょっと課題みたいなところを聞いたところだったと思うので、
その辺りからまた後半はお話を始められたらと思っています。志穂さんまたよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本当にね、たくさん教えてくださって、まずはありがとうございました。前半の時に。
なかなか言葉で説明するの難しい。
そうだよね。
これ言葉で説明するの難しいね。
難しいよね。
また見に来てほしい。
本当に見に行かなきゃと思いました。
なんかね、ツアーというかね、見たい人たぶんいるから、高島だと行けるじゃないですか。
そういうのはやってらっしゃるんですか?なんかあの、見学行きたいって言った場合は。
新しい船が来たら漁業体験を始めようかなっていう。
そうなんだね。
今はボロい船を使ってるので、人を乗せるのは怖くて。
ちょうどね、前半の時にも、2艘目の船がもうすぐ入手するんですってお話だったので、じゃあいよいよできるっていうことですね。
啓太さん、乗りに行きましょう。
ジャムセッションズとか、西浅野小玉さんともちょっと話してるのが、一時生産者と消費者の距離を近づけたいよねとか、混ぜ合わせたいよねみたいな話をしてて。
その辺とも合いそうですもんね。
そうなんですよ。
まさに西浅野小玉さんからいつも教えていただいてるのが、
前半の時にもね、ちらっと野菜とお魚の違いみたいなことの話にもなりましたけど、
どうしてもなかなか消費者みたいな立ち位置で位置づけてしまうと、あまりにもお魚との距離が遠くなる。
それを取ってきてくださっている政策者さんの方とも、なかなか成長持てない現状があるよねというところは、何かで場を作りたいなというのはずっと話していて。
でも前半の話をね、本当に聞いただけでも、そのまだ現場に行って実際に見れてない中でも、
なんか知るっていうことがまずやっぱり第一歩だなってすごい思いました。
そうなんだっていうね、驚きとか。
あと土地とのつながりとかね。
私たちにとっても、やっぱりどうしても家と港の往復になりがちな日々の中で、船に乗るのも当たり前になっているんです。
どう見えてるのかとか、船に乗ることがどういうことなのかとか、
その話を聞けたりするのはすごくありがたいし、毎度新鮮な気持ちにさせてもらえるので、
私たちにとっても出展があるのは嬉しいことだなっていうふうに。
ある意味どっちにとっても、学び合いの場みたいな機会になるのが、私たちも一番いいなって思います。
普段はお魚、今取ったお魚っていうのは、しほさんたちはどういう売り方をしているというか。
確かにね、どこで食べれるかとかもね。
今は基本的には組合の魚屋さん的な役割を担ってくれてる漁師さんに卸して、そこから飲食店さんに行ったりとか、お寄せに行ったりとか。
お寄せにも行くんですね。
やっぱり魚を売るっていう時には加工場であったりとか、規制的な問題があるので、そこをのちのちクリアして、自分たちでも届けられたらいいなっていうふうに思います。
漁具の再利用とその意義
なるほどね。
そういうのも環境を整えればできるんですか。
そうですね、環境とか許可があれば。
許可を。
はい。
新鮮製麺とかでね。
仲外人さんっていう話出てくるじゃないですか。
今言った卸すっていうのは、仲外人さんに卸すっていう意味ですか。またちょっと違う。
部屋工はやっぱり規模が小さいので、漁師さんが直接飲食店さんに卸したりとか。
なるほど。
それの取引も結構主流で。
結構主流なんですね。
自分でとって物がどこに行くのかっていうのが見えるっていうの。それも結構私魅力の一つだなと思って、部屋工漁業いいなって思ったんです。
そっかそっか。海の漁業だとそこに仲外人さんが入るから直接漁師さんが売れないって聞いたこともあるんだけど。
その現場に。
海の場合は現場によるんですけどね。海の漁師さんが直接卸す場合もあるんですけど、やっぱり組合の力が強いので、この量、これぐらいの割合は絶対組合に卸さないといけないとか決まってたりするところもあります。
そっかそっか。規模が大きいから組合影響が大きいのか。その分、市がのほうが柔軟、部屋工漁のほうが柔軟にいける部分がある。
そうですね。
なるほど。
そんな違いもあるんですね。
そんな違いもあるんですね。
本当に海の場合と湖の場合の違いってことも本当に新しく知ることばっかりなんですけど。
せほさんが最近ね、ちょろっと小耳に挟んだんですけど、魚を捕る道具ですよね。漁具に関して新しい取り組みされてるっていう話をしらっと聞いたんですけど。
どんなことされてるのか教えてもらってもいいですか。
他の漁師さんはずっとやってらっしゃったのかもしれないんですけど、漁で使う浮きが日本海のほうに冬の間風向き的に流れ着くようになっているんですね。
冬の間北風で韓国だったりとか台湾のほうだったりとか、フェルスのほうから岸に流れ着いた浮きたちを拾いに行くっていうのをここさっきやってました。
流れてくるんだね。
そうですね。
海流とか風向きで。
はい。
それはゴミが滞留するみたいな問題になってたりするんですか。
そうですね。本当にすごい量が浮き上げられてて、もちろん漁具以外の。
プラスチック。
はい、プラスチック。
船内の容器だったりとか、靴だったりとかに流れ着いてて、その中に漁業で使われている部位とかがあるっていう状況です。
ビーチクリーンはね、私は何回か参加したことがありますけど、確かに本当にいろんなものがこんなものまでみたいなものまで流れてきてますけど、
でもその大陸の部位を集めて、それを再利用とかされてる感じ。
そうですね、ビアコに持ってきて、その前はエリに入ったスジエビを活かしておくためにエビケースを作ろうと思って、
そのケースを作るのに拾ってきた部位を使って売りました。
なるほど。そんな形で、韓国とか台湾の漁師さんたちもびっくり。
ビアコで使われてるんだ、今みたいな。
他の漁師さんは、やってるかもっていう、さっき一言あったと思うんですけど、やってるかどうかみたいなのは、
何だろう、終了になってるかどうかとかもわかんなくて、自主的に始めたような取り組みなんですか?
そうですね、ビアコで周りの漁師さんを見渡してもあんまりやってることは見つけたことなくて、
たぶん日本海の漁師さん、海の漁師さんだとすぐ身近に流れ着いてる。
水の海の漁師さんは海の方にはあんまり、そもそも行かれないことがないよね、きっとね。
そっかそっか。
でもシェフさんはなんで海の方も行こうっていう気持ちになったんですか?
たまたまとかですか?海に行った時にたまたま見つけたなのか、思いがあって海に行ったのかとか。
漁具流れてるなっていうのは、いろんなところ歩いてた。
やっぱりちょっと経済的にも助かるなっていうのがあって。
まあまあそうだよね、再利用できる。
はい、どうして。
そっかそっか、流れてきてるのは知ってて、それでも活用しようっていう思いで拾いに行ってっていう行動だったんだね。
でもね、プラゴミ問題の結果的に一部かもしれないけど解消にもなってて。
それを海と湖の違いはある程度、漁に再度活用してるっていう意味ではすごくね、循環型の使い方でできたなって思います。
助かってます。助かってますっていう方。
掃除をするって、私もベージュクリーンとか参加しながらも、それだけじゃない次のステップがあったらいいなっていう、なんとなく思ってたんですよ。
拾って綺麗にするっていう、そのフェーズももちろんやらないよりよっぽど大事なんですけど。
だからそういう活用事例だなと思って。
そうですね、活用したりとか、実際私たちのところでもエリーの網、使えなくなったエリーの網が、ずっと私が漁業を始める前から港に置いてあったりとかしていて。
置きっぱなしにされてる感じね。
負の遺産になっていて。
従害の被害を防ぐためのネットとして持って帰る方とか、そういう活用の仕方はあるんですけど、それでもやっぱり倉庫にはたくさん網がまだ眠ってて。
そうなんだね。
そういう問題はありますね、これから。
付き合っていく方が処理していかないといけないのかっていう。
私1週間くらい前にたまたまちょっと出張で台湾に行ってたんですけど、台湾でそういえば、人気の雑貨の一つに、
漁師さんの使ってた網をリサイクルしたカラフルなバッグが雑貨としてね。
聞いたことあるんですかね。
人気なんですけど、あれももしかしたらそういう背景があるのかなって今ちょっと石川さんの話を聞いてちょっと思いました。
なんか可愛いってだけじゃなくて、きっと大量に余ってるから、そういう形で荒れてるのかなっていうのもね思ったりしましたけど。
学生期間中にお世話になった長崎県の巻網寮をやっていらっしゃる会社の方。
結構規模大きくやってて、そこの巻網寮で使われなくなった網を綺麗にして、綺麗にして網たわしとして販売しているという取り組みをしました。
なんかだってすごい丈夫なんだよね。網って。
そうですね。やっぱりすぐ破れないように。
綺麗になってるから。
そういう活用の仕方だったりっていうのも、もちろん漁業に携わっている方が取り組むってことも大事なことだと思うんだけど、
私たちも一緒に考えられたらいいなと思いました。
技術とか、クリエイティブする力を持っているところとコラボレーションしてアップサイクルするとかできそうですよね。
いろんなバックグラウンドを専門、専門と。
それこそしほちゃんが今度から始めてくれると期待しているツアーみたいな時とかに、前半の方でもしほさん言ってくれてたけど、
漁業のことだけ、魚のことだけ知ってほしいというよりかは、
市場の土地のことだったりとか、なんでそういうやり方になったのかっていう背景のところから知る機会にしたいなっておっしゃってたじゃないですか。
そうすると、私たちもこうしたらいいんじゃないかなってアイデアを考えるときに、
文脈をちゃんと踏まえて考えたいなっていうふうにも思いますしね。
なんかそんなツアーができたらいいですね。
ね。
というか、しましょうか。
しましょう。
しましょう。
結構、客観点はいろいろあるなって思ってて、
漁師やってるとやっぱりこの道具はこういう使い方とか、この魚はこういう食べ方っていう。
結構、最初は新鮮な眼差しで見てたんですけど、今やるほど固定、考えが固定できるようになっていくので、
いろんな分野の人と関われたらいいなっていうふうには。
そうだよね。
ね。
でもそれは、この漁業のこの業界に小しょうちゃんみたいな若い人が入るっていうのはすごい。
これは多分どの産業でも同じように言えることなのかなと思ってて。
昔はね、昔で伝統を守ったり、ある程度専門の中でやっていくっていうのが多分いろんな産業で大きかったと思うけど、
今の時代ってどっちかというと、僕らもそうですけど、
カテゴリーとか業界とか、企業なのか個人とかっていうのを取っ払って横で連携しながらとか、
僕らは結構それを促進とか、それをコラボレーション、協奏という形でやりたくて活動してるけど、
そういうとこから何かが生まれたりね、その発想なかったわみたいなのがね、
できて広がったりするといいなっていうのは聞いてて思いました。
そうですね。私たちの方は魚のことを知らないからこそ、気づく点もあるかもしれないし、
でもちゃんと現地に行って知った上で思いつく観点っていうのも絶対あると思うし、
そういうアップデートしていく感じでね、みんなで自分ごととして、
漁師だから魚の問題は漁師さんのことだけみたいなことではなくて、
自分たちの職の生活のことでもあるから、みんなで考えるっていうのがすごく大事ですし、
いろんな人とやってみたいですね。
いろんな方と協奏できるように、自分の仕事を職人的にやる必要はあるかなっていうふうに思ってて、
設定を持ちつつも、やっぱり自分の核は。
深く入っていくところもね。
魚と生態系の理解
そうね、そうね。協奏するためにも、自分のほうは掘り下げて深く深めていこうっていう気持ちですね。
やっぱり1年間やってみて、漁師でいうと食べる魚を取ってくる人っていうイメージが強いと思うんですけど、
やっぱり魚って食材である前に生き物だよなっていうふうに思ってて、
自分は入り口が生き物、魚が好きっていうところだったので、
美味しい魚を届けるっていうのはもちろんなんですけど、
今いる部屋子の魚自体の生き方とか、そういうのも届けられたらね。
なるほど。
確かにこれって司法ならではだね。
ね、そうですよね。
改めて思ったけど。
生態系で見るってことですね。
この中に。
けっこう隔たりがあったりして。
ほんとそうだね。
自然、漁類って。
なので、研究者の方とかもっと見てほしいなって思ったりとか。
そうね、そうね。
そっかそっか、生態、シガの魚の生態として研究するのと、食の世界ってまたそこは分断というかね。
いやー、ほんとそうだね。
ちょっと違ったりしてたり。
なんかお互いちょっと違うなって思ってたり。
なるほど。
そこが繋げられたらいいなって思ったり。
確かに確かに。
いや、今ほんと発動させられました。
ここまでお話ししてる中で、魚も生物だっていう当たり前の出発点を置いたまま魚を捕る話とか。
そういう意識で話しちゃってたなって思って。
なんかぜひそういう、なんていうかな。
しほちゃんだからこそ伝えられる物語というかな。
っていうのは本当に大事なメッセージだなってすごい思いましたね。
いろんなフェーズで。
だから作りましょうね、そういう場面。
いい?
いやー、もう頑張って力つけたいと思います。
研究者って言ってくれたけど、私も、私のテーマをですね。
私はJam Sessionz以外だと、ちょっと研究、週3回で研究員を実はしてたりとか、
あとは京都市のお仕事もしたり。
自分としてもちょっと複数の視点を持つことで、それこそ協奏で実践できるようなリサーチャーでありたいなと思っているので。
大学もですね、最近は本当にあまりにも専門家が進みすぎて、分断が進みすぎちゃってるねという問題意識は、大学側も実は持ち始めていて。
それこそね、海の専門家だった先生が山の専門家の人と一緒にプロジェクトをやって、
よく考えたら繋がってるわけですね、山と海と川とっていうのはね。
だからそこは分断せずに、全体性を持って、でもそれぞれの専門性から3つの全体の中でみんなで一緒にやれるとかやろうよみたいなやり方に。
琵琶湖の漁業体験
結構変わってきてるところもあるのでね。
ぜひ、部屋を舞台に、いろんな人と学ぶ場っていうのをね、生田さんこの春以降、2層目の船がちょっと来たたり、教えていただいて。
もう決まってますか?何かいつ頃に届くとかいうのは。
6月以降の予定とはあるんですけど。
時期的にもなんか良さそう。
初夏というか。
初夏か秋かね、どっちかぐらいでね。
漁業体験ももちろんなんですけど、船の上でボートする時間とかも面白いかなって思う。
そこコミでね。
しかもそっか、琵琶湖って穏やかやもんね。
そうですね、比較的穏やかですね。
やっぱり山が近く見えるので、その四季折々の山の景色が変わったり。
いまだとお花見。
お花見でお花見船が出たりしてるんですけど。
お月見とか。
船の上で会議してもらうとかもいいかもしれない。
耳を塞いできますみたいな。
全然一緒に加わってもらったほうが。
なんなら一緒に入ってもらって。
面白いね、新しい船の上で。
面白いですね、ブレストとかしたらもうめっちゃいろんなアイデア出そう。
そうだよね、やっぱり会議室とかさ、今オンラインでなんでもできちゃうからさ、
家にいながらすぐ話せる良さはあるけれども、
やっぱり外に出て、
田んぼの中とか船の上とか山の中とかで、
頭だけというよりかはね、
体を動かしながらのほうが絶対良いアイデアが出そうですよね。
揺れながら、時々吐きながら。
楽しそう。
しゅごさん、新年度ってことで、
2年目が始まると思うんですけど、
今年の目標というか、
2年目はこんなところをちょっと力入れていきたいなとか、
そういうことは考えているというところはあったりします?
漁業の技術においては、
1年目を振り返ると、本当に飲まれてたので、
季節にも、暑さ、寒さにも、
飲まれてた。
飲まれてて、
漁法によってやることが変わってきたりもするので、
それをちゃんと忠実に再現できるようにしたいっていうのは、
2年目の目標です。
漁業の技術っていうのは、
どういうところになるんですか?
エリ漁だったら、
網を張って魚の待ち方とか、
どういうところがいわゆる技術なんですか?
魚の取り方自体はだいたい理解してるんですけど、
網の作り方とか、
網の作り方、はいはい。
やっぱりどのタイミングでどこに仕掛けるかみたいな、
ちょっと経験が必要になるような。
エリ漁のこの網は毎回同じ場所じゃなくて、
その時期によって変わるんですか?
エリ漁自体は固定。
エリ漁は固定なんだ。
はい。
他の差し編み漁だったりとか、
生え縄漁だったりとかは、
その水深とか、場所とかも。
この日の海流の流れとか、
海流じゃない、浸水海だから、
そういうところで変えていったりするんですね。
それを、そうですね。
経験のところは大きいんだけど、
ちゃんと見つめられるようにしたいな。
かっこいいなあ。
それこそかっこいいなあ。
かっこいいですね。
互換で感じるところも結構ありそうですもんね。
いろんな水温と海流と場所とみたいなの。
そんな世界ですよね、きっとね。
未来のビジョン
そうですね。
組合帳は本当にすごくて。
すごいよ。
組合帳。
そうなんや。
やっぱりペンキもたくさん。
組合帳からしてもすごそうだけど。
そうなんだ、やっぱり。
やっぱり上手っていう感じ。
たくさん取られるっていう感じ。
そうですね。
やっぱり網数もすごいですし、
やってる数もすごいですし、
経験持ちもすごいので、
大きいですとは。
でもそんな年々経験を重ねて、
どんどん研ぎ澄まされていく志穂さんの姿を見て、
もしかしたら未来の志穂さんと出会うかもしれないなって想像もしました。
かっこいい志穂さんってみたいな、
そんな未来のつながりもあるんじゃないかななんて、
常に思いますけど。
私が漁業を始めるときに憧れた漁師に近づけたらいいなって思いつつ。
そうね、手本にする漁師さんありつつ、
でもぜひ志穂さんらしさというかね、
もう加えていったらより魅力的な漁師さんになりそうだし、
私たちもちょっと、
もうとてもじゃないけど、見習いの足元にも及ばないけど、
私たちもちょっと経験させてもらって。
私もね、なんかしていけたりとか。
したいですね。
この琵琶湖のこの伝統漁とか。
いや本当に、知らなかったし。
いろんな人が知って。
まずは知りたいし、
知ったことをいろんな人に伝えて考えながら。
その魚も、その伝統とかのストーリーとかが合わさったらまた、
ちゃんと付加価値がついて、
価格も少し高く売れて。
だってそういう取り方をしてるんで、
先人の方たちとね、千年続けてるっていう、
絶対理由があるはずなので、
その思いもちゃんと知って。
そうですよね。これは一時産業全体に言えますけど、
ちゃんと取り組んでる人に、
ちゃんとお金が循環するとか、
経済が循環する流れを作らないといけない。
今はそこがちょっと遠すぎて。
そうですね。
食事は分断してたりとか、
高級な料理店に行って食べれるっていうのはもちろんあるけど、
そうじゃなくて日常からも、
そういう豊かな生活を、
ちゃんと経済を循環させて作るとかっていうのは、
すごい大事だと思ってて。
まさにそういう西浅さん、小玉さんと一緒にしたイベントでは、
そういうのがテーマで、
松本さんも来てくれたけど、
なんかもっともっと、
私たちの見方とか物の見方とか考え方、
捉え方、何に価値をちゃんと置くのかっていうところにつながってる、
本当に問題だなっていうのをね、
一時産業の方からはいつも教えてもらってるので。
そうですよね。
ちょっと聞いてみたいんですけど、
西尾ちゃんが例えば10年後ぐらいに、
こうなってたらいいなとかっていう未来はどんな感じなんですか?
全然具体的に10じゃなくて、
ちょっと長めの未来で見たときに。
中長期的ってことね。
中長期で見たときに。
さっき私今年の聞いちゃったけど、
もうちょっと先の。
ちょっと長い目で見たときに、
こうなってたらいいなとか、
それは琵琶湖の漁業でもいいし、
もっと大きな漁業全体でもいいし。
何か思ってることとか。
琵琶湖とか、琵琶湖の魚を一緒にめでられる人が増えたらいいなって思ってて。
いいですね。
めでるっていう感じの時点で素敵。
いいですね。
もう事業的にどうこうっていうのが具体的には出て、
パッとは出てこないところが正直あるんですけど、
自分で育ってたものとか、
自分で撮ったものを、
やっぱその背景込みでシェアできるような環境ができたらいいなって思ったりとか、
植物館みたいなのを作って、
琵琶湖の魚が見えるとか、
琵琶湖の漁法、漁業こんなんですとか、
あと生き物とか、琵琶湖にまつわる本があるとか、
自分たちのパートナーと畑とか田んぼとかに当てたりするので、
海の周りの食べ物が魚を提供できたりとかみたいな、
本当に琵琶湖丸ごと楽しめるような場があったら、
作れたらいいなっていうふうに思います。
素敵ですね。
なんか丁寧で豊かな暮らしを、
まず自分たちで、
それを知ってる人たちがまた増えてみたいな。
いや、博物館はいいと思いました。
漁業ってなっちゃうと、
本当に魚好きだったりとか、
漁業、水産業ってことに関心がある人しか、
やっぱり接点を持てなくなっちゃうじゃないですか。
博物館ってなってくると、
さっきショウちゃんが説明してたように、
例えば生き物が好きっていう人も来れるし、
あとは、私なんかもそうだけど、
伝統、その地域の歴史的な伝統遺産みたいなことに興味がある人も楽しめたり、
あとは単純に食べるってことが好きなって、
いろんな切り口があって、
どこからでも入ってこれるっていうか、
でもちゃんとその過程で魚のこととか、
魚の取り方とか、生産者の思いとかも、
その中で自然に知っていけるみたいな場になったらいいんだろうなって、
私も妄想を重ねちゃいました。
生きてそう、10年後。
やってきたことは伝えられると思うんですけど、
そうじゃなく、まだまだ知らないことっていっぱいあると思ってて、
それを一緒に学べる場があるといいなって。
他に専門家の方に来てもらって、
私も一生ととって学ぶようにね。
なるほど、いいですね。
いいですね、そういう場に、まさに協奏の場になって。
そうそう、めっちゃ思いました。
なんか僕らもね、やりたいのって、
教わるとか、教えるとか、生産するとか消費するとか、
そういうんじゃなくて、
時に生産する側になったり、時に消費する側になったり、
それがごちゃになったり、
また全然別のところから、
専門的な人に来てもらったりとか、
なんかそういうのがね、
いろんな立場とか時期とかを変えながら、
高島サーカスイベントについて
いい意味でごちゃ混ぜになってね。
そこの中でセッションが起きたり、
新しい何かが生まれたりするといいなっていうのを思ってるんで、
まさにですね。
まさにですね。
じゃあもうその第一歩として是非。
やっぱちょっといろいろ一緒にね、やってみたいですね。
嬉しいです。
高島にお邪魔して。
なんか聞くとこに言うと、
しろさんはこの後の最後の質問にも関わりますよね。
本のイベントもされてるってことなので、高島で。
そうですね。
今年の2月に高島市の新朝日という場所で、
高島サーカスっていう本のイベントが開催されました。
私は主催ではないんですけども、
運営チームの一人としてやらせてあって、
それも単にブックフェアではなく、
地域の職だったりとか、伝統活用もしているようなパーティー。
それ見逃してました。
次またあります?
はい、2回目も。
2回目もありますね。
次は是非。
でも京都駅から新海側で45分ってことだから、
全然行ける距離ですね。
大阪ってほんと近いよね。
個性戦があるので。
風の影響を受けやすい個性戦ではありますけど、
それも自然の一部っていうことで、
是非ちょっと個性戦に乗って会いに行きましょう。
行きましょう。
本当に後編ということで、
今回もたくさんお話聞かせていただいて、
まだまだ本当に知りたいことがいっぱいだなと思っているので、
是非リアルの場でも引き続き一緒にセッションをできればなと思いました。
本当に名残惜しい感じなんですけど、
ラジオそろそろクロージングに行こうかなと思ってまして、
出演してくださる方に共通で聞いている最後の質問があります。
自然と人との関わり
それはしほさんのお気に入りの一曲または一冊、
音楽か本ですね。
それをお勧めしてもらっています。
しほさんの場合はどちらをご準備いただいてますでしょうか。
どっちも好きなんですけど、
お魚と本が好きということで、本を持ってきました。
ありがとうございます。
どんな本ですか。
アノニマースタジオから出てる、
町と山の間という、
若名希子さんの随筆集です。
町と山の間。
随筆集。
意外に海とか川は入ってないですね。
町と山なんですね、あえて。
町と山だと、僕今川とか海って変換されてきてましたよ。
変換しがちでしたけど。
変換してました、今。
どういうところがそれはおすすめですか。
私、山があるところで育ったので、
山を眺められる暮らしがすごく大事。
山のある生活を大事にしていて、
この方は登山雑誌の編集をされてた方が、
いろんな山を登って、その景色だったりとか、
人との関わりの思い出を綴っている本になります。
やっぱり、こういう景色、自然の中にいて、
自然を通して綴られる言葉だったりとか、
その時の人との関わり合いとかを感じられる文章がすごい好きで、
私もこういうふうに自然を見た都の景色だったりとか、
仲間のことだったりとかを書いていけたらいいなっていうふうに、
思わせてくれるような優しい文章。
素敵そう。
改めて、やっぱり志穂さんの中に、
何だろう、相模原生まれの山側で育ったという、
老いたちの原風景みたいなものと、
今のそれまでいろんなところをよそを巡って、高島にたどり着いてっていうのは、
繋がってるんだなっていうのを、今の本の紹介を聞いて思いましたし、
大きな捉えで言うと、
本当に生き物自然と人間の関わり方っていうところがテーマなんだなって、
改めて受け止めました。
志穂ちゃんらしい本ですね。
嬉しい。
志穂さんもあれですね、きっとノートもされてるし、
ぜひ美和子で毎日過ごしてる風景、志穂さんの日常から感じた、
風景をお裾分けするような発信も楽しみにしてます。
ありがとうございます。
私すごく忘れっぽいので、残しておかないと、
気持ちで今やってます。自分のために書いてて。
でもあれですね、志賀の漁師の様子とかも写真に収めながら、
写真付きエッセイというか、そんなのができるといいなって勝手に今思いました。
私も本を出してるイメージが今湧いてきました。
今なんかめっちゃ映像が出てきました。
そうそう、すごいノートに載ってる綺麗な夕日のお写真とか、
でも大好きなお魚の写真もたぶんいっぱい載ってて、みたいな。
漁の様子もね。
暮らしと、そこから感じる言葉というかね。
それが何年後かあれですけど、私たちとの協奏のワンシーンも載れるといいなって、
そこまでまた妄想しちゃいました。
素敵なご本をご紹介いただいてありがとうございました。
ラジオをお届けするときに、その本のリンクも載せてもらっているので、
関心持った皆さんの手にも届けばいいなと思っております。
ということで、今回は前半後半にわたってたっぷりお話をさせていただいて、楽しかったですね。
楽しかったです。
本当ですか、よかったですね。
次はぜひ現場で、現地でね、同じ風に当たりながらまたサブセッションしたいなと思ってます。
ということで、ありがとうございました。
今回のともに奏でるラジオは田村志穂さんとお送りしました。
最後までお聞きいただいてありがとうございます。
では、次回もまたお楽しみに。ありがとうございます。
44:35

コメント

スクロール