今回のともに奏でるラジオは、滋賀県で漁師として独立して2年目の田村志穂さんをお迎えしてお話ししてきました。
前半がね、ちょっとあまりにも私たちが魚のことを知らなさすぎて、本当にもう処方的な質問ばっかりしてしまったんですけど、それであっという間に前半が終わりましたけども、
後半の方は少し未来に向けてというか、前半の終わりの方で志穂さんが教えてくださった、志穂さんが捉えていらっしゃるちょっと課題みたいなところを聞いたところだったと思うので、
その辺りからまた後半はお話を始められたらと思っています。志穂さんまたよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本当にね、たくさん教えてくださって、まずはありがとうございました。前半の時に。
なかなか言葉で説明するの難しい。
そうだよね。
これ言葉で説明するの難しいね。
難しいよね。
また見に来てほしい。
本当に見に行かなきゃと思いました。
なんかね、ツアーというかね、見たい人たぶんいるから、高島だと行けるじゃないですか。
そういうのはやってらっしゃるんですか?なんかあの、見学行きたいって言った場合は。
新しい船が来たら漁業体験を始めようかなっていう。
そうなんだね。
今はボロい船を使ってるので、人を乗せるのは怖くて。
ちょうどね、前半の時にも、2艘目の船がもうすぐ入手するんですってお話だったので、じゃあいよいよできるっていうことですね。
啓太さん、乗りに行きましょう。
ジャムセッションズとか、西浅野小玉さんともちょっと話してるのが、一時生産者と消費者の距離を近づけたいよねとか、混ぜ合わせたいよねみたいな話をしてて。
その辺とも合いそうですもんね。
そうなんですよ。
まさに西浅野小玉さんからいつも教えていただいてるのが、
前半の時にもね、ちらっと野菜とお魚の違いみたいなことの話にもなりましたけど、
どうしてもなかなか消費者みたいな立ち位置で位置づけてしまうと、あまりにもお魚との距離が遠くなる。
それを取ってきてくださっている政策者さんの方とも、なかなか成長持てない現状があるよねというところは、何かで場を作りたいなというのはずっと話していて。
でも前半の話をね、本当に聞いただけでも、そのまだ現場に行って実際に見れてない中でも、
なんか知るっていうことがまずやっぱり第一歩だなってすごい思いました。
そうなんだっていうね、驚きとか。
あと土地とのつながりとかね。
私たちにとっても、やっぱりどうしても家と港の往復になりがちな日々の中で、船に乗るのも当たり前になっているんです。
どう見えてるのかとか、船に乗ることがどういうことなのかとか、
その話を聞けたりするのはすごくありがたいし、毎度新鮮な気持ちにさせてもらえるので、
私たちにとっても出展があるのは嬉しいことだなっていうふうに。
ある意味どっちにとっても、学び合いの場みたいな機会になるのが、私たちも一番いいなって思います。
普段はお魚、今取ったお魚っていうのは、しほさんたちはどういう売り方をしているというか。
確かにね、どこで食べれるかとかもね。
今は基本的には組合の魚屋さん的な役割を担ってくれてる漁師さんに卸して、そこから飲食店さんに行ったりとか、お寄せに行ったりとか。
お寄せにも行くんですね。
やっぱり魚を売るっていう時には加工場であったりとか、規制的な問題があるので、そこをのちのちクリアして、自分たちでも届けられたらいいなっていうふうに思います。
なるほどね。
そういうのも環境を整えればできるんですか。
そうですね、環境とか許可があれば。
許可を。
はい。
新鮮製麺とかでね。
仲外人さんっていう話出てくるじゃないですか。
今言った卸すっていうのは、仲外人さんに卸すっていう意味ですか。またちょっと違う。
部屋工はやっぱり規模が小さいので、漁師さんが直接飲食店さんに卸したりとか。
なるほど。
それの取引も結構主流で。
結構主流なんですね。
自分でとって物がどこに行くのかっていうのが見えるっていうの。それも結構私魅力の一つだなと思って、部屋工漁業いいなって思ったんです。
そっかそっか。海の漁業だとそこに仲外人さんが入るから直接漁師さんが売れないって聞いたこともあるんだけど。
その現場に。
海の場合は現場によるんですけどね。海の漁師さんが直接卸す場合もあるんですけど、やっぱり組合の力が強いので、この量、これぐらいの割合は絶対組合に卸さないといけないとか決まってたりするところもあります。
そっかそっか。規模が大きいから組合影響が大きいのか。その分、市がのほうが柔軟、部屋工漁のほうが柔軟にいける部分がある。
そうですね。
なるほど。
そんな違いもあるんですね。
そんな違いもあるんですね。
本当に海の場合と湖の場合の違いってことも本当に新しく知ることばっかりなんですけど。
せほさんが最近ね、ちょろっと小耳に挟んだんですけど、魚を捕る道具ですよね。漁具に関して新しい取り組みされてるっていう話をしらっと聞いたんですけど。
どんなことされてるのか教えてもらってもいいですか。
他の漁師さんはずっとやってらっしゃったのかもしれないんですけど、漁で使う浮きが日本海のほうに冬の間風向き的に流れ着くようになっているんですね。
冬の間北風で韓国だったりとか台湾のほうだったりとか、フェルスのほうから岸に流れ着いた浮きたちを拾いに行くっていうのをここさっきやってました。
流れてくるんだね。
そうですね。
海流とか風向きで。
はい。
それはゴミが滞留するみたいな問題になってたりするんですか。
そうですね。本当にすごい量が浮き上げられてて、もちろん漁具以外の。
プラスチック。
はい、プラスチック。
船内の容器だったりとか、靴だったりとかに流れ着いてて、その中に漁業で使われている部位とかがあるっていう状況です。
ビーチクリーンはね、私は何回か参加したことがありますけど、確かに本当にいろんなものがこんなものまでみたいなものまで流れてきてますけど、
でもその大陸の部位を集めて、それを再利用とかされてる感じ。
そうですね、ビアコに持ってきて、その前はエリに入ったスジエビを活かしておくためにエビケースを作ろうと思って、
そのケースを作るのに拾ってきた部位を使って売りました。
なるほど。そんな形で、韓国とか台湾の漁師さんたちもびっくり。
ビアコで使われてるんだ、今みたいな。
他の漁師さんは、やってるかもっていう、さっき一言あったと思うんですけど、やってるかどうかみたいなのは、
何だろう、終了になってるかどうかとかもわかんなくて、自主的に始めたような取り組みなんですか?
そうですね、ビアコで周りの漁師さんを見渡してもあんまりやってることは見つけたことなくて、
たぶん日本海の漁師さん、海の漁師さんだとすぐ身近に流れ着いてる。
水の海の漁師さんは海の方にはあんまり、そもそも行かれないことがないよね、きっとね。
そっかそっか。
でもシェフさんはなんで海の方も行こうっていう気持ちになったんですか?
たまたまとかですか?海に行った時にたまたま見つけたなのか、思いがあって海に行ったのかとか。
漁具流れてるなっていうのは、いろんなところ歩いてた。
やっぱりちょっと経済的にも助かるなっていうのがあって。
まあまあそうだよね、再利用できる。
はい、どうして。
そっかそっか、流れてきてるのは知ってて、それでも活用しようっていう思いで拾いに行ってっていう行動だったんだね。
でもね、プラゴミ問題の結果的に一部かもしれないけど解消にもなってて。
それを海と湖の違いはある程度、漁に再度活用してるっていう意味ではすごくね、循環型の使い方でできたなって思います。
助かってます。助かってますっていう方。
掃除をするって、私もベージュクリーンとか参加しながらも、それだけじゃない次のステップがあったらいいなっていう、なんとなく思ってたんですよ。
拾って綺麗にするっていう、そのフェーズももちろんやらないよりよっぽど大事なんですけど。
だからそういう活用事例だなと思って。
そうですね、活用したりとか、実際私たちのところでもエリーの網、使えなくなったエリーの網が、ずっと私が漁業を始める前から港に置いてあったりとかしていて。
置きっぱなしにされてる感じね。
負の遺産になっていて。
従害の被害を防ぐためのネットとして持って帰る方とか、そういう活用の仕方はあるんですけど、それでもやっぱり倉庫にはたくさん網がまだ眠ってて。
そうなんだね。
そういう問題はありますね、これから。
付き合っていく方が処理していかないといけないのかっていう。
私1週間くらい前にたまたまちょっと出張で台湾に行ってたんですけど、台湾でそういえば、人気の雑貨の一つに、
漁師さんの使ってた網をリサイクルしたカラフルなバッグが雑貨としてね。
聞いたことあるんですかね。
人気なんですけど、あれももしかしたらそういう背景があるのかなって今ちょっと石川さんの話を聞いてちょっと思いました。
なんか可愛いってだけじゃなくて、きっと大量に余ってるから、そういう形で荒れてるのかなっていうのもね思ったりしましたけど。
学生期間中にお世話になった長崎県の巻網寮をやっていらっしゃる会社の方。
結構規模大きくやってて、そこの巻網寮で使われなくなった網を綺麗にして、綺麗にして網たわしとして販売しているという取り組みをしました。
なんかだってすごい丈夫なんだよね。網って。
そうですね。やっぱりすぐ破れないように。
綺麗になってるから。
そういう活用の仕方だったりっていうのも、もちろん漁業に携わっている方が取り組むってことも大事なことだと思うんだけど、
私たちも一緒に考えられたらいいなと思いました。
技術とか、クリエイティブする力を持っているところとコラボレーションしてアップサイクルするとかできそうですよね。
いろんなバックグラウンドを専門、専門と。
それこそしほちゃんが今度から始めてくれると期待しているツアーみたいな時とかに、前半の方でもしほさん言ってくれてたけど、
漁業のことだけ、魚のことだけ知ってほしいというよりかは、
市場の土地のことだったりとか、なんでそういうやり方になったのかっていう背景のところから知る機会にしたいなっておっしゃってたじゃないですか。
そうすると、私たちもこうしたらいいんじゃないかなってアイデアを考えるときに、
文脈をちゃんと踏まえて考えたいなっていうふうにも思いますしね。
なんかそんなツアーができたらいいですね。
ね。
というか、しましょうか。
しましょう。
しましょう。
結構、客観点はいろいろあるなって思ってて、
漁師やってるとやっぱりこの道具はこういう使い方とか、この魚はこういう食べ方っていう。
結構、最初は新鮮な眼差しで見てたんですけど、今やるほど固定、考えが固定できるようになっていくので、
いろんな分野の人と関われたらいいなっていうふうには。
そうだよね。
ね。
でもそれは、この漁業のこの業界に小しょうちゃんみたいな若い人が入るっていうのはすごい。
これは多分どの産業でも同じように言えることなのかなと思ってて。
昔はね、昔で伝統を守ったり、ある程度専門の中でやっていくっていうのが多分いろんな産業で大きかったと思うけど、
今の時代ってどっちかというと、僕らもそうですけど、
カテゴリーとか業界とか、企業なのか個人とかっていうのを取っ払って横で連携しながらとか、
僕らは結構それを促進とか、それをコラボレーション、協奏という形でやりたくて活動してるけど、
そういうとこから何かが生まれたりね、その発想なかったわみたいなのがね、
できて広がったりするといいなっていうのは聞いてて思いました。
そうですね。私たちの方は魚のことを知らないからこそ、気づく点もあるかもしれないし、
でもちゃんと現地に行って知った上で思いつく観点っていうのも絶対あると思うし、
そういうアップデートしていく感じでね、みんなで自分ごととして、
漁師だから魚の問題は漁師さんのことだけみたいなことではなくて、
自分たちの職の生活のことでもあるから、みんなで考えるっていうのがすごく大事ですし、
いろんな人とやってみたいですね。
いろんな方と協奏できるように、自分の仕事を職人的にやる必要はあるかなっていうふうに思ってて、
設定を持ちつつも、やっぱり自分の核は。
深く入っていくところもね。