00:06
普通の幅を広げていく社会福祉士のお気楽ラジオ。この放送は現役の社会福祉士で、障害児子育て奮闘中のTadaが人と環境の交互作用に着目した発信を通じ、皆さんの中にある普通の幅を広げ、誰もがお気楽に過ごせる社会になるためのヒントを共有するラジオです。
皆さんおはようございます。社会福祉士のTadaです。9月5日金曜日、今日の放送を始めていきます。よろしくお願いしまーす。
いやー少し涼しくなってきましたね。って言ってもまだまだ暑いけどね。いやでも涼しくなってきた証とも言っていいんでしょうけど、弊害なんだけどさ。
蚊が飛んでるよね。
いや僕ね、通勤の時に家から最寄りの駅まで歩いて行ってるんですけどね、その途中でさ、足痒くなって、電車にとりあえず乗ってみて、痒いとこ見てみたら、こっつり刺されてました蚊に。
でね、どこ刺されたかっていうのがまたこれポイントでさ、
アキレス腱よ。アキレウスの唯一の弱点のアキレス腱。
だからこそではないですけど、僕の格好的にはそこそこね厳重に守ってたはずなんですよ。
だってまあ僕普通のサラリーマンスタイルですから、上からスラックスに守られ、そして靴下に守られ、なんならちょっぴり靴の裏面にも守られてるかなみたいな感じだったんですけど、
それでも突破してくる蚊ですよ。もう完敗だぜ。
はい、というところでね、今日の本題に入っていきたいと思います。今日はですね、障害のある子にどんなところで暮らしてほしい?施設見学レポを踏まえつつ、
というタイトルでね、お話をしていきたいと思うんですけども、本当今日はね先日参加した特別支援学校、まあうちの息子はね特別支援学校に通ってますから、
そこのPTAの皆さんが主催してくださった施設見学に行ってきましたので、そのレポートとそこから考えたことをお届けしたいなというふうに思います。
ただね、最初にお伝えしたいことがあるので、皆さんここまでちょっと聞いて続き聞くかどうか考えて欲しいんですけど、これタイトル見ると障害のある子いないからいいやっていう風になっちゃうかもしれないんですけど、そう思わないで聞いて欲しい。
なんでかというとね、このお話は障害のあるなしに関わらず、ご自身や大切な人が老いていく中で必ず似たような選択を迫られる。そんなお話です。
でもね、そんな思っ苦しくはね語らないので、ほんと少しの時間お耳ね貸してもらえればなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
03:06
まずね、訪れたのはね、施設Aと施設Bと名付けましょう。この施設A、Bの2つでした。どちらもね、生活介護、就労継続支援、B型、この2つを持つ施設で、あと片方はグループホームも持ってる。
で、もう片方も近くに系列や系列外のグループホームがあるような環境。なんて言ってみたら、生活介護、就労継続支援、B型事業所、グループホームがあるような環境だったんですよね。
まあ同じような環境ですよ。で、まず施設Aからね。施設Aはね、とにかく本人が何をしたいかを中心に据えている印象がね、強かった。
生活介護の現場ではね、職員さんが利用者さん一人一人に何を頑張りたい?みたいなことをね、聞いてたりして、
生活介護って基本的にはお仕事の要素はあまりないところなんですよね。日常生活に対するレクリエーションとかそういうもの、プログラムを据えて、その利用者さんたちがよりよく過ごしていけるようなサポートをするようなところなんです。だから生活介護なんですけども、
ただそんな生活介護の利用者さんたちの中でも何を頑張りたい?っていう風に聞いてみると、オーターを頑張りたいとか運動を頑張りたいとかではなくて、仕事を頑張りたいっていう人がね、割と多いんですよっていう風なお話をしてくれました。
でもね、普通に音楽プログラムや絵画プログラム、そして屋外、外出活動といったような、多様な活動も用意されていて、毎年夏には大きめの商業施設でアート展を開催するみたいな、そんな発表の場もあるみたいです。
そういう機会があるのってさ、製作したことが社会に出るという実感につながるから結構いいですよね。
で、就労継続支援B型事業所では、施設内でのお仕事であったり、施設外でのお仕事もあったりしますよっていうのをいくつかね、紹介されていました。
年齢層が結構幅広くて、中にはね、70歳を超えた方もいたの。
あとは、70歳を超えなくても、やっぱりちょっと若くして認知症になっている方とかもいたりして、
それでも本人が望むならとか、本人ができることを中心にというね、結構柔らかい方針の下、多様なニーズに応えて、
この人はちょっと認知症になってしまったけど、ここの部分だけできるから、その部分だけお任せしようみたいな感じで、
そのやりがいとかそういったものを喪失していたりとかするというところもね、素敵だなというふうに思いました。
聞いてたお仕事の中の一つにね、お弁当箱の洗浄っていうのがあったんですよ。
これがね、本当に大変そうでさ、もう見学して思ったことを一人でも多くの人に伝えたいからね。
今日はね、聞いてほしい。聞いて帰ってほしい。ここだけでも。
もうね、僕が伝えたいことはこれ。
06:00
お弁当は残さず食べよう。
特に連休前。
これ何でかっていうとさ、お弁当箱の洗浄って、いわゆるしだし屋さんのお弁当箱とかってあるじゃないですか。
オフィスとかに持ってきてくれたりとか、そういうお弁当屋さんのお弁当箱ってプラスチック製だったりすると思うんですけども、
そのお弁当箱の洗浄の業務をね、受けているっていうみたいなんですけども、
そのお弁当箱が洗い場ですよ、に届くのは、その事業所ですよね、そこに届くのは大体翌日なんです。
夏場なんてさ、もう今とか翌日でも食べ残しって強烈な臭い放つってことなんて、
自分家で考えたらまあ想像つくよね。
それがさ、連休後なら、連休前からの状態のお弁当箱が届くわけだから、
もうお残しあった日には地獄絵図ですよ。
もうてかね、お残しね、実際現場見れたんですけど、めっちゃあったから。
いやもうね、ほんと、皆さん、お弁当は残さず食べよう。特に連休前。
今日はね、これを覚えて書いていただければ十分です。
あとはね、やっぱり特別支援学校側もPTA、小学部から高等部までいるんで、
はい、いろんな質問とかがあったんですけども、やっぱり自分の、ご自身のね、お子さんの特性に合わせた質問とかもあったりしてまして、
例えばパニックや転換対応について、みたいなこともあったんですけども、
まあ施設側も、もちろん対応できますよと、落ち着くための別室があったりとか、
必要ならね、受診につなげますみたいなね、
あと看護師さんも配置してますよみたいな、丁寧な説明がありました。
あとはね、やっぱり家族や他のね、支援機関との連携がね、結構具体的で、
まあそういうところがね、仕組み化されているような感じのお話もね、
すごく僕はね、好感度が高く持てましたね。
あとはまあ、利用者間や保護者間のトラブルとかについても、
割とね、事例を踏まえて、正直にセキュララに話してくれまして、
もうね、ケースごとにね、家族とも相談していく姿勢っていうのもね、
見えて、これも良かったかなというふうに思います。
そしてね、2つ目、施設Bです。
ここはね、施設長の挨拶が結構印象的で、
まずね、自立とは、自分の人生を自分で決めていけること、
みたいなね、言葉がありましたね。
あとは、アポ無しで、いつ来てもいいですよ。
もうそれだけ、自分たちの施設は自信がありますから、ともね、おっしゃっていて、
まあそれはね、見学や地域とのね、開かれ方に自信を持っているんだろうな、
っていうのをね、感じました。
素敵ですよね。
で、B型のね、作業は、お菓子の製造であったり、
梱包であったり、
あとは食品トレイの組み立て、みたいな感じのこともあったりね、
あとバラエティ豊かでしたね。
特性によるね、受入れの制限とかは設けてないっていうことだったりとか、
09:00
あの、救急、救命研修か、
これはね、各月2ヶ月に1回行っているみたいな感じの、
安全対策とかもね、きちんとされているようなところも伺えたりとか、
あと、B型のね、お食事はね、
あの、施設でご飯とお味噌汁は準備します、みたいなね、
実用的なお話ですごいよかったなと思います。
ただ、おかずはね、仕出し屋さんに注文しますからね、みたいなところも、
ね、なかなか具体的な話が聞けてよかったかなというふうに思います。
ほんと、施設ごとによってね、ここら辺カラー違いますからね、
僕も、仕事からね、たくさんの障害グループの、障害者のグループホームと、
あの、お邪魔したりとか関わったりする機会がね、
支援者側としてもあったりしたんですけども、
やっぱりね、ほんと、グループホームによってね、色があるなっていうふうに思ったりします。
でね、グループホームの方も、あの、見学行きましたけども、
生活リズム、朝の気象から消灯まで丁寧に組まれていてね、
ほんとにね、日常の安定っていうのを重視しているのがね、伝わってきましたね。
ただね、ここで僕が、ちょっと立ち止まって考えたことがあってさ、
それはね、施設側の方針で、結構ね、しきりに言っていた、
あの、とにかく楽しく通ってもらうっていうもの。
これを聞くとさ、僕ら、保護者側としては、
安心だなぁ、楽しく過ごしてもらったらいいなぁっていうふうなね、
そんなふうに思う人がね、多いだろうなっていうふうに思いました。
実際、一緒に見学に行かれた方、何十人もいましたけども、
そういうふうな印象を持たれた方ね、多かったんじゃないかなっていうふうに見てて感じ取れました。
さらにね、実際その施設Bって結構ちくわさで、とっても綺麗でね、
もう居心地よさそうでした。
なんなら僕も住みたいなっていうふうに思えるぐらい綺麗だった。
でもね、支援者としてはね、楽しいことばかりを与えるだけで、
本人の成長機会を縮めてしまわないかなぁっていうね、
疑問もね、ちょっと湧いてきたりしたんですよね。
ただね、ここ誤解を生まないように、ちょっと大事にお伝えしていきたいところですけども、
僕ね、決して施設Bを否定したいわけではないんです。
そもそもたった1回、初めての見学ですから、
それでね、全てを知ったつもりにもなってないです。
今回だから僕が感じ取ったことをそのまま話すだけなので。
何よりもね、楽しく通えることっていうのは、それ自体がね、大きな価値ですよ。
通うことがストレスフリーであること、
本人や家族にとって安心材料であることの重みははっかり知れないから、これはね。
むしろ楽しく過ごせる環境を整えつつ、本人のやってみたいという気持ちに少しずつ寄り添っていく。
そんなね、バランス調整っていうのが理想だなというふうに感じますし、
もしかしたらそれをやられているかもしれないですよね。
そこまでちょっと僕がね、ちゃんと今回の見学で見ることができなかったっていうことなんですけど、
ここで少しね、僕個人のお話をするんですけどね。
12:00
本人の幸せ、個人の幸せっていうところに言及するとですね、
その本人の幸せっていうのは、それこそ本人しかわかんないと思うんですよ。
でもね、例えば僕が、ベーシックインカムで安定的に収入を上げるよって、
働かなくても毎月20万とか30万とか家族が暮らせるお金を上げます。
ベーシックインカム。そういった制度。
今ね、時々研究もされてたりします。世界のいろんなところでね。
これがね、日本でも実装されたら、僕はいいなっていうふうに思ったりしてるんですけども、
このベーシックインカムがあって、生活を保障してくれるから、
これから一切仕事をしないでくださいっていう条件をつけられるとすると、
僕はね、正直キツイ。
なんでかっていうとね、ベーシックインカム自体は推奨してるんですけど、
これはね、生活の後ろ盾となる制度としてね。
で、人類がより後ろ盾があることによって、
クリエイティブなことに羽ばたけるための手段として、ということで推奨してるつもりなんですよ。
だから何かを抑制するものではないと思ってる。
まあこんな感じで、ベーシックインカムの話っていうのはちょっとね、話がずれるので、
もしあれだったら話は別の機会にでも話すとして、
つまりですよ、なんて言いますか、楽園と言いますか、
甘い蜜みたいな感じの楽しい、嬉しい、ハッピーみたいなことだけを与え続けてくれるような、
その甘美な生活っていうのは、一見幸せだし、
まあ実際ね、幸せだと思いますし、
幸せに旗から見ても見えるかもしれないけれども、
幸せの本質っていうのはさっきも言ったように、人それぞれあると思ってて、
僕にとっての幸せの本質は、
誰かのためになることであったり、
誰かに認められることだっていうふうに思ってるんですよね。
寂しい奴だなーってね、思われるかもしれないけど、
でもね、僕ね、割とこんな人多いんじゃないかなーっていうふうに思ってるんだけど、どう?
ね、甘美な生活っていうのは、きっと飽きる。
人間は変化を恐れる生き物って言われてますけども、
その反面、刺激を欲しがるしね、
そういったものに弱い生き物でもあると思ってます。
だからこそ、新しいものを探して心を踊らせたり、
誰かのためになることをしたり、
そんなことをして誰かが喜ぶかを見ることで満たされると思うし、
それはね、ひいては自分の力を最大限に発見することの喜びであったり、
成長の喜びにもつながるものなんじゃないかなーっていうふうに思ったりするんですよね。
まあ、だから正解はないんです、幸せに対しての。
だからこそ、僕は本人の気持ちを聞いて、本人の気持ちを考えて、
目先の幸せではない、人生における幸せですよ。
Well-being、これを目指すような人に、
将来、自分がいなくなる前には息子を託したいなというふうに思ったりしています。
15:05
あとね、この託したいっていうところから、
最後にね、ちょっと僕自身の言葉へのこだわりもお伝えして終わろうかなと思うんですけど、
僕はね、入れるっていう表現がね、実はあんまり好きじゃないなっていうふうに今回ね、思いました。
あの、施設に入れるっていう時の言葉ですけども、
親御さんも、施設の方、支援者さんも使いがちな表現ですよ。
入れる、ね。
でもこの入れるっていう言葉は、本人の主体性が見えにくいなっていうふうに思っています。
なんで、可能であれば本人が自立するとか出ていく、ね。
そういう方向性を立ててあげることであったりとか、
まあそれでもそういうことが難しい、うちのみたいに知的障害のある子が、
じゃあ僕自立するから、みたいな感じで言うかって言うとちょっとわかんないからね。
そういう場合は、自己表現が難しい子供たちを抱えている親御さんたちがいらっしゃる場合は、
やっぱり親が覚悟を持って、入れるでも同じ表現、同じ気持ちだと思うんですけども、
表現が違うだけだと思うんですけども、
覚悟を持って託すっていう言葉を使う方がいいんじゃないかなっていうふうに思ったりしています。
どうですか?
今日は、障害のある子の将来の暮らす場所に見学に行ったから、
そこからね、レポートを踏まえお話ししたことですけども、
これって、僕らが老いていくことで、将来的に入っていくであろう老人ホームであったりとかね、
老人施設でも同じようなことが言えるんじゃないかなっていうふうに思います。
自分のできる力を最大限発揮することは特に必要とされず、
幸せに暮らせるような生活を提供してくれる場所で過ごす、
これも一つの幸せの方向でしょう。
ただ、生き甲斐、やり甲斐を聞いてくれる、
その中で、自分たちのやりたいことをやれる範囲内でやらせてくれる、
そして、何歳になっても学びが尽きないような人生を過ごさせてくれるような人たち、
そういう人たちと関わっていくような暮らし方、
いろんなところがあると思います。
同じ法律に基づく施設だったとしても、本当に施設によってカラーが違ってくるので、
これはね、本当にご自身たちの幸せの価値観によって決めていかれるのがいいと思うんですよね。
今日のお話がね、一つ何かの参考になれば嬉しいかなというふうに思ったりします。
ということで、本日もエンディングのお時間です。
社会福祉士タダのお気楽ラジオでは、今お聞きのあなたからメッセージをお待ちしています。
私、社会福祉士のタダに聞きたいこと、質問、相談、なんでもOKです。
コメント、レター、DMなどでよろしくお願いします。
また、感想はコメントもしくはXで、
ハッシュタグ、おきラジ、おきはひらがな、ラジはカタカナでポストしてください。
そして、私社会福祉士のタダは、様々な媒体、様々な切り口での発信活動をしています。
インスタグラム、スネーズ、ティックトークでは親ばか投稿、
ノートでは子育てや日々の学びの中で感じたこと、
18:02
Xでは世間へのごごとを中心に発信しています。
プロフィール欄にリンクを貼っていますので、よかったら覗いてみて、
いいね、フォロー、シェアなど、応援よろしくお願いします。
それでは、今日も素敵な一日に。
お会いでは、社会福祉士のタダでした。
またおいで。