ジョブオール 福永ひとしの繊維の泉
始まりました、泉工業株式会社福永ひとしの繊維の泉。
この番組ではラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながらラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年福永社長です。よろしくお願いします。
福永社長 お願いします。つい先日に、こだわりの布展という記事の展示会に行ってきました。
ジョブオール こだわりの布ですか。
福永社長 出展をさせていただいたんですけども、
7、8社ぐらいの畑屋さんとかニッターさんが出展している展示会なんですけども、
本当にこだわりの布っていう展示会名、ズバリ変わった記事ばっかりが展示されているという。
ジョブオール こだわってるってことですか。
福永社長 そうそうそう。
ジョブオール それってどんな感じなんですか。柄とかなんですか。
福永社長 もちろん柄だけではないね。
ジョブオール 折り方とか。
福永社長 折り方、見方、あとは素材的なものも非常に変わったものを使って。
ジョブオール そんなもの折れへんわみたいなような素材ってことですか。
福永社長 そういうのもあるね。
福永社長 本当に一般的な記事、いわゆる量産的なごくごく当たり前の記事とはちょっと違う、
いろんな素材を使って変わった記事を展示するっていうので、
そういうこだわりを持った記事屋さんであるとか、
アパレルさんであるとかという方々が見に来られる展示会という感じで、
弊社も出展させていただいてたんですけど、
うちの場合はね、やっぱりラメ糸が本業ですから、
ラメ糸を使ったいろんな記事、
折り物であったり編み物であったり、
そういうのを展示させていただいて、見ていただいたりしたんですけどね。
一般的にラメ糸の使われている布っていうのは珍しいものなんですか?こだわりには入る?
福永 入る入る。間違いなく入るね。
普段から常に金銀紙であるとかラメであるとかというものを使う服って、
そうしかやっぱりなかなかないよね。
福永 そうですね。あんまり見ないですね。
洋服では常に使ってますよっていうのは本当にきわきわのアパレルさん以外はないんじゃないかなと思うから、
そういう意味ではこだわりの布です。
福永 ほとんどが畑屋さんやったってことですよね?
福永 畑屋さん、ニット屋さん。
福永 ニット屋さんはあんまり…
福永 ニット屋さんはうちしか出てない。
福永 だいぶ尖ってるってことですね。
福永 そうですね。うちもね、ちょっと今回はもう本当に最後にさせていただいたんですけども、
次回以降もこだわりの布をもちろんされますし、
本当に変わった記事を求めている方々はぜひとも、場所は東京、渋谷でやってるんですけど、
見に行かれると、購入する購入しないはちょっと別ですけども、かなり刺激になると思います。
ぜひ、それちょっと見てみたいという方は行っていただけたらいいかなと思います。
福永 それでは本編行きましょうか。本日のお題は何でしょうか。
福永 本日はセルソマです。
福永 セルソマ。
福永 セルソマは今年出させていただいた新商品で、
面ナイロン。素材的には面ナイロン。
ラメの方がナイロンになります。
面にナイロンラメを粘地しているという感じで、
番手的には22番、264デシテックスぐらいの太さです。
特徴としては、最大の特徴としては晒しができる。
福永 耐えられるってことですね。ラメが。
福永 当然、晒しができるので、
ナイロンと面とで染め分けができますというのが特徴、最大の特徴ですね。
ナイロンラメで晒しに持つものってこれしかないので、
その意味では白で作っておいたら、
いかようにも染め分けで色展開ができますよというのが、
この商品の最大の特徴になります。
細めのラメを使って甘く寄ってますので、
柔らかな肌当たりと上品な光沢感というのが出ます。
福永 ポリエステルのラメよりナイロンラメの方が柔らかいってことですね。
肌当たりはやっぱり柔らかくなりますね。
先日もちょっとお客さんに提案をさせていただいたんですけども、
非常にやっぱり肌当たり感を気に入っていただいて、
ちょっと何か考えようかっていう風に言っていただいた作者さんもあります。
今は今年出ましたしね。
もうザ新商品ですから、もうここからですね。
値段がちょっと高めなので。
もうちょっとお高めですがみたいな書きもやってましたよね。
もう書いてます、そう。
お客さんのとこ行った時も社長言ってますよね。
そうそう、ちょっと高いですよ。
でもね、高いもの使って高い生地作って高く売っていただけたらいいかなと思いますので。
カカチ時代とか。
そういうのもあるんで。
でも本当にやっぱりポリエストのラメに比べると肌当たり感は非常にいいですし、
染め分け、面側を濃色にしていただくと本当に綺麗にきっちり染め分けができるっていう感じになるんで、
いいんじゃないかなって個人的にはかなり思ってるんだけど。
聞いてる人には是非ちょっと値段も聞いてもらって試作も行ってほしいと。
試作してほしいですね。
いや、ほんまに。
そうですね。
やっぱりセルソマはちょっとお高いって言われてるのは、
ナイロンのラメ作るのがやっぱり難しいとかなんですか?
そうですね。
あとはもう本当に、これはポリエストの方のジョーテックスでも同じなんですが、
今もちょっと金がどんどん値段が上がってて、
今週も最高値みたいなことをニュースでやってますけども、
金が上がると金属全般、銀も銅もプラチナも全部一緒に釣られて上がっていって、
当然その弊社のジョーテックスもこのセルソマもそうですけど、
銀を使ってますんで、
その金属の部分の値上がりが半端じゃない状態ですんでね。
そうですね。
その辺もあって、どうしてもちょっと高価になってしまうなというところです。
でも、ほんまにいいもん作りたいなと思っている方に使っていただけたら、