この番組ではラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は織物や編み物、刺繍や縫製など、様々な場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年、福永社長です。よろしくお願いします。
収録を、また2週間おきで撮らせてもらってるんですけど、
社長はこの2週間で何かありましたか?
7月の半ばぐらいにインテックス大阪で、働く現場の環境展というのがありまして、
いわゆる日本版AプラスAという風に言われてるんですが、製造現場とか工事現場とかの環境展という風に言われてまして、
いわゆる安全というところをキーワードにした商品の展示会です。
安全ですか?
安全です。工事現場とか作業現場とかで、特に工事現場かな、工事現場なんかでは蛍光オレンジの服を着てる方々が、
高速道路とかで工事をやってる人とかほとんどそういう服を着てられると思うんですけど、
そういう意味では会場に入った途端、周りほとんど蛍光オレンジみたいな感じでした。
蛍光オレンジ以外の蛍光はないんですか?
一応決められてましてね、あの色も、このくらいの、ここからここまでの蛍光オレンジ色みたいなのが決められてまして、
そういう意味では大体似たような感じの蛍光オレンジというところです。
あとは本当に作業手袋であったり、ヘルメットであったり、安全靴であったり、
そういう安全という部分を、作業における安全という部分に特化した展示会です。
日本で初めて行われた、海外ではAプラスAっていう展示会で、そこそこ前からされておられるんですけども、
日本では初めて、いわゆる日本版AプラスAとして初めて行われた展示会でしたね。
隣接して未来ものづくり国際エキスポ2025っていうのが、インテックスの6号館の対面、問い面で行われてたんですけども、
ここはそういうAプラスAとはちょっと違う、いろんな地域のものづくりをされてるような展示会でした。
一応お客さんとかも出ておられたので、ちょっと見に行ったりとかしたんですけども、
一応僕のメインとしては、このAプラスA、働く現場の環境展というのを見に行かせていただいて、
我々の意図が出展されておられるところの何がしか役に立てるのではないかというところで、
今回ちょっと初めて行ってきたんですけど、非常に面白かったです。可能性を感じるというんですか。
今後会場が大きくなっていくだろうと。
そうですね。出展者は多分今後増えていかれるんで、そういう意味では来年再来年と、多分継続してやられると思うので、
どんどん我々の意図がお役に立てれる作戦が増えるかなというところです。
はい。ありがとうございます。
それでは本日のお題は何でしょうか。
今日はプラムという商品を紹介させていただこうと思います。
プラム。
プラムはですね、いわゆる我々の業界でいう丸寄りという寄り方をしている糸でして、
芯糸に対してラメを隙間なくカバーリングをずっとしていると。
ですので断面形状は丸になります。
だいたい和装関係とかで使われる上品な光沢感。
セルテックスの時にもちょっと紹介させていただいたかなと思いますが、いわゆる丸寄りという、
だいたい1000回以上寄りを入れる寄り方ですので、
ちょっと光沢感っていう部分においては、ビカビカでというイメージではなく上品な光沢感になります。
レイヨンとかナイロンとかを芯糸にして、隙間なく1000回以上カバーリングをしている商品になります。
使われる作品としては刺繍用として使っていただいたり、あるいは組紐関係とか、あとは織物ですね。
丸編みとか縦編み関係にはあまり使っていただいていない。
どうしても隙間なくカバーリングするので、少し張り越しが出る感じ、いわゆる硬さっていうんですか。
ループを作るのはちょっと難しいというのか、作りにくい感じになるので、あまり網の方には使っていただいていないことが多いですね。
ってことは丸寄り品はあまり網物には使われにくいってことですね。
向いてないというのかもしれないですね。
逆にそれを聞いて、私が編んだらという方がおられたら、ぜひね。
ちょっと見てみたいですね。
あまりないので、逆に言うとそれを網でやったとしたら、ちょっと違うイメージの生地になる可能性はありますね。
そういう方がぜひ聞いておいてほしいなと思うんですけど。
声かけてほしいと。網の方はまだまだなんでね、我々。
刺繍用のラメっていうとイメージがつきやすいかもしれないですけど、ああいう感じの糸になりますね。
刺繍用のラメって言われても、僕はあまりイメージつきにくいんですけど、どういう感じなんですか。
やっぱり上品ですよね、光沢感ね。
一般的に使われている刺繍用のラメ糸ってほとんど丸寄りなんで、これはもううちのプラモだけじゃなくて他社さんの刺繍用の糸をやられているところ数社ありますが、その辺もだいたいこの刺繍用は丸寄りでされてますね。
あとは正中関係、組紐ですね。帯締めとかですね。そういうのにも非常に多く使われます。いわゆる和装になるのかな。あとは折り紋。
折り紋の普通の横糸に使われたりとかってことですか。
そうですね。一応プラムという商品では細いのから結構太いのまでラインナップがあるので、細いタイプのものは一部縦に。
だいたい我々の業界でこういう単位、この丸寄りの単位っていうのが分とか掛けとかっていう極めて珍しい。僕たちの業界でしか使わない単位ですかね。
はい。僕は分かんないです。
2分とか3分とかっていうのが細くて、8分とか1掛けとかっていうのがちょっと太くてと。
はいはいはい。
太いものに行くと本当に2掛けとか3掛け4掛け5掛けってどんどん太くなっていくんですけど。
1掛け半っていうのが僕の業界でいう1半って呼ばれている、非常に多く作られているタイプの糸になりますね。
それ丸寄りでしか使われてない単位ってことなんですか。
そうです。
それは折の方々にと話すときもその会話になるんですか。
あんまり分かっている人はね、和装関係はね、結構皆さんその分とか掛けとかを理解されておられるので、そういう方々には使いますが。
なるほど。
理解されていない方にはさすがにちょっと使っても意味が分からないので、デジテックスとかで評価したりしますね。
あとは金の色展開が数色、太さによって大体8分から1掛けぐらいの太さに関しては金の色目のラインナップ、数色ですね。
金って言ってもいろんな金がありますので、薄い金から中金から濃い金まで数色あります。
もともと色が多かったとかもないんですか。
やっぱり刺繍に使われることが非常に多かったので、そういう金の色目という部分においてはある程度持っておかないといけないっていうのがやっぱりありましたですね。
昔に比べると色数減ってますけど、それでも結構な色数やっぱりありますね。
織物に使われる場合って、この前に紹介されてた雫って色展開めっちゃ多いじゃないですか。
金色とかもそれくらい色揃えてないとあかんとかはなかったんですか。
あそこまでの色展開はさすがにないですけど。
さっき言ったように刺繍とかでは、やっぱり薄金、中金、濃い金ぐらいの色展開を持ってないとなかなか買ってもらえないっていうんですか。
金一色なんですって言ってたら、なかなか買ってもらえないっていうのがあったんで、色数ちょっと増やして。
その名残で今も数色持ってますね。
あと、隙間を分けてよる蛇腹っていうより方のものもプラモの中の商品の中にあります。
これはより数的にはあまり変わらないんですけど、カバリングするラメの幅が狭いものを使って芯糸を見せるっていう蛇腹よりですね。
そういうものもございます。より方向はZよりになります。
刺繍で使っていただく場合、当然ミシンを使いますので、ミシン糸としては基本Zよりになります。