ラメ糸の魅力
ジョブオール 福永等子の繊維の泉
始まりました。 泉工業株式会社福永等子の繊維の泉。
この番組では、ラメ糸の魅力や作り方、使用法についてお話ししていきます。
ラメ糸は、織物や編み物、刺繍や縫製など、さまざまな場面で使われ、製品に華やかさを添える大切な存在です。
どんな種類があるのか、扱うときの注意点は、そんな疑問にも丁寧にお答えしながら、ラメ糸の世界を深く探っていきます。
お相手は繊維業界40年福永社長です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、6月もそろそろ終わりということで、もう1年の半分があとうとしてますね。
すごいね。
自分もまだ25なんですけど、あっちゅうますね。
あっちゅうます。僕にとってはもっと早いんでね。
1秒とか、体感。
そこまでは行かへんから。
しかも、そろそろ暑くなってきましたし、夏はもう最近、耐候温度を毎回更新してるんですかね。
40度近くなるんでね。
すごい暑くなってきますし。
今はね、まだそこまでは行ってないけど、それでもだいぶ暑いね、もう。
もう何日も同じ服使えないみたいな。
そりゃそうやわね。
冬はまだ上着とかね、使えたんですけど。
もう帰るしかないみたいな感じで。
工場の中もエアコンをかけられるところがありますが、もうそろそろですか。
そろそろかなとは思ってるんですけど、節電とまだ汗をかくぐらいなんで、倒れるぐらいまでいかないんで。
ギリギリその換気扇つけて風を通して、これでまだいけるみたいな感じで。
正確的にそろそろつけたらって、周りから言わへんとつけないみたいな形がありまして。
今、熱中症対策を国を挙げてやりなさいというふうな指令が出てましてね。
早めにもうエアコンつけて熱中症に対応しなさいよというふうな感じで言われてますので。
節電ももちろん大事ではあるんですけども、やっぱり体のことなので、それなりにちょっと早めにエアコンつけていただいてもいいかなと思います。
我慢せずつけましょうということで。
それでは本編行きましょう。
セルテックスの製造過程
今回の商品はセルテックス。
セルテックスはジョーテックスと同じようにポリエステルフィルムに銀錠着。
純銀ですね。
Gを乗着しているものになります。
これを細く切った状態を丸寄りという芯糸にきっちり隙間なく寄る。
電子の中のシングルカバーの中の丸寄りという。
そうそう。
したもの。
これがセルテックスという商品になりますね。
丸寄りをした商品はセルテックス?
丸寄りしてるからセルテックスではないんですけど、丸寄りしてる商品は他にもあるので。
それはそうですね。
最大の特徴は機の精錬処理に耐えられる。
機の精錬?
また新しい言葉ですね。
機の精錬は、いわゆる木糸を絹糸にする加工という風に考えてください。
シルクですね、絹糸って貝子が口から吐き出した糸。
これが絹糸という風に言われてますが、貝子が口から入っている状態はまだ絹糸ではないです。
あれをキートと言います。名前取って書いてキートなんですけど。
このキートを精錬処理することで絹糸に変わるんですね。
使われる用途としては、和装の着物の生地、いわゆる生地薬生地と染め帯とかに使われる生地。
単語産地がメインになるんですが、単語産地はいわゆる後練りという風に言われている。
木地で精錬加工を施すので。
後練りっていうのは精錬の練から来ているってことですか?
そうそう。精錬って練るって言うんですよ。
ほんまに練るんですか?
そんなことはない。
精錬から練るっていう風に言う。
練のGやろうな。
そこから来たんですよね。
練る前とか練る後とかっていう言い方をしたりするんですけどね。
いわゆる後練り加工になるんですが。
キートで折っておいて、いわゆるそれが木端の状態ですね。
木端の状態では結構張り越しのあるパシパシの生地なんですけども、
それを精錬処理、いわゆる後練り加工することによって、
しなやかな、光沢感のある綺麗な生地に変わるっていう。
前回のジョーテックスのポリエステル原料処理加工なんかにイメージは近いですね。
ただ当然ながらポリエステルの方が後から出来上がった繊維なので、
絹の方が先にその工程を経ているというね。
ある意味ポリエステルの原料処理加工っていうのは、
生地の特性と産地
絹製錬のいわゆるママネというのか、それに準じたような加工になってますね。
なんか違うんですか、それは。
ものすごい薬剤は違います。
素材がポリエステルと絹、シルクということで、薬剤は当然違うんで、
加工に関しては全く違うと言っていいぐらいかな。
同じような加工方法、加工方法というのか、固いものが柔らかいものになるっていう同じような感じなんですけど、
加工方法はもう全く違います。
この前回ジョーテックスで話してた加工の中での液流の加工って言ってたところは、
精錬やと液だけ動く感じになるんですか。
そうそう、精子精錬ですね。
元々原料はそれにあやかって作って、その後そっち側が進化して、
服も一緒に動くようになったみたいな。
服というか生地やね。
生地か。
生地も一緒に、液と一緒に動くようになった。
精錬はまだ変わってないんですか。
変わってないです。
精子、精錬、液だけが動く。
しかも産地が、メインは単語なんですけども、当然木の織物の産地としては長浜が次の産地、
いわゆる二大産地というふうに木の織物では言われてるんですけども、
安吾と長浜でも精錬の方法というか、生地の置き方が違う。
置き方にも違いあるんですね。
液の流れ方で生地の置き方によって変わってきたりするんで、
出来上がった生地も当然単語物と長浜物というのはちょっと違いますね。
セルテックスですが、先ほども言いましたようにポリエステルフィルムに銀錠着をして、
それを細く切ったものを芯糸にシングルカバー、丸寄りをする。
この芯糸が大体単語産地に行く場合はレイオンとかを使います。
そうですね。
作産によってはポリエステル芯のものもあったりしますね。
大体レイオンかポリエステルかな。
一部お客さんがこの芯糸に巻いてくれと言われたときは、
その支給していただいた芯糸に任せていただく場合もありますが、
大体うちで定番的に作ってる商品に関してはレイオンが多いかな。
同じセルテックスなんですけども、ちょっと太い。
うちでは3190Eという風に呼ばれてますが、
このポリエステルのスパン紙を芯糸にして、
セルテックスのいわゆるラメ糸をカバーリングしている。
太判定ですね。
3190Eというのは3190デニールの芯糸になるので、
仕上がり鮮度が4000例とかになったりしますね。
太いですね。
この3190Eの特徴が形状保持ですね。
形状記憶ではなく。
よく言われるんですけど、記憶はしない。
そこまで賢くはない。
保持するだけ。
ちょっとずつ落ちていくってことですよね。
上に曲げたら。
その抵抗がなければ止まっとるよ。
机に置いていれば。
重力があると。
他に付いてたりすると、
セルテックスの特徴
そいつの重みで徐々に落ちてきますが。
単体ではずっと曲がったままにおるよ。
まだちょい賢いぐらい?
あんまり賢くはないと思うけど。
いわゆる形状保持と呼ばれる。
糸単体では曲げたら曲げたまま止まっとるっていうね。
針金的なイメージを持っていただいたら。
当然衣服なんかの場合は針金なかなか使えないので。
ポリエステル100%の3190Eとかを使っていただいたら
針金効果が出せるよと。
ただ4000でという太さがあるので。
どうしても使っていただく先さまが限定されてしまう。
めちゃめちゃ太いですもんね。
めっちゃ太いですね。
形状保持っていうところは加工の中で難しさはあったりするんですか?
無くはないです。
無くはないですがそこも一部ノウハウではあるんですけど。
年子技術で保持能力を持たしてるという。
なんか違う素材を入れて保持能力を持たしてるの?
っていう風に言われたりするんですけど。
全くそういうことはなく。
いわゆるポリエステルのスパンシーにポリエステルのラメを巻いてるだけ。
その年子技術によって保持能力を出してるっていう形ですね。
一部の限られた先さまに売れていってる商品になるんですけども。
結構ちょくちょくは着てるイメージが自分もありますね。
そうですね。
なんか手袋用途とか。
あと横編みも一部売ってるのかな。
デニムも使っていただいたことがありましたね。
という風に形状を保持するバンテのラメ糸。
これに興味のある方はぜひともお問い合わせいただいたら。
ぜひ使ってください。
面白い生地になるんで。
曲げたら曲げたまま止まってる生地とかが出来上がるんでね。
それ以外の用途もまた
そんなんやったらこんなん使えんちゃうのっていう風に思っていただける方がいたらね。
ぜひともお問い合わせいただいたら。
それこそまた僕らの思いもよらぬ。
また新たな発見。
こないだ展示会でビニタイの代替で使えへんかっていう話あったね。
ありました。めちゃめちゃ覚えてます。
そんなことできるかなっていう新しい視点をもらった感じはしました。
そこまでね。ちょっと強くできるのかどうか。
軽量物であったらね、できるんじゃないかなという風に思うんですけども。
元々はその針金に羽根をつけてくるくるって巻いてるものの
ビニルタイ、ビニタイ、3190の形状保持で代用できるかってところですよね。
そうですね。巻くもんによるやろうけど。
あんまり重量物とか張り越しのあるものを束ねるのはちょっと難しいかな。
ちょっと縛ってもらうのは無理ちゃうかなみたいな状態なんですけど。
逆に言うとそういった業種の方々しか出せへん視点ですよね。
そうですね。
逆に言うとやれへんかって言われて試作品出して
できるわってなったら注文いただけるっていうのは大変ありがたいことだと思うんで。
もうちょっとこうならへんのっていう風に言っていただいたら
セルテックスの用途
それをまた僕ら工夫しますんで
是非ともそういうお話があれば何なりと取り合わせいただいたらなという風に思います。
はい。
セルテックスの方に話戻しますが
丸寄りという練習をしてますんで
大変綺麗な上品な光沢感というのが出ますね。
当然着物用と着尺用に使っていただくことが多いので
その上品感というのが気に入っていただいて
使っていただいていると。
丸寄りって本当にギラギラしなくて上品な光沢感が出るんで
非常にこう
綺麗な織物とか編み物なんかには向いているという風に思いますね。
本日お届けした内容はセルテックスでした。
関連する情報は概要欄からもご覧いただけますのでチェックしてみてください。
泉工業株式会社福沢ひとしの繊維の泉は毎週月曜日に更新しています。
チャンネルの購読フォローをお願いします。
ご感想やリクエストはLINE公式アカウントやホームページのお問い合わせフォームからお知らせください。
それではまた次回もお耳にかかりましょう。ありがとうございました。
福長ひとしの繊維の泉。
この番組は提供後染めラメイトメーカー
泉工業株式会社製作ジョブオールでお届けしました。
