ありがとうございます。
高島先生、すごく大学時代からいろいろな科目を勉強されていて、
そして声優にもなられたんですよね。
その後で今度は司法試験、その前塾ですから。
塾の先生をやられて司法試験で、ものすごいたくさんのことを網羅されてきた人生じゃないですか。
もう回り道に回り道を重ねた人生ですね。
素晴らしい、すごい経験をされてきたなと伺ってますけども、
大学ではどういうお勉強をされていたんですか。
私は大学、人間科学部という学部で、理工学部とかに比べると何やってるんだろうという学部なんですけど、
私が所属していたゼミは知識情報科学ゼミといいまして、
割り手に言うと人工知能を使うようなゼミですね。
最近チャットGPTとか人工知能の最先端の研究がどんどん進んでますけど、
当時はまだそこまでのAIはなかったということと、
あとは理工学部に比べれば開発力にはどうしても勝てないので、
既存の人工知能を使って何とか人間の感性に寄り添ったプログラム作れないかなみたいな、
そんな研究をしている学部でした。
じゃあ純粋な理工学部というよりは、機械の力と人間自体を組み合わせるというか、
掛け合わせるというか、そういう学問なんですかね。
そうですね。ですから人間科学部の講義っていうのは本当にその理系チックなプログラミングの授業もあれば、
心理学とか、あるいは福祉であるとか、あるいは建築環境などなど、
いろんな幅広い中でいかに組み合わせるかみたいな、そんな学部でした。
ありがとうございます。
無限の可能性ありそうな学部ですよね。
ありますね。
で、そこから声優になろうと思ったのはどうしてなんですか。
もともとの大学受験のモチベーションが結構声優になりたいなというところがありまして、
大学に入ってアルバイトをしてお金貯めて声優の養成所通うぞっていうのが一個大学受験のモチベーションだったので、
なので、大学の研究も結構声優に関連することをやりたいなと思いながら研究テーマも選んでました。
声の研究とか。
そうですそうです。私は朗読の研究をしてましたね。
朗読の研究。面白いですね。
ありがとうございます。
ちょっと後でゆっくりお伺いしたいぐらいですけどね。
もちろんです。
じゃあ、声優はなりたいというのはもっと前から?
そうですね。一番最初に志したのが高校2年生の秋ぐらいですかね。
深度調査票って書かされるじゃないですか。将来何になりたいんだ。そのためにはどこの大学に入りたいんだっていうのが書かされるときに、
参ったなと。全然どこにも行きたいのがないっていう風に悩んでいたら、隣の席の当時なかなか良かった友人が、
高島、専門学校のチラシ無料だから一緒に請求しようぜって誘ってくれて、
それで専門学校に行くことはないだろうなーなんて思いながらもそのパンフレットを請求したら、そこに某大手、養成所のチラシが入ってまして、
それまでは声優というものに関心はあったんですよ。両親も劇団関係者だったりしまして、
なのでただなり方がわからない職業を引き取ったので、自分がなることがない遠くから見つめているものなんだろうなーなんて思ってたら、
そこで声優の成り方が、養成所のルートというのが一気にガンと開示されて、そこから声優を目指したいなという気持ちで勉強をするようになりました。
でも大学に行かれる。
そうですね。なかなか教育熱心な家というか厳しい家だったので、大学まで行かないと許してくれないだろうなというのがありました。
大学に行けば大丈夫かなみたいな。
せめて自分で稼いだお金で行かないと。
ずっと計画されてたんですね。おそらくね、ご自分の中では。
そうですね。
それで大学を出られてから声優になる。
そうですね。大学在学中に養成所に通っていて、それで大学を出ていよいよ社会に解き放たれるタイミングで、ちょうどプロダクションの方から預かり所属という形での合格をいただいて、
そこからアルバイト掛け持ちなんかしたりしつつ声優活動をするようになりました。
そうですか。例えばどういう作品に。
そうですね。アニメですと三月のライオンという作品が一番心に残ってますね。やっぱり。
どんな役でした?
私は科学部員と男子高生Bとあとは将棋会館の職員役といろいろ金役でやってましたけど。
科学部員はまさにご自分が大学生だったときの。
そうですね。もう私のセリフはフーフーフーって泣くだけだったから。
泣くだけだったから。かえって難しいかもしれないですね。
難しかったですね。
何年くらい声優のお仕事されてました?
2、3年くらいですかね。
それでまた何か自分の中でお考えが変わったり何か別の方にチャレンジしてみようっていう。
そうですね。自分としてはまだまだ声優やりたいなって気持ちがすごく強かったんですけど。家族でやるとかいろんなところの兼ね合いで。
元々声優って結構不規則な生活が続くじゃないですか。その中で家族仲をより良くしていくためにどうしようかなってなったときに。
一回ちょっと自分の夢を優先順位1個落とすっていうのも人生の選択肢としてありではないかなと思って。それで一旦看板を下げたという感じになりますね。
またねいろいろ優先順位というかありますもんね。いろんな大事なものって1個だけじゃないですからね。
ありましたね。本当に二者卓一っていうくらいまで自分では追い詰めてみたので。
悩みどころでしたね。
そうですね。でも結局選ばなかったほうの未練っていうのがどんどん募っちゃうんですよね。
そうですね。それで塾の先生にも。
元々掛け持ちをしているアルバイトの一つが塾の先生だったんです。
あるほど。やっぱり学んだことを教えるということで活かしてみようっていう。
そうですね。教えるのは元々楽しいなっていうのはあったので。
自分は人間科学部の出身ですけど元々は理系クラスにいたもんですから数学と科学は教えられるほどは分かってるかなと思ってやっていた感じです。
そうですか。それを塾の先生を続けながら今度はいよいよ予備試験、司法試験。
そうですね。実はこれは順番が非常に近接してるというか先ほど選ばなかったものの熱が募るっていう話があったと思うんですが
これで自分の声優人生一端ピリオドなんだと思った時にお芝居やりたいっていう熱がガーッと高まってしまって
何か別のことに熱中しないとどうにかなってしまいそうだと思ったんですね。
それで何か生活サイクルはそれなりに読める中でも難しいものにチャレンジしようってことで予備試験受験しようっていう風になりました。
ちょっとなんかそんなすごい飛躍というかそうなのって今ちょっと正直思ったんですけど
そもそも法学とか放送の世界というのはご興味はあったんですか?
もともと関心はありました。ドラマを見れば弁護士かっこいいなとは当然思いましたし
ただ自分自身が理系で来てしまったからこそ自分の中で可能性として排除していたというのが一つと
あとは大学通いながら自分は声優になりたいな。ただもう一人自分がいたらそれは法律家を目指すのもいいんじゃないかなって夢に見るぐらいではあったんですね。
その中でまたお芝居の話に戻っちゃうんですけど
サラリーマンになって役者との兼業ってなかなか厳しいだろうなと思う月曜日から金曜日の朝から晩まで出勤することが定められていますから
そうなった時に弁護士というのは一つ業務委託契約で自分の仕事のバランスの取り方っていうのは
新人のうちはさておき中堅になってくればある程度自分でコントロール効くようになるのであれば
その中で弁護士やりながら役者やる道もまた開けるんじゃないかなと思って
そういうところでいろんなこれまでの憧れとかあるいは今後また舞台に立つにはどうしたらいいんだろうとか
そういうのを複合していくとさらには難しいものに集中してちょっと気を紛らわせたいとか
そういうのを合わせると弁護士を目指す道はありなんじゃないかっていう風になりました
だからあれですね演技とか演じるということ声優含めそこへのパッションというのは多分ずっと持ってらっしゃるんですよね
一旦優先順位はちょっとずつ調整したかもしれないですけども
なんかやっぱりずっと大きく高島さんの心の中に残ってらっしゃったのかなと思うんですけども
そうですねだいぶ強いのがありまして目を逸らそうと思って受験勉強を始めたんですけど
ものの3,4ヶ月で限界が来てしまって当時の役者仲間に頭を下げて
すまんと俺のために集まって演技の稽古一緒にしてくれないかなって話をして月に1回集まって
ちょっとこううさ晴らしじゃないですけどっていうこともやってました
そうなんですね
それはご与児にも恵まれていいですね
そしたらそういう演技も切れないで続けつつ勉強もできるようになってきた
そうですね
そんな感覚ですこれ演技バッチリ切ってたらあと2年ぐらい早く受かってた可能性もあるかなとは
切らないでよかったと思いますよ
ありがとうございます
でも弁護士さんもいろいろいろんなことをご存知の方が人間を相手にするお仕事ですから
社会のこと人のことっていろいろ多分知ってた方がいいのかな素人ながら思うんですけど
本当にそう思いますね
私は役者ルートなので人の感情であるとか幸せになるためにどんなアクションをこの人はするのかなとか
そういう頭の使い方で見るんですけど
やっぱり役所に勤めてらした方とか銀行に勤めてらした方だとまた専門性が専門的な知識ものすごく有してらっしゃるので
これは去年の司法収集の中で同期のそういった方々と喋った感覚ですけど
もうこの人たちは4月から弁護士デビューしたら即戦力だろうなっていうような人たちもいたので
周り道も穴がち悪いことばかりじゃないのかなと思いました
そうですよね司法改革制度とかでも社会人の一般のそれまで放送界にいなかった会社員の人とか
例えばでも弁護士放送関係者になれる道を開こうよみたいな動きがあったらしいですよね
随分前ですけどもそうなれるといいなと思いますけども
でもちょっと高島先生のお話をまた引き続き伺いたいんですが
それで予備試験司法試験が目指されて
これ独学ってわけにはなかなかあれですから
じゃあどっかに行って学ぼうと思われたんですね
その時に伊藤塾との出会いがあったんですけどこれどういう流れだったんですか
最初はネットで検索してどんな予備校があるのかなって検索するところから始まったんですけど
例えば大学受験とかだと大って予備校が3社ぐらいあって
しのぎを削ってるようなイメージなんですけど
司法試験業界はもう伊藤塾一挙というかちょっと合格実績に差がありすぎないかっていうくらい
伊藤塾の合格実績があったので
ここに行かない理由を逆に教えてくれと思ったのと
あとはこれはその前の私が大学受験生をしていた時の本当に仲間でいたんですけど
私が通ってた予備校っていうのはいわゆる最大手ではなかったんですね
ちょっとマイナーなところにいて
そうすると秋ぐらいに成績伸びなかったやつが言い出すんですよ
うちの塾は先生が良くないうちの塾はテキストが良くないって言い出して
自分が伸びない原因っていうのを塾に求めちゃうんですよね