丸ちゃん教授の罪な話、市民のための犯罪学。
刑事政策犯罪学を専門とする律政大学教授で、
一般社団法人刑事司法未来の丸山康博です。
-同じく刑事司法未来の山口由紀です。
-このトーク番組は、刑事司法未来が送る、
これまでとは異なった視点から罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学、刑事政策の話について、
分かりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。
よろしくお願いします。
-よろしくお願いします。
-罪の話的教育っていうことは、やっぱり刑務所の話なんですか?
-刑務所の教育ね。
-はい。
-そうね、刑務所の教育の話をしていくんだけど、
その前に、公勤刑に変わっていってるわけじゃないですか。
公勤刑は、これまでの懲らし目よりは、
立ち直りであったり、改善構成を前提に、
いろいろ変えていこうってしているので、
あれの目的の一つにはさ、やっぱ自由刑の個別化というか、
一人一人のニーズに沿ったものに変えていくように、
アセスメントをしっかりとって、
今までの強制処遇過程とか言ってたやつも、
数を増やして、これが24になっていくらしいのね。
で、そうなって、いろんなニーズに応えていくっていうのがまず大前提。
-っていうことは、ニーズに応えられるようになっていってるっていうことは、
前よりも刑務所の中で困ってる人っていうのは、
少なくなってきてる感じなんですか?
-うーん、まあそれはイエス&ノーで、
で、例えばその議論してた時期っていうのは、
やっぱり懲らしめの時ってさ、公平にみんなに作業をしてもらって、
で、同じように懲罰があってみたいなの、
いかに公平にやるかっていうのが大前提で、
そうなると、やっぱり一律に同じ作業をしてもらおうっていう時に、
作業がやりやすい人とやりにくい人がいらっしゃるじゃない。
例えば高齢になったからとか、障害をお持ちなんでとか、
そういうのを一律にやっていくってところが、やっぱりちょっと違うんじゃない。
それぞれのニーズに沿った、いろんな人がいるんで、
いろんな人のニーズに沿ったものにやっていこうっていうのは、議論は進んだんですよ。
-ということは、教育とかもその必要に応じて、
それぞれの人にあったような教育がされてる。
-これが、でもちょっと悩ましいなと思ってるところはあって、
で、後勤計でこうやって変わりますよっていう法務省の資料とかをたくさん見るんですけど、
さっき言ったこの福祉的な面とか、立ち直りの面でこういうふうに変わっていきますよっていうか、
どんどん新しいプログラムをやってますよっていうところは見るんだけど、
ただ教育のところって、そんなになんか最新の教育をやってますっていうような売りではなくて、
今、経営実施施設でやっぱり売りって言ってると、いろんな教育があるんだけど、
それもずっとやられてるのは教科指導とかいうのがあって、
で、これはやっぱ補修教育ですよね。
やっぱりいろんな理由があって中学の課程が修了しきれなかったとか、
これから高校の卒業資格のために勉強したい人たちにはこういうふうにやってますよっていうレベルのことは書いてあるんだけど、
ただ、まだそういう海外とかでもバリバリやってそうな高等教育というところにはあまり触れてない感じ。
ちょっと小耳に挟んだ話で、高等教育が再販防止にすごく効果があるっていうのを聞いたことがあって、
海外の話を聞きたいところなんですけど、
今日やってあかんの?
ちょっとやっぱり私はじめ、おそらくリスナーの皆さんも日本のことをまず知って海外のことを知りたいんじゃないかな。
ええ。
自分も含めんじゃないかなとか言って、あれなんですけど。
今日は日本の教育のことを教えていただけたら。
海外の高等教育の話をする前に、そもそも日本の教育施設でどんな教育やってるのって知ってから次行ったほうがいいんじゃないのってことね。
ちょっと小耳に挟んだのは私なのに、すいませんちょっと日本のことを先にお願いします。
いえいえ。そこも大事なんでそこから行きましょう。
お願いします。
教育っていうことなので、少年院とかをちょっとイメージしたんですけど。
少年院ってそもそも中学生とか高校生がいるっていうイメージなんですけど、それは合ってる感じ?
そうですね。
で、そこでちょっと調べてみたんですけど、男子でいうと中学校の在学中の生徒が7.1%。
中学校を卒業した生徒が20.4%。
高校に在学中の生徒が21.4%で、高校を中退した生徒が40.5%。
高校卒業その他っていうところが10.7%で、これ多分数字この後ノートとかにも上がると思うんですけど、っていう数字が出てて。
よく考えたらさっきの、例えば在学中が7%前後でしょ。
それ以外が、例えば今高校在学中とか高校中退って言ってるけど、このままだって無理になったらみんな中卒になるわけだから。
中卒の20%で、あと高校在学がまた20ぐらいで、高校中退40って言ってるけど、
このまま高校卒業資格なり高校卒業できないと、みんなこの中学卒業のところに集約するわけですもんね。
なんかこの日本の今の感じを見ると、もう高校進学率ってもうほぼほぼ100%に近いっていう感じじゃないですか。
これもちょっと調べてみたんですけど、令和6年度では高校への進学率っていうのが98.9%で、
大学進学率っていうのが6割前後あるらしくて。
そうですか、それは一般社会でってことね。
これでもほら、以前ちょっとニュースになってた障害を持ってる方は含まないとかを前提にしたやつですよね。
おそらくそうですね。
なんと、このだから98.9もなかなか悩ましい数字ではあるんだけど、
今までの基準では高校進学率は98、なんなら99ですよね、もうほぼ。
そうですね。ってなると、やっぱりその少年院に先ほど先生もおっしゃられた、
中卒とか高卒の資格で入って、その後の教育が受けられないってなると、
やっぱこう社会に戻った時に行きづらさとかがあって、生活に困ったりするんじゃないかって思ったりする。
そうですね。これはでももう少年院で抱えている教育の問題ってよりは、
そもそもその前ですよね。で、この辺の話ってほら、
一緒に泣いて一緒に悩むのを名作第50回のエースの話したときにも言ってたんだけど、
そもそも家庭の中に勉強する環境にないとか、家に行ったら何か虐待を受けるとか、
もしくは何かこう体打ってこいって言われたりとか、で、学校に行けなかったとか、
進学しないで働けよとか言われるとか、いろんな事情があって、
少年院の教育っていうのは、そもそもこの年代の教育の機会がなかった子たちが、
また少年院に集まっている傾向が見えているってことなのよね。
ちょまど となると、少年院につながったことで彼らは勉強する機会を減られるっていうこと?
なので、せめてここで補習教育に力を入れていこうっていうふうには考えているんじゃないですかね。
ちょまど 例えば、中学生が少年院に入っている場合は、少年院の中で中学校の勉強をするっていうことですか?
うん、まあそうですよね。そこから外の中学に通いに行くっていうんじゃなくて、
大学中、大学中というか少年院に入院中は義務教育だから、そこは教えていくでしょうね。
ちょまど さらにその中学校から高校に変わる学年の子たちの場合、
高校の勉強もその後していきたいと思うんですけど、
そういうことも引き続きできる感じ。
だって一般の、そもそも進学率がさっきの約99%なんでしょ?
で、それはもちゃもちゃ大事だし、
たださっきの義務教育やっていくのとは違って、
そこからまあいろいろね、やっぱ少年院とか法務省ですけど、
いろいろ考えてはいるみたいで、
で、例えば通信教育で学んで、高校卒業資格を取るための
階認定が可能になっていくような、まず通信制の学校に入れて、
で、そこからいろいろ試験も経て、
で、卒業資格取っていくみたいなことをやっているみたいなんですけど、
ただやっぱこういろいろハードルあるみたいで、
いろいろこう少年院の方とかに聞くと、
任意というか、お金がいるんですよ。
これが施設が出しているんじゃなくて、
各自でお金出す必要があるらしくて、
そうなるとなんかね、保護者の同意もいるとか、
誰がお金出すの?とかなって、
で、そもそも学校に通うっていうのがむっちゃ大変みたいな。
ということは、外でも教育を受けられなくて、
少年院につながって教育できるかもしれないっていう環境になったけど、
やっぱりそこでも親の支援が必要になって、
教育が受けられないっていう状況が生まれてるっていうこと。
だから、プラスでお金がいるんで、
やっぱ保護者がお金払ってくれないと厳しい状況ってのは常にあって、
そこまでそういう環境に外にはいなかった人たちだから、
じゃあ少年院入院中はせめて、
そういう学べる機会が提供できたらいいんだけど、
またやっぱ法務省としてもそこ悩ましく感じてて、
これって第38回の少年エンタメの時に森山先生紹介してくださった、
言いました。
刑の中の中学校がまさにこの刑務所の中で勉強ができるっていう。
松本少年刑務所のお話でしたよね。
やりました。
刑の中の中学校、すごい印象的だったんですけど。
いい話あったよねあれ。見ました?
配信されるか、どこかでレンタルできればと思うんですけど。
貸してあげようじゃないか。
ありがとうございます。
ぜひ見てくださいよ。すごいいい話だから本当に。
ありがとうございます。ぜひ見たいと思います。
で、義務教育を受けることが難しかった方たちへの対応っていうのはどんな対応がなされてるんですか?
これは大きく二つあると思ってて。
まず最初一つ目っていうのがちょっとここで話も出てたんだけど
まず刑の中の中学校として刑務所の中に来てもらう。
これがさっきのエンタメの時にも話しましたよっていうのが
日本で言うと唯一なんですけど
松本少年刑務所の中に松本市立の朝日町中学校の切り文校ってあって
なんならGoogleにも出てくるんよ。
朝日町切り文校ここピンって。
今営業時間外ってそりゃそうだろうっていう刑務所の中にピンってピンが立つぐらい
それも地元の人にもあそこには文校ありますよっていうぐらいの
有名な文校があって
そこで結構全国の名前が少年刑務所だから少年イメージされるでしょうけど
結構全国のいろんな年齢のなんならすごい高齢の方も
学び直したいっていうのを申請して
それが許可された人たちは結構全国から集まってきて
中学のその義務教育をうまく学べなかったよっていう人のために
設置されているのがあるんですよ。
これも収容施設の中でやってます。
向井:「文校っていうことは正式に中学卒業の認定ができるんですよね?」
もちろんそうですよ。
認定どころか校長先生が入学式の挨拶来たりするし
卒業式もやる。やるけど兵の中でやるよ。
向井:「卒業証書も松本私立が発行している正式なやつがもらえるってことですよね?」
たぶんね。これはそのもらってるシーンは実際見たことないし
その証書も見せてもらったことないけど
校長先生来て渡すっていうか先生来て渡してるからたぶんそうだと思う。
向井:「それは達成感ありますよね。先ほど松本少年刑務所の中学校に入れるのは希望者だけだとおっしゃってたんですけど
希望者以外の方へはどういう対応がされてるんですか?」
いやまあ確かに希望する人たくさんいると思うんだけど
ほとんどねやっぱ限られた人だからそれがみんな夢が叶うわけではなくて
ただよ監獄法改正して刑事説必修者処遇法っていうのが変わった時に
強制処遇の中の一個にね作業とか改善指導とかの中に教科指導っていうのもあって
この教科指導がそういった勉強学び直しみたいなのを
補修教科指導をやりましょうっていうのがあって
全国いろんな施設ありますよね
一応その中学校とかの内容に準ずる補修教科の指導をやりましょう
数字で見ると新聞に出てたのは
例えば2022年度に関しては
59箇所でそういう補修教科指導をやってて
701人ぐらいが受講してたみたい
情報番組の特集とかで
ひらがなとか教えてもらってるの見たことあるんですけど
漢字教えてもらったりとかそれが教科指導に当たるっていう
その番組がその教科指導をやってたとかどうかは僕には分からないんだけど
そういった勉強されてる方もいらっしゃって
結構元受験者というか出所された方に聞くと
やっぱり学校に通えなかったとかいろんな事情があって
もしくはご自身の能力の問題で
ずっとひたすら漢字の練習してるんだけど
なんかどうかな1年ぐらいかけて
例えば小学校4年生の漢字ドリルとかを
一生懸命やるんだけど
また一周終わる頃には最初の方の字をまた忘れちゃったんだよねって言って
何週も何週もやってる受験者の方もいたよっていうのは聞いたことある
今のお話伺って
鶴部さんが出てる映画で子供の頃貧しくて
字を学べなかったんだけど大人になって字を勉強して
奥さんにラブレターを書いたっていう映画を思い出しました
はいはい
やっぱり字が書けるって生きる誇りにもなるし
はい
いいですよね
そうですよね
分かったよその映画あれでしょ35年目のラブレターでしょ
はいそうです
めっちゃいい映画ですよね
はい
ではこのまま続けてなんですけど
高校の教育ってどうなってるか教えてください
刑務所の中のね
はい
さっき紹介した朝日新聞の記事によるとですけど
2022年度では全国の74の刑事説のうち
高校大学に準じる特別な教科指導っていうのが35箇所やってて
でその数字を見ると382人が受講してるらしい
でさっきの松本少年刑務所で切り文庫あるよって言ってたでしょ
でその中学校の勉強をしているその教室の向かい側にも
なんならこの高校課程で学べる部屋もあったよ
それ見てきた
でそのまま高校卒業認定とかの試験も受けられる感じなんですか
受けれるというか
受けさせるようにして持っていくんじゃないかな
でその高校卒業認定とかの勉強する時間って
これまで罪の話とかで作業する時間の話もいっぱい聞いてきたじゃないですか
作業とはまた別に勉強しないといけないんですよね
これ細かく分けて考えないといけないんですけど
例えばさっきの松本少年刑務所で中学校の勉強してるやつ
あれはさ1年間で3年分ぐらいの中学の勉強していくわけだから
その作業に回ってるというよりは
本当に毎日中学校の勉強集中されるはずなのよ
そうなると他のその作業をやってる時間よりは
その教育課程を終了させるってことにたぶん集中されてるはず
ただ他の刑務所の教科指導指導の1個って言ったやつだったでしょ
あれは指導なんでそれは指導日って決まってて
通常は作業をされてる中で指導日にそれをされてるのよ
それもだから1年間で卒業っていうのじゃないってことね
ただどっちであっても恐らくですけど
自分で自由にできる時間作業とか全部終わって
食事も終わって自分で例えば他の人は手紙書いたりとか
いろんな自由に使える時間に勉強されてるっていうのはあって
これはさっきの平野中の中学校というドラマでも
自分のこの時間を使えるときに予習したりとか
復習したりとかあとは今度発表するやつの準備するっていうのは
見たことある映像だよね
ドラマの話だけどたぶんそうしてるんじゃないかな
こういう勉強って高校卒業とかじゃなくて
他に資格取りたいからって勉強してる方もいらっしゃいますよね
そうですね職業訓練とかで資格取るっていうのは
結構さどこの少年院行ってもどこの刑務所行っても
こういう資格取れますよとかはあるのよ
慣れるものでいくと例えば美容師になりますよとか
いろんな介護的な資格とかあと溶接とか
大型の難関の免許取りますよとかたくさんあるらしいんです
なのでそれをさっきの自分の時間で使うっていうのはあるんだけど
ただ違うんよ私言いたいのは
教育ってそれも大事な教育ですよ
補修教育ね補修教育じゃないよ
話したいのはですよ人が学び続けて生きていくための
必要な力これより高等教育なんですよ
もちろんねそうやって生きづらさを抱えてらっしゃってて
中学の勉強ができなかったよとか高校の資格取りたい
これもめちゃくちゃ大事ですそのニーズはあるでしょうよ
ただ違うんよ私が光当てたいのは
海外とかもっとアメリカとかね高等教育なんよ
そういう補修教育じゃないよこの海外でやってる