合格までの人ではなくて、合格してからさらに成長していく、そんな人材になってほしいと考えています。
ただ夢とか志というのは、なかなか最初わからないことってあるじゃないですか。
だから何か勉強する中で、そんなものが見つかっていく。
2つ目、ゴールからの発想なんですが、勉強法には最短ルート、王道があります。
ここがね、ちょっと学問と違うところかなと思っているんですね。
学問というのは、前回もちょっとお話し出たように、役に立つとか立たないとかそういうことじゃなくて、
自分の心の思うままに何か引かれて吸い寄せられていくっていうのかな、
なんかそれが私は学問の本質だと思います。
どこまでも真理を探求し続ける、みたいなことがとても大切だなと思っているんですが、
勉強というのは目標、ゴールがあって、そしてそのゴールに到達するためには、
今の自分とゴール、2点間を結ぶ直線が最短ルートじゃないですか。
なので、そのゴールで何が求められているのか、それを明確にして、
そこからそのゴールに向かって、そのゴールに向かって、
逆算して、今何をすべきかを考える。
よく言われる逆算思考というものなんですけれども、
例えば試験の当日、何が求められ、何をしなければいけないのか、
それを明確にして、じゃあ前日どうあればいいかな、
1週間前は、1ヶ月前は、1年前は、そして2年前の今は、
じゃあ何をすべきなんだろうか、ということを明確にして準備をしていくということが、
効果的に考えられるんじゃないかと。
例えば、試用試験の前に予備試験というのがあります。
予備試験は、例えば憲法という科目を、
70分で2センチくらいの答案を手書きのペン書きで書くんですね。
そうすると、A4、1枚、2枚の物語風の辞案が出てきて、
それに対する回答を、分かりやすく60分で2センチとしましょうか。
そうすると、A4、1枚、2枚の物語風の辞案が出てきて、
それに対する回答を、分かりやすく60分で2センチとしましょうか。
書き上げる。そのために、試験の60分当日、何をしなければいけないのか。
問題もよく読んで、意味を理解し、何が問題なのか、問題点、論点を発見し、
どう処理したらいいのかを考えて、そしてアウトラインを作って、
さあ、一気に書くぞということなんですね。
今年の試験までは手書きのペン書きで答案を書くものですから、
それを60分でやる。
じゃあ、その試験当日、どういう能力が一番重要な力なんだろうか。
問題文をよく読んで、読解力、理解力、判断力、記憶力、いろんな力が必要なんですが、
どういう力が一番当日必要な力なんですかと私に問われると、
それは字を書く速さです。筆記速度です。
なんていうふうにお答えするんですね。
というのは、問題文をよく読んで、こうやって構成を考えて、
手を動かして書くだけで相当変わっちゃう。
同時に言うと、最初の宿題は60分で完成した答案を見て、
右から左にただただ書き写すだけで、さて何分かかりますか。
これを実際にやって測ってもらうんですね。
だいたい平均50分くらい。
速い人で40分。
ちょっとゆっくりな目な人は70分かかるんですよ。
ということは、どんなに頭の中で理解できていても、
書けなければ話にならない。
で、当日何が必要かというと、やっぱり書く速さだよね。
大学の先生にね、たとえば正直に合格するために何が一番必要か。
と、こう尋ねして、それは君、規則度だよ。
字を書く速さだよ。
って答えてくださる先生は、なかなかいらっしゃらないかもしれないです。
そこはやっぱり学問とこういう目的を持った勉強の違いかなと思うんですね。
そんな意味でゴールからの発想。
で、3つ目が、万弱な基礎と考える力。
この2つは車の両輪だと私は思っているんですね。
佐々木さんもね、経験あるんじゃないかなと思うんですが、
法学部に入ると、
車の両輪と考える力、
経験あるんじゃないかなと思うんですが、
法学部に入ると、自分の頭で考えろ。
暗記じゃないぞ。
法律の勉強は考えることが大切だってね、
言われちゃうんですけど、本当その通り大切なんだけれども、
でも考える前に、
万弱な基礎知識がないと話にならないんですよね。
たとえば英語の勉強なんかでも、英語の勉強は考えることが大切だ。
単語も覚えないでね。
考えられないですね。
それはちょっとないよねっていうのと、
基本的に同じようなところがあるんじゃないかと思うんですね。
基礎知識というのは、
精度、正確性がやっぱりこれからの時代も含めて重要だなと。
100の曖昧な知識よりも10の正確な知識が勝ると、
私たちは常にお話をしているんですけどね。
そういう万弱な基礎をしっかり身につけて、
その上で自分で考える、考えていく力というものを培っていくことが、
将来あらゆる仕事に就く時でも大切なことかな、
そんなふうに思っています。
なので合格を考える。
一歩先を考える。
ゴールからの発想。
そして万弱な基礎と考える力。
この3つの指針が伊藤塾の勉強法の柱になっているということなんですね。
本当に今ずっとうなずくばかりなんですけども、
これって司法試験、予備試験に限らない、
勉強、何か資格試験であろうが、
何か目的なる勉強について共通する考え方なのかなと思います。
すごく合格後考えるのもなかなか考えない。
考えないがちみたいな。
ゴールから逆算するのも、
なかなか目の前のことで一生懸命ガムシャラに向かってしまいがちとか。
わかってるけどね。
そうですね。あとは万弱な基礎を考える力も、
自分の頭で考えるのが大事だと言われたら、
私も言われたことあるんですけども、
考えようとしちゃうけども、基礎がないものは何も考えられない。
本当にもうおっしゃる通りだなと思うことばかりです。
ありがとうございます。