1. 合格全書 - 伊藤塾が届けるリアルボイス
  2. #02 学び方を「学ぶ」というこ..
2025-07-30 30:14

#02 学び方を「学ぶ」ということ【ゲスト:伊藤塾 塾長 - 伊藤 真】

今回も特別ゲストに伊藤真塾長をお迎えしての対談。

伊藤塾の勉強法や佐々木さんの実践してきた勉強法について語り合います。


▼トークテーマ

・伊藤塾の勉強法の3つの指針とは

・想定外のことを想定しておく

・本試験で出題される問題は2種類しかない

・「試験」とは出題者との「対話」である

・大学受験の勉強法はその後の「学び」に役立つこともある

・計画は立てることに意味がある

・興味を持てることを大切にする


▼出演者

佐々木 望(声優)

伊藤 真(伊藤塾 塾長)


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▼伊藤塾について

伊藤塾は、司法試験、予備試験、法科大学院入試、公務員試験など、法律に関わる様々な試験対策講座を提供している受験指導校です。その指導方針は合格のみをゴールとせず、その先の社会で活躍できる人材育成を続け、2025年には開塾30周年を迎えました。

経験豊富な講師陣によるわかりやすい講義と、受験生一人ひとりに寄り添ったサポート体制により、毎年圧倒的な人数の合格者を輩出しています。

法律を学ぶすべての人の「その志に、実力を」をつける。それが伊藤塾の使命です。

受講のご相談、講座への申し込みは下記リンクからお気軽にお問い合わせください。

https://www.itojuku.co.jp/

サマリー

伊藤塾の伊藤真塾長が勉強法について語ります。合格後を考えることやゴールからの発想、万弱な基礎と考える力の重要性が強調されます。また、試験当日に起こりうるトラブルへの対処法にも触れています。伊藤塾の学習スタイルは、知らない問題への対処を重視し、学びの過程での成長を促進します。不合格も価値があり、そこからの学びを通じて人は成長するという考えが示されています。受験生の佐々木さんは、限られた時間で効果的な勉強法を実践し、楽しみながら学ぶ姿勢が重要であると語ります。伊藤塾の伊藤真塾長が、学び方を学ぶ重要性と実践的な勉強法について話します。彼は対話を通じての思考や計画を立てて自分を見直すことの大切さを強調し、勉強を効率的に進めるためのポイントを紹介します。学び方を学ぶことは、法律や語学を使うために重要であり、どちらも訓練を通じて使いこなせるようになると語られています。

勉強法の指針
合格全書 伊藤塾が届けるリアルボイス
リスナーのみなさん、こんにちは。声優の佐々木臨です。
合格全書 伊藤塾が届けるリアルボイスでは、
司法試験および予備試験に合格する自分を鮮明に思い描いていただけるように、
学習法についてのお話や、合格者へのインタビューなどをお届けしていきます。
ぜひ、ご自分の学習計画にお役立てください。
メインパーソナリティは、私、佐々木臨が務めます。
今回もゲストには、伊藤塾長にお越しいただいています。
伊藤塾塾長の伊藤真事です。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
それでは、早速、今回のテーマなんですが、第2回目は、
ズバリ、勉強法ということで、伊藤塾長といろんなお話をしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
伊藤塾では、勉強法に関して3つの指針を定めていると聞いたんですけども、
まずその内容から伺えますでしょうか。
はい、わかりました。
伊藤塾では、勉強の中身も大切なんですが、
勉強法、すなわち方法論ですね、これを学んでほしいと考えています。
いわば、学び方を学ぶということでしょうか。
勉強において、私は成功する結果を出すために必要なことというのは、
能力×努力×勉強法・方法論だと考えているんですね。
この勉強法というのは、方向性とか戦略と言い換えてもいいかもしれませんけれども、
どんなに能力が高くても、どんなに一一倍の努力をしたとしても、
勉強の方向性が間違ってしまったら、とんでもない方向へ行っちゃうじゃないですか。
だからこそ、この勉強法・方法論というのは、極めて重要だなと考えています。
3つほど指針があります。
1つ目は合格後を考える。
2つ目はゴールからの発想。
3つ目は万弱な基礎と考える力。
この3つなんですね。
まず1つ目の合格後を考えるという点なんですが、
いやいや、受験勉強してるんだから合格だけを考えるよと言われてしまうことも時々あるんですが、
でも考えてみたら、合格だけを考えて勉強していたら、
合格した瞬間燃え尽きて、そこで終わってしまう恐れがあります。
そうじゃなくて、合格後、一歩先を常に考えるということが、実は大切じゃないかなと思っているんですね。
すなわち志と言葉を言い換えてもいいかもしれませんけどね。
合格後の成長
合格までの人ではなくて、合格してからさらに成長していく、そんな人材になってほしいと考えています。
ただ夢とか志というのは、なかなか最初わからないことってあるじゃないですか。
だから何か勉強する中で、そんなものが見つかっていく。
2つ目、ゴールからの発想なんですが、勉強法には最短ルート、王道があります。
ここがね、ちょっと学問と違うところかなと思っているんですね。
学問というのは、前回もちょっとお話し出たように、役に立つとか立たないとかそういうことじゃなくて、
自分の心の思うままに何か引かれて吸い寄せられていくっていうのかな、
なんかそれが私は学問の本質だと思います。
どこまでも真理を探求し続ける、みたいなことがとても大切だなと思っているんですが、
勉強というのは目標、ゴールがあって、そしてそのゴールに到達するためには、
今の自分とゴール、2点間を結ぶ直線が最短ルートじゃないですか。
なので、そのゴールで何が求められているのか、それを明確にして、
そこからそのゴールに向かって、そのゴールに向かって、
逆算して、今何をすべきかを考える。
よく言われる逆算思考というものなんですけれども、
例えば試験の当日、何が求められ、何をしなければいけないのか、
それを明確にして、じゃあ前日どうあればいいかな、
1週間前は、1ヶ月前は、1年前は、そして2年前の今は、
じゃあ何をすべきなんだろうか、ということを明確にして準備をしていくということが、
効果的に考えられるんじゃないかと。
例えば、試用試験の前に予備試験というのがあります。
予備試験は、例えば憲法という科目を、
70分で2センチくらいの答案を手書きのペン書きで書くんですね。
そうすると、A4、1枚、2枚の物語風の辞案が出てきて、
それに対する回答を、分かりやすく60分で2センチとしましょうか。
そうすると、A4、1枚、2枚の物語風の辞案が出てきて、
それに対する回答を、分かりやすく60分で2センチとしましょうか。
書き上げる。そのために、試験の60分当日、何をしなければいけないのか。
問題もよく読んで、意味を理解し、何が問題なのか、問題点、論点を発見し、
どう処理したらいいのかを考えて、そしてアウトラインを作って、
さあ、一気に書くぞということなんですね。
今年の試験までは手書きのペン書きで答案を書くものですから、
それを60分でやる。
じゃあ、その試験当日、どういう能力が一番重要な力なんだろうか。
問題文をよく読んで、読解力、理解力、判断力、記憶力、いろんな力が必要なんですが、
どういう力が一番当日必要な力なんですかと私に問われると、
それは字を書く速さです。筆記速度です。
なんていうふうにお答えするんですね。
というのは、問題文をよく読んで、こうやって構成を考えて、
手を動かして書くだけで相当変わっちゃう。
同時に言うと、最初の宿題は60分で完成した答案を見て、
右から左にただただ書き写すだけで、さて何分かかりますか。
これを実際にやって測ってもらうんですね。
だいたい平均50分くらい。
速い人で40分。
ちょっとゆっくりな目な人は70分かかるんですよ。
ということは、どんなに頭の中で理解できていても、
書けなければ話にならない。
で、当日何が必要かというと、やっぱり書く速さだよね。
大学の先生にね、たとえば正直に合格するために何が一番必要か。
と、こう尋ねして、それは君、規則度だよ。
字を書く速さだよ。
って答えてくださる先生は、なかなかいらっしゃらないかもしれないです。
そこはやっぱり学問とこういう目的を持った勉強の違いかなと思うんですね。
そんな意味でゴールからの発想。
で、3つ目が、万弱な基礎と考える力。
この2つは車の両輪だと私は思っているんですね。
佐々木さんもね、経験あるんじゃないかなと思うんですが、
法学部に入ると、
車の両輪と考える力、
経験あるんじゃないかなと思うんですが、
法学部に入ると、自分の頭で考えろ。
暗記じゃないぞ。
法律の勉強は考えることが大切だってね、
言われちゃうんですけど、本当その通り大切なんだけれども、
でも考える前に、
万弱な基礎知識がないと話にならないんですよね。
たとえば英語の勉強なんかでも、英語の勉強は考えることが大切だ。
単語も覚えないでね。
考えられないですね。
それはちょっとないよねっていうのと、
基本的に同じようなところがあるんじゃないかと思うんですね。
基礎知識というのは、
精度、正確性がやっぱりこれからの時代も含めて重要だなと。
100の曖昧な知識よりも10の正確な知識が勝ると、
私たちは常にお話をしているんですけどね。
そういう万弱な基礎をしっかり身につけて、
その上で自分で考える、考えていく力というものを培っていくことが、
将来あらゆる仕事に就く時でも大切なことかな、
そんなふうに思っています。
なので合格を考える。
一歩先を考える。
ゴールからの発想。
そして万弱な基礎と考える力。
この3つの指針が伊藤塾の勉強法の柱になっているということなんですね。
本当に今ずっとうなずくばかりなんですけども、
これって司法試験、予備試験に限らない、
勉強、何か資格試験であろうが、
何か目的なる勉強について共通する考え方なのかなと思います。
すごく合格後考えるのもなかなか考えない。
考えないがちみたいな。
ゴールから逆算するのも、
なかなか目の前のことで一生懸命ガムシャラに向かってしまいがちとか。
わかってるけどね。
そうですね。あとは万弱な基礎を考える力も、
自分の頭で考えるのが大事だと言われたら、
私も言われたことあるんですけども、
考えようとしちゃうけども、基礎がないものは何も考えられない。
本当にもうおっしゃる通りだなと思うことばかりです。
ありがとうございます。
試験当日の準備
それとですね、この3つの勉強法の大事なことを、
これよくわかって勉強していったとしても、
いざその試験当日になりましたと、試験を受けるときに、
それにあたってトラブルってやっぱり、
試験は水物とも言いますし、起きますよね。
起きることがありますよね。
伊藤塾長は今までいろんな受験生の方をご覧になって、
そういうトラブルもいろんなことをご覧になってきたと、
思うんですけども、
そういう想定外のことが起きたときって、
どういうふうにすればいいんでしょうか。
自信を含めた天才なんかでもそうなんですけどね、
やっぱり想定外のことを想定しておく。
極めて重要なことだと思うんですね。
この試験においても、やっぱり大切なこと。
なので私は塾生の皆さんに、
想定外のことが起きると想定しておいて、
かつ起きたときのことも、できる限りね、
想像して、想定して準備をしておいた方がいいよ、
ということをお話をしているんですね。
例えば、試験会場に行く電車が遅れちゃったよ、
さあどうする、止まっちゃったぞ、どうするとか、
試験会場で隣の人がなんか貧乏ゆっそりしてうるさいんだけど、
とかね、ありがちでしょ、どうするとか、
あとは問題パッと見たら、
いや全く見たこともない問題だ、
頭真っ白になっちゃったよ、見た瞬間、
みたいなことってあるじゃないですか、試験なものだから。
なので、その時のことを想定して、
じゃあどう対処したらいいんだろうか、
ということをあらかじめシミュレーションしておく。
例えば、知らない問題が出たとき、
私たちは未知の問題と言ってるんですけどね、
知らない問題が出たときに、
じゃあどう対処したらいいのか、
ということを事前に訓練しておく。
私、自分が40年以上前なんですけどね、
小試験の勉強を始めて、
問題への対処法
ある時、自分では大発見だと思ってるんですけども、
気づいたことがあって、
本試験で出題される問題は2つしかない、
2種類しかない、と思ったんですよ。
1つ、自分が知ってる問題。
もう1つ、自分が知らない問題。
この2つしか出ないな。
気づいて、今までは知ってる問題の数を増やすのが
勉強だと思ってたんですよ。
でもそれね、もう無限に続く。
今年、あれ知らない問題出ちゃって、
じゃあもうちょっとここまで勉強しなくちゃ、来年のために。
でも来年受けてみたら、また知らない問題出るかもしれない。
もっと勉強しなくちゃ、これ永遠に続いて、
これ浮かんないよ、と気づいたんですよ。
そして、あ、そうか。
知ってる問題を増やすんじゃなくて、
知らない問題が出た時にどう対処すればいいのか。
それをしっかり準備しておけば、
どんな問題でも100%一応できる。
理屈の上ではね。
そうすると本番がワクワクして、
どんな問題でも解けるぞって、
どんな問題出してくるかな。
先生方も一生懸命問題考えて出してくださるわけだから、
どんな面白い問題が出てくるんだろう、
そこでもワクワクする気持ちになれるんですよ。
知らない問題に対処すればどうしたらいいかっていうのが、
糸塾の学習の一つの柱というか、
一つのポイントでもあるんですけどね。
不合格の価値
ただそうはいってもね、
やっぱり想定外のことは起きる。
自分が準備してたことでも対応できないこともあるんですよね。
でも勉強だけじゃなくて、
人生でも何でもそうだと思うんですが、
ピンチの時にどう乗り越えていくのか。
まあ修羅場と言ってもいいのかもしれないけどね。
それを乗り越えるその過程で、
人はやっぱり成長するのかなと思うんですよね。
私よく塾生の皆さんたちに、
合格と不合格は等価値だって言ってるんですよ。
何言ってんの。
糸塾に合格したいから来てんのに、
不合格と合格は同じなんだ、等価値なんだって、
何バカなこと言ってんの、
言われちゃうことあるんですけれども。
でも不合格の結果、
何か関係あるんですかね。
でも不合格の結果、
何か必ず原因があるわけで、
そこでその原因に向き合いながら、
対処して、
次に備える、
その学びの過程の中で、
必ず成長があるはずなんですよ。
いろんな意味で。
勉強だけじゃなくて、
精神的な面もそうだし、
健康管理、セルフコントロール、
いろんなことで、
その不合格だったからこそ、
学べることっていうのが実はあったりするし、
新しい築きがやっぱりあるんですよね。
人にとって、
一番いい時に合格することになってるから、
心配いらないよっていう焦る必要もないし、
みたいなことをよく言ってるんですけどね。
想定外のことが起こる、
準備はするんだけども、
万が一本当に想定外、
想定外、想定外みたいなことになっちゃった時でも、
それを受け止めながら、
それを自分の糧にしていくっていうのかな。
次に向かっての、
何か自らの成長のエネルギーにしていく、
という心持ちさえできれば、
怖いことはない。
そんなふうに思ってるんですけど。
そうですね。
自分にとって一番いい時に合格するっていうのは、
すごく励みになりますね。
もちろん、
常に勉強しているの前提ですけども、
最大限の努力を自分でしておいて、
あともそれがどうなるかっていうのは、
もう天命というか、
運命ですよね。
本当に自分なりの最大限努力をした結果、
それは結果も、
自分が決めることじゃなくて、
誰かが決めることなのかもしれないですけど、
でもそれは受け止めながら、
佐々木さんの勉強法
やっぱりそこにも必ず意味があるんだよね。
楽しみながら、
じゃあ次もまた頑張っていこうということが、
何かすごく重要かなと思うんですよね。
そうですね。
佐々木さんも大学、東大入るために、
もちろんその前の英語の勉強なんかも、
ずっとされてこられましたけれども、
特に東大受験、
大学受験のための勉強なんていうのは、
それこそ初めての経験ですもんね。
そうですね。
ですよね。
しかも東大法学部、文一を目指してということなわけですから、
そこで、なおかつお仕事をされながらじゃないですか。
お仕事を辞めて、
勉強一本にいっているならまだわかるんですけども、
お仕事をされながら勉強して、
東大法学部文一に進学されて、
法学部卒業されて、
佐々木さんが書かれたね、
正義は東大に行くという誤本の中でも、
いくつかのノウハウ等も、
ご紹介をしてくださっていましたけれども、
この佐々木さんの勉強法というのかな、
何か工夫について、
少しお話しいただければと思います。
まずやっぱり、
仕事をしながらというのと、
普通の日々の生活もありながらなので、
全ての時間を勉強にさけないのが当たり前なんですけども、
その中で、どうしてもやっぱり、
仕事から計画を立てるのが難しくて、
自分一人でスケジュールを全部決められる仕事ではないので、
長期計画も、
下手すれば1週間の計画も立てられないので、
空いた時間に勉強するしかなかったんですね。
なので、系統だった勉強がなかなかできなかったのが、
それがあんまりいいことではないんですけども、
ただ、そうせざるを得なかった。
ので、勉強できるときは、
そこのタイミングが合えば勉強しようと思って、
すぐ切り替えるようにしていました。
細切れなんですけども、基本的には。
でも、その細切れのほうが、
なんかちょっと、
集中できたりもして、
あとは、場所によって勉強する科目を変えるとか、
そういう、それも工夫とは言えないですけども、
ちょっとしたそういう、
気分転換になるような、
この時間は英語をしよう、
この時間は数学をしよう、みたいな。
でも、英語は元々勉強していたので、
受験勉強で英語は勉強しなかったんですけど、
そこがちょっと有利なところで、
あとはやっぱり、
受験勉強でも苦手な科目、得意な科目があって、
苦手な科目とか、
特に私は社会ですね、
東大受験は、
日本史と地理で受けたんですが、
どっちもほぼやったことがないんですね。
学生自体もサボってばっかりだったので、
なんで分からないし、
あんまり興味も最初はなかったんですね。
でも、やっていくと興味がだんだん出てくるんですよね。
だから、やらないと、
そのまんま興味もないし、
やらなきゃなーって終わっちゃうんですけども、
ちょっとでもやっていくと、
ちょっとずつ興味ができてきて、
勉強するのが苦痛じゃなくなってきたりもしました。
それでもやっぱり、
苦手な科目は、
なんとなくやらなかったりして、
科目の削く時間のムラができるんですよね。
だから、そのムラ、
科目によってムラができないようには、
注意していました。
例えば、この1週間で何をどのくらいやったかを
レビューとして見直して、
ちょっとあまりにもこれ社会足りてないな、
とかだったら来週は、
ちょっと空いた時間には社会から始めようとか、
そういうちっちゃい工夫はしていました。
あとは、東大の二次試験は、
筆記試験で、
記述式なんですよね、ほとんどが。
なので、
先ほど伊藤塾長もおっしゃってたんですが、
書く力ってすごい大事ですよね。
そして東大の二次試験も、
時間がすごくタイトで、
短い時間に大量の問題を
解いていかなきゃいけないんですよ。
全部書かなければいけない、自分の手で。
なので、書くスピードアップの練習はしなかったですけども、
結果的には、
その答案に書いたものが全てであって、
いくら自分が理解していても、
答案に反映されていないものは
評価されない、点数にならないって。
何を書けるか、書く力、
的確に採点をしてもらえるような答案を
書くように考えました。
先ほどおっしゃった、
勉強に対して、
ワクワク向かっていくっていうのも、
すごくなんか自分も
共通するなと思ったのが、
そういう受験勉強をしながらも、
楽しいんですよね。
知らないことを知っていけるのが。
それはもう、
自分が東大に受かるか受からないかを
考えるじゃなくて、
そのこと自体が楽しいっていう、
その楽しさがあったので、
続けて勉強できたのかなと思います。
なるほどね。
あとあれですね、
答案の話に戻りますと、
社会人の方のほうが、
もしかしたら実感を持って
お分かりいただけるかなと思うんですけども、
採点する方、先生ですね。
東大だったら東大の先生。
採点する人との私たち受験生で、
答案上で対話をして、
対応しているようなもんだと思うんですよ。
だから先生の出題者のほうから、
これ解けますか、
これどう思いますか、
あなたの考え聞かせて、
みたいなのが問題で、
それに対して私はこうですっていう答え、
それが対話になっているっていうのが
一番理想なのかなと思って、
ただ文字で無機質に問いが書かれていて、
それに対して答えるんじゃなくて、
この無機質に見える文章、
問いの奥には、
人間がいると、
出題者である人間がいて、
その人からの問いかけなんだと、
いうように考えたりもしました。
その最後の対話なんだっていうのは、
学び方の重要性
とても大切な指摘をしていたなと思ったんですよね。
正直、今日の勉強全く同じですね。
先生方が一生懸命考えて、
例えば世の中今問題になっているようなことだとかも含めながら、
あなたこのテーマどう考える?
やっぱりどう考えるって、
どう思う、どう考えるっていうことを聞きたいんですよね。
そのためには、
万弱な基礎で、
当たり前のことは当たり前に書くんだけれども、
やっぱりそこで対話、
先生方との対話がうまく成り立つと、
多分すごくいい評価につながるんだろうなって思うんですよね。
先生方との問題を通じての対話だというところは、
小試験の論文試験だとか、
後は講述試験というのが、
小試験の予備試験の面接みたいなのがあるんですけど、
まさにそれは文字通り対話なものですから、
法律学というのは、
やっぱり議論の学問というか、
対話の学問のところがあるので、
それは大学受験だけじゃなくて、
特に法律の勉強で今、
そのまま通じるなと思いましたね。
社会が日本史と地理、
私もそうだと思います。
私も昔。
いろいろ重なりますね。
この組み合わせ少ないですよね。
少ないです。
大体世界史、日本史か世界史、地理なんですよね。
そうですね。
日本史、地理はどっちも共通しないので、
選ぶ受験者数少ないんですよね。
計画と振り返り
でもやってみたら面白いですよ。
面白いですね。
面白いですよ。
私、実は日本史のその勉強の記述式の対策のときに、
どうしたらいいか。
何か、東大の受験なんていうのは、
他の科目もそうですけれども、
なんか知識を吐き出せば、
まるつくじゃないじゃないですか。
先ほどの話のように、
先生方との対話みたいなことで、
あなたはこの時代のこういう問題どう考えるとか、
時代を通じてこういうテーマどう考えますか、
みたいな感じだったりするものだから、
どう対処したらいいだろうと思った時に、
あらかじめ、
自分はいくつかのテーマについて、
私論書を作っておいたんですよ。
女性の立場の編成みたいなものだとか、
いろいろな、
それをやって、
大学受験って、
上手くいったもんですから、
小試験の勉強をしている時に、
何かいい方法ないかなと思った時に、
自分が日本史の勉強の時に、
そういう論書のパターンなり、
答案のブロックを作って、
組み合わせて、
そのまま、
当初は論点ブロックと呼んでいたんですが、
論書パターンという名前にして、
伊藤塾の勉強法の基礎をしたんです。
そうなんですか。
ご自身の経験から。
自分の東大受験の日本史の時の勉強。
ですから、大学受験の時の勉強は、
実は役に立つものもいっぱいあるよね、
という感じですよね。
そうですか。
私もそれで思い出したんですけども、
東大法学部で、
法学部が本当に難しくて、
全然わからなかったですね、最初。
何をおっしゃっているか、
何もわからなかったんですけど、
試験が、定期試験が来るので、
何か対策しなければわからないと言ってられないので、
これ本には書いてないかもしれないですけど、
山を張るっていうじゃないですか、
何が出るか試験に。
山が絶対に当たる方法って、
自分で思っていることがあって、
それは山を60個くらいかけるんですよ。
絶対どれかは出るっていう。
それで試験対策も、
論章みたいなものを自分で作って、
山ですよね、
そこで大体何が聞かれるかっていうのを、
わかんないけども、
たくさん作るんですよね。
それ全部覚えちゃうんですね。
ただ、試験では必ずほぼ、
なんとかなりますね。
まさに王道行ってましたね。
王道でしたね。
何か似てるなと思って。
それとね、先ほどお話を伺ってて感じたのは、
計画っていうのかな、
細切れの時間だとかをうまく、
計画を立てるというよりはうまく利用して、
そして1週間で、
ちょっと足りないなと思ったところを、
もう一遍何かこうやってみるだとか、
その振り返ってみるってすごく大切じゃないですか。
私、計画立ててごらんって言っても、
いやちょっと計画立ててもね、
計画倒れになっちゃうことが多くて、
立てても意味ないんですよね、
なんて言われた時に、
いやいや計画は立てることに意味があるから、
話をすることがあるわけですね。
計画を立てるというのは、
今自分がどういう状況にあるのか、
どこまで行かなくちゃいけないのか、
それを洗い出して、
そのギャップを並べて、
優先順位をつけて、
じゃあそのギャップをどういうふうに
埋めていけばいいのかっていうことを、
見直すきっかけなわけですよね。
計画を立てることによって、
自分を客観視したりだとか、
何をしなければいけなかったのか、
何が足りないのかっていうことを、
もう一度整理をしたりする、
そういう時間として計画を立てる、
振り返りの時間ですよね。
それはなんかすごく大切なことだな、
というふうに改めて思いました。
そうですね。計画は立てることに意味がある。
佐々木 そうですね。
立てることによって、
自分を振り返ることができるし、
何が必要だったのかなっていうことを、
改めて考えてみるっていうことが、
できる気がするんですよね。
佐々木さんの場合、
そういう大学受験の時の勉強、
それがそのまま法学部の勉強に役に立ったことは、
あったかもしれませんけれども、
法律の勉強っていうのも、
なかなか厄介ですね。
そうですね。
大学入ってからの勉強で、
何か工夫されたこととかございます?
佐々木 今までやったことがないですね。
当然法律っていうのは、
法学部に入るまでは、
全然知らないんですよね。
だから勉強法っていうのは、
いまだに実は自分は、
編み出せてないんですね、
法学については。
なので、科目ごとで、
民法だったら民法、刑法だったら刑法、
科目ごとに、とにかく興味を持てるようにしようと。
あまりにも範囲が広いので、
勉強法じゃないですね。
決めるんですね、どっか。
ピンポイントにすごく絞って、
例えば家族法、親族法、婚姻とは、みたいな。
そこだけすごく勉強するんですよね。
勉強法の工夫
そこだけはすごく詳しくなると、
そこが出れば完璧に答えられるぐらいまで。
それがだんだん広がっていくんですね。
一個のことでもすごくやると、
なんとなく前よりは分かったな、
他のことがっていう。
だんだん自然と分かるようになってくるので、
自分はこんなに大量にある、
困ったなっていうんじゃなくて、
どっか絞って、
自分がその中でも興味を持てることを、
刑法だったらそうですね、
不作為犯とかあるじゃないですか。
不作為犯ってどういうのだろうとか、
そこだけはものすごく勉強する。
で、それと自然に広がっていくということがあります。
なるほどね。やっぱり興味を持てることを
大切にするっていうのは大切なことですよね。
今の興味を持てるところをガッと集中してっていう、
そのやり方は、
実はそのまんま自分の苦手な分野のところを
ガッと集中して勉強する。
本にも大学受験の時に書かれてたじゃないですか。
その苦手な分野のところを集中する。
そうするとそこが逆に得意になって、
そういうことにもなりますよね。
そうですね、なりますね。
なりますよね。
私も自分の小試験の受験で勉強の時に、
刑法の格論が、昔の刑法の格論、
本当に細かなこといろいろ聞かれたんですよ。
でもちょっとまいったな、大変だなと思ったんで、
もう3日ぐらい刑法の格論の過去文ばっかりやって、
集中してそればっかりやって、
で、刑法の格論、なんかできるようになったな、
得意になったな、面白くなったな、
っていうので広がっていく。
それなんかあるような気がするんですよね。
そうですね、すごく共通してますね。
苦手なところを放置しないで、
やるのだったらもうちょっと腹決めて、
グワッと集中していく。
外より好きになったり、むしろ得意になったり。
しますね。
ありますよね。
私も例えば週末の、
この金曜日に仕事が終わって土日が休みの場合で、
この土日にこれをやろうって苦手なものを、
土日2日間ものすごくやる。
それだけをやるんですね。
月曜日になったら大得意には、
まあなってないんですけども、
でもなんかその土日にやったことが、
後に徐々に徐々に生きてきて、
気がついたら分かるようになってたとか、
そういうことあります。
ありますよね。
特に社会人の方など、
限られた時間をうまく工夫をしながらってところがあると思うので、
ちょっと時間が取れるときに、
集中して勉強なんていうのもありかなと。
そうですね。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
さて伊藤塾では、
勉強法という考え方から教えるようにしています。
学び方を学ぶと言い換えてもいいのかもしれません。
これまで佐々木さんのお話を伺ってきて、
本当に当時の勉強法と共通点があるなと、
つくづく思いました。
この声優東大に行くにも書かれていましたように、
考えるとか理解は後からでもいいよ。
そうですね。
理解は後からついてくる。
理解は後からついてくるって、
学び方と道具の重要性
本当その通りだなと思ってて、
私法律の勉強と語学の勉強は、
すごく似てると思ってるんですね。
勉強もそうだけども、
その役割っていうのかな、
どちらも道具。
何のためにそれを使うのかが実は大切。
その道具の学び方という意味では、
例えば語学はコミュニケーションの道具、
という位置づけをすることもできるでしょうし、
私は法律は説得の道具と思ってるんですよ。
ですから法律と語学はどちらも道具。
道具である以上は、
訓練さえすれば誰でも使いこなせるようになるはずだよね。
ロシアに行けばね、
英語の何十倍も難しいって言われてるロシア語、
子供でも話してるじゃないか、
よく言われることですけどね。
学び方で身につけることは十分にできるし、
身につけた後、
それをどう使うのか、何のために使うのかって、
大切じゃないですか。
法律なんかもね。
そういう意味ですごく似てるなと思ったことがあるものですから、
これまでの佐々木さんのお仕事で培ってきたことが、
すごく勉強にもそのまま役に立ってるな。
それが伊藤塾田の勉強。
先ほどちょっと多く指摘があった。
書けないって意味がないよね。
これは答案用紙に書いたことだけだぞ。
あと、さっきもちょっとお話しあったように山を張る。
それに近いのかなと思うんですが、
あらかじめ解答例なんかを読んで、
その解答例の文章の組み合わせで答案作っていく。
これまさに論章パターンのね、論パーの発想そのものなんですよね。
ですから、本当にその学びとか勉強というところで、
すごく共通点があるなという思いをより強くしました。
今日はありがとうございます。
ありがとうございました。
今後の展望
この番組では今後、伊藤塾で勉強して、
司法試験および予備試験に合格された方をお呼びして、
私がいろいろとお話を伺っていきます。
伊藤塾で学んだ方々とお話しできるのを楽しみにしています。
山本 はい、私も伊藤塾で学んでいる方、
それからこれから学ぼうと思っている方と一緒に、
伊藤塾で学んで合格して今活躍をされている
いろいろな皆さんたちのお話を伺えること、
それを本当に心から楽しみにしております。
特に佐々木さんとの掛け合い等で、
合格者の皆さんたちとのお話を聞けること、
心より楽しみにしております。
ありがとうございます。
伊藤塾 よろしくお願いします。
さて、この番組では今後、リスナーさんからのお便り、
リアルボイスもご紹介する予定です。
ご感想、ご質問などもお待ちしておりますので、
番組詳細欄のリンクからお気軽にご投稿ください。
アップルポッドキャストやスポーティファイのポッドキャストでは、
レビューもできますので、
こちらにもご感想などいただけると嬉しいです。
Xでもぜひポストしてください。
漢字で合格全書。
ハッシュタグをつけてくださいね。
それでは、次回またお会いしましょう。
佐々木臨と、
伊藤誠でした。
やればできる。
必ずできる。
一緒に頑張っていきましょう。
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