1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #71 人生のプログラム=脚本。..
2025-07-15 11:21

#71 人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。

今回は、『人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、
皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。その見方・活かし方を、ご紹介します。

今回は、「人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。」について。

子どもの頃に書き、大人になっても従っていると言われている、人生のプログラム=脚本。そのポイントを知ることで、どんな意味があるのか、どうしたら良いのか。気づくヒントが得られます。

第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている人生脚本」
ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<参考図書>

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※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

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繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。 絶版らしく、古書での入手になるかと。

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サマリー

人生のプログラム脚本について、無意識に従っているルールや信念を探求します。実現させる力について、体験を通じて学び、心のエネルギーを補充する方法を提案します。

人生のプログラム脚本の理解
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。』
今回は、「人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。」について。
子どもの頃に書き、大人になっても従っていると言われている、人生のプログラム=脚本。そのポイントを知ることで、どんな意味があるのか、どうしたらよいのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第3回目「子どもの自分が書き、今も従っている人生脚本」ともリンクするお話です。
社会人になりたて、営業職として新規開拓に取り組んでいた頃のこと。
とにかく真面目に働いて、一人前の社会人になる。その意識だけは、たっぷりあった。つもりの頃。
知り合いでもない相手にアポイントを取り、訪問、また訪問。その表情や言葉の一つ一つに、一喜一憂する日々。
進捗状況を上司に報告していた、そんなある日などは、こんな具合。
「すみません。あそこのお客様は、行かない方がいいと思います。」
「どうして?」
「あの〜、あの方、私のことがどうも嫌みたいなんです。」
「だから?」
「いや〜、嫌な人に来られるって嫌じゃないですか?」
「何、それ?」
「えっ?嫌がっている人には、距離を置いた方がいいと思うんですけど。」
「関係ないから。」
「え〜?」
とにかく真面目に働いてはいましたが、一人前の社会人になるまでは、遠いっ。
どう考えても、半人前どころか半人前未満。申し訳ない有様。
そんな中、ようやく無事に、最初の受注。とは言っても、これは上司がプレゼントしてくれた、いわば、自転車の補助輪付きのようなもの。
取らせていただいた受注でした。
それでも、営業活動を続ける内に鍛えられ、自力で受注が取れるようになる。
そして、多少自信もつき始める。
まだまだなのに、一人前気分になったりもして。そんな時、こんなことも。
なかなか入金のなかったお客様、繰り返しフォローするのですが、いっこうに入金がない。
「経理の人とか、詳しい人からお話しいただいた方がいいのでは?」
すると、上司から一言。
「営業は、注文を取るだけじゃなく、最後の入金まで確認。
それが完了して、一人前。」そんな趣旨の言葉。
「そうかぁ。最初だけじゃ、だめ。最後の入金や納品まで確認。
それが完了して、一人前なのかぁ。」
確かにそう。当たり前といえば、当たり前。
それなのに分かっていない。
体験を通して腹落ちをし、本当の意味で理解できました。
それから月日は流れ、ずいぶん経った、ある日のこと。
全く別の場。
会社から独立して数ヶ月経ったばかりらしい、システムエンジニアの方と、何気なくお話をしていた時のこと。
「何かさぁ、
入金ってすぐにはないんだよね。」
「それは、どういう話ですか?」
「ご依頼を受けて作るまでに、時間がかかるじゃない?」
「そうですよね。」「作るまでの時間もそうなんだけど、納品して確認していただいて、
それから入金じゃない。」「まあ、検証してからじゃないと、
お支払いはしていただけないですよね。」「そうなんだよ。
そこで修正が入ったりするとさぁ…」「あ〜、さらに
お支払いが伸びたりしますよね。」「そうなんだよ。その間、
何も収入がないんだよ。きつい。」
「あぁ、大変ですね。」
本音を言えば、びっくり。
「えっ、そんな当たり前のこと?納品後の確認は、必須。
いきなり支払ってくださるわけ、ないじゃない。」営業職として体験した、当たり前。
それなりには、一人前になったのかも。
ただ、この時のシステムエンジニアの方にとっては、
驚き。当たり前ではない。わかっていなかった部分。
分業が進んでいる会社では、他の部門の仕事は、意識しづらい。営業や経理が
担っている入金業務などは、自分ごととして捉えにくいのかも。
さて、ここまでのお話、人生のプログラム=脚本から考えてみます。
改めて、脚本とは。承認要求を満たす刺激=ストロークを得るため、
私たちが小さな子どもの頃、自分で書き、大人になったら、
その存在すら覚えていないのに、そのまま今も従っている、
始まりがあって、終わりがある物語。人生のプログラム、とも言えるもの。
今回の例、とにかく真面目に働いて、一人前の社会人になる。
ざっくりとしていますが、これは人生のプログラム=脚本、と言えるもの。
そして、それなりに実現しやすい脚本でした。
配属された営業職として、このざっくりした脚本に乗って、試行錯誤、暗中模索。
周りの人とのやりとりで、承認要求を満たす刺激=ストロークを交換しつつ、
実現させる力と変化
心のエネルギーも補充。
半人前未満から半人前、そして
一人前になった、はず。その後のシステムエンジニアの方とのお話。
独立して数ヶ月、すぐ入金のないことに、
驚いている。
「一人立ちして、一国一城の主になる。」
もしかしたら、小さな子どもが書いた、そんな脚本があったのかも。
入金については、冷静に考えれば、わかりそうなこと。それなのに、わかっていない。それこそ、
脚本の中に入り込んでいるから、と言えそう。起きているあれこれは、脚本に当てはめて、
再定義される。これが現実、これしかない。都合よく、
思い込んでいたりもする。合理的ではない、行動・思考・感情をしているとき、この脚本
が関係している可能性が高い。それほど、私たちの土台になっている
ものです。事前に、できることは体験。思い込み比率の高い脚本に、
揺さぶりをかけてみる。あるいは、シュミレーション をしてみる。そうすることで、本当の
現実の比率が高まりそう。承認欲求を満たす刺激=ストロークは、それを
受けた行動が、強化される。そんな特質があります。
体験やシュミレーションで、現実的な行動。それにつながる、思考・感情を強化。
例えば、ささやかなところでは、会社にいるうちに他の部門の仕事に関わってみたり。すでに
独立している人の話を、詳しく聞いてみたり。などなど。そうすれば、
お金の流れのような現実的な課題に、もっと早く気づけたかも。
脚本は二者択一ではない。選択肢は、いくつもある。 一度決めたら、変えられないもの
でもない。いつでも変えられる。できれば、少しずつでもできる行動を、
試行錯誤。その中で、ストローク交換を重ね、心のエネルギーをたっぷり
貯める。脚本も、臨機応変。必要に応 じて、見直してみる。それが実現させる
チカラにつながります。では、今回覚えて いただきたいポイントは、
「人生のプログラム=脚本。実現させるチカラ。」まずは、気づくこと。そして、いつもと違う
変化を、味わってみませんか?ここまで 聞いていただき、ありがとうございます。
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