1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
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2024-12-17 12:46

#41 欲しい、あげたい、プレゼント

今回は、『欲しい、あげたい、プレゼント』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「 欲しい、あげたい、プレゼント」について。

プレゼントをもらったり、あげたり。贈りものになるもの、ならないもの。嬉しかったり、がっかりしたり。承認欲求を軸に考えてみることで、何が起きているのか、どうしたら良いのか、気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

ともリンクするお話です。

まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

今回のエピソードでは、欲しいものやあげたいものに関する心理学を探求しています。承認欲求がプレゼントのやり取りにどのように影響するかを考察し、個々のプレゼントの受け取り方やあげ方の違いについても触れています。

プレゼントの心理学
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています。遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を、10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。
「欲しい、あげたい、プレゼント」。
今回は、「欲しい、あげたい、プレゼント」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての、日常的で身近な話題とも自然とつながっています。
その見方・活かし方をご紹介します。
今回は、「欲しい、あげたい、プレゼント」について。
プレゼントをもらったり、あげたり。贈り物になるもの、ならないもの。嬉しかったり、がっかりしたり。承認欲求を軸に考えてみることで、何が起きているのか、どうしたらよいのか、気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」とも、リンクするお話です。
プレゼント。皆様は、その言葉を聞いて、どんなことを思い浮かべましたか?
「ああ、そろそろ準備しなくちゃ」とか、「何をもらっても嬉しいよな」とか。
「もらったら、お返しをしなくちゃいけないから面倒」とか、「驚いてもらえるものがいいな」とか。
プレゼントと、一言で表現されるものの、良いイメージ、そうでもないイメージ、などなど。
今までの記憶や体験と結びつき、いろいろなことが、思い出されるのではないでしょうか。
プレゼント交換の思い出
「そもそも、プレゼントしていただいた時、喜ぶのが当たり前。
喜ばないなんてありえない。」そう思っている人と、「嬉しくないものをもらったら、喜べない。」
はっきり「いらない」という人と。実は、受け取り方も人それぞれ。プレゼントで、炙り出される違い。
社会人になってからのこと。タイミングや巡り合わせだったかと思うのですが、
当時、所属していた部署で、なぜかお互いの誕生日にメンバーでお金を出し合って、
ちょっとした誕生日のプレゼントを贈る、イベントと言いますか、習慣と言いますか、
そんなやり取りが始まり、しばらく続いたことがありました。
確か何かふざけて、はしゃぎ合っている内に、妙に盛り上がって、
たまたま誰かの誕生日が近く、ノリで始まったんじゃなかったかな、と思います。
1人数百円で、集めても2、3000円ほど。
1人から2人が担当になりまして、他の人からお金を集めて購入し、
皆の前でプレゼントを渡す。ざっくり、そんな流れです。
私が担当の時は、基本的に使えるもの。それも、何かかさばって邪魔になるというようなものは避け、できればシンプル。
普段のその人の持ち物や趣味を観察した上で、
いくつか候補を見つくろい、お金を出し合う人たちに打診。
そこですり合わせをしつつ、最終的なものを決め、購入していました。
ラッピングにも凝っていた時期でしたので、場合によっては見栄えが良くなる工夫もしつつ、
さらにみんなの前で渡す時も、何ならですね、場も明るく盛り上げつつ渡す。そんな風にしていました。
そして、いよいよ私の誕生日、もらえる番です。
「やったー!楽しみ!」なはずが、不安と警戒心でいっぱい。
理由は、本当に申し訳ない話なのですが、担当する人に不安しかなかったからです。
その前の回あたり、別の人の誕生日で、別のプレゼント担当が贈ったプレゼントあたりから、ちょっと不穏な空気が。
その回のプレゼント担当者が独断で購入し、それがですね、当時の私にはショッキングな品。
使えもしない、ただ飾るもの。
陶器製か何かの、ごちゃごちゃした、かなりかさばる、どこから見つけてきたの?といった、
シンプルさとは真逆の、かなり強烈な趣味のものでした。
そういったものがお好きな方、本当にもう、えらい言いようですみません。
ただ私は正直、「うわぁ。これ、もらったらどうしたらいいの?」そう思いました。
その時、プレゼントをもらったご本人は、「ありがとう。へぇ、素敵だね。」と、言っていましたけれども、
もらった瞬間、妙な間があったように見えました。
「うわぁ、大人。」そう思いつつ、申し訳なさと自分の回への不安が、ふつふつ。
私の回の担当は、普段から、あまり趣味が合わないタイプ。
嫌な予感しかしない。
そんなわけで、はっきり欲しいものを言うことにしました。
いくつか候補として、無地の手袋とかハンカチとか、当たり障りの出なさそうなもの。
万が一、限りなく趣味が合わなくても、何とかなりそうな、いざとなったら、そっとしまっておけそうなもの。
「いや~」と、笑って流されていたものの、「いや、本当に今、それが欲しいから。」と、多少強めに念押し。そして、当日。
ニコニコとプレゼントを出された瞬間、固まりました。
包装されたその箱が、手袋やハンカチのサイズとは、明らかに違う。
デカい。
「まさか、ぬいぐるみ?」
とか、いろいろな考えが頭の中を駆け巡ります。
とは言え、皆がお金を出し合ってくれています。
「え~、何かな?」と笑顔を浮かべつつ、オープン。
開けてみたところ、中身は、
透明なプラスチック容器。
木の形に似せたような形状で、上の部分がカパッと取れる蓋になっていまして、
中身にはぎっしり、1つ1つ個包装の飴。
確か、チョコレートもあったような気がします。
特別感のそれほどない、身近によくあるタイプのお菓子。
私にとって、プレゼントは特別なもの。
お菓子は大好きなんですが、その特別が感じられない質感でした。
見た目も大人向きではなく、小学生対象の品にも見えるようなもの。
何より、「手袋やハンカチが欲しい」。
そうはっきり伝えたのに、そして、予算内で買えるはずでもあるのに、あえて別物を選んで、これってなぜ?
「ありがとう。」とは、言ったとは思いますが、その後のことは、実はよく覚えていません。
きっと頭の中で、ぐるぐると「なぜ」が駆け巡り、上の空になっていたからではないかと思います。
さて、皆様はどう思われましたか?
「わかる、わかる。そういう人いる。」とか、「もらえるだけでありがたいのに、失礼。」とか、
「趣味が合わないくらい、どってことない。」とか、いろいろな考えがあるかと思います。
このお話、「誰もが持つ原点、承認欲求」から、考えてみます。
存在を認めてもらいたい。
承認欲求を満たす刺激=ストローク。
何もないこと、無視されることが一番キツい。
ポジティブなストロークがなければ、ネガティブでも何でも、取りに行く。
空気や食べ物と同じくらい、私たちが生きていく上で必須のもの。それが、ストロークです。
お互いを認め認められ、言葉や態度で交わすストローク交換。
プレゼントも、このストローク交換の一つ。
相手がどんなものを欲しいと思っているのか、それをあれこれ調べたり、想像しながら選ぶ。
そして、形にして、プレゼントとして渡す。
それはプレゼントを選んでくれる人が、その選ぶ時間を使って、その人の存在を認めている、その証。
プレゼントをもらった時、だからこそ、「プレゼントが何であっても嬉しい」、そう思う人がいる。
そして、「プレゼントが自分に合うものでない。それは、嬉しくない」、そう思う人がいる。
ストロークには、人それぞれ、お好みがあります。
その人なりのフィルターにかけられ、ポジティブに受け止められたり、ネガティブに思われたり。そもそも、拒否されたり。
プレゼントをあげる、贈る側も、人それぞれ。
相手が欲しいもの、喜ぶものをあげてこそ、プレゼント。
だからこそ、調べたり、想像したりするものの、欲しいものが分かっているならそれをあげたい。そう、思う人がいる。
欲しいものを、言われてあげても、つまらない。
プレゼントは、サプライズが大切と思っているのか、単に、言われた通りにするのが嫌なのか。あげたいものを、あげる。そう、思う人がいる。
ただ間違いないのは、ポジティブでもネガティブでも、プレゼントは、私たちの承認欲求を満たす刺激=ストローク。
生きていくための、心のエネルギー源。
そして言葉のやりとりだけでは分かりにくい、それぞれのストロークフィルターを、表してもくれる。
ストロークは心のエネルギー源で、ポジティブでもネガティブでも、何もないよりはまし。ではあるものの、私たちが活き活きと生きていくためには、心の中を自分にとってのポジティブなストロークで、7、80%以上満たすことが理想。そう言われています。
自分や周りのストロークフィルターに気づき、それに合わせて対応しても、良し。
ストロークフィルター自体を見直して、受け止め方や出し方を変えても、良し。
ポジティブなストロークが、うまく循環できればと思います。
ちなみに、この当時の職場でのプレゼント交換。この後、自然となくなりまして、妙なストレスからは解放されました。
欲しいものとあげたいもの
お互いが感じ取ったのか、誰かが申し出たのか、ノリで始めたものの、一巡したタイミングで、「良いでしょ」となったからか。今となっては、知る由もなし。です。
では、今回覚えていただきたいポイントは、
「欲しい、あげたい、プレゼント」。
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を、味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
最後に、番組からのお知らせです。
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お相手は、遠藤美保でした。
ありがとうございました。
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