1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
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2024-07-02 12:19

#17 承認欲求、人それぞれのお好み

今回は、『承認欲求、人それぞれのお好み』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「承認欲求、人それぞれのお好み」について。

誰もが持つ原点である承認欲求ですが、人それぞれ、お好みがあります。このポイントを知ることで、自分にとって、相手にとって大切な承認欲求を満たし、ポジティブな結果につなげられるようになります。。


第1回め「承認欲求は誰もが持っている原点」

第4回目「人とつながる、心のドア」

第16回目「心のドア、お好みの入り方」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

承認欲求や人それぞれのお好みについて話しています。

承認欲求のお好み
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。
この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。「承認欲求、人それぞれのお好み」。
今回は「承」認欲求、人それぞれのお好み」のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は「承認欲求、人それぞれのお好み」について。
誰もが持つ原点である承認欲求ですが、人それぞれお好みがあります。
このポイントを知ることで、自分にとって、相手にとって、大切な承認欲求を満たし、ポジティブな結果につなげられるようになります。
第1回目「承認欲求は、誰もが持っている原点」。第4回目「人とつながる、心のドア」。第16回目「心のドア、お好みの入り方」ともリンクするお話です。
さて、承認欲求には、人それぞれのお好みがある。
簡単に、以前、「何て言われると嬉しいのか」、そんな話題になった時のことを、お話ししてみたいと思います。
その場には女性3人がいましたけれども、ある人は「かっこいいって、言われたい」。
ある人は「さすがって言われたい」。
ある人は「面白いって言われたい」。
それぞれ、別々の答えが返ってきました。
「へぇ~、それぞれ違うんだなぁ」と思いましたが、特に最後の「面白いって言われたい」と言っていた人は、
おとなしくて、しとやかなイメージを、私が勝手に持っていましたので、とても意外だったことを覚えています。
この褒め言葉、「かっこいい」って言われたい人に、「さすが」。
「さすが」って言われたい人に、「面白い」。
「面白い」って言われたい人に、「かっこいい」。そう言ってみたら、どうでしょうか。
これぐらいでしたら、単にこう、スルーされるだけで済むかもしれませんけれども、原点の承認欲求が関わってきますと、もっとちぐはぐだったり、地雷を踏んでしまったり、絡み合いかねない状況になってくるかと思います。
人それぞれのお好み
人それぞれ、お好みのある承認欲求、主に6つ、あるようなんです。
一つは、仕事を評価されること。一つは、信念を評価されること。一つは、遊び心やユーモアを満たされること。
一つは、刺激があること。一つは、一人の世界が尊重されること。
そして、もう一つは、ありのまま無条件に認められること。
さて、皆様は、この中のどれがお好みでしょうか。
それぞれについて、もう少しイメージしていただけるように、お話を続けたいと思います。
仕事を評価されることがお好みの人は、例えば、資料や宿題を作成・提出したとして、
無条件に良い、って言われるよりも、具体的に、どの部分が良いかを挙げながら褒めてもらえると、
自分の仕事ぶり、宿題とかそういった成果をですね、しっかり見てもらえていると感じるようです。
次に、信念を評価されることがお好みの人は、仕事や成果を評価されることも、もちろんお好みなんですが、
信念に基づいた評価、というのをより好むようです。
早く、正確に、うまくできた、ということを褒められるよりも、
例えば、この業務に関わるメンバーのお手本になるような働きぶりだ、というような、
その信念や意義を認められる、そういったことを望むようです。
遊び心やユーモアを満たされることがお好みの人は、
例えばクスッと笑ってしまうような関わり方や環境、進め方を好みますので、
自由に工夫したり遊んでもいいようなスタイル、
ちょっとしたジョークやユーモアにも、楽しみながら大笑いしたり、受け答えしたり、
あるいは、ブラックユーモアや皮肉の応酬なども、
なかなか楽しめる受け答えとして、満足できるようです。
刺激があることがお好みの人は、リスクを恐れずチャレンジしたり、
ハイリスク、ハイリターンやサプライズを好む人、
一つずつ、地道に、着実に、積み上げなければいけないというよりも、
そういったプレッシャーがかかるような、瞬発力が必要な業務、
そういったことで大きな賞賛を得る、そんなことを望むようです。
そして、一人の世界を尊重されることがお好みの人は、
自分の世界に浸ることが好きな、例えば職人さんやクリエイター的な人と言えるかと思います。
自分一人の空間や時間、そういったものを確保できることを、とても大切にしているようです。
最後、ありのまま無条件に認められることがお好みの人は、
何かができてもできなくても、自分を無条件に認めてほしい、
温かい人と人との関わりによって、承認要求を満たされる人のようです。
こうお話ししますと、なるほど、そうかもね、と感じるかもしれません。
ただ、承認要求のお好みが同じ人は理解しやすいものの、
違う人はなかなか理解しづらくて、対応が絡み合ってしまうこともあるかと思います。
例えば、こんなこと。
承認欲求の影響
仕事や信念を評価されることがお好みの人は、良かれと思って、こう言ったりします。
いつもわかりやすい資料を作ってくれて、本当に助かっている。
特に最初のページの図解がいい、というように、
同じお好みの人であれば、嬉しいかもしれない言葉を言ったりします。
ただ、これ、ありのまま無条件に認められることがお好みの人にとっては、
わかりやすい資料が作れるかどうかかぁ、と冷たく感じて響かないかもしれません。
そして、ありのまま無条件に認められることがお好みの人も、
「あ、あんなところに一人でランチをしている人がいる。そんなの寂しい。
よし。」ということで、「一緒にランチに行きましょうよ。
あ、遠慮しないでね。みんなで行きましょう」。
こんな風に、良かれと思って、一人の世界を尊重されることがお好みの人を、誘い出そうとするかもしれません。
ただ、一人の世界を尊重されることがお好みの人は、一人の環境が苦ではなくて、居心地良く楽しんでいます。
逆に、無理に誘われてグループでランチをする、というのは、非常に苦痛かもしれません。
刺激があることがお好みの人は、ルールや手順、段取りよりも、今だと思ったらすぐ行動、関係者には事後報告。
だからこそ、大きな推進力がありまして、思わぬ成果を生み出せたりもするかと思うんですが、自分では、「やったね」と、手応えを感じているわけです。
ただ、仕事や信念を評価されることがお好みの人は、様々な場面を想定して、しっかり準備や段取り、関係者間の調整をしたりしています。
その人から見ますと、「単に人を出し抜いてるだけでいい加減だな、ほんと目立ちたがりや、できればもう一緒に仕事なんてやりたくない」。そう思っているかもしれません。
遊び心やユーモアを満たされることがお好みの人は、何かちょっとした遊び心をくすぐる、そんなユーモアのあるやり取りをして、人と関わりたい。
「廊下を走るな」というルールがあれば、高速スキップ。「走ってませ~ん♪」。全身をバネにして、ジャンプ、ジャンプ、ジャ~ンプ、「走ってませ~ん♪」、というように。
少し見方を変えると、逆らうタイプといいますか、反骨精神のようなものも、この中には含まれているかもしれません。
これ、刺激があることがお好みの人の場合は、「おお、その手があったか、やるね。じゃあ速度は落としてみようか。」くらいの返しで済むかもしれません。
ただ、仕事や信念を評価されることがお好みの人は、「ルールは必要があって設定されているものだから、どうしてそうしたらいけないのか、これ、しっかり伝えなくちゃ。」と考えて、より厳格に運用しようと頑張ってしまって、さらにますます、絡み合っていくかもしれません。
こじれがちな相手については、ぜひ承認欲求のお好みを、意識してみてください。
ちなみに、自分自身の承認欲求はどれか、ここは真っ先に押さえておく。そして、その承認欲求を、ポジティブに満たすこと。これが必要になってきます。
承認欲求を満たす刺激、ストロークは、何もないよりは、ネガティブでもなんでもあった方がマシ。自分自身がポジティブに満たされない時というのは、ネガティブなストロークを取りに行ってしまうから。なんです。
相手の承認欲求を理解しても、そこに合わせてポジティブなストローク交換をできる余裕が、自分自身がなく、逆に、自分自身がこの、ネガティブなストロークをどんどんどんどん交換しようとしてしまう、そんなことになってしまうかと思います。
では、今回覚えていただきたいポイントは、「承認欲求、人それぞれのお好み」。同じ相手は理解しやすい、違う相手は難しい。まずは気づくこと、そして、いつもと違う変化を味わってみませんか。
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。また、番組への疑問・質問・感想を直接お寄せいただいている方、本当にありがとうございます。どのような形でお答えをしたらいいのか、引き続き、検討しているところです。もう少々お待ちいただければと思います。
最後に、番組からのお知らせです。「気づくと変わる心理学を」また聞きたいと思った方は、お聞きのポッドキャストアプリで、番組フォローとレビューをお待ちしています。フォローしていただけると、最新話が更新された際、通知がきます。また、レビューしていただくことで番組の改善につながりますので、できれば★5評価をお待ちしています。
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