1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #13 コントロールされる承認欲求
2024-06-04 15:57

#13 コントロールされる承認欲求

今回は、『コントロールされる承認欲求』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、コントロールされる承認欲求について。

私たちにとって、原点となる承認欲求。この承認欲求を満たす刺激、ストローク。このストロークが制限され、ストローク不足、飢餓状態にされることで、私たちは、承認欲求を使ったコントロールをされてしまっているようです。

その制限と仕組みを知ることで、承認欲求をポジティブなストロークで満たし、自由に伸び伸びと生きて行きやすくなります。


第1回目 「承認欲求は誰もが持っている原点」

第2回目 「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

コントロールされている承認欲求について。私たちは、ストロークが制限され、ストローク不足の飢餓状態にされています。その制限と仕組みを知ることで、自由にのびどびと生きることができます。

コントロールされる承認欲求
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。
「コントロールされる承認欲求」。今回は、コントロールされる承認欲求、のお話です。お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、コントロールされる承認欲求について。
私たちにとって原点となる承認欲求。この承認欲求を満たす刺激、ストローク。このストロークが制限され、ストローク不足、つまり飢餓状態にされることで、私たちは承認欲求を使ったコントロールをされてしまっているようなんです。
その制限と仕組みを知ることで、承認欲求をポジティブなストロークで満たし、自由にのびどびと生きていきやすくなります。
第一回目「承認欲求は誰もが持っている原点」。第二回目「心の仕組みは世界共通、誰もが持つ、親・成人・子ども」ともリンクするお話です。
さて、承認欲求を満たしてくれる刺激、ストローク。ポジティブ、ネガティブ、言語、非言語、いろいろな種類がありますけれども、私たちにとっては、もう本当に繰り返し申し上げてますが、必要不可欠なものです。
そして、第一回目でもお伝えしました通り、私たちは心の中にあるストローク銀行、これイメージです、にポジティブなストロークが7、80%たまっていれば、活き活きと充実して暮らすことができる。
それならですね、経費も材料も何にもいらないわけなんですよね、ストロークというのは。本当に自分たちがその気になりさえすれば生み出せるわけなんですけれども、それであれば、お互いにポジティブなストローク交換をたっぷりして、本当にこのストローク長者になってもいいはずなんですけれども。
ということで、そんなストロークについて、例えば子どもの頃のこと、ちょっと皆様、思い浮かべてみてください。誰かから褒められた時、こんなことってよく言われませんでしたでしょうか。
「調子に乗るな」とか、「謙虚でいなさい」とか、「いい気になるな」、こんな言葉ですね。そうすると本当に心の底から思う存分、「やった~!」とか、「ありがとうございます」とか、
「ですよね、もう本当に自分でも上手にできた、うまくできた、本当にそう思います」、なんていうようなことはとても言えなかったんじゃないかなと思います。
子どもの頃は、実際に調子に乗りすぎたり、いい気になって失敗してしまう、そんな可能性が高いので、こういった注意というのはかなり有効だったんじゃないかなと思います。
そのための注意なんですけれども、この注意をよーく見てみますと、ストロークを制限することにつながっています。
承認要求を満たすストロークというのは、私たちが本当に欲しくて欲しくてたまらないもの、空気や食べ物のように必要不可欠なものなので、それを制限されますと、ますますこのストロークの希少価値が高まっていきます。
子どもの頃というのは、親がこの希少なストロークを制限し、管理することで、私たちをうまくコントロールして育ててきた、そういった見方もできるのじゃないか、ということなんです。
そしてですね、これ、子どもの頃にそういうふうに育てられたという、その続きなんですけれども、そのやり方というのは、しっかりと私たちの、この、心の中にある「親・成人・子ども」のうち、「親」と「子ども」の中に取り入れられているんじゃないのかなということです。
だからこそ、大人になってもこの制限から抜けられないまま、ストローク不足、ストローク飢餓状態でストロークは希少価値を維持しながらずっと来ている、そんな見方もできるんじゃないでしょうか。
では、ということで、その制限なんですけれども、「ストロークを与えるな、求めるな、受け取るな、拒否するな」というものです。いかがでしょうか。
とっさに言われても、なかなかちょっと、ピンとこないんじゃないかな、と思うんですが、もう少し詳しくお伝えしてみたいと思います。
「ストロークを与えるな」。これは相手を褒めたり、ありがとうっていう感謝の気持ちを伝えたり、といったようなことです。
皆さま、与えていますか。
与えると相手が調子に乗るから与えない。
あるいは、もっと頑張ってもらうためには、そんなにそうそう褒めたりするよりも、少しずつ小出しにした方がいい、そんな考え方ってないでしょうか。
次、いきます。
ストロークの制限と仕組み
「ストロークを求めるな」。
気づいてほしいこと、褒めてほしいこと、認めてほしいこと、これを、して欲しい相手に、まっすぐ求めていますでしょうか。
ここでどうも私たち、自分から求めてもらえたものは価値がない。
そんな考え方ってないでしょうか。
相手が自発的にくれなければダメですか、ということなんですけれども。
実は価値に変わりはないようなんですが、なかなかそんなふうに思えない、そんな考え方が染み付いてないでしょうか。
そしてまた次、いきます。
「ストロークを受け取るな」。
褒めてくれたこと、認めてくれたこと、好意的に伝えてくれたこと、そんな欲しかったストロークを、まっすぐ受け取っていますか。
ということなんですが、「いえいえもう、そんなことないですから」とか、「もうそんなふうに言ってもらえるほどじゃないですから」とか、あるいはですね
言葉にしないまでも自分の心の中で「いやいや」、というようにまっすぐ受け取らずにいる、ということないでしょうか。
そして、さらにまた次、いきたいと思いますが、「ストロークを拒否するな」。
これいつもいつも受ける、例えばですね注意というよりも過剰な批判であったり、あなたのためと言われて欲しくないのにいつも押し付けられる何か、拒否せずに耐え、つらくなっていたりしませんでしょうか。
くれたものは、何でもありがたく、受け取らなきゃダメですか。
すごく嫌なのに?ということなんです。
何より最初のこのストロークを与えるななんですが、これは他人に対してだけではなく、自分自身のことも含まれます。
自分自身に厳しくずっとダメ出しをしたり、自分を認める自分へのポジティブなストローク、これを与えないまま自分で自分の首を絞める気が状態になっていませんでしょうか。
もう私なんてダメだからとか、こういう人だからとか、まだまだだからとか、これ他の人からどんなに素敵なストロークをいただいたとしても、自分が認めてあげられなければずいぶんめべりしてしまうわけなんです。
さてここでストロークをちょっとプレゼントだと思ってイメージしてみてください。
ストロークを与えるなは、これプレゼントをくれない人です。
そんな人には他の人も、最初の頃はプレゼントをくれたとしても、だんだんだんだんプレゼントをくれなくなるんじゃないでしょうか。
そしてストロークを求めるな、これはですね、誕生日も教えてくれないのに、誕生日プレゼントを待っている人、そんなイメージ湧きませんか。
誕生日だって知らなければ、もうプレゼントの準備すらできませんよねということで、誕生日を調べればいいですか。
ストロークを受け取るな、これはですね、相手がプレゼントをくれたのに受け取らない人、せっかくプレゼントをあげたのに受け取ってくれない相手では、
あげた方もがっかり、本当に喜んでくれれば、またあげたくなるのにということ、そんなふうにイメージできないでしょうか。
承認欲求へのプレゼント
拒否するな、これはこちらの好みも反応もお構いなしにプレゼントだと言ってくれる人です。
いらない、欲しくない、嫌なものっていうのは、そもそもプレゼントじゃないんじゃないでしょうか。
これをニコニコニコニコ笑って受け取れば、延々渡され続けるんじゃないのかということです。
そして自分自身に与えるな、24時間一緒にいる自分です。
自分へのプレゼントご褒美なしということでは、本当に力も出ないんじゃないかと思います。
この子どもの頃から守っている、大人になっても守っている制限。
そのために私たち、せっかくストロークで周り中あふれていたとしても、自分自身でこの制限を守っているがために、ストローク飢餓状態になってしまっている。
ではどうしたらいいのかということなんですけれども、それはこうすればいいということなんです。
与えられるストロークは与える。
必要なストロークは求める。
欲しいストロークは受け取る。
欲しくないストロークは拒否する。
自分自身にストロークを与える。
つまり、与える、求める、受け取る、拒否するということなんです。
第1回目の承認欲求は誰もが持っている原点でもお話ししたかと思いますが、心の中にはストロークをためる銀行があるというふうにイメージしてみてください。
この中にポジティブなストロークが7、80%たまっていれば、私たちは活き活きといられる、そんなふうなイメージ、そう言われています。
与える、求める、受け取る、拒否する。
ストロークの制限を取り払って、ポジティブなストロークをたっぷり交換しあえれば、私たちの心というのは健康な状態を維持できるはずなんです。
ということで、本当にですね、子どもの頃から守り続けてますから、この制限というのをすぐに取り払うのはなかなか難しいかもしれません。
ただ、ストロークはそれを受けた行動が強化される、そういう特徴があるんです、ということを第一回目でお伝えしたかと思いますが、その特徴をぜひ活かしてみて、
安心、安全な場所、相手、状況で、少しずつでも与えて、求めて、受け止めて、欲しくないストロークは拒否するということを試してみてください。
最初はぎこちないかもしれないんですけれども、だんだん勘どころがつかめて、自然とですね、このいい具合のストローク交換もできるようになるかと思います。
注意点は、この制限の中で生き続けている人、集団というのが確実にあるんじゃないかなと思うんですけれども、
この与えるな、求めるな、受け取るな、拒否するな、このもともとある制限ですね。これがしっかりと主流な、そういった中では、与える、求める、受け取る、拒否するというこの制限を撤廃するためのこの動きですね。
これそのまままっすぐ実践してしまいますと、拒否反応を示される可能性も高いかもというのが、これが注意点です。
そんなわけで、自分の中にある親・成人・子どものうち、成人をフル活用して現実的なやり方を見つけること。
ただ、本当に少なくとも、自分自身にストロークを与える、自分のことを認めるということは、これはですね、自分の意思一存でできることなので、ここはまずやってみることをお勧めしたいと思います。
では、今回覚えていただきたいポイントは、コントロールされる承認欲求、与える、求める、受け取る、拒否する、まずは気づくこと、そしていつもと違う変化を味わってみませんか。
ここまで聞いていただきありがとうございます。最後に番組からのお知らせです。
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