1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #90 アーケード街で知る、選び..
2025-11-25 09:55

#90 アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。

今回は、『アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、「アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。」について。通常は「選択肢を広げること」をおすすめしていますが、この回では少し見方を変えてみます。選択肢に制限がある、狭まっているからこそ生まれる幸せがテーマ。


何かを選ぶ時。そこにはどんな意味があるのか。何が起きているのか。気づくヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?


<今回テーマ理論とつながる、特別回>

⁠⁠⁠#74-SP2 心の中の「親・成人・子ども」。振り返りと、まとめ。⁠⁠⁠⁠⁠

※#1~#72の内、各SP回ごとでは、18エピソードが対象です。

※Spotifyリンクです。他のアプリでお聴きの方は、番組名とエピソード番号で検索してください。


<参考図書>

TA TODAY:最新・交流分析入門 第2版

ヴァン・ジョインズ&イアン・スチュワート(著)実務教育出版 2022年9月

※TA・交流分析の教科書とも言える本です。

⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4mwDgpV⁠⁠⁠⁠


いい人間関係が面白いほどできる本

繁田千恵(著) 中経出版 2004年3月

※基本理論がシンプルでわかりやすく表現されています。

 絶版らしく、古書での入手になるかと。

⁠⁠⁠⁠https://amzn.to/4kkbwDy

サマリー

アーケード街での買い物は、選びやすさや心の仕組みを理解する手助けとなります。このエピソードでは、選択肢の制限がもたらす満足感や幸せについて考察しています。

アーケード街の買い物体験
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマは、こちら。
『アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。』
今回は、『アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。』のお話です。
お伝えしている心理学ですが、皆様にとっての日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。
その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、『アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。』について。
通常は、「選択肢を広げること」をお勧めしていますが、この回では少し見方を変えてみます。
選択肢に制限がある、狭まっているからこそ生まれる幸せがテーマ。
何かを選ぶとき、そこにはどんな意味があるのか、何が起きているのか。気づくヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」
第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」
第18回目「心の中の、メンバー5人。その付き合い方。」とも、リンクするお話です。
皆さま、買い物は好きですか?そして、どんなところでの買い物がお気に入りでしょうか。
今ならば、実在する場所はもちろんのこと、ネット上での買い物も外せない。
時代とともに変化し続けている、買い物事情。
そんな買い物にまつわるお話。
大学生だった頃、私の過ごしたエリアには、大きなアーケード街がありました。
いくつかの商店街が連なっての、アーケード街。
買いたいものやお店が決まっているときは、そこを目指して一直線。
さっさと買って、さっさと帰る。これは、アーケード街に限らずの買い方。
ただ、誰かへのプレゼントだったり、自分へのご褒美だったり。そんなときは、アーケード街ならではの買い方。
まず一巡目。「あれがいいかなぁ。これがいいかも。」
あれこれ悩みつつ、端から端まで、一気に見る。
次に二巡目。「うーん、やっぱりこれかな。予算もあるしな。」
当たりをつけたら、再チェック。絞り込む。
そして最後。「よし、これにしよう。」決める。買う。
「あぁ、良かったぁ。満足。」
こんな流れ。私だけだったら、すみません。
そんな大学生が社会人になり、大都会、東京へ。
「いやぁ、アーケード街は大好き。
だけど、やっぱり東京は、きっともっと素敵なものがたくさんあるよね。」
浮き足だって、わくわく。あるとき、あるちょっとした品を買いたい。
買おう。よし、行こう。そう思い立ったときのこと。
「まぁ、ちょっとしたものだし、近場でいいか。」
近所のお店。品物はあった。
そう、あったのですが…。もっと色々な種類やデザインがあるはず。
「うーん、これでいいのかなぁ。もっと別のところがいいかも。」
そう思い、電車で少し離れた、次の場所へ。
「あれぇ、さっきとそんなに違わないかも。」
「うーん、この品が手に入る、良い場所。もっとあるよね。
けど、これからまた電車に乗ってくんじゃ、時間もかかるし、今日はやめとこうかな。」
そんなこんなで、結局、その日は買わずじまい。日を変え、場所を変え。
ちょっとした品一つを買うだけなのに、1、2週間後、ようやく購入。
予想以上の手間暇が、かかってしまいました。
しかも、「本当にこれでよかったのかなぁ。」
一末の迷い。「もう少し、他を見てもよかったかも。」
満足感に、多少の限り。
選ぶのは、大好き。ただ、選択肢があまりに多いと、迷う。疲れる。
選びやすさの心理
アーケード街の買い物が、懐かしい。
選びやすかった。恋しい気持ち。
さて、この出来事。心の仕組み、心の中の「親・成人・子ども」から考えてみます。
私たちの心の中には、誰でも、「親・成人・子ども」の部分がある。
「親」は、親や親的な役割の人から取り入れた「行動・思考・感情」が入っている部分。
「成人」は、<今、ここ>にふさわしい「行動・思考・感情」が入っている部分。
「子ども」は、子どもの時の経験や決断といった「行動・思考・感情」が入っている部分。
心の中で、いつも一緒にいるメンバー。
無意識のうちに、お互いに会話をしたりしている。
アーケード街の買い物では、こんな具合。
心の中の「親」が、「全てを見たし、これなら間違いない。
きちんと選んだね。」
心の中の「成人」は、「これなら、予算の範囲内。条件もクリアしてる。」
心の中の「子ども」も、「うん、一番素敵だし、良かった。賛成。」
全員一致で、満足。
それが、大都会、東京の買い物では、こんな具合。
心の中の「親」が、「これはこれで良いけど、全部見たわけじゃないし、これで十分ってわけでは。」
心の中の「成人」は、「選択肢が多すぎて、比較しきれない。
時間が欲しい。」
心の中の「子ども」も、「うわぁ、どれも素敵。でも他に行けば、もっとあるんじゃない?」
全員、買った後も、迷いあり。
選択肢が多いこと、いくらでも選べることは、可能性を広げることにつながる。良いもの。
問題があるときは、選択肢で広がる可能性が助けとなる。
ただ、それとは違う。自由に何でも選べるゆえの、迷いが出るとき、
多すぎる選択肢は、良いものではないかも。
ある程度の限りがある、制限があるからこそ生まれる、選びやすさ。幸せや満足感も、ありそう。
アーケード街のように、範囲が決まっている。
心の中の「親・成人・子ども」の意見が、一致する。
安心して、選べる。
そして、満足できる。
全部見た、その中で選んだという達成感、
それは、心の中の「親・成人・子ども」が、納得したと感じる瞬間。
そこには、承認欲求を満たす刺激=ストローク。それも、ポジティブなストロークがある。
心の中に、ポジティブなエネルギーが貯まります。
では、今回、覚えていただきたいポイントは、
「アーケード街で知る、選びやすさと心の仕組み。」制限が、幸せを生むこともある。
まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を、味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
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来週も、火曜日の朝6時に更新されます。
お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。
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