1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
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2024-08-27 13:48

#25 タイムマネジメントと承認欲求の関係

今回は、『タイムマネジメントと承認欲求の関係』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、タイムマネジメントと承認欲求の関係。について。

1日24時間、誰もが持つ時間。この時間の過ごし方、タイムマネジメントと承認欲求には密接な関係があります。そのポイントを知り、時間の過ごし方を見直すことで、問題を解消するヒントが得られます。


第1回目「承認欲求は誰もが持っている原点」

第19回目「本物の感情は、4つ。」

第20回目「心理的ゲーム-繰り返される、罠と弱みとその報酬。」

第21回目「心理的ゲームとドラマの三角図」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

サマリー

今回のエピソードでは、タイムマネジメントが承認欲求に与える影響を探求しています。6つの時間の使い方を通じて、承認欲求の満たされ方やそのリスクについて考察されています。エピソードでは、タイムマネジメントと承認欲求の関連性が深く掘り下げられています。時間の使い方を見直すことで、承認欲求の満たされ方が変化し、心の健康に寄与することが示されています。

タイムマネジメントの基本
こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学をポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。タイムマネジメントと承認欲求の関係。今回は、タイムマネジメントと承認欲求の関係のお話です。お伝えしている心理学ですが、皆さまにとっての日常的で身近な話題とも自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、タイムマネジメントと承認欲求の関係について。
1日24時間、誰もが持つ時間。この時間の過ごし方、タイムマネジメントと承認欲求には、密接な関係があります。そのポイントを知り、時間の過ごし方を見直すことで、問題を解消するヒントが得られます。
第1回目「承認欲求は、誰もが持っている原点」、第19回目「本物の感情は、4つ」、第20回目「心理的ゲームー繰り返される、罠と弱みとその報酬」、第21回目「心理的ゲームとドラマの三角図」、ともリンクするお話です。
ぽっかりと1ヶ月、フリーな時間ができたら、皆さまはどうされますか。
思う存分、好きな本を読んだり、好きな音楽を聴いたりする。長期の旅行に行く。なかなか掃除ができなかった部屋の中を、思い切って断捨離して、すっきりする。大切な人と、ゆっくり居心地の良い時間を過ごす。なかなかできないでいる、家族サービスをする。
いつも通り、変わらず過ごす。スキルアップの勉強をする。そんなこと言われても、どうしたらいいかわからないから、結局ぼ~っとしてしまう。などなど。自分一人なのか、あるいは他の誰かと2人以上なのか、それも含めて、いろいろな過ごし方がありますよね。
今回テーマとした時間、タイムマネジメント。どうやら私たちの時間の過ごし方は6つあるようで、しかもそれによって、承認欲求の満たされ方も変わってくるようなんです。
では、6つの時間の過ごし方とは何か。英語も合わせて、いつもの日本語英語ですが、お伝えしたいと思います。
「引きこもり」、Withdrawal。「儀式」、Ritual。「暇つぶし」、Pastime。「活動」、Activity。「心理的ゲーム」、Game。「親密さ」、Intimacy。それぞれを、ざっくり簡単にお伝えします。
「引きこもり」は、他の人と交流しない状態です。周りにたくさんの人がいたとしても、その人たちと関わらず、自分の中だけにこもっていれば、これは引きこもりの状態。会議中に話も聞かず、意見も言わず、ただぼーっといたとしたら、周りにはたくさんの人がいますが、これは「引きこもり」の状態になります。
「儀式」。これは、承認欲求を満たす刺激=ストロークを、おなじみの決まった形で交換する状態。挨拶をかわす。名刺交換をする。飲み会の始め、とりあえずの乾杯。などは、これにあたるかと。
「暇つぶし」。これは、その場で同じ時を過ごすんですが、特に何かの目的や目標を持って行動するわけではない状態。世間話や、とりあえずの近況報告など、英語の原文ではPastimeという単語、これがしっくりくる過ごし方になります。
「活動」は、目的や目標、ゴールを目指している過ごし方。仕事や大会を目指して練習する部活動。子どもを無事に成長させることを目指している子育て。なども、この活動ではないでしょうか。
「心理的ゲーム」。これは、最後に嫌~な気持ちを味わう、こじれる関係、やりとりをしている状態。ネガティブなストロークを確実に得られる過ごし方です。
そして最後の「親密さ」。これは、お互いの本物の感情や欲求を、素でやりとりするものです。
これら、6つの時間の過ごし方。承認欲求という点から見ますと、承認欲求を満たす刺激=ストロークの指数、濃度というのでしょうか、そういったものが、最初の「引きこもり」は最小で、後半になるにつれて次第に上がっていきまして、最後の「親密さ」が最大となります。
ちなみに、この順番は、私たちが心の中で感じるリスクとも、比例しています。
「引きこもり」は誰とも関わりませんので、基本的には拒絶されたりするリスクもなく、安全に感じられるということ。
ただ承認欲求は、自分が自分を認めるといったことも大切なんですが、やはり自分以外の人に認められることで、より満足感が高まります。
時間の過ごし方とリスク
「引きこもり」状態の場合は、承認欲求の満たされ具合としては最小となるわけです。
「儀式」は、決まった形でのストローク交換ですので、その点を押さえてさえいれば、ほぼ確実に得られるもの。
「暇つぶし」も、当たり障りのない時間の過ごし方ですので、嫌だなと思えば避けることもできますし、心の中で感じるリスクは、まだ低めです。
問題は、「活動」から。目的、目標、ゴールを目指しての活動は、そこに至るまでの時間がある程度かかりますし、労力もかかります。
そのプロセスでのやり取りも含め、それまでの関わり方とは違う、生き甲斐ややり甲斐につながったりもする。
その分、承認欲求の満たされ方も、それまでとは格段に上がります。
ただ、その結果が、期待と違うものとなる場合ももちろんあるわけで、そこに、私たちが感じるリスクが潜んでいます。
「心理的ゲーム」が、「活動」よりもストロークの指数は大。
ここにですね、「え?どうして?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで承認欲求について改めて思い出していただければと思います。
私たちの誰もが持つ原点、承認欲求。その承認欲求を満たす刺激=ストローク。
食べ物や空気と同じくらい、私たちにとってなくてはならないもの、そのストロークが得られないくらいなら、ネガティブでも何でも取りに行く。
このネガティブでも何でも取りに行く、その時のお決まりのやり取り。
その人がやり慣れて、確実にネガティブなストロークが得られるもの、それがこの「心理的ゲーム」です。
特に、こじれるやり取り、関係は、親しい人との間で繰り返されますので、心理的にはより濃密なストローク交換となります。
良かれと思ってあれこれアドバイス。はぐらかされ続けた末、なぜかこちらが責められ、困惑。それが、いつものことだったり。強気な自分と、ついてきてくれる相手。
自分が決めて、相手が従って。それでうまくいっていると思っていたのに、急に逆切れされて、終わり。こっちが泣きたい。それが、よくあることだったり。
これなどは、第21回目でお伝えした、「ドラマの三角図」が思い出されます。「心理的ゲーム」には、ドラマチックな役割の切り替わりがあるので、より刺激的。
ネガティブなストローク指数も、高いものとなってきます。だからこそ、なかなか離れられないのですが、「心理的ゲーム」は、こじれればこじれるほど深刻度が上がってきます。
世間話で軽く話せるレベルから、話せないレベル。それよりもさらに上がってしまうこともあります。やはり、リスクは高い過ごし方です。
最後の「親密」。これはストローク指数が最大ですので、ここで時間を過ごすことができれば、承認欲求もたっぷり満たされます。
ストロークの質と時間の過ごし方
ただ、自分の本物の感情や欲求を伝えて、相手がそれを受け止めてくれた結果、相手も本物の感情や欲求を伝えてくれて、自分もそれを受け止める。
その結果、お互い相容れないと分かったり、やり取りされるストロークが、ポジティブだけではなくて、ネガティブなものとなることも、あったりします。
心の中で感じるリスクも、最大となってしまうのは、この辺りに理由があるかと思います。
6つの時間の過ごし方。今、皆さまは、どこでどれくらい、誰と、あるいは、どんなグループや組織と、その時間を過ごしていますでしょうか。
例えば、子育てでの場合、積極的に役割を持って関わっていれば、「活動」にも「親密さ」にもなる過ごし方です。
ただ、片方のパートナー任せだった場合、それは「儀式」や「暇つぶし」になることも、あるのではないでしょうか。
育てられているお子様にとっても、「活動」や「親密さ」を共に過ごす相手と、「儀式」や「暇つぶし」として共に過ごす相手とでは、交換するストロークの質や内容が変わってきます。
もしかしたら、「心理的ゲーム」を繰り返してしまい、ネガティブなストローク交換で代替えをすることもあるかもしれません。
例えば、仕事という「活動」でほとんどの時間を過ごしている場合、それが特定の組織、所属している会社内で過ごす時間であれば、退職すると同時に最大のストローク源がなくなってしまいます。
自由な時間ができたら、たっぷり好きなことをする。そう思っていても、それが「暇つぶし」や「儀式」なのであれば、「活動」の穴埋めとしては、到底足りないのではないでしょうか。
私たちの心を健康に、ポジティブに満たすには、時間の過ごし方、タイムマネジメントがとても大切です。
ぜひ一度、今、どこでどれくらい、誰と、あるいはどんなグループや組織と、その時間を過ごしているか、見直してみてください。
できれば、ストローク指数の高い過ごし方をすること。ストロークの源、ストローク源をいくつかの場所、相手、グループとの関わりなど、複数確保すること。をお勧めします。
心の必需品、ストロークを安定的に確保するため、意識していただければと思います。
なお、暇つぶしと訳されているPastimeですが、実は、ここで過ごす時間には別の意味もあるようです。
それは、暇つぶしの時間を共に過ごしながら、「活動」も含めたその先、もっとリスクが、ポ~ンと高く感じられる、その先に進める相手かどうか判断しているらしい、ということ。
たかが「暇つぶし」、されど「暇つぶし」。何気なく見える時間だからこそ、リラックスした自然な状態で、合う合わないなど、わかりやすく感じられるのかもしれません。
承認欲求とその変化
では、今回覚えていただきたいポイントは、「タイムマネジメントと承認欲求の関係」。
時間の過ごし方を見直すことで、承認欲求の満たされ方も変わります。
まずは気づくこと、そしていつもと違う変化を味わってみませんか?
ここまで聞いていただき、ありがとうございます。
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お相手は、遠藤美保でした。ありがとうございました。
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