1. 気づくと変わる心理学 〜心のリスキリング〜
  2. #26 見える、聞こえる、感じる..
2024-09-03 13:04

#26 見える、聞こえる、感じるヒント

今回は、『見える、聞こえる、感じるヒント』のお話です。


お伝えしている心理学ですが、

皆さまにとっての日常的で、身近な話題とも自然とつながっています。

その見方・活かし方を、ご紹介します。


今回は、見える、聞こえる、感じるヒント。について。

心の中は、見えない、聞こえない。話す言葉や表現に嘘が混じることもある。ただ、私たちの「行動・思考・感情」はつながっています。

実際に見える、聞こえる、感じることが大きなヒント。そのポイントを知ることで、自分について、相手について、違う見方や選択肢が得られます。


第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、親・成人・子ども。」

ともリンクするお話です。


まだ聞いた事がない方も、

何本か聞いて番組に興味を持ってくださった方も、

気づくと変わる、いつもと違う変化を味わってみませんか?

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こんにちは。明治大学で生涯学習講座の講師をしています、遠藤美保です。この番組では、社会人や学生向けの生涯学習講座を10年以上行ってきた私が、日常生活でも活かせる心理学を、ポッドキャストでお伝えしていきます。
今回のテーマはこちら。「見える、聞こえる、感じるヒント」。今回は、「見える、聞こえる、感じるヒント」のお話です。お伝えしている心理学ですが、皆さまにとっての、日常的で身近な話題とも、自然とつながっています。その見方、活かし方をご紹介します。
今回は、「見える、聞こえる、感じるヒント」について。
心の中は、見えない、聞こえない。話す言葉や表現に、嘘が混じることもある。ただ、私たちの「行動・思考・感情」はつながっています。
実際に、見える、聞こえる、感じることが大きなヒント。そのポイントを知ることで、自分について、相手について、違う見方や選択肢が得られます。
第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ「親・成人・子ども」 」ともリンクするお話です。
例えば、朝の職場。眠くて仕方ない時。どうしても、あくびが出てしまう。
「ふわぁ。」、大きな声で、腕も思いっきり伸ばして、体全体で伸び、緩んだ表情でするあくび。
姿勢はまっすぐ、口元をぎゅっと閉じ、でも小鼻が膨らんで、目も眠そうでわかってしまうあくび。
手で口元を隠しながら、申し訳なさそうな表情をしながらするあくび。
人に向かってアイコンタクト。わざわざ見せてする、何アピールなあくび。
顔を下に向けて、見られないようにするあくび。
あくび一つとっても、いろいろなあくびがあります。
内容を想像すると、
「昨夜、夜更かししたのかな?」
「遅くまで仕事だったのかな?」
「ゲームでもしていたのかな?」
「体調が悪そうだけど、眠りが浅いのかな?」
「よっぽど、私の話が退屈なのかなぁ。」
「人に向かってあくびをするなんて、失礼なんだよ。」
などなど、いろいろな理由や状況が考えられますが、それは別の話。
「行動・思考・感情」は、つながっている。
行動は、見える、聞こえる、感じるもの。これがヒントとなります。
具体的には、言葉、口調、動作、姿勢、表情など。見える、聞こえる、感じるもの、すべてがヒント。
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そのヒントを手がかりにして、どんなふうに活用するのか、お伝えしていきます。
流れとしては、シンプルです。
まず、ヒントをざっくり分類。そこから対応する選択肢を増やす。この2Stepです。
まず、Step1。ヒントをざっくり分類するために、おすすめなのが、第2回目「心の仕組みは、世界共通。誰もが持つ、「親・成人・子ども」でお伝えした、「親・成人・子ども」。
簡単に、振り返ってみます。
私たちの心の中には、「親・成人・子ども」の部分があります。
「親」は、親や親的な役割の人から取り入れた、「行動・思考・感情」が入っている部分。
「成人」は、<今、ここ>にふさわしい、「行動・思考・感情」が入っている部分。
「子ども」は、子どもの時の経験や決断が入っている、「行動・思考・感情」部分。
「親」と「子ども」は、過去のデータです。
自分では、今この瞬間に考え、感じ、行動していると思っています。
でも、実はその根っこは、ビデオや動画を再生するように、取り入れた、あるいは、経験や決断をした、「行動・思考・感情」が自動再生されている、と言われています。
最初に例として挙げた、あくび。
言葉、口調、動作、姿勢、表情からヒントを見つけ、分類してみます。
「ふわぁ。」という、言葉もどきと口調、また大きな声。
動作は、腕を思いっきり伸ばし、姿勢も体全体で伸び、表情は緩んだ状態でする、あくび。
朝の職場、これから1日の仕事であくび。
朝の職場、これから1日の仕事が始まる場ですから、少なくとも、<今、ここ>にふさわしい「行動・思考・感情」の「成人」とは考えにくい。
「親」か「子ども」の可能性が、高いのではないでしょうか。
姿勢はまっすぐ、口元をギュッと閉じ、でも小鼻が膨らんで、目も眠そうで、わかってしまうあくび。
これは、周りへの配慮が感じられます。また、姿勢もヒントの一つ。
まっすぐであることから、「成人」の可能性が高いかと思われます。
ちなみに、上から目線になるような反った姿勢は「親」、下から見上げるような前かがみの姿勢は「子ども」の典型的な姿勢と言われていますが、これらはあくまでも、一般的な例です。
各々違う場合も、もちろんありますので、その点は、一例として当たりをつける程度の感覚が、何よりかと思います。
顔を下に向けて、見られないようにするあくび。
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手で口元を隠しながら、申し訳なさそうな表情をしながらするあくび。
このあたりは、先ほどと同じ「成人」の可能性もありますが、周りの様子を見て気遣いながらの場合、「子ども」の可能性もあるようです。
人に向かって、アイコンタクト。わざわざ見せてする、何アピール?的なあくび。
かなり子どもっぽい動作、行動に思えます。その場合、「子ども」の可能性が高いのではないでしょうか。
以上、ざっくりと分類してみました。
注意点は、一般的に見られる「親・成人・子ども」の行動、言葉、口調、動作、姿勢、表情など、これはあくまでも一般的、典型的であって、実際には、それぞれが取り入れた、あるいは、経験・決断したものによって、違う場合もあります。
例えば、「こら~!」と、大声を出して怒る親と、「なぜそんなことをしたのか、言ってみなさい。」と、じ~っと、刺すような目で見つめながら、怒る親。
叱り方一つとっても、それぞれの環境で違いがあります。
当然、心の中に取り入れた「親」の「行動・思考・感情」は違ってきます。
そんなわけで、一般的、典型的な行動は、一つの参考として、決めつけず。ざっくり、ふんわり、柔軟に見ていくことが、大切です。
そしてStep2。そこから、対応する選択肢を増やす。
「成人」は、<今、ここ>にふさわしい、「行動・思考・感情」。もしあくびをしているのを見て、何か気になる状況があれば、その理由を確認したり、必要なお話をするにしても、職場にふさわしい対応でつなげられるのではないでしょうか。
「親」と「子ども」の場合、過去のデータから自動再生されている。その前提で、考えてみます。
あくびが、この日たまたまなのか、毎日のことなのか、これも判断材料の一つ。
顔を下に向けて、見られないようにするあくび。手で口元を隠しながら、申し訳なさそうな表情をしながらするあくび。
周りの様子を見て、気遣いながらの「子ども」の状態だった場合、毎日このような状況で、しかもこの方が職場の若手だったり、途中から入社したばかりだったり、何か問題があっても、言い出しにくい立場だったとしたら。
あくび以外にも、終始「子ども」の状態を維持して、気遣い続けているとしたら。話しやすいような声掛けや、この方の「成人」を刺激する、問題を伝えやすいような場の提供や、人の配置などの工夫をしてみても、良いかもしれません。
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人に向かって、アイコンタクト。わざわざ見せてする、何アピール?なあくび。かなり子どもっぽい動作、行動。そういった「子ども」の状態だった場合、職場のムードメーカーなのかもしれませんし、実際に何かのアピールなのかもしれません。
「うわぁ、何?吸い込まれそう!」とか、「何か言いたいことでもあるのかな?」とか、ユーモアのあるアプローチで返す方法や、「いつも頑張ってるよね。」と、温かく返す方法なども、選択肢になるのではないでしょうか。
「ふわぁ。」という、言葉もどきと口調、また、大きな声、動作は腕を思いっきり伸ばし、姿勢も体全体で伸び、表情は緩んだ状態でする、あくび。これがもし、上から目線の「親」だとして、もし周りがこの方より年下ばかり、「子ども」の状態で気を使っているとしたら。
そして、これがいつものことで、見て見ぬふりをするのが常態化しているとしたら。この方も周りも、自動再生の「親」と「子ども」の状態になっているかもしれません。
その場合、考えられる選択肢は、「成人」を刺激する、自動再生される「親ー子ども」パターンを崩す、辺りかと。
席替えや役割変更することも一案ですし、あとは「親」と「子ども」が逆転する場面作りも、有効です。
例えば、パソコン操作や新技術のレクチャーを、教える「子ども」状態の方と、教えられる「親」状態の方として、立場上、「親」と「子ども」を逆転させる。
もちろん偉そうに教えるわけではなく、フラットに教えることで、心理的には、逆転とまではいかないかもしれませんが、角度が柔らぎ、結果として「成人」対「成人」になることも、あり得るかと思います。
言葉、口調、動作、姿勢、表情など、見える、聞こえる、感じるもの、すべてがヒント。まずヒントをざっくり分類、そこから対応する選択肢を増やす。以上、2Stepをお伝えしてみました。
ちなみに、Step1、ヒントをざっくり分類。今回は、「親・成人・子ども」で分類しましたが、他の分類方法もまた、別の機会にお話ししたいと思います。では、今回覚えていただきたいポイントは、「見える、聞こえる、感じるヒント」。まずは、気づくこと。そして、いつもと違う変化を、味わってみませんか?
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