まずは現在のお仕事について伺っていきたいと思います。
佐藤先生は普段三好病院の救急科で、
どのようなお仕事をされているのかというところからお聞きしてもよろしいでしょうか。
佐藤 僕は三好病院救急で、いわゆる救急外来というところを担当させてもらっていて、
救急者の応受、あとは障害患者の診察、
あとはちょっと内科だったり、他の整形外科、外科。
普通に一般外来は来たけれども、ちょっと状態悪い、調子が悪そう。
で、いわゆる一般外来では診察が難しい、診療が難しいという方の依頼を受けて、
救急外来の方に来てもらって診察をしています。
ちょっと状態が悪い人というところと、救急者の応受というところがメインの業務になっています。
救急外来って何人ぐらいで回されてるんですか?
救急外来は、基本的に救急医は平日日勤は二人いるようにしていて、
一人が救急担当というと、もう一人が病棟担当という形で二人で回しています。
病棟が忙しくない時とかは救急に応援呼んでという形になっていますね。
その先生ごとに役割みたいなのはあるんですか?もう皆さん同じ仕事ですか?
そうですね。みんな同じ仕事で、救急担当病棟担当は適当に割り振りしていて、
1ヶ月の勤務票の中に割り振っているという形ですね。
佐藤先生は医長という職になっているかと思うんですけども、
他の医院だったりする職の方と違いがあったりとかはされますか?
特になくて、医長っていうそんな大層のものじゃなくて、ただただ年数が一番上ってだけなんで、
僕も令和元年が1年目なんで、8年目になるんですけど、
去年まではもっと僕より上の先生がいたんで、その人が医長してもらってたっていうぐらいなんで、
別に医長っていう肩書きで仕事がどうって、一番長いんで任されることはあるんですけど、
別にそんな威張ってたりとかそういう意味ではないですけど。
佐藤先生の一振りでみんなが動くみたいな、こんな話じゃないですか。
いやいや、気使ってくれてるかもしれないですけど。
そうなんですね。
実際どうなんでしょう?三好病院救急か外来とかの特徴って何かあったりするんですか?
三好病院救急か特徴としては、高齢化率が高いところなんで、
高齢者っていうところでやっぱり重症になりやすいし、やっぱりちょっと弱々しい。
病気だけじゃなくて、その人の社会的背景含めてちょっと脆弱なところがあるっていうところが、
あと県西部医療圏である程度重症度が上がってくると三好病院しかないんで、
他の病院見れないんですよ基本的に。
なんでそういった患者さんが全部運ばれてくるっていうところが一つの特徴になってますね。
これはちょっと僕が単純に疑問なんですけど、
三好病院って県内とか四国の中でも真ん中に位置してる病院じゃないですか。
いろんな県から多分患者さん来ると思うんですよね、四国四県の。
県によって患者さんに特徴とか違いってあったりするんですか?
県によってはないですね。
そのここの人はこんな人が多いとか。
そうですね。三好っていうところが酒どころというか、
お酒が結構三好ギークとかあるじゃないですか。
やっぱりお酒飲みの人がおるはおるっていうのと、
当時からやっぱりタバコの生産地だったじゃないですか。
もうちょっとJT潰れちゃいましたけど、
そこでやっぱりタバコ吸いの大酒飲みというか、
そういう方はいらっしゃるはいらっしゃる。
地域柄が出てるんですね。
地域柄は、やっぱりそういう患者さんは県外からこっちに回ってくるかっていうと、
多分そんなことはあんまりないかなっていう感じですね。
地域ならではって言われるかどうかわかんないですけど、近いからかもしれないですけど。
ありがとうございます。三好病院救急課でどういった役割を担っているのかっていうのがよくわかりました。
ここからですね、実際にちょっと医師になるまでの歩みについてもお話伺いたいなと思うので、
ご出身とか学生時代のこととか、お話できる範囲で全然構わないんですけど、教えていただいてもよろしいですか。
僕の出身地は徳島市の川内町出身で、そこから中高一科の分離高校に通って、
6年間いて、そこから徳島大学の医学部に入って、徳島大学病院で研修して、
そのまま大学の救急集中治療科に入ったっていう形なんですけど、
そうですね、あんまり深く掘り下げるところはないんですけど、
医師になろう、ドクターになろうと思われたのってどれくらいのあたりなの?きっかけとかってあったんですか?
僕も親が開業してて、高松の方なんですけど開業してて、
親が医者だと、ちっちゃい頃から潜在的に医者になるんかなみたいな、
やっぱその何になる?みたいな、ちっちゃい頃に何になる?って言われたときに、
やっぱそのお医者さんになるって言ったら、みんな喜ぶじゃないですか。
そうですね、子供なりにちょっとそういうのを言うとかね、分かりますもんね。
やっぱそういったところで、医者になる、医者になるって言ってて、なるんかな?みたいなところで、
中学受験もさせてもらったし、そこでふと気づいたら、ビリの方で、
やべえ、僕頑張らないとなってなって、中高でちょっと頑張ったみたいな感じですね。
お父さん、お母さんがお医者さんやけん、医者になったみたいな話もよく聞くんですけど、
そもそも誰にでもなれる職業じゃないと思ってるんで、それでなれるのがすごいですよね。
それで勉強して、お医者さんですって言うのがすごいですよね。
レールは敷かれないと、多分なりづらい職業ではあるんかなと思ってて、
僕はあんまり中高の成績が半分以上だったんですけど、
分離高校どうしても半分で分けられるんですよ。
そういったところがあるんで、半分には入ってたけど、もちろん30番以内とか上一層には全然なれなかったし、
でもやっぱ塾も通わせてもらってたし、やっぱその環境は整えてもらった自覚はあって、
そこでやっぱその、分離高校って中高一科なんで、
高2で全課程が終わるんですよね。
あと1年間は予備校みたいな感じで、自分の足りないところを授業とって受けるみたいな。
科目は決められてるんですけど、この先生のところがいいとか、自分で決めて受けれるんですけど、
その中でやっぱその1年間、高2に受けた模試の点数が悪すぎて、
本当だったら学力的には、進達度的にはもうこの時点で受けないといけないとこまで勉強済んでるんですけど、
めちゃくちゃ成績悪くて、これちょっとやばいなって言って、やっぱその1年間、
自分の模試の成績とかを振り返って頑張ろうって言って頑張った時期はありましたけど。
すごい。ちなみに他に他のこととかされよったんですか?部活とか。
いや特にそういったことはしてなくて、部活は一応将棋部に入ってたんですけど、幽霊部員みたいな感じで、
中学抜けてずっと幽霊部員みたいな感じなんで、あんまり部活動に率先してやったって感じはないですね。
ちなみに大学時代とかは何かされたりとかってあるんですか?
大学は6年間ゴルフやってて。
えーゴルフやってたんですか?
そうなんです。
えーすご。
そんなにすごくはないですけど。
大学からゴルフですか?
なんか量を挑んでスタートできるようなスポーツがいいなと思って。
確かにそうですよね。
あんまりないですもんね、高校でゴルフ部があるところって。
私立の医学部とかだと結構なんか今までゴルフやってましたみたいな経験者の人なんか結構いるみたいなんですけど、
そんなに人はいなくて、そんなにうまくはならんかったですけど。
でも大会に出場したりとかは?
大会は全然僕は大会に、同期の子に経験者の子とかももっとうまいやつはいっぱいいたんで、僕は大会には出場してないんですけど。
そうですね、もうおじさんゴルフでちょこちょこと楽しんでて。
徳島の方がうまかったらどこのコースがいいとかってあるんですか?おすすめ。
えーでも僕はサンピアとかが結構好き。近いし。
サンピアってどのあたりでしたっけ?
サンピアはね、白鷺まではいかん。イルローザの森とか。
あー神山とか神八幡とかあっちの方。
そっちの方ですね。
あーはいはいはい。
すごい綺麗なんですよ。すごいコースも優しいし。
ジークラーシックとかね、すごいいいゴルフ場ですけど。
イメージありますね。
やっぱちょっと遠いし。
確かに徳島大学からだったらちょっと距離ありますね。
そうですね。
なかなか車持ってないと厳しいですよね。
そうですね。
ありがとうございます。すみません。ちょっとなんかいろいろ聞いちゃって面白いけど。
三好病院の救急課でどんな役割があってどんなことを大切にしながら患者さんと向き合っているのかっていうところを教えていただけたらなと思うんですが。
もちろん救急課としての普通の診療その重症患者さんをいわゆる安定した状態に持っていくっていうのは一つ仕様ところ大事にしているところなんですけど、それだけじゃなくてその人の社会的背景を含めて情報収集して次につなげる治療につなげる今後の療養先につなげるっていうところは大事にしているところですね。
そこをしないとやっぱり根本的な問題がそこにある時が多々あるんで、そこを解決しないとまた運ばれてくるよねっていうことがよくある。
根本治療、根本から良くするっていうところを大事にしてますね。
それは患者さんといろいろ話をしながらとかってことですか?
そうですね。患者さんと話すこともありますし、やっぱりどうしても認知症だったりとかで、そういった難しい話が本人は難しいっていう時は家族さん含め施設の方だったりとか取れるところから情報は取るっていう形ですね。
それって本当に対応力とかその時その時の判断力みたいなのが問われそうですね。そういう力がやっぱり必要だったりするんですか?
そうですね。僕もここで三好病院に来て身につけたところではあるかなっていう感じですね。そこを身につけないと何も解決しないことが多かったんで。
なるほど、自然とやられる。
必要に迫られて、僕らもそこに力が必要だったっていう。
でもこういう能力があれば、たとえもしあれでも仮に三好病院から他の病院に移られたとしても十分やっていける力になりますよね。
特にそのいわゆるACPみたいなところ、人生会議とかって政府もしてますけど、そこのところは四学会合同ガイドラインっていうところで人生の最終段階の治療差し控えとかについてのガイドラインも新しく出て、まだパブリックコメントを募集中が終わったところなんですけど。
トピックスはトピックスなんですよね。今後の日本には必要だし、その高齢者医療は高齢化率トップなんで最前線走ってるところではあるかなっていうところですね。
結構三好病院に来ることによってそういったところを身につけていけるっていうのはそこはあります。
身につけざるを得ない。
なるほど。
そうですね。
そこはやっぱり身につくところってなるんですね。
分かりました。
その患者さん一人一人の社会的な背景を見ていくっていうのにあたって、佐藤先生がどういうふうに、なんて言うんですかね。
どんな工夫とか温暖をして背景を引き出していくとか、そこら辺の手法みたいなのってあったりします?
一応この本っていう本があって、マニュアル本というかこういったテクニックの本みたいなのがちょうど僕が聞いたぐらいに発売されて、僕はもうその信者になって。
あなたのACPはなぜうまくいかないのかっていう中川先生が書いてる本なんですけど、僕この本読むまでは僕がいろいろ話しても患者さんだったり家族さんみたいな顔されるんですよね。
僕もふんってなってるんですよ。
なんで伝わらないのかなって。
僕が提案する治療方針自体はね、病気の治療自体は別にこれやろうって妥当なところを提案してるんですけど、
やっぱその後のもしも悪くなったときどうするかみたいな話になったときに、自分自身も説明してて納得いかない部分も結構あって、
ほら納得してない奴が説明してるから家族さんだったり本人もうんってなるのは当然やし、ちょっと気まずい雰囲気が流れるのは当然なんですけど、
こういう風に話したらいいよ、こういう風に方針決めたらいいよっていうのを実践に即してどういう風に話すか、どういうフレーズで話すかっていうところを紹介してくれてるんで、
これを読むとどういう風に聞き出すかみたいなところは学ぶことができたなっていう風に思いますね。
なるほど。これから救急を目指す学生さんとか研修院の方とかもそうですけど、その本を読んだらまずは。
そう、この本の通りになったらいけると思うんですけど、簡単に言うと死に近い話っていうか、悪なったらどうするかみたいな話って誰も考えたくないし、誰も話したくない内容。
いわゆる本にも紹介されてるように、あなた初対面であなた年収いくらですかみたいな、直近いくらですかみたいな結構ナイブな、仲良くなってから話すような、仲良くても話すような内容を今初めましての先生と家族さんに聞かれるっていう。これはまあ気まずいよなっていう。
そう、そうですね。そう考えると確かに気まずい話ですよね。
なんでやっぱりもうちょっと話しやすい内容を話して、場を盛り上げてから、でもねって今後悪くなるかもしれないけどっていう風な話し方をするっていうのが大筋なんですけど、すごいこのテクニックは使いやすいなっていう風には思いますね。
わかりました。
ちょっと最後に書籍名なんですけども、米国緩和ケア専門医が教えるあなたのACPはなぜうまくいかないのか。中川俊一先生の本ではお間違いないですかね。
はい、あってます。
ありがとうございます。あとそうです先生、そうしたら救急医をこれから目指される方とかでやりがいとかっていうのが知りたいんかなと思うんですけど、先生が思うやりがいみたいなとこって何かあったりします?
やりがいはそうですね、どこかな。でもやっぱりどうしてもこのアドバンスドケアプランニング、ACPをやるとその人の生活まで入っていかないと、生活の背景だったりこの人の生きがいなんなんか、趣味なんなんか。
家族がどうで、孫がいて、その人たちと過ごすことを幸せに感じててみたいな、この人の人生に深く入り込んできてから治療方針を決めることになるんで、このACPをしてると。
そこを聴取からして、救急始めましてあって入院に上がっていくわけなんですけど、入院の始めましてから退院するまで、そこの社会的背景全部聞いた上で治療していくんで。
まあそれが不幸にもやっぱり最後の時になってしまったとしても、家族さんとの関係性は結構できてるしっていうところで、それは一人の人の人生の終わりになるかもわからんところを携わってもらうっていうのは、これやりだしてからやりがいにはなってますね。
本当に最後の時とかって、なかなかそこまでしっかりと患者さん一人で携わっていただけるっていうところが本当にやりがいというか、
そうですね、結構感謝もされますね。
そうですね、そういうところにもやりがいってあるのかなって。
そんなところまで聞くんやって感じの雰囲気出されますね。
ありがとうございます。三好病院の救急医が目の前の病気や怪我に対応するだけでなくて、その後の医療や生活までしっかり考えられてされてるっていうことがよくわかりました。ありがとうございます。佐藤先生本日はありがとうございました。