それでは、県立病院で看護師として働くことについて伺っていきたいと思います。
まずは、お二人のご経験も踏まえて、県立病院がどのような職場なのかを教えていただけますでしょうか。
県立病院という名前がついているので、皆さん何回かこれを聞いている方はご存知と思うんですけれども、中央病院、三好病院、海部病院の3つがあります。
そうですね。
硬い。
お二人は中央病院でということなんですけど、他の病院でも勤務、それこそ三好病院とか海部病院でも勤務されたことはあるんですか。
私が三好病院で働いたことがあるので、だいぶ前なんですけど、25年くらい前の話になりますけど。
中央病院と三好病院とではまたちょっとガラッと雰囲気も変わったりするんですか。
ガラッと雰囲気は違いますね。中央病院はやはり救世機がすごく忙しいというイメージがあるんですけど、三好病院は救世機の中でも少し緩和された感じと、
あと本当に地域に密着型、地元の患者さんたちとの関係性というところがすごく密に感じる看護ができたかなというイメージがあります。
やっぱり病院によって経路が違うと言いますか、特色も違うということで。
そうですね、私は行ったことはないんですけど、三好病院とか海部病院で働いている友達とか仲間に会いに行くのに、
三好病院ではラフティングに毎年行ってます。三好病院の前を通って。
海部はバーベキューしたりとかっていうので、病院とは全然違うんですけど。
お仕事というよりはプライベートで関わりがあるような感じですね。
そうですね。
地元はこっちの方?
そうです。
中央病院の特徴は何なんでしょう?他の二つと比べて、逆に中央病院はこういう特徴があるみたいな。
そうですね、やっぱりプレホスピタルと言われるドクターカートとかドクターヘリ、ちょっと今はね、運行がっていうところもあるんですけども、
そこの救急医療っていうところがメインになっているのと、ICUだとかそういったところの集中治療ケアっていうのが、やはり三病院に比べると突出している部分があって、
本当にバリバリ働きたいっていう人には中央病院っていうのはおすすめではあるっていうところですね。
そこはまあね、やっぱりどうしても徳島ってちょっとこう、世間のイメージからはちょっと地方の田舎の都市っていうのはあるけども、中央病院では全然バリバリと働けるような。
そうですよね。すごく田舎でのんびりしていると思われたらちょっと辛いんですけど、
県の中で3つしかない救命救急センターの一つが中央病院なので、やっぱり救急医療しているというところで忙しさっていうのはありますよね。
なるほど、まあその分しっかりキャリアを積んでいけるみたいなところはいいとこですよね、徳島県であってもね。
ちなみに松本看護師長さんも地元徳島ですか?
ここの中央病院の近辺でしか過ごしていません。
生まれた時からこの辺りにしか住んでいません。
県外に出ようとかっていうのは考えられなかったんですか、特に。
徳島が好きなので、徳島からは出ませんでしたね。
出なかった選択肢はありませんでしたね。
そうなんですか。ありがとうございます。
あと、病院ごとの特徴があるだけでなく、県立病院ってチームで患者さんを支える体制みたいなのもあるのかなと思うんですけど、その辺についてお話聞いてもいいですか。
そうですね、一言で言うと職員間の距離が近いっていうのがいいところかなというふうに思います。
医師もリハビリの人だとか、放射線検査、栄養だとかがいろんなチームに関わっているので、そこで患者さんを中心にいろんなカンファレンスをしたりして、そこに看護師も何名か入っているので、
本当に少し患者さんのことで困ったりしても、顔が見える関係でいろんな相談ができるっていうのは、各チームの働きがすごいなと思うんですよね。
認知症ケアにしても、看護ケアにしても、例えば手術前後の痛みのコントロールとかもそういったチームが各々あるので、そこで支えてもらって、
3病院ともあると思います。
普段から医師にもリハビリにしろ相談がしやすいっていうところはあります。
そういう大事な部分ですよね。相談がしやすい関係でお仕事ができるっていうのは。
それは県立病院の特徴なんですかね。徳島県の人柄がゆえにみたいなところはあるんですかね。
そのような気はしますね。
3病院で移動があるんで、ちょっと三好で働いた人と中央病院で会ったりするとそこで関係性もあるし、先生方もいろんな病院に来てくれてるので、
例えば三好病院に行った時も中央病院の先生が外来に来てるっていうので、ちょっとこっちも安心するっていったところもあったりするから、
横に相談しやすいっていうのはあるかもしれませんね。3病院で。
そうか、県立病院で先生がそっちの病院に行ってくれたりとかっていうのもあるんですね。
そうですね。看護師自体も移動しますし、そうするとやっぱり顔が見える関係性があるんで。
分かりました。ありがとうございます。では次にお二人が担当されている教育担当のお仕事について伺いたいと思います。
実際に教育担当というと学生さんには少しイメージしづらいかもしれないので、具体的にはどういったことを普段されているのか教えてもらってもいいですか。
教育担当の仕事っていうのは、年数ごとの看護師のキャリアアップを支援するっていった形で、研修をメインにしてるんですけども、
例えば5年目から10年目未満、10年目以上、15年目以上っていった形で区切っていて、ラダー研修とは言われてるんですけども、
その年代に合った研修を企画運営するっていうところで、教育委員会っていう委員会も下に揃えているんですけども、
その人たちと協力しながら院内の教育研修の運営管理をするっていうのがメインの仕事となってます。
実際に具体的にどういう研修、企画があるとかって教えてもらってもいいですか。
全然言えないのはいいですけど。
新人レベルで言うと、最初学生から社会人になり、働くっていうところでギャップがあるかと思うんですけれども、
ストレスをどういうふうにコントロールするかとかいう研修があったりだとか、急変したときにどのように対応するかだとか、
そういうのが一年を通して、必要な時期に入っているっていうような感じで系統立てられて、教育プランがなされているっていうところですかね。
それが1年目もあれば、中堅レベルもあり、ベテランレベルもありっていうところで、ラダー研修っていうところでしています。
大体これはその年ぐらい、年代になったら、こういう研修受けてね、みたいな話になってくるんですか。
そうですね、そういう感じになってきて、例えばなんですが、やっぱり途中で3級だとかいく級に入りますよね。
そこで途切れても、今までラダー1っていうのを取ったぞってなると2に向けて、じゃあ復帰したときにこれを受けてみようとか、またもう一人生まれたら次はこういこうみたいなので、
結構みんなも工夫しながら受けたりだとかして。
そうか、確かにどうしてもお休みの期間が空いてしまうと、いきなり現場復帰って言われても難しいところもどうしてもだいぶあるかと思うんで、
そういうときにこういう研修があったら。
そうですね、3級終わった後に2年目で受けるような看護家庭の展開、看護診断というのはどういうものかという研修があるんですけれども、
例えば2年目に3級に入ってしまったといっても、やっぱり完全に復帰して7年目でもう一度ちゃんとやりたいってなったら参加もできますし、
ワークライフバランスじゃないけど、やっぱり人生というのを考えていて、それでもやっぱり自分たちというのはキャリアアップしたいなという人が多いので、
そこを支援していけるように。だって2年目に混じって7年目の人が一人いるわけなんで、ちょっと際引けるみたいなんで自分ができないんじゃないかという、
全然できないわけじゃなくて、そういうところを支えていくっていうのが教育担当であったり教育委員であったりというところになってますね。
なるほど、そういったお仕事があるんですね。
ライフスタイルに沿って研修を。
そうですね。
他には広報的なところもされてるっていうのをお伺いしたんですけど、具体的にどんなことをされてるんですか。
いろいろしてますよ。
いろいろ何個か聞いて欲しい、教えてもらえるなら。
かっこいいな。
採用とかいうんじゃなくて、今後を支える看護師っていうのを支える意味でもあるんで、高校生の対応とかは割と多いんですよね。
なるほど、出前事業みたいなのに行ってもまた違うのかな。
それはちょっと認定看護師とかに行ってもらうんですけど。
またちょっと違う業務ですね。
我々がするのは、ふれあい看護体験であるとか、高校生医療体験ツアーだとか、あとは独自のオープンホスピタルといった形で、
医師、看護師、他の技術職、例えば放射線技師になりたい、検査技師になりたい、リハビリしてみたいとか、臨床工学士がやりたいとか、
いろんな職種にあったプログラムを組んで、徳島県下の高校生をお呼びしているっていうところもあるので、
そういったものを支えるのが、意外と看護局の教育担当も関わってるかなっていうところですね。
そんなところもあるんですね。
医療の道に行くっていう、行こうかどうか迷ってる学生とかもいるかもしれないんですけれども、
その段階から教育とか広報していって、こちらの道にっていう、医療の道いいよっていうところに出してもらうっていうのを育てていっているっていうのも入っています。
予備具の心を掴んでいこうかなっていうところですよね。
大事ですよね。明確にこれしたいっていうのが決まってる子もいればそうじゃない子もいると思うんで。
友達に連れてきたっていう子もいるかもしれないんですけど。
そういうこの心をガッと掴んで。
面白かった。看護師になってみようみたいな。
なるほど。こんなのは中央病院を会場にしてやるんですか?
そうですね。中央病院を基本的に会場にして、お知らせして来てもらってるっていう形なんで。
ふれあい看護体験は看護協会さん。徳島県看護協会の主催ではあるんですけど、各地でしているふれあい看護体験の一部を徳島県立中央病院。
結構規模が大きいので、たくさん呼べるので。
そっかそうですね。そんなのもされてるんですね。全然知りませんでした。
ありがとうございます。
次はですね、さっきもちょっといろいろ研修の話とか出たんですけど、
県立病院で働いていく中でどんなふうに成長していけるのかなっていう部分を、
具体的なお話とかもちょっと伺えたらなと思うんですけど、
あれですね、佐藤副看護師長さん、大学院とかに通われたみたいな。
そうですね。私は物事を追求したり、追求して考えたりとか建設的に視野広く
ちょっと考えられるようになりたいなと思って、勉強しようと思って大学院に行ったんですけれども、
ちょうどここの県立病院は立地条件といいますか、まとなりに大学がありまして、
開院もしやすいっていうところと、あとその当時の副市長さんも頑張れよー言って、
勤務とかね、挑戦もしてくれて、挑戦させていただいて、
というところで働きながら通いました。
そこのフォロー的なところがしっかりしてるというか、制度としてあるっていうことなんですよね。
そうですね。長期に研修に出てもフォローできるっていうところがありますね。
一旦お仕事として就職はしたけども、それでも自分が学んでいきたいとかっていう、
劣位のあるような方々をフォローしていけるっていうことですね。
ありがとうございます。
あと何か他に県立病院ならではの成長できる環境、こんなのがありますよ、みたいなのってあります?
人気なのが認定看護師とか専門看護師っていう資格は、看護師にとっては結構なるための目的ではないけど、
こういうふうになりたいっていうのは、なかなか今までの看護師像ではなかった部分が急成長してるとは思うんですけど、
先生たちの顔みたいな形で皮膚排泄の専門的な看護をするとか、看護ケアの専門的な看護をするとか、
一番人気がクリティカルケアになってきますね、うちの病院では。
集中治療だとか救急医療を専門として支える認定看護師になりたいとかいうのを持ってきてくれるので、
そこできちんと院内研修とかを受けてもらうと、しっかり勉強しているなということも伝わってくるし、
自分のキャリアも上がっていくので、じゃあ認定看護師に行こうという支えができてくるかなというところを推薦していきます。
結構お金自体はかかると思うんです。認定看護師になるので、そこをバックアップしてくれるというのはありがたいかなと思うので。
さらに救急看護の認定看護師。
そうなんですね。
大体取ろうと思ってどれくらいにかかるんですか、認定看護師と。
一番短くて半年から1年で、その間ここに在籍させてもらって、
その分出張で出て行ってしまっても、帰ってきてもちゃんと居場所があるというのはほっとするし、
そこからちゃんと救急で働けたというのは良かったかなと思うので。
認定看護師さんって、最終的には資格、試験を合格するとかってあると思うんですけど、
経験としてはどんなことがいるみたいなのがあったりするんですか。こういうことをしておかないといけないとか。
各分野であるんですけど、最低は看護師経験5年以上とは看護協会が決めているので、
そこはプラスと徳島県立病院自体から行っていただくということで、
当院とか医療士とか介護の経験ですよね。その分野における経験だとかを積んでいただくというところと、
基本的な看護過程の展開ができるというところが最初のラダー検証に引っかかってくる。
基本的に看護ができないのにちょっとその上のレベルには行けないというので、
そこを支えていくのが院内研修になるかなと思いますね。
知見とかって筆記、実技みたいなのもあったりするんですか。
主に筆記ですね。ただ実習というのがあるので、そこが一番苦しかったなという。
実習?他の病院に行ってみたいな。
そうなんですよ。私も愛知医科大学に行きましたけど、
愛知医科大学で偉そうに認定看護師として行けみたいな感じなんで、
いやいや田舎から来ましたって言って行ったら、行けました。
またこんなこと言ってみたいなことを向こうの人に言われながら、
田舎から来ましたって言って、この白衣着ていくんですけど徳島を見せて、笑顔で乗り切ってきました。
ありがとうございます。これ聞いてくださった方は認定看護師、私もなろうってなってくれたと思います。
こんなことしたらいいなっていうのもわかりやすかったんじゃないかなと思います。
僕も勉強になりました。
生徒だけでなくてですね、実際に働いている人の声を聞くとよりイメージしやすくなったんじゃないかなと思います。
では最後にですね、学生時代に思い描く看護と実際の医療現場で求められる看護との違いについて、
ギャップみたいなところがあると思うので、その辺を教育担当の立場からお伺いできたらと思います。
よろしくお願いします。
リアリティショックと言われている部分は感じると思います。
自分は感じないと思って来てくれるんですけど、
やっぱり看護をしに来たのに、本当に仕事というか日々のスケジュールに追われてしまって、看護が見えなくなって悩むという時期がありますね。
そうですね。
そのリアリティショック、ギャップを乗り越えたらその先には成長していてというのを繰り返していくような仕事でもあるかなと思うので、
ホロ体制部署の支えとかもありますので、安心して就職してくださいという。
実際に他の仕事もそうですけど、これしたいって来てもそればっかりができるわけじゃないですもんね。
当然それ以外の部分がほぼ大半を占めていたりもするので、そこのギャップというのはどうしても入ってからでないとわからない部分も。
学生時代には天敵の準備をしたりとか、実際患者さんは天敵に流れている状態でしか追っていないと思うので、
そこで自分が準備して、自分が時間割を作って、しっかり先生の指示通りにしてといったところからスタートすると、
例えば内服薬を飲んでいる薬の確認をしたりとかもしてなかったわけなんですよ。
でもそこは看護師の仕事なので絶対しなければいけない。
となると看護というのをしてきた、患者さんのコミュニケーションばっかりしてきたところから急にそこに放り出されるので、
おそらくどの病院でも戸惑うなというのはこちらも感じます。
そういうことです。ただあれですね、それをさっき言っていたラダー研修だったりとか先輩のフォローとかでずっと見てくださっているから、
そこはギャップはあるけど安心してきてほしいというか。
そうなんです。地方病院の場合はファーストステップ研修という形で、2ヶ月間教育担当が預かってというのはおかしいんですけれども、
それを預かって業務についてしっかり学ぶという時期。
みよし病院の場合はともにナースさんがついてしっかり細かいところまでフォローしていく。
開発病院は人数が少ないんですね。病床数が100床ぐらいしかないので看護師自体も50人ちょっとしかいません。
だから本当に寄り添う育て方というのをしているかなというのは思いますので、
そう考えると不安をとりあえず拭う体制は整えているかなと考えております。
分かりました。先ほどみよし病院にともにナースという話が出てきたんですが、これってどういったものになるんですか。
大体3年目までぐらいの若手のナースが新人看護師について本当に精神的なお兄さんお姉さんになって、
仕事だけでなくてしっかり支えていくという立場を作っているようなんです。
プリセプターというのがよく言われていて、そこは仕事だとか看護の手伝いをするんですけれども、
それ以外にもう1人つけておくことで本当に役割が分散されて、新人さんが安心してともにナースに相談できる。
それこそ私たち、中央病院でいうと私たちが駆け込み寺みたいになっている人と一緒にそっちに駆け込めるというところを作っていらっしゃるようなので、
そこがポイントですね。ともにはひらがなです。
あっ、ひらがなともにナース。
プリセプター ともにナースです。
都市のわりと近い人がついてくれるという感じですか。それは確かに相談しやすいですね。
プリセプター そうですよね。たぶん一緒にご飯行ったりとかしているんじゃないかなと思うので。
お母さんにも相談しやすいけど、やっぱりお兄ちゃんお姉ちゃんの方が相談しやすいということもありますよね。
プリセプター そうなんですよね。それがね。
逆ももちろんあると思うんですけどね。近すぎるから嫌いにちょっと相談しにくいからお母さんに言おうというのもあると思うし。
プリセプター そこの分散がきちんとできているから、ともにナースはすごくうまく回っているというふうに経験した人から聞くので、ともにナースがいいという形で。
ありがとうございます。すごい看護師として働く魅力だけでなくて、教育体制の手厚さみたいなところというのもすごいよく伝わってきました。ありがとうございました。