2025-10-29 19:28

第20回 徳島・三好病院の地域医療とは?四国のへそで住民の安心と安全を支える仕組み

番組第20回では、徳島県立三好病院の藤永院長を迎え、三好病院の理念や地域医療への思い、そして広域医療を担う病院としての役割について伺います。四国の真ん中・三好市に位置する三好病院が、どのように地域住民と信頼関係を築き、隣県からの救急搬送にも対応しているのか。急性期医療から地域包括ケアまで幅広い医療を支える体制や、研修医・学生の学びの場としての取り組みについても紹介します。


▼出演

MC 大野 航佑(徳島県病院局)

ゲスト 藤永裕之(徳島県立三好病院 院長)


▼トピック一覧

・三好病院の理念「誠実で信頼される病院となる」について

・三好病院の行動指針「傾聴・共感・尊敬・感謝」について

・理念・行動指針が現場のコミュニケーションに与える影響

・四国のへそに位置する三好市の立地と広域医療の役割

・諏訪中央病院との連携と研修医教育の機会

・外国人患者対応と多言語コミュニケーションの課題

・急性期医療から地域包括ケアまで担う総合力

・スタッフと共に「地域になくてはならない病院」をめざす姿勢


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サマリー

四国の中心に位置する三好市の三好病院は、地域医療の重要な拠点として、多様な医療ニーズに応えています。院長の藤永氏は病院の理念や行動指針を通じて、地域社会に信頼される医療を提供する意義について話しています。徳島の三好病院は地域医療を支え、新しい医療の在り方を模索しています。地域住民に安心と安全を提供するため、医療現場でのスタッフの成長と専門性の向上が重要だと考えています。

三好病院の理念と行動指針
頼む!来てくれ、徳島の医師爆増予定ラジオ。
こんにちは、頼む!来てくれ、徳島の医師爆増予定ラジオ、パーソナリティの徳島県病院局、大野光介です。
この番組では、徳島で働く医療者のリアルな声を通じて、徳島という土地の魅力と、そこで医療に携わることのやりがいを掘り下げていきます。
仕事とプライベートのバランスを大切にしながら、自分らしく成長できる環境、そんな徳島の医療現場を、等身大のトークでお届けしていきます。
遊びも仕事もどちらも諦めたくない。そんなあなたにこそ、ぜひお聞きいただきたい番組です。
それでは、本日のゲストをご紹介します。
循環機内科医で三好病院の院長を務める藤永院長です。本日はよろしくお願いいたします。
三好病院の藤永です。本日はよろしくお願いします。やっぱりみんなと一緒で緊張してますけど、できるだけ笑って頑張ります。よろしくお願いします。
今回はですね、四国のへそと呼ばれる三好市で地域医療を支える三好病院がどんな役割を果たしているのか、そしてその中で藤永院長がどのような思いを持って医療に取り組んでこられたのかを伺っていきたいと思います。
それでは本編スタートです。まずは三好病院の土台になっている考え方からお聞きしていきます。病院の理念や行動指針には三好病院らしさが表れていると思いますが、どんな思いを込めて作られたのか教えていただけますでしょうか。
藤永の理念は政治で信頼される病院となるんです。理念ってずっと追っかけていかなきゃいけなくて、ずっと到達できないっていうのをこの隅友前院長から私も伺って、当時隅友前院長が来られた時に高層棟がちょうどこの病院ができた時なんですけど、その時にみんなでそういうのを作ろうと、せっかく病院もできるということでみんなで作ったと聞いてます。
非常に僕も好きなというか素晴らしい理念と思うんですけど、その中で行動指針という等院は作っております。警長、教官、尊敬、感謝。これは実は私もおった徳島県立中央病院で当時の長い元院長がみんなで作られた理念で、警長、まずは聞く。特に患者さん、スタッフ、地域住民含めてまずは話を聞いてあげる。
そしてそれに対してやっぱり共感えない限りはなかなか相手の気持ちがわからない。そしてそれに関して病気ならば頑張っている姿、スタッフなら頑張っている姿、そして地域ならばそれもやっぱり頑張っている姿に尊敬する。そして最後はそれに対してみんなで感謝していくと。
これ本当に非常に人間関係、それからコミュニケーション力をつける意味でも本当に学生さんが等院に来ていますし、研修院に来ていますけど、一生やってください。特に警長と患者が大切ですよと。私もそうなんですけど、なかなか聞けないんですよね。自分の思いばっかり語ってしまって。
そこが一番大切な部分であり、最後にやっぱりどんなにいろんな話の中で会話とかスタッフの間でもいろいろ揉めることがあっても最後は良かったね。いろんな話ができたなっていう感謝をしようなってみんなで。
そしたらなかなかこういう今ストレスの境で、それからあまり話す面なら社会ですけど、そういう問題もできるだけ起こらないんだろうっていうことで、これも非常に素晴らしい行動指針だと思っております。この2つで等院はしっかりと将来向かって頑張っているつもりであります。
三好市と地域医療の関係
なるほど。病院の理念、誠実で信頼される病院となるというところを根底に持って、それを元にも行動指針として警長、教官、尊敬、感謝っていうのを院長からお伝えいただいているってことですね。
分かりました。ありがとうございます。続いてのトピックなんですけども、三好病院がある三好市のお話をお伺いしたいと思います。三好市は四国の真ん中、いわゆる四国のへそと呼ばれる地域だと思うんですけども、地域の歴史や文化、土地柄が病院の日々の医療にも影響していたりするんでしょうか。
はい、その通りで。まず等院は四国の真ん中、徳島市内から今は高速があって1時間です。そして南ですね、高地からはさらに徳島市内はやや近いです。50分から1時間。県境だったら30分足らずで行きます。そしてさらにもっと近いのが四国中央市。ここは30分ぐらいですね。
そして三十与観音寺って言われる山間地区も30分から1時間。湯の花トンネルって強力なトンネルがあってそこを30分で抜けます。だから逆に言えば救急車もその地区からたくさん。当時等院はコロナで県下最大の病床確保してましたけど、そういうのみならずそこから神奈川、四国中央市、そして高地からも来ているっていうんで、医療に関しても等院はそこをしっかりと守っているような場所にあるということですね。
僕も実は住友前院長から本当に学んだんですけど、徳島が最初に守護ができたときに徳島の守護に来た小笠原さんという方は品野から来られたんですけど、どこに置こうかとしたら一番徳島県の西側に場所。
それはおそらく先ほども言ったように徳島県のみならず四国全体を見渡して持っていればそこを治めていこうという気持ちがあったんだろうと思うんですね。だからここの地区は名前も大西っていうのが多いです。大きな西。ちょうどお城が昔あったのも大西池田城って言います。
ちょうどそこに今諏訪神社っていうのがあってそれも小笠原さんが諏訪大社から持ってこられた。つまり品野との連携でそこにやはり神としての力を借りたっていうのがありまして。またもっと面白いのはそこは中央構造線っていうのが諏訪からずっと等院のこのちょうど諏訪神社のあたり、昔のお城があったところをずっと抜けて愛媛に抜けていると。
その繋がりもあって実は等院の研修には諏訪中央病院にも行けると。実際今前回お話した白砂先生は来年行きます。これも私たちにとっては非常に強みであってやはり研修院の先生方も非常に諏訪中央病院ってすごい研修でも有名な病院でありまして、全国のみならず韓国とかいろんなところから来ている病院で、そういう病院そこも等院と一緒で地域医療、県境にある病院であって。
そこで学ぶことは等院と同じようなことを学べる。つまり地域に根差した医療を実践されているところなんで、そういうところも繋がって等院のこれまさしく土地的な力をいただいている。もう本当に諏訪神社のおかげだと思っておりまして、毎週向かって終わっております。
スワ神社って先ほどシナノっておっしゃられていた長野県でしたっけ?そんなところからわざわざ徳島の三好市に、そこらへんって歴史的に何かあったんですか?
今言ったように小笠原さんというのが来られて、ちょうど守護に任命されたらしいんですけどね。
徳島の守護?
そうですね。当時の阿波に。その時はそういうね、いわゆる今ある徳島市内のような海沿いじゃなくて、おそらくそういうところは不便だったんですよ。
ここは実は吉野川って大きな川があって、そことも川がつながってて、すぐ出ていけるし、それはずっと高知の方にも流れているということで、高知側にも行けるしっていうところで、そういうふうな土地柄で多分来られたのと、先ほど言ったように四国を見渡せる。
ということは当院もやはり四国全体を見渡すぐらいの病院になっていくべきではないかと、これは私院長自身の考えでございますけど、そう思ってます。つまりそれぐらい夢を持つっていうことが僕は大切なのかなって。
多分小笠原さんもそういう夢を持たれてたんだろうと思いますし、それはやはり自らを育てていく、伸びていく。いつも研修院の先生方に2周年後の大きな夢を持った方がいいよって言ってますけど、まさしくそういうのがやっぱり大切なのかなって思っております。
確かに本当にいろんなところにここからだったら行きやすいですよね。なかなか隣県から患者を受け入れたりする病院ってないんじゃないかなと思いますね。高知だったりとか愛媛もそうですし香川県から。すごいそれだけで四国の地域として重要な病院なんかなって思いますね。
ありがとうございます。当院のやはり使命として今後も必要ですし、多分これからの医療は多分県境を越えてでもやっていかないと、向こう側にとっても敵地である側の医療を守ってあげることが当院の使命だと思っております。
外国人患者と医療の未来
分かりました。ありがとうございます。あとそうですね、観光資源とかもこの辺ってやっぱり豊富だと思うんですけど、委員長的にはどんなものが。
やっぱり西谷の和田橋ですねまずは。それと東谷の前川先生が前回出てました診療所の近くちょっと奥に入った落合という非常に坂に土地がある。そこは私が行っても感動する。実際インバウンドはそこにたくさん来ます。
だから実は当院っていうのは外国の人もよく救急車で運び込まれてくるんですよ。そうなんですね。だから四国のへそなわず外国からのへそにもなりつつあるという面白い環境にあって、これだけやっぱり外国の方にはああいう平基地みたいなのは珍しいんだろうと思うんですよね。
だから実際当院、京林大学からも学生さんが来てあそこに行ったら感動するんですよね。こんな場所に人が住んでてこんなところに橋が架かっているんだ。つまり見るっていうことはその人にとって非常に大きな印象になるビジョンですよね。まさしくそういうのを見てもらうのが私たちの使命であって、だからたくさんの人を受けていくっていうのが当院の使命であると思っております。
今の話の中で外国人の方がっていうのがちょっと僕すごい気になって、英語をしゃべれる先生とかもおられるんですか?
英語というものは実は中国語なんですよ。中国は卑怯っていうのがすごくいいみたいで、これからの時代は多分英語にも中国語です。僕はできませんけどどちらも。機械は確かにそういう翻訳機械もありますけど、なかなかポケトークとか中国は方言もあるんで難しそうなんで、やっぱりそういう徳島に持っていれば三好のこの地域であってもやっぱりグローバルな考え方とか。
そういうのがこれから人にとって必要だし、ましてこれからの生きていくのには必要なのかなって。私もちょっと中国語を勉強しなきゃいけないなと最近思ってます。
そうです大変です。確かに英語はまだ触れる機会が結構まだ多いかなと思うんですけど、中国語は本当になかなかそういう縁とか、実際好きな人とかだったらわかるんでしょうけど。
僕は直接見てないけど、救急員とかよく会ってて大変みたいです。ただ唯一いいのはまだ漢字がちょっとつながるみたいなので。
そうですね確かに似たような漢字使ってますね。
そこでなんとか筆記でやるけどやはり方言も多くて、中国語できるような中国の人が来てもやはり方言があって難しかったり。
やっぱり医療って言葉が通じないと難しいんですよね。普通の人でもなかなか印象のある人だったらその人の思いがわからない。先ほども言ったように傾聴できないんですよね。
ところがもっと中国の人とか外国人に傾聴する行動質の一発目ができないのがやはりこれから大変な時代のAIとかそういうのができるのかもしれないんですけど、そういう能力ってやっぱり本当に大切なんだろうなって。
多分これからの医学生の方研修の人はやっぱりコミュニケーションを通じたやっぱり人に思いやりが持てるそういう傾聴できる力っていうのが多分何よりも必要だと思ってます。
そうですねもう傾聴できてかつ英語やもしくは中国語ですね。中国語をペラペラにしゃべれるような医師が来てくれるとすごくいいですね。
お待ちしております中国の方。
そうですねぜひぜひ来てください。
さっきみたいな高松からあった日帰りでも来れるかもしれません。
そうですね。
今まで日本以内のことは日本国内を考えてますけどこれからは外へ向けてと。
分かりましたありがとうございます。では最後にですね三好病院の強みについて伺っていきたいと思うんですけども。
立地の良さ、人材の育ちやすさ、そして地域全体を見渡した医療提供など日頃大切にしている点、先ほどいろいろお話はいただいたと思うんですけど改めていただいていいですか。
先ほども言ったようにまずは等位の強みとして医療に関してはやはりこれから実は2040年には広域医療というのが言われる時代になってきます。
三好病院の使命と地域医療
次の地域医療そこをやっぱり果たせる旧世紀もありながら地域のそういう地域包括系のこともやれるような病院になっていけるチャンスがあると。
まさしく未来を見据える力がこれから必要だと思うんですけどそれが等位の強みになるはずです。
これはこれからみんながやっていかなければない先ほども言った政治で信頼されていく病院の信頼される側になっていけるかどうかの一つの強みでありひょっとしたらそれにならなければそれは弱みになりかねないですよね。
そしてそういう観光資源とかそういう入ってくる人らを考えるとそういう人たちがまた東京やましてもさっきも言ったように海外から来るような人が増えてきてこの地に根付いてくれるとそれはまた等位の強みになりますし強いて言えばこの地域が良くなっていくことだと思いますので。
その中で等院がやっぱり果たすべきことはそういう人たちが生活ができるようにもって言えば幸せになれるようになるんだと思うんですよねその地区に乗っていいな。
それには医療つまり病気になった時に助けてもらえる施設がないといけないのでそこで頑張っていくことが等位の強みでありやっぱり使命だと。
強みはまさしく使命になっていくことだと思うんでそれがスタッフと一緒にまた頑張っていければと思っておりますので。
前回に前川先生にも出ていただいたんですけどその時も敵地医療の話とかもあったと思うんですけどああいったのも先ほどの委員長の話通りで地域になくてはならない存在というか。
そうです。
そこも敵地の医療を見ているというところも強みというか。
そうです。
その通りです。
先ほど言ったようにそういうところに人が住んでいるつまりそういうところに医療がないと人は住めないんだということをスタッフが考えて頑張れる。
等位がなくなったら困るんだということも分かってもらえる。
それは大切でありますしそしてそういうところを学んだ研修やスタッフがまたそういうところで頑張っていただく。
ちなみにオチアイから等位に来る前で1時間半くらいかかります。
私さっきも言ったように循環器をやっていますけど心筋梗塞って3時間以内に治療しないと命を失います。
つまり等位からさらにしないとかその他の病院に行こうとしたら3時間を超えてしまうわけですよね。
やっぱりそういう意味でもそういうこともしてやはりこれからの将来ひょっとしたら日本の未来にとってもいい医療になっていくのではないかと思っておりますので引き続き頑張っていきたいと思っております。
これも前川先生のお話であったんですけど最初の東医院や西医院の診療所に派遣で行ってた時は患者さんが膝が痛いから注射打ってほしいという話があったけど自分はやったことがないからできないと。
ただ三好病院で勤務するにつれてそういったところの自分の専門でないところも実際に学んで今ではもう膝の注射も打てるような形になってそういう勉強もして打てるようになったという話を聞いたので
そういう医師としての総合力を上げていけるというのも三好病院の大きな強みなんですかね。
おっしゃる通りでまさしく私はスタッフに言ってるのは学びを通して地域にいるのかな。
自分が学ぶ人を教えてまた学ぶ。教えることは学ぶこととも言ってるんですけどそういうことでやはり強みになるしそういう人が一生懸命頑張って病院を良くしてくれることがこれからこの病院にとっても大きな力になっているから
お互いでしょうね。病院にとってもそういうことをしていただけることが大切だし病院そのみんなもそういう環境を作っていただいて勉強できると。お互いお互いをちゃんと環境づくりすることが大切なのでそういう意味でも当院に来ていただいてそういう一緒にやっていけるようになればいいなと思っています。
医師の成長と学びの場
そうですね。ぜひいろんな方に、医師の方とかそういう理念に強化していただける方に来ていただきたいですね。
分かりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
中院長本日はありがとうございました。
こちらこそお世話になりました。ありがとうございました。
これでですねここまでのお話を踏まえてなんですけども三好病院に関心を持った医療者や学生の皆さんへ最後に一言お願いできたらなと思うんですけど。
はい。やはり先ほども言ったように当院は敵地にあって敵地の医療を学びながら実は将来日本の将来こういう医療をやっていくということを学べるところです。
ぜひそういう学べる病院に来ていただけたら幸いと思います。よろしくお願いします。
ありがとうございました。最後にお知らせです。徳島県では常勤はもちろん週1日の非常勤、短期応援などさまざまな形で医療に関わってくださる医師看護師の仲間を募集中です。
まずは話だけでも聞いてみたいという方は番組概要欄の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。あなたの経験が徳島の医療現場を支えます。
次回も藤永委員長がゲストです。藤永委員長が医師を志した原点、幼い頃からの鉄道好きの話、そして研修医教育を通じて見えてきた人材育成やマネジメントの視点を伺います。
医学生、若手医師の皆さんにも参考になる回だと思います。ぜひお聞きください。
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皆さんからのメッセージをお待ちしております。
それでは次回の配信でお会いしましょう。お相手は大野耕介でした。さようなら。
さようなら。
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