第47回 病気を診るだけでは終わらない。生活まで支える海部病院の地域医療
2026-07-29 19:09

第47回 病気を診るだけでは終わらない。生活まで支える海部病院の地域医療

今回も徳島県立海部病院 内科・総合診療科の川人圭祐先生をゲストにお迎えします。救急対応から在宅復帰、訪問診療や看取りまで、海部病院が地域の医療をどのように支えているのかを伺います。病気だけでなく、患者さんの暮らしや家族、地域とのつながりまで見ていく総合診療医の考え方や、地域病院だからこそ身につく力についてお聞きします。


▼出演

MC 井内 脩介(徳島県病院局)

MC 荒野 菜摘 (徳島県立海部病院 医療ソーシャルワーカー)

ゲスト 川人 圭祐 (徳島県立海部病院 内科・総合診療科)


▼トピック一覧

・救急から在宅復帰まで支える海部病院の体制

・急性期病棟と地域包括ケア病棟の役割

・病気を治した後の生活まで考える医療

・「あなたの専門医」という総合診療医の考え方

・住民に支えられてきた海部病院の歴史

・大学病院と地域病院で求められる力の違い

・川人先生が目指す「医者っぽくない医者」


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サマリー

徳島県立海部病院の川人圭祐先生は、救急医療から在宅復帰、そして看取りまで、患者さんの生活全体を支える地域医療の実践について語ります。病気を治すだけでなく、患者さんの暮らしや家族との繋がりまで見据えた総合診療医としての姿勢や、地域病院ならではの多職種連携の重要性を強調します。また、住民に支えられてきた病院の歴史や、大学病院とは異なる地域病院で求められる「あなたの専門医」としての在り方、そして「医者っぽくない医者」を目指す自身の医師像についても触れています。

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頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオ。
こんにちは、頼む!来てくれ!!徳島の医師爆増予定ラジオパーソナリティ 徳島県病院局の井内修介です。
同じくパーソナリティ 徳島県立海部病院医療ソーシャルワーカーの荒野夏実です。
この番組では、徳島で働く医師や看護師のリアルな声を通じて、
徳島という土地の魅力と、そこで医療に携わることのやりがいを掘り下げていきます。
都市部のように行き着く間もない忙しさとは違い、
仕事とプライベートのバランスを大切にしながら、
自分のペースで成長できる環境が整っているのも、徳島の大きな魅力です。
地域に根差した医療の現場で感じる手応えや、働く人たちの思いに触れることで、
自分もこんな場所で医療をしてみたいと感じてもらえるきっかけをお届けしていきます。
遊びも仕事もどちらも諦めたくない。
そんなあなたにこそ、ぜひお聞きいただきたい番組です。
それでは本日のゲストをご紹介します。
前回に引き続き、徳島県立海部病院内科総合診療科の川人恵介先生です。
本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回は職場としての海部病院の働きやすさや、川人先生の子育て中の暮らしについて伺いました。
今回は川人先生シリーズの最終回として、救急から在宅までを支える海部病院の体制や、
病気だけでなく患者さんの生活まで見ていく総合診療医の考え方、
そして地域病院だからこそ身につく力について伺っていきます。
それでは本編スタートです。
海部病院の地域医療体制:救急から在宅復帰まで
それでは海部病院が実践している地域医療について伺います。
海部病院は救急にも対応しながら在宅復帰を支える地域包括ケア病棟もあると伺っています。
この体制にはどのような強みがあるのでしょうか。
海部病院は入院病棟と救急病棟と地域包括ケア病棟がありまして、
救急の国事病院ですので、県南の救急医療を支える病院として救急車の受け入れももちろんそうですし、
通常の予約外の体調不良等に対しての施設入所者で入院が必要などに対しても対応しつつ、
救急機の病気を治療しつつというのはもちろんですが、病気を治すだけでは終わりではなくて、
その後の生活、患者さんがどう生活していくか、家に戻るのかどうかというので、
どんな施設がいいのかとか、またまた定員が必要なのかとか、
そういうのを見極めたりとか、みんなで話し合って決めたりとか、
リハビリが必要ならリハビリをする、在宅復帰に向けた病棟というので、地域包括ケア病棟というのがありますので、
急な病気から今後の生活までという、いろんな側面を有している病院なのかなと思っています。
これも地方ならではといいますか、退院後の生活までしっかり見るというところも海部の強みになるんですね。
そうですね。ソーシャルワーカーの荒野さんが大体やってくれますけど。
大きい救急病院と違って、ここで救急の治療から、ある程度リハビリをしてお家が見れるところまでというのを、
まるまる完結してというか、見れるところが地域の病院の強みなのかなと先生のお話を聞いてて思いました。
なかなかすべて完結できるものもあれば、病院の特性上、手術がいるとか、緊急のお腹の手術がいるとかそうなると、やっぱり大きな病院にお世話になっていることが多いですけど、
ただでもその人たちも転院した後にリハビリで帰ってきたりとか、常に終わりではなくてつながりを持って、どう生活につなげていくのかというのを意識したりはしています。
ありがとうございます。
救急医療と在宅復帰支援というのを合わせ持っているのが、海部病院ならではの体制だと思うんですけれども、他にも特徴というのはありますか。
患者さんの生活を支える医療:訪問診療と看取り
9世紀から退院した生活までというのもそうですけど、最後まで病気で治ってまた同じように生活復帰できればいいですけど、
そういう側面だけでもなくて、がんとかでどうしても治らない病気とか、どこで最後を迎えるのかというので、そこを支えていくという体制も持っていて、
海部病院は珍しいのは訪問診療、在宅医療力を入れてやっていて、需要があるから始まったものだと思うんですけど、住み慣れたところで最後まで過ごしたいという思いの方もあるので、
という人が結構多くて、例えばがんが見つかったとかなって、診断するのも海部病院でできる。
治療につなげるときに、治療する場合は一旦大きな病院に行くこともあるんですけど、その後引き続いてこっちで治療することもありますし、
最後は絶対迎えるときは人間がいますので、あとは苦しくないように最後で迎えましょうかという話になったときに、家で最後は死にたいという人も結構いて、
家での最後を見取りまでサポートする、お力添えができたらというので、
一人の医師として継続性を持って診断、体調不良、診断、入院、在宅というのをつながりを持って最後まで一貫してみることができるというのも海部病院の強みであったり、僕たちのやりがいにもつながっているなと思っています。
私は地域支援室という訪問看護師さんと一緒の部署にいるんですけど、よく在宅の患者さんのお話も聞いていて、川人先生がすごく在宅医療も得意な先生とか、川人先生に担当を持ってもらいたいという人がいるような、
患者さんとの信頼関係を作るのがすごく上手な先生というイメージでいるんですけど、この患者さんとの信頼関係、在宅医療って最後お見取りまでするので、患者さんへの説明だったり、本当に医療スタッフとの信頼関係がないとうまくいかないことって多いと思うんですけど、
先生が患者さんとのやりとりの中で気をつけていることとか意識していることがあったら教えてもらいたいなと思います。
難しいですけど、話を聞くということですかね、声を聞くというのを意識しています。
医者なんで自分の治療方針とか思いとかいろいろありますけど、ある人が多いですけど、患者さんがどう思っているのかとか、家族がどう思っているのか、本人も患者さんですね、どう思っているのかというのに耳を傾けて、
それがあいづちを打つことであったり、返事をすることであったり、目を合わせることであったり、目を外すことであったり、あえて沈黙をつけることであったり、いろいろあると思うんですけど、その患者さんそれぞれにどれがいいかというのを臨機応変にしているような感じですかね。
患者さん一人一人に寄り添った対応を治療されているということなんですね。
そうですね、すごい臭い言葉ですけど、総合診療している先生の間では、総合診療医は何の専門ですかってよく聞かれるんですけど、お腹の専門なのか心臓の専門なのかって聞かれたときに、なんて答えると思いますか。
何て答えるんでしょう。
それはですね、あなたの専門医ですって答えられます。
まさにですね、ハッとしました。
そんなこと言ったことないですけどね、到底臭すぎて、でもね、総合診療をやっているもうごく有名な先生方は、あなたの専門医ですっていうので、その人の人生に寄り添って、この人が今どこで何が必要なのかっていうのを見極めているということのようです。
勉強になりますね。
それが言えるようになりたいですけどね。
ありがとうございます。救急で受け入れて終わりではなくて、その後の在宅復帰や生活まで支えられるというところに、外部病院ならではの強みがあると感じました。
続いて患者さんの生活を支える医療についても伺いたいと思います。
海人先生は病気そのものだけではなくて、その人がどう生活していくかまで考えることを大切にされているそうですね。
そうですね。結構話も被るところはあるんですけど、病気を治すのが医師の仕事であるのはもちろんそうなんですけど、病院の仕事なんですけど、それだけでは患者さんの生活は成り立っていなくて、病気は治ったけども生活はできないということが多々あって、
この人がどういう生活をするためにこの病気はどうにかしなくちゃいけないとか、そういう視点でいつも見るようにしていて、僕は医師だけではできないので、多職種でいつも連携して考えていっています。
私先生のイメージがすごく記憶力がいいというか、患者さんの話を聞くと、この人の家族さんがここで働いてて、この時間こうっていうのがバーッとすごくいっぱい情報が出てくるイメージなんですけど、意識して患者さんの周辺の情報まで覚えているのか、それとも頭に自然と聞いているうちに入ってくるものなんですか?
意識して聞いてますけど、気持ち悪いですね。そこまでバーッとあの人今何してるのか出てこないんですけど、意識して関心を持って聞こうとするのは意識してますけど、確かに長いこといればあの人とあの人がこうでっていうのは結構確かに繋がってはきて、それが生活に繋がるからこそ考えて診療しなくちゃいけないなとは思ってますけど
リターンの患者さんも多いですもんね
リターンそうですね、やっぱりね何度も繰り返すことが多くなると
患者さんも自分のことを知ってくださってる先生っていうのはすごい心強いと思いますね
なんなんこう病院でいると患者さんと顔見知りになってくるというか、ちょっと病院の外に出ても患者さんとバッタリ会ったりすることって増えてこないですか?
絶対多いですね、地域の病院ならではだと思いますけどね、診察室で診療した後にご飯買いに行ったらスーパーでバッタリ会ったりとか、ああみたいな立場が逆転しますよね
なんだけこう、例えば塩分控えめにしなさいとか診察で言っときながら、自分はすごいものを買ってたら説得力がね、隠しながらいかなくちゃいけないですけど
そういうものを含めて生活に溶け込んでっていうのはやりがいのある、なかなか都会では経験できないことかなと思いますけど
そうですね、住民の方とも距離が近くて、診療室の外でも患者さんの暮らしが見えるっていうところも地方ならではと言いますか、いいところですよね
そうですね
患者さんとの印象的なエピソードとかってありますか?
地域に支えられた海部病院の歴史と住民との繋がり
患者さんとの印象的なエピソードですか?
ちょっと診療以外でも
そうですね、海部病院地域医療を守る会っていうのが昔からあって、一番初めにそれが起こったのは多分海部病院の医師がかなり少ない時代があって
その時代にも自治医大の先生とかがすごい支えてくださってたんですけど、ちょっと救急医療を求めないかとかそういう時期もあって
その時に自由民主体でなんとか海部病院に医者を呼びたいと支えたいっていうので地域医療を守る会っていうのができて
今でも年に2回から3回くらい差し入れをいただいているんです
これがバレンタインの時期だったらチョコレートであったりとか伊勢海老のお味噌汁を作ってくれたりとか
コロナの時はお弁当をくれたりとか、そういう住民からすごい支えてもらっているので感謝感謝ですね
公立の病院であんまり患者さんとのそこまでの触れ合いというか差し入れもらったりってちょっと珍しいですよね
ないですよね
ありがとうございます
病気を見るだけではなくてその方の暮らしだったり家族地域との関係まで見ていくというところに地域医療ならではの特徴があると感じました
地域病院で身につく力と「医者っぽくない医者」という医師像
では最後に海部病院で働くことで身につく力について伺いたいと思います
川人先生から見て大学病院と海部病院のような地域に根差した病院では医師に求められる役割にどのような違いがあると思いますか
何かによっていろいろ分かれてくるような感じもあるんですけど
総合診療をするにあたっては総合診療ってすごく可変性多様性が有利なので
大学病院でも総合診療をするとなると診断が難しいこの人何の病気だっていうので
昔ドクターGっていうのが流行ってあ、言ってなかったけどドクターGに憧れてっていうのもあります
かっこいいNHKの番組がありましたけどあくまでブサッとかっこよくいけたらいいですけど
そういう診断推論をできる医師能力もそこで勤務してたら必要ですけど
地域の病院では今まで何でも申し上げているような
じゃあ患者さんの生活をどう支えていくかっていう観点でいうのが一番の違いかなとは思います
大きい病院でやっぱりそれぞれの専門家がいるのでそれである程度コンサルテーションができる環境ですけど
それぞれの専門家に任せていくっていう感じですが
地域の病院では総合診療能力ってよくざっくりと言いますけど
いろんな病気を幅広く見る力っていうのが求められるのかなとは思います
ありがとうございます
地方の病院っていう方では総合的に幅広く見れる力が身につくっていうところなんですね
そうですね
川人先生の考え方として医者っぽくない医者っていうものを聞いたことがあるんですけども
これはどういったものになりますか
そうですねこれは自分で言ったわけではないんですけど
大学病院で働いてる時に言われた言葉ですけど患者さんから
その時は大学病院の医者っぽくないですよねって言われて
それは褒め言葉だと捉えてて
名医とか医者を評価するのにいろんな言葉があって名医とか医先生とかいろいろありますけど
何でも相談できて
医者って言いづらいところは患者さんからしたらあることが多いと思っているので
自分の生活のことだったり病気のことだったりとか
それから家族のこととか子供のこととか
いろんなことをすぐ相談できて
この先生に相談すれば何とかしてくれるだろうというような
医者になりたいなあというふうなところから
医者っぽくない医者というふうには考えてますけど
言ってるだけでなかなか駄目ではないと思うんですけど
今までいろいろ川人先生のお話聞いてきて
この医者っぽくない医者先生の考える医師像っていうものが結構先生の
本当にお人柄に現れて
現れてますね
何もないですね
海部病院では専門的な知識や技術だけでなくて
患者さんの暮らしを含めて考える力が磨かれていくということがよく分かりました
まとめと今後の展望
川人先生3回にわたってありがとうございました
今回は救急から在宅までを支える海部病院の体制や
病気だけでなく患者さんの生活まで見ていく地域医療について伺いました
川人先生今回の収録はいかがでしたか
3回にわたってお話いただいたんですけど
もうしたことない経験でしたので
すみませんもう皆さんと
すみませんお世話になりましたありがとうございました
ザックバランにお話いただいてありがとうございました
最後にお知らせです
徳島県では医師看護師など医療従事者がまだまだ足りていません
移住指定条件で働くのはもちろん
週1日の非常勤や短期の応援といった関わり方でも大歓迎です
少し興味がある
まずは話を聞いてみたいという方は
番組概要欄の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください
あなたの経験とスキルを
徳島の医療現場で活かしてみませんか
皆様からのご連絡をお待ちしています
番組の感想や質問は
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それでは次回のエピソードでお会いしましょう
お相手はいうちしゅうすけと
あらのなつみでした
さようなら
19:09

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