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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
こんにちは、コミュニケーションの重要性を実感しています、インターン生の清水です。
本日は、いろはに投資の記事紹介です。
ご紹介する記事は、10月26日に公開されたセクターETF VOXとは、
株価や構成名から、配当利回りなどを分かりやすく解説、です。
まずは、今回の結論3点。
1. VOXは、米国の通信サービスセクター113名柄で構成されるETF。
2. 1年5年リターンで比較すると、セクターETFでは一番悪いパフォーマンスとなっている。
3. 景気が弱く、権利が低い不況期に変わりやすいため、これからが要注目。
4. VOXは、アメリカの資産運用会社であるバンガード社が提供するETFで、
固定回線や携帯電話、光ファイバーネットワークなどを通じて通信サービスを提供する企業で構成されています。
5. 株価はここ1年で右肩下がりに推移していますが、今後の投資対象としておすすめなのでしょうか。
今回は、VOXに投資する上で知っておきたい特徴や株価推移、構成銘柄や配当入り回りなどについて余すことなく解説していきます。
まずは、ETFとは何だったかおさらいからいきましょう。
ETFとはExchange Traded Fundの略称であり、日本語では上場投資信託と言います。
ETF自体が数多くの銘柄を含んでいるため、1つのETFに投資すれば、複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます。
セクターETFとは、セクターと呼ばれる特定の業種に資金を集中したETFのことです。
それぞれのセクターに指数があるため、その指数をベンチマークとして連動するような運用成果を目指しているものが多いです。
BOXは、MSCI US Investable Market Communication Service Indexに連動するように運用されているインデックス型ETFです。
カタカナとローマ字ばかりでよくわからないですよね。
要するに、米国株の中でも通信サービスセクター113銘柄に投資しているETFだと覚えておけば問題ないでしょう。
通信サービスセクターでは、固定回線や携帯電話、光ファイバーネットワークなどを通じて通信サービスを提供する企業が属しています。
BOXの基本情報は次の通りです。
運用会社、バンガード、ベンチマーク、MSCI US Investable Market Communication Service Index、経費率0.1%、銘柄数113、
準資産額23億USD、取扱い証券会社、IG証券、SBI証券、DMM株など。
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BOXを運用しているのは大手資産運用会社のバンガード社です。
BOXの他にも、VISやVPUなどのETFを運用しています。
米国大手の運用会社に運用されているため、経費率が0.1%と比較的低い水準となっています。
次に、配当利回り。
BOXは市販機に一度配当を出しています。
BOXの直近配当利回りは1.25%で、支払い日になると自動で指定口座へ振り込んでくれます。
配当金は平均的ですが、かといって株価が顕著ではないのが残念です。
では、BOXの構成銘柄を見ていきましょう。
BOXは米国通信サービスセクターの銘柄で構成されており、各業種の割合は次の通りです。
まず、41%を占めているのが交流メディアサービス。
22%が映画家庭用娯楽。
18%総合通信サービス関連。
15%放送関連。
2%広告。
2%出版。
SNSなどのメディア事業が最も多く、円溜め通信サービスと続いています。
次に、BOXの組入れ銘柄のうち上位10社を見ていきましょう。
1位が組入れ比率12%のアルファベットクラスA。
続いて、11.12%メタプラットフォームズ。
10.8%アルファベットクラスC。
5.5%モルトディズニーカンパニー。
同率5.5%ベライゾンコミュニケーションズ。
4.27%AT&T。
4.1%コムキャスト。
4.12%ネットフリックス。
3.54%TモバイルUS。
2.6%アクティビジョンブリザード。
Facebookを展開するメタやGoogleを展開するアルファベットなど、
ウェブプラットフォーム企業が上位に来ています。
さて、余談ですが、アルファベット株はクラスAとクラスCの2つありました。
これらの違いは株主総会での議決権の有無の違いで、
クラスAが議決権あり、クラスCが議決権なしとなっています。
ベライゾンやAT&Tは米国大手の通信会社です。
また、ディズニーやネットフリックスなど有名なエンタメ企業も上位に入ってきています。
投資比率に注目すると、VOXは113銘柄に投資しているものの、
主要銘柄は自家総額の大きい企業が独占しています。
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以上の上位10銘柄で、全体の51.63%を占めています。
では、VOXの組入れ上位3銘柄について順に見ていきましょう。
まず、アルファベット。
アルファベットは、世界最大級のインターネット企業、Googleの持ち株会社です。
Googleの他に、自動運転を行う自動車開発企業Waymoや、
次世代技術の開発を行うXという企業も子会社に持っています。
売上は99%以上をGoogleが占めており、
YouTubeなどのアプリや、Chromebookなどのハードウェア、クラウドサービスなど、
事業内容は多岐にわたっています。
売上高、利益は、ここ10年で毎年20%以上の成長を遂げており、
利益率も30%台と高い水準を維持しています。
CEOであるサンダー・ピチャイ氏は、
来日した際、2023年までに日本で最初のデータセンターを開設する予定だと発表しました。
これにより、日本のユーザーは、Googleのツールやサービスに
迅速かつ確実にアクセスできるようになります。
次に、メタ・プラットフォームズ。
メタ・プラットフォームズは、世界最大のSNSであるFacebookを運営する企業です。
他に、Instagram、Messenger、WhatsAppの運営に加え、
Reality Labs事業では、メタバース関連技術の開発を行っています。
売上は90%以上が広告収入であり、
営業利益率は30%以上と高い水準を維持しています。
しかし、メタバース事業では、
仮想現実、VRヘッドセット、クエストの販売を中心に売り上げていますが、
損失は拡大しています。
株価は年収より約60%近い下落を見せており、
VOXは10%以上が同社株のため、
約6%の下落は同社に起因していると考えられます。
FacebookやInstagramは人気もあり、収益性の高いプラットフォームですが、懸念も残ります。
2021年にはユーザー数が初めて減少し、
若いユーザーはTikTokなどの新しいプラットフォームに移行し始めています。
メタバース事業の結果が今後の鍵となってくるでしょう。
最後に、ウォルト・ディズニー・カンパニー。
ウォルト・ディズニーは多角的かつ国際的なエンタメメディア企業で、
ニューヨークダウン30種にも選ばれています。
ミッキーマウスやスターウォーズなど、
世界的に有名なキャラクターや映画の著作権を多く保有しています。
事業は主にメディア・エンタメ部門とパーク・リゾート部門に分かれています。
メディア・エンタメ部門では、
ディズニープラス、ESPN、Huluなどのメディアで動画配信を行っています。
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また、映画制作会社も数多く所有しており、
ディズニースタジオ、ピクサー、マーベルスタジオ、
ルーカスフィルム、20th Century Studioなどが有名です。
パーク・リゾート部門では、
同社の世界観を再現したテーマパークなどをいくつも運営しています。
動画配信サービスディズニープラスは、
1.5億人以上のユーザーを有しており、利用者も拡大傾向にあります。
利用者に頭打ち感があるNetflixとは対照的ですが、
料金引上げを行い、また、広告付きプランを導入するとの報道があります。
加入者目標は最大で2億6千万人と、
Netflix以上の加入者獲得を2024年までに目指しています。
では次に、VOXの株価推移を見ていきましょう。
右肩上がりで上昇しているように見えなくはないですが、
2007年のリーマンショックよりも激しい下落が目立ちます。
2022年からの利上げが大きな原因ではありますが、
組入比率の大きいメタプラットフォームが年初から下落していることも要因の一つだと考えられます。
Netflixも会員の頭打ちを感じさせる決算内容から大きく下落しています。
続いて、米国経済や株価の見通しについて見ていきましょう。
新型コロナウイルス感染拡大後、米国では歴史的な金融緩和によりインフレが進行しました。
これを受けてFOMCでは急ペースな利上げが決定されています。
2022年では年初より米国市場では株価の下落が続いています。
2022年9月末時点のCPIは予想を上回り、40年ぶりの高水準となりました。
インフレはピークアウトの兆しと考える人も増えてきましたが、
金利上昇は2022年末まで続くとの見方が強いです。
日本では米国の利上げに伴う急激な円安も進行しており、米国株が割高になっている点に注意が必要です。
投資をするかしないかはそれぞれの判断となりますが、
FOXがさらに上昇を続けると考えるならば、変え時かもしれません。
逆にもっと値下がりすると思うのであれば、
IG証券のCFD取引を活用して売りポジションから入って利益を狙うこともできます。
では次に、FOXに投資する場合のメリット・デメリットなど特徴を見ていきましょう。
1.本当は下落に強いセクター
2.分散投資ができる
3.小額投資はできない
それぞれ順に見ていきましょう。
まず特徴1。本当は下落に強いセクター
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チャートで見てみると、VOXの株価は著しく下落していますが、
本来、通信サービスセクターは不況に強いセクターなのです。
ではここで、各セクターETFの最大下落率を見てみましょう。
最大下落率が低いものから順に、生活必需品29.37%、ヘルスケア35.10%、
公益事業38.13%、通信サービス48.81%、情報技術50.58%、一般消費財57.11%、
素材58.18%、資本財58.20%、エネルギー68.17%、不動産68.30%、金融74.04%
最大下落率を比較すると、セクターETFの中で、VOXはそこそこの下落体制があることがわかります。
しかし、代表的な指数に連動するETFと比較すると見劣りしてしまいます。
インデックス投資先として、人気のS&P500に投資できるバンガードS&P500ETF VOOとVOXを比較しました。
ここでは、2011年に100ドルを両ETFに投資して、分配金は再投資をするという設定で比較しています。
詳しい比較内容は本記事をご覧ください。
リーマンショック以降のリスクやリターンを比較していますが、VOOがあらゆる面で火が出ています。
このことから、現在ではリーマンショックの時ほどの下落体制があるわけではないことがわかります。
やはり、メタプラットフォームやネットフリックスの不調が原因なのでしょうか。
それもありますが、通信サービスセクターの企業の事業多額化も一因といえます。
メタバースやAIなどの次世代技術の事業に投資する企業が増えれば、その分リスクは高くなっていきます。
他のセクターETFと1年5年リターンを比較したものを見てみると、1年平均リターンでもダントツでマイナスとなっています。
これだけを見れば誰も投資しようとは思いませんよね。
しかし、PERを見てみると、S&P500に比べて投資家の期待が低いことがわかります。
セクターごとに適正PERは異なりますが、通信サービスセクターにおいては少し売られすぎのような気がします。
次に、セクターローテーションにおける通信サービスセクターの立ち位置を確認してみましょう。
通信サービスセクターは、景気が弱く、金利が低い不況期に変わりやすいものです。
米国市場においては、S&P500は年収より20%近く下落、NASDAQでは30%近く下落しました。
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ここから不況期に入るとすれば、通信サービスセクターが変わりやすいフェーズとなるでしょう。
株式市場全体の動向から、どういった局面に入っているのか認識するのも大事となってきます。
特徴2 分散投資ができる
VOX一つに投資するだけで、113名がらに投資できるのが大きなメリットです。
投資をする上で大事なことは、分散投資を行いリスクを最小限に抑えることです。
ただ、分散されているとはいっても、同一セクター内で分散がされているという点には注意が必要です。
VOXは公正割合上位10社が全体の51.63%を占めているため、いくら分散されていても上位企業の値動きに翻弄されるでしょう。
そのため、さらに分散投資したい方は、通信サービスセクターと相関関係の低いセクターにも投資をするなど工夫も必要です。
特徴3 小額投資はできない
VOXの現在の価格は約84ドルなので、日本円だと約1万2千円が必要です。
米国株は一株単位で投資できるのが魅力ですが、投資初心者や学生の方にとっていきなり1万2千円を投資するのは勇気が要りますよね。
そのため、小額投資をしたい方は、投資新宅を利用するのがおすすめです。
米国株に投資できるものとして、S&P500に投資できる投資新宅であるEMax Slim S&P500などへの投資から始めるのが良いでしょう。
投資新宅であれば、100円から投資ができ、配当金を受け取らずそのまま再投資することもできるので、福利効果を得ることができます。
ただ、その分ETFよりも手数料が高くなるため注意が必要です。
さて、今回はBOXについて株価推移や構成銘柄、配当入り回りなどを解説してきました。
最後にもう一度、今回の重要なポイントをおさらいしましょう。
1.BOXは米国の通信サービスセクター113銘柄で構成されたETF。
2.1年5年リターンで比較すると、セクターETFでは一番悪いパフォーマンスとなっている。
3.景気が弱く金利が低い不況期に変わりやすいため、これからに注目する必要がある。
BOXは米国株ETFなので、今後もアメリカ経済が成長していくと考えている人は、長期目線で投資するのも選択肢の一つです。
ただ、投資の世界では何が起こるかわからないため、BOXが大きく値下がりする可能性も大いにあります。
そのため、値下がり局面でも利益を狙える、CFD取引ができるIG証券での講座解説がおすすめです。
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それでは本日の息抜きです。
今日は、今学期の私の目標の途中経過報告をしてみます。
今学期は、大学4年の私にとって、私が今の研究会に所属していられる最後の学期です。
そこでの使命は、来期以降も研究会の雰囲気の良さを保ち、後輩たちが学年を越えて自由に話し合える、相談し合える環境を作ることです。
どうやら私は雰囲気作りの転生の才能があるようで、自分で言うのもなんですが、その場に私がいるのといないのとで雰囲気がガラリと変わるらしいのです。
研究会で言うと、ものすごく真面目で厳しい研究内容の研究室なので、先生から厳しい指導を受けることが多々あります。
そのためか、緊張している後輩たちが多い中、私が教室に存在するだけで張り詰めていた空気感が和らぐそうなんです。
これは後輩が教えてくれるまで知りませんでした。
そこで、学部や修士の最終学年を集めて、どのように雰囲気を良くできるか、厳しいことを言われてもヘッチャラになれる後輩を育てていけるかを考えた結果、やはりアイスブレイクが大事だよねとなりました。
毎週研究会がある日の午前は、研究室でトランプやウノ、ハーっていうゲームなどのゲーム大会を行い、その後には食事に行くという研究会全体で告知するイベントを作りました。
飲み会だとハードルが高いという学生もゲームには来てくれたり、毎週開催のため都合が合うときだけ参加してくれる学生もいます。
4回ほど開催し続けた結果、「あれ?この後輩はこんな風に笑うんだ。こんなにユニークな後輩だったんだ。」と新しい一面に気づく機会が増えました。
秘書さんがゲーム大会にお菓子やアイス、コンビニのホットスナックなどを差し入れてくれたり、ゲームや食事の楽しさが広まって、「行きたい!参加したい!」と言ってくれる後輩が増えたり、そもそも研究室を使うことのハードルが低くなり、多くの学生が来てくれるようになったりと大きな変化です。
このような雰囲気を作ることで、研究の進捗を気軽に共有できたり、先生から激怒されたときに相談できて、一人で思い詰めることがなくなったり、研究のモチベーションが高まったりと非常に良い効果を実感しています。
コミュニケーションとは、ただ話す機会を設けるだけではなく、このようにアイスブレイクをした上で話しやすい関係性を設けることなのかもしれません。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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