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インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習、皆さまおはようございます。インターン生の岡村です。
このラジオでは、いろはにマネーで取り上げられない、投資、経済関連の話題についてゆるりとお話ししていきます。
今回は、オイルショックと日本の銀行株動向についてお話ししていきます。
本日は斉藤さんに来てもらっています。よろしくお願いします。
斉藤さん、最近気になったニュースとかってあったりしますか?
私が今気になっているニュースは、中東の金箔によってオイルショックが再来するかもしれないというニュースです。
オイルショックというと、最近はあまり聞かない言葉かなと思うんですけど、具体的にどういうことだったんでしょうか?
以前起きたオイルショックについて簡単に説明させていただくと、
1974年に起きたオイルショックは、イスラエルと中東諸国が戦った第4次中東戦争が原因となって起こりました。
これによって急激な原油価格の高騰で、凶乱物価と呼ばれる物価高が起こったことで有名です。
特にトイレットペーパーがなくなったというニュースとかは、皆さん目にしたこともあると思うんですけど、
人々が日用品を買いにスーパーに殺到し、店頭からいろんなものがなくなったり、大混乱が起きたというものになっています。
そしてこうしたオイルショックが再来するかもというニュースが出ているのは、
そしてこうしたオイルショックが再来するかもというニュースが出ているのは、
世界銀行が先月末、10月の30日にですね、ウクライナ情勢に加えて、イスラエルとハマスの衝突が激化し、
さらに緊拓した場合、原油価格が75%高騰する恐れがあるということを公表したことで、
オイルショック再来するかもしれないというニュースが公表されました。
そうなんですね。確かにイスラエルの方とか、結構中東の方といいますか、
そういった危機が起こると原油価格が上がっていく、なぜならそこから輸入しているとは思うんですけど、
ちなみに今、中東にどれくらい依存しているのかとかあったりはするんですか?
日本は中東に9割以上原油で依存していて、資源エネルギー庁が総合エネルギー統計というものを出しているんですけど、
それを見ると、サウジアラビやアラブ主張国連邦、プレートカタールのような中東の国にほとんどの原油を頼っているということが分かります。
そうなんですね。じゃあ、日本からするとそこから輸入ができなくなるとかなり大変なことになりますね。
そうなんですよ。またこれは世界的に見ても経済に大きな影響が与える可能性があって、
世界銀行が公表したシナリオについてももう少し詳しく紹介していきたいと思います。
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世界銀行は中東情勢が激化した場合のシナリオを3段階に分けて公表しました。
小規模なもの、中規模なもの、大規模なもの、3つに分けたのですが、
まず小規模なもので収まった場合は原油価格3%から13%上がる程度で済み、
だとしてもこれは2011年のリビア内戦時と同等レベルの混乱となります。
また中規模な混乱が起きた場合、世界銀行は原油価格が21%から35%上昇すると考え、
これは2003年のイラク戦争に相当するものと考えています。
そして先ほど紹介した75%というのが大規模な混乱となっていて、
ここまで来ると本当に混乱が生まれるのが容易に想像できるかと思います。
そうですね、75%と言われると想像もかなりつかないところで、
結構私たちの生活にも影響はかなり大きいかなと思っていて、
最近原油価格、ガソリン代とかも上がったりしていて、
その少しの上昇でも結構痛いと言っているのに、75%というとかなりすごい値ですね。
そうなんですよ。ただこうしたニュースで一番注目されやすい大規模な混乱というものが特に注目して取り上げられているんですけど、
専門家の多くはこうした大規模な混乱にニュース、メディアが着目しすぎているという点を強調していて、
戦争が起きているイスラエルなどが原因を作っているわけではなく、
その周辺にあるサウジアラビアとかアラブ主張国連邦とか、
そういう周辺国が原油の生成をしているので、直接的に影響はないのではないかと考えている人も多いようです。
またそうしたデータの一つとして、
イスラエルとイスラム組織のハマスが衝突が起きたのが10月上旬なんですけど、
それ以降の原油価格って6%しか上がっていないんですね。
これは世界銀行も報告しているんですけど、
これっていうのは、世界経済が原油価格のショックを吸収する能力が高まっているというふうに分析されています。
1970年代のエネルギー危機以降、
世界各国がこうした融資の際、こうしたショックに対する防御を強化し、
石油への依存度を低下させる動きを取っていることから、
今回も原油価格が6%しか上がらずに済んでいると考えられます。
しかし、日本は先ほども言ったように中東に9割以上依存していたり、
また8割以上を化石燃料に手寄っていたりと、
まだまだ依存から脱却できていないというのも現状で、
今後の日本のエネルギーについても考えなきゃいけないなと思っています。
大規模な混乱が起こるのは考えづらいとは言っても、
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日本の現状を考えると、こういったニュースも注目していく必要があるなと、
今聞いていてすごい思いましたね。
ちなみに、日本が中東に頼っているとして、
これの代わりになるエネルギーとかってあったりはするんですか。
例えば有名なものだと、
電力発電によるクリーンエネルギーやバイオディーゼル燃料とかなんですけど、
ちょっとここで注目したいのが人工石油というものなんですね。
これは2023年の1月、今年の1月に大阪市とか大阪府が支援して、
水と待機中の二酸化炭素から生成する人工石油の実証実験を行っていて、
これ、その名もドリーム燃料製造装置という名前についているんですけど、
この実験を行った研究員は、この装置を使うことで
永久期間的に人工的に石油を生成できるとコメントしていて、
先ほど申し上げたとおり、水と二酸化炭素から石油が作れるということで、
経済産業省は2023年までにこうした合成燃料の大規模な製造技術を確立させて、
2040年までに商用化を目指すというふうに計画しています。
水と二酸化炭素でそういったことができれば、
まさにさっき言っていたドリームじゃないですけど、
代替エネルギーとしてはかなりすごいものになりますよね。
そうなんですよ。
ところで岡村さんは最近気になっているニュースなどはありますか?
僕は最近の日本株の銀行動向について気になっていて、
というのも今年に入ってから日本の銀行株が上昇していたんですけれども、
ちょっと最近になってそれが低迷してきたかなというのが気になっているニュースになります。
そうなんですね。
実際にその日本の銀行株がどれくらい上がったかというと、
当初銀行株指数の年初来の上昇率が36%となっていまして、
当初株価指数、要するにトピックスの上昇率が23%でしたので、
これをアウトパフォームしていて、日本株上昇の権威役となっています。
なんでこんなに銀行株が今年になってから上がったかという説明をしたいんですけれども、
ちょっとその前に銀行株ってどういう特徴があるのかなということについてお話したいと思います。
まず特徴として、今PBR1倍割れの割安株となっています。
そうなんですね。
今PBRが平均して0.7倍ということで、いわゆるメガバンクと呼ばれるような、
三菱UFJ、三井住友、みずほというような銀行も全部1倍を割れておりまして、
日本株の中でも有名なPBR1倍割れ企業の銘柄になっています。
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なんで銀行株はこんなにも割安と評価されているかというと、
なかなか利益が得づらいという体質になっていることが原因になっています。
銀行ってどういうふうに収益を上げているかって、何か想像をつくものありますか。
そうですね。利子とかですか。
そうです。まさにおっしゃる通りで、利座屋というところから銀行は稼いでいるのがメインのところになっていて、
いわゆる預金を預かるということは、この短期の資金を、
例えば住宅ローンのような長期の金利であったりだとか、企業に貸し付ける。
これも長期の金利で貸し付けることによって、長期金利の方が短期金利よりは高いので、
この利座屋を取っていくというのが銀行の主な収入源になっています。
これを考えると、日本の金利って今すごい低いって呼ばれていることから、
この利座屋が取りにくいというのが銀行株が長らくPBR1倍割れになっていたりだとか、
低くなっていた理由になっていました。
それが今年に入ってから非常に上昇しておりまして、
というのも昨年の12月に日本銀行がYCCを修正しまして、
そこから長期金利がずっと10年際は0.25%にへばりついていたものがだんだんと上昇していまして、
本日11月10日の値ですと0.837%となっています。
こういった要因から銀行が利座屋を取りやすくなったというところから、
銀行が最近上がっていました。
それがちょっと今低迷しているということで、
これが何でかというと、最近日本銀行の金融政策決定会合もありまして、
そこでさらに上昇するという期待があったんですけれども、
少しアメリカの方の金利が下落してきまして、
さらに日銀総裁の上田さんの発言もありまして、
ここには部下上昇に少し自信がなく政策変更はまだないというような、
この先を見据えたメッセージを出しまして、
そこから長期金利がどんどん上昇していくというような期待が少し薄れてしまったということから、
銀行株の強き相場というのが少し終わりを迎えておりまして、
実際におととい11月8日ですと、前日費5%安の1568円と、
日経平均株価の銀行が1ヶ月ぶりの安値をつけたということになっています。
少し低迷している銀行株なんですけれども、
今後の展望も話そうかなというふうに思っています。
これは結構個人的な予測が強いので、
当たるかというのは難しいところではあるんですけれども、
今、日本って物価が上がっているのって、
斎藤さんは実感したりしますか?
はい、日々実感しています。
買うものになっても値段上がったなというふうに、
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円安の影響も受けて輸入にもお金がかかってきたりして、
物価はまだまだ上がる。
実際に日銀も先月の政策決定会合で、
物価上昇見通しを上げてますし、
そういったことを考えると、
まだ物価が上がっていくのかなというふうに個人的には思っておりまして、
実際25年の物価上昇見通しも今1.7%と、
日銀が目標としている2%に大きく近づいているので、
そうなってくると日銀も緩和というところはやめるペースにも入ってくるかなというところを考えると、
さらに長期金利が上がる展開になってもおかしくはないのかなというふうには思うので、
そうなると銀行としても利材がもちろん取りやすくなってくるというところになるので、
今後もまだ上昇といったところはあってもおかしくはないのかなというところで、
かなり注目な目柄の一つなのかなというふうに思っています。
ということで、本日はオイルショックと日本の銀行株同行についてお話ししました。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
お話しした内容は情報提供を目的としたものであり、
過去の実績、予想、見解、将来の成果を示唆あるいは保証するものではございません。
投資のご判断はご自身でしていただくようお願いいたします。