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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
皆さま、おはようございます。インターン生の高田でございます。
このラジオでは、いろはに投資で取り上げられない、投資・経済関連の話題についてゆるりとお話ししていきます。
今回は、日本の金融政策動向と日券平均株価についてお話ししていきます。
今日は、岡村君に来てもらっています。よろしくお願いします。
本日は収録日が6月16日なんですけど、ちょうど金融政策の決定会合があったんですけど、そちら確認しましたか?
そうですね。本当についさっき発表されたというところで、結果から言うと大規模な金融緩和政策を維持するってことを簡単に言えば決定したってことを確認しました。
その緩和の内容なんだけど、ここはおさらいみたいなところにはなるけど、長期金利の許容上限っていうのが0.5%。
これっていうのは、日本国債の10年ものの金利っていったところを0.5%になるように、国債の買い入れだったりだとかを維持するっていうことと、
他には短期金利のマイナス金利政策であったりだとか、ETFの買い入れといった措置も維持するといったことが決まっていて、
そういった背景から、河瀬とかで言うと、一部海外の投資家が、投機筋が円買いをしていたんですけど、それが発表された直後に円売りに戻って、
少し140円台後半ぐらいまで安が進んだといったことがありました。
争点になってたのは、金融緩和の引き締めに移るんじゃないかみたいなのが、もしかしたらあるんじゃないかみたいなことはあったんですけど、
全くなくて現状維持。予想通りの結果だったのかな。
そうですね。上田総裁が4月に就任した当初には、この6月ぐらいに政策を変えるんじゃないかっていうような見方もあったんですけど、
結果的には6月近づくにつれて、大方の予想も変更しないっていうふうになってきて、
というのも今回の公表文では足元の物価高についてどういうふうに発表しているかというと、
政府の経済対策によるエネルギー価格の押し下げの効果でプラス幅を縮小しているというふうに、物価高がある程度落ち着いてきているんではないかなというふうな見方をしてます。
実際の経済指標を見ると、4月の消費者物価指数が前年同月比で3.4%上昇となっていて、
少し高いのかなという印象は受けるんですけど、
こういうのも輸入物価の価格転換の影響が減衰してくれば、
この中場にかけてプラス幅を縮小していくという予想が市場でもされていたところではあって、
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そういったところを反映して今回は政策の変更はなしというふうになっているのかなと思います。
日本は他の国もそうだけど、物価の安定目標というのは大体2%というところで、
4月が3.4%というところで、かなり高いのかなと思っているんだけど、
内訳を見ると結構外側の円安、為替のところで結構引っ張られている。
輸入物価の上昇か。輸入物価の上昇というところで引っ張られているというところなのかな。
そうだね。経済学の用語なんかでよく言われるのはコストプッシュ型のインフレなんかというふうに呼ばれていて、
輸入の代金が上がった分そのまま価格転換されるというようなことが言われていて、
そこが是正すれば今の現状のインフレというのは改善するというような見通しを立てている。
基本的にインフレというのはもう一つはディマンドプレ型という需要によってインフレが起こるというようなことがあるんだけど、
今回の今起こっているのはそれではなくて、あくまでも供給側の問題ではあるから、
そこが緩和されるのではないかというふうに予想しているという感じだね。
少しずつインフレ体質になっていけば金融引き締めというのが結構現実的になっていく感じなんですかね。
そうですね。今の国内の景気に関しても、例えば企業収益が全体として高成人をつけてますし、個人消費が戻ってきているということもあって、
今のところ景気としては問題ないというところで、今後インフレがつくとしてはいろいろあると思うので、
例えば年内に政策が変更されるのではないかという見方もあるので、そういったところは深く見ておきたいかなというふうには思ってます。
なるほど。また引き締めをする、リアゲによる引き締めをするとなると、
例えば為替だと円高に触れて、それがまた企業の、例えば日本だと輸出産業が多かったりするので、
そういったところの業績を引っ張ってしまう、足を引っ張ってしまうというところもあるので、やっぱりここはまだ慎重にという感じなんだよね。
そうですね。
結局引き締めはまだ、見通しとしてはまだ触れられなかった会合の結果だったと思うんだけど、
争点というか議論のポイントの一つになってきているのは、
例えば日経平均が最近ずっと上がっているというところで、そこがもしかしたら引き締めをするサプライズがあるんじゃないかという一つの要因にもなると思うんだけど、
この株価がずっと上がり続けているという状況に対して、何でなんだろうというのはすごい考えていて、ちょっと調べてみたんだけど、
さっきも言ってくれたように、今、日本企業の決算が良かったり、消費者が物価上昇に慣れてきて、貯蓄よりも消費を優先していくという流れももちろんあって、
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その他には、このラジオとかでも何度も触れていると思うんだけど、当初のPBR一倍割れに対する是正の取り組みに対して、
結構日本の投資家だけではなくて海外の投資家にプラスの材料だった。
加えてバフェットが日本の消費者株に投資をしたというのも、結構追い風になって資金が集まってきている。
あとは、いつだったかな、今年入ってから、2023年入ってからだったのかな、
スマホとPCの需要が落ち込んで、それだけではないんだけど、それが結構大きな要因になって、製造業全体の景況感がすごく悪かったというのが、
いろんな指標で見ると、大体底打ちしてきたかなという感じがあって、今後最悪の状況は抜けたんじゃないか、みたいなことを結構言われていて、
例えば、アメリカのISM製造業傾向指数なんかだったら、4月の値っていうのは47.1、基準が50だと思うんだけど、
そこから見たらやっぱり低いんだけど、3月から見ると0.8ポイント改善してて、
この1、2、3ヶ月先くらいの生産活動を見る上で、重要な新規の受注とか在庫のバランスっていうのを見てみると、
1月とかに比べて、状況は改善してきてるんじゃないかなっていうのとか、
あとは台湾なんかは半導体だったり、そういった電子部品の生産が盛んだと思うんだけど、
そこでの輸出金額っていうのは依然としてマイナスではあるけど、ちょっと回復してきてるっていうところで、
今後中国経済なんかが回復してくれば、製造業を中心に業績回復していくっていうのが予想されて、
その回復していくんじゃないかっていう予想が、日本株でも同じように株価に織り込まれてるっていう状況が続いてる多いですね。
そうなんだね。やっぱ今言ってくれたのはアメリカの経済指標であったりとか、
中国の経済指標について触れてくれたと思うんだけど、
そういう製造業に関しての他国の経済指標っていうのは結構日本の株価にも影響してくるものなんだよね。
そうだね。やっぱり最近のサプライチェーンなんか言われるけど、
どこであっても需要にプラスの動きがあれば、日本でも半導体関連だったり電子部品関連、
もっと広く言うと製造業関連の事業を行っている企業の株価っていうのはやっぱり上がってて、
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すごい最近の例を出すと直近のNVIDIAの決算ってすごい良かったじゃないですか。
そのときにやっぱり日本の半導体関連の銘柄っていうのもすごい引っ張られて上がってたと思うので、
そういうのを見るとやっぱり海外の状況っていうのも切っては切り離せない要素の一つなのかなと思います。
じゃあ結構その2K平均を見る上では、日本国内の動向ももちろん大事だけど、海外のその動向であったりとかっていうのも見ておく必要はあるんだね。
金融政策の違いとかもそうだし、もちろん需要の問題もそうだし、もっと言うと為替だったりっていうのも注目する必要があって、
ただその為替っていう問題で日系平均を見ると、例えばドルベースで日系を見るとあんまり上昇してないらしくて、
やっぱ円安が進んでるから必然的に株価も出るんじゃないか。
例えばあとは今インフレ進んでるじゃないですか。そうするとやっぱり物の価値ってインフレ率分上がるって考えると、
株価も同様にインフレ率に引っ張られて上がるのは結構必然的。
考えるとこの最近の高騰がすごい良いものなんじゃないかみたいな見方がある一方で、それは別に全然当たり前のことで、
むしろインフレしてるのに株価が上がらないっていうのは業績が上がってない、実質的に株価が下がってることなんじゃないかっていうことなので、
上がり幅っていうのはまたインフレ分をオーバーパフォームというか、超えないっていうのもあると思うんですけど、
多少なりとインフレ分っていうのはあるのかなと思ってます。
確かに今上がっていてすごい日本の景気回復してるんじゃないかみたいな見方もされる一方で、今の話聞いてると必然というかそういう部分もあるなっていう風に思って、
実際の消費者の生活などに落とし込んでみても、株価は上がっているけれども、何か実感として日本の景気が上向いているっていうのは確かにあんまり実感するところではないなっていう風に思うので。
消費が増えてるっていうのも、最近賃金が上がってる上昇傾向にあるっていうのもあるし、消費意欲が上がってるっていうのももちろんあるけど、
この賃金上昇っていうのがインフレとともに上がり続けるならいいけど、このまま上がり続けるかどうかって言われるとまたちょっとそれも微妙ですし、
そういったところがまだ金融引き締めに移れない理由なのかなと、僕の個人的な意見ではそういう感じなのかなと思ってます。
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そうですね。ちょっと日銀の話にも戻るところありますけど、日銀はあくまで賃金上昇ともなる形で物価の安定目標っていうのを定めてるので、
今回23年は地投げ率が3.66%ってなってて、でもこれもつけたのが30年ぶりっていうことで、今後本当に続いていくのかなっていうところは疑問であって、
本当に続いていくのであればインフレとともにこういうところを見ていって、施策の変更などもあり得るのかなというふうには思います。
お話しした内容は情報提供を目的としたものであり、過去の実績、予想、見解、将来の成果を示唆あるいは保証するものではございません。
投資のご判断はご自身でしていただくようお願いいたします。