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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習
皆さま、おはようございます。本日は、紙・パルプ業界の業界・個別株分析を行っていきます。
今回は、資料上割安に報じされている製紙業の現状や、今後の展望などについて詳しく解説していきます。
まず、紙・パルプ業界とは、様々な紙を製造する業界のことです。
製造する紙は、主に4つに分けることができます。
1つ目は、コピー用紙などの印刷用。
2つ目に、段ボールなどの包装用。
3つ目に、トイレットペーパーなどの衛生用。
4つ目に、特殊機能紙などの工業用があります。
業界として、市場規模が成熟しきっているため、他社との差別化が難しいという特徴があります。
次に、ビジネスモデルについて解説していきます。
まず、木材やコシが元となる原料です。
これらを調達して加工、卸売業者に販売することによって利益を得ています。
木材の調達は7割が海外に依存していて、為替の変動も利益に影響を及ぼします。
基本は、生産コストを抑えられる大量生産方式です。
そのため、規模の大きい会社の方が有利となっています。
また、その影響で土地や建物などの資産の比率が大きくなっています。
注目すべき点は2つあります。
1点目に、為替の影響です。
原材料は主に輸入されているため、円高になれば安く買うことができ、原価が下がり利益も上がります。
その一方で、円安になると逆に原価が高くなり、利益が下がります。
現在、円安が進み、1ドル150円ほどになっていますが、その流れがそのまま進むのか、それとも日銀が金利を上げるなどの対策を講じるかによって業績が大きく変わります。
2つ目に、ペーパーレス化です。
B用紙などの印刷用の市場規模は、ペーパーレス化により縮小されることが予想されています。
そういったマイナスの要素から市場では低く評価されるがちですが、今後どう対応していくのかが注目です。
最後に紙パルプ業界における注目企業を2社紹介したいと思います。
1社目は証券高度3880大王製紙です。
PER31倍、PBR0.8倍、配当利回り1.3%
株主優帯は100株以上で1500円相当の自社商品
300株以上で3000円相当の自社商品です。
営業キャッシュフローは直近の1年を除き10年以上グラスであり、毎年投資キャッシュフローがマイナスなのでまだ成長予知がありそうですが、投じた現金がどれだけのリターンを生み出すかが注目です。
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2022年の9月から円安の影響で赤字に転落し、一時2000円以上あった株価が半分になるほど下落したものの、2023年から少しずつ上昇し、11月1日現在の株価は1253円です。
2024年3月期第一決算期では、印刷用のセグメントに関して需要が減少し販売数は減少するものの、価格改定の影響で販売金額は増加。
衛生用の商品は昨年の価格改定で自社のシェアが減少していたものが回復し、販売数、販売金額ともに増加しました。
中長期計画を開始し、今後市場規模が縮小していくであろう日本の印刷用の紙の製造から、ホーム・パーソナルケア・セグメントという衛生用の製造への大規模な転換を発表しています。
2022年度は歴史的な延期とのため赤字になってしまったものの、衛生用のトップメーカーとして価格改定を積極的に行うことにより、売上は順調に伸びており、日本より市場規模の拡大が見込めそうな海外に関しても売上は顕著に推移しています。
今後、海外での核販により売上高8000億円以上を目指し成長していけるかどうかが注目です。
2社目は、証券高度3861、ゴージュ製紙です。
PER9.1倍、PBR0.7倍、配当り回り2.5%。株主優待は4180円相当の自社グループの製品カタログです。
営業キャッシュフロアについても10年以上プラスを維持していて、フリーキャッシュフロアも大半の年でプラスです。現金が着実に溜まってきていると言えます。
ダイオウ製紙と同様、2022年は株価が下落したものの、比較的下落幅が小さく、2023年においては顕著に推移しています。
11月1日現在の株価は651円です。
2024年3月期第一試案期では、売上は国内の価格修正により増加。
しかし当初想定していた以上に円安が進んだ影響で、営業利益や準利益は前年同期期を大幅に下回る結果になりました。
ダイオウ製紙と比べ海外売上比率が30%を超えているため、円安の影響も少なく済んでいます。
自社グループの価値の厳選は森林資源にあるという考え方のもと、環境への取り組みが数多く、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいることが強みです。
中長期計画では3年で累計5500億円の投資が計画されておりますが、事業からのキャッシュフローで賄う予定のため、財務状況は非常に安定しています。
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今後も業界一位の座を維持し、安定した利益を積み上げられるのかが注目です。
この2社は同じ業界にいるものの、今後の戦略に違いが見られました。
大洋製糸は衛生用の商品に大規模に投資をする事業再編。
一方で大洋製糸はM&Aなどを駆使し、全体的な企業価値の向上に加え、環境に優しい高機能製品の開発に取り組む姿勢を見せています。
現状の指標面での評価に加え、今後の戦略などもしっかり認識した上で、自分の納得できる株を購入することが重要です。
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