WASHハウスのビジョン
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報を分かりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の斉藤です。
おはようございます。インターン生の和子恵です。
和子恵さん、突然なんですけど、ハイランドリーって使ったことあります?
そうですね。旅行の長めのやつとかだと使うことはあるんですけど、
でも正直、普段とか身近ってところだとあんまり印象はなくて、
そもそも近所でも見かけることが少ない、見てもないかもしれないんですけどって感じですね。
いや、そうですよね。ただ実はこれ、住んでる地域によって全然違うんですよね。
本日、WASHハウスという会社を取り上げようと思うんですけど、
全国に572店舗あるうちの414店舗が九州にあるんですよ。
そうなんですか。ほとんどじゃないですか。414店舗。7割以上ですね。
そうなんですよ。しかも九州の中でも福岡だけで202店舗もあって、
私も先日福岡に行ったんですけど、至る所にこのWASHハウスの赤い看板があって驚きました。
そうなんですね。福岡にお住まいの方だったら、もしかしたら身近なお店かもしれないんですけど、
地域差がめちゃくちゃすごいですね。
はい、そうなんですよ。ただこの会社はすごい面白い戦略を持っていて、
ただのコインランドリー事業じゃないんですよ。
なんと、洗濯を無料で提供するという壮大なビジョンを掲げていて、
しかも2025年中間期決算で黒字転換を達成したんです。
あ、洗濯を無料にですか。なかなかすごいビジョンですね。
どうやってこれを実現するんですか?
はい、それが今日のポイントです。
それでは洗濯が無料に100万ダウンロード突破のWASHハウス徹底解剖について詳しく見ていきたいと思います。
フランチャイズと店舗運営
お願いします。
ではその前に恒例のちょこっと株式店のコーナーです。
本日の用語は何でしょうか?
はい、今日の用語はフランチャイズです。
お気なしみのある方も多いと思います。
本部企業が加盟店に対してブランド名や経営ノウハウを提供し、
加盟店がそれを使って事業を行うビジネスモデルのことです。
コンビニとかファミレスとかはその辺でよく聞きますよね。
本当にその通りです。
本部側は初期投資を抑えながら店舗も拡大でき、
加盟店側は有名ブランドのノウハウを活用できます。
WASHハウスは全576店舗のうち508店舗がフランチャイズで、
全店舗一括管理運営方式を導入しているというのが特徴です。
こちらも結構特徴的な感じかなと思います。
後で詳しくお聞きしたいです。
では本編に入っていきましょう。
WASHハウス証券コード6537は2001年設立で、
全国570店舗以上展開する日本最大のセルフランドリーチェーンです。
実は業界唯一の上場企業なんですよ。
そうなんですね。業界唯一というのはかなり大きな強みかなと思います。
事業内容について教えてください。
大きく分けて2つあります。
メインのセルフランドリー事業と、2024年から始めたポンテナ事業です。
セルフランドリー事業はさらにFC部門と店舗運営部門に分かれています。
FC部門って具体的に何してるんでしょうか。
新規フランチャイズ店舗の出店支援や既存店舗のリニューアルなどを行っています。
2025年中間期の売上高は1億4900万円で、
前年同期費61.1%増と大きく伸びているんです。
なるほど。店舗運営というよりはサポートみたいなところなんですね。
61.1%増って結構な成長率かなって思うんですけど。
そうなんですよ。
上記は新規出店が3店舗だけだったんですけど、
既存店の機器増設や全面リニューアルが9店舗あり、
こうしたストック型収益で伸びたんです。
そうなんですね。2つ目の店舗運営部門はどういうことなんでしょうか。
これが売上の約7割を占める主力事業なんですが、
これが本当に面白いポイントで、
ウォッシュハウスは全店舗一括管理運営方式を導入しているんです。
先ほどもあったんですけど、全店舗一括管理ってどういうことなんですか。
フランチャイズ店舗も直営店舗も全てウォッシュハウスが一括管理するんです。
24時間のゴールセンター、遠隔サポート、毎日の工事、メンテナンス、広告活動など全部やってくれるんです。
業績の成長要因
フランチャイズっていうと、店舗の管理だったり運営が結構大変みたいな話がよく話題になりますけど、
こちらのシステムだとオーナーさんにとってすごい助かりますよね。
本当にその通りなんです。
オーナーは月に6万円の管理手数料を払うだけで、これらのサービスを受けられます。
この定期収入がウォッシュハウスの安定したストック収入にもなるんです。
なるほど、まさにウィンウィンの仕組みといったところなんですね。
この会社の業績はどうなんですか。
2025年中間期の売上高は12億5800万円で、前年同期費28%増、営業利益が2100万円を継承しました。
前年同期は営業損失1700万円だったので、見事に黒字転換を果たしたんです。
すごいですね。こちらは何か原因があったんですか。
はい、この黒字転換を果たした要因として3つ考えられます。
まず1つ目がコンテナ事業の本格始動で、売上高2億3500万円を継承しました。
なるほど、この新しい事業みたいなところだと思うんですけど、これは何なんですか。
移動可能なコンテナを活用した宿泊施設の開発、販売、運営のことです。
野党半島地震の復興作業員向けの宿舎や、種ヶ島、宮崎にホテルを展開しています。
コンテナということで移動が容易なので、災害時の仮設対応もできますし、
開発した施設にセルフランドリーを設置して、相乗効果を狙っているんです。
なるほど、この九州に軸足があるというところを活かしているところかなと思いました。
2つ目の要因は何でしょうか。
2つ目の要因が経費抑制効果です。
店舗運営部門の売上総利益率が40.1%に改善し、収益構造が変わってきました。
結構やっぱり利益率高いんですね。
3つ目どういう理由でしょうか。
3つ目としてウォッシュハウスアプリの成長が考えられます。
2025年5月に累計100万ダウンロードを達成しました。
空き状況確認、終了通知、キャッシュ列決済、予約システムなど、
本当に便利な機能が揃っているんです。
これが100万ダウンロードというところで結構盛り上がっているかなと思うんですけど、
予約というのが結構珍しいかなと思って、
あんまりコインランドリーで予約とか聞いたことないんですけど。
そうなんですよ。
ただやっぱりコインランドリー普段私たち使わないのであんまり馴染みないと思うんですけど、
行ってみたら全部の洗濯機使われているとかもあって、
無駄汗になっちゃうこともあるので、
そこで予約できるのがすごくいいですよね。
さらに注目なのがアプリ内の広告システムなんです。
先ほど紹介したアプリで空き状況が見れたり、
終了通知があったりということを申し上げたと思うんですけど、
ユーザーは必ずアプリで終了時間を確認するので、
その時に広告を表示することで、
ヒット率の高い広告を提供しているんです。
なるほど。
いろんな機能が一つのアプリに備わっているからこそ、
広告を活用して待ち時間をどうにかしようというところをやってるんですね。
はい、そうなんです。
そしてこの広告収入こそが先ほどご紹介した、
洗濯を無料で提供できるというビジョンにつながってくるんです。
アプリの活用、自社製品商品、広告収入など、
さまざまな収益権を組み合わせて、
ウォッシュハウスのビジョン
将来的には利用者の負担を減らしていく構想があると考えられます。
なるほど。
この収益の柱としつつも、
こちらを還元していくというところもあるのは、
めちゃくちゃいいポイントかなと思います。
壮大なビジョンだと思いますね。
他に注目ポイントはありますか?
自社開発のオリジナル洗濯機と乾燥機も注目できると思います。
2024年12月に店舗をオープンし、
2025年3月にはアジア最大級の家電展示会に出展しました。
オリジナルの洗濯機と乾燥機を作ることで、
コスト削減と差別化の両方が実現できます。
なるほど。
こちらの会社は海外展開も視野に入れているんですね。
はい、そうなんです。
実は韓国と中国で特許を取得済みで、
アメリカでの事業開始も視野に入れているんです。
すごいですね。
3カ国も視野に入れているところで、
すごいスケールかなと思います。
でも投資する上での注意点ももちろんありますよね。
はい、もちろんあります。
まず、現在は無配当だということですね。
成長投資に資金を集中させている局面なので、
配当目当ての投資家には向きません。
なるほど。
投資面ではちょっと懸念点もまだあるという感じなんですね。
業績について何かポイントとかありますか?
そうですね。
2025年12月の通期の業績予想が強気で、
売上高は前期比58%増、
営業利益はなんと748.8%増を見込んでいるんです。
なるほど。
これもちょっとリスクかなという感じですかね。
そうなんですよね。
会社は自信を持っているんですけど、
達成できない場合のリスクも考慮すべきなんです。
なるほど。
あとはやはりコインランドリー事業というところで、
天候の影響も関係しそうです。
はい、その通りなんです。
この投資判断、投資家に向けたポイントを
まとめていただけるでしょうか。
はい、本日のポイントまとめていきたいと思います。
まず、ウォッシュハウスの魅力としては、
業界唯一の上場企業、
そしてストック型収益モデル、
コンテナ事業という新成長ドライバー、
あとはアプリ戦略、
海外展開の可能性の五つが挙げられると思います。
ただ、その一方で注意点としては、
無配当であること、
強気な業績予想、
天候の影響、
あとは最初にご紹介した、
九州中心の地域偏在ということも
懸念点の一つかなというふうに考えられます。
投資と業績の見通し
なるほど、なるほど。
確かにちょこちょこ懸念点はありつつも、
でもやっぱり黒字転換を達成していて、
アプリも100万ダウンロードを超えていて、
目標も結構壮大なものがあるというところで、
着実に実績を積み上げながら、
お客様に向けた還元みたいなところも行っているので、
すごくいい企業かなと思いました。
本当にその通りです。
本日はウォッシュハウスについて
いろいろ教えていただきましたが、
コインランドリーという身近なサービスが、
こんなに戦略的なビジネスモデルを持っているとは
あまり知らなかったので、ちょっと驚きました。
本当にそうですよね。
日常的に利用するサービスだからこそ、
企業研究する価値があるなというふうに
改めて感じました。
黒字転換を果たし、
新事業や海外展開など成長の種もたくさんあります。
なるほど。
次回コインランドリーを使うとき、
ちょっとこの辺、僕の住む地域にあるかわからないんですけど、
ウォッシュハウスのアプリ、
ぜひ試してみたいかなと思います。
ぜひお願いします。
ただ投資判断はご自身でお願いいたします。
業績予想は不確実ですし、
最新の決算情報を確認することが大切です。
ウォッシュハウスの企業分析については、
インベストメントブリッジのノートでも行っております。
概要欄にリンクがありますので、
ご興味ある方は合わせてご覧ください。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。
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また、概要欄にはご意見フォームのURLも貼っておりますので、
番組へのご意見もお待ちしております。
いただいたコメントにより改善を進めていきます。
引き続き楽しんでいただけるよう頑張りますので、
これからもよろしくお願いします。
それではまた次回お会いしましょう。