ファンダメンタル分析の基礎
インベストメントブリッジがお届けする、いろはにマネーのながら学習。
この番組では、インターン生2人が、株、投資、経済関連の気になる情報をわかりやすくお伝えしていきます。
インターン生の会話をながら聞きする感覚で、一緒に勉強していきましょう。
おはようございます。インターン生の山口です。
おはようございます。インターン生の塚田です。
突然ですけど、塚田さんって投資するとき、どういう基準で銘柄を選ぶんですか?
ちょっと一言しか表せないんですけど、どうしたんですか、いきなり。
それが、今度インターン生でデモトレード大会をやるかも、みたいな話をしてて、
でも私、銘柄を選ぶときに、いつも迷っちゃうんですよね。
チャートを見てても、よくわかんないことが多くて。
それは、ちょっとわかります。
実は株式投資って、チャートを見るテクニカル分析だけじゃなくて、
企業の本質的な価値を分析するファンダメンタル分析っていう方法もあるんですよね。
ファンダメンタル分析?聞いたことあるんですけど、名前聞く感じ難しそうですね。
そうですよね。実はこれね、基本を抑えればそこまで難しくないんです。
今日はそのあたり詳しくお話ししていきますね。
じゃあ、私にもわかるように優しく教えてください。
はい、お願いします。
では早速、ファンダメンタル分析について説明していきます。
まずファンダメンタル分析とは何かというと、
企業の財務状況や業界の成長性、競争優位性などを分析して、
その企業の本質的な価値を見極める手法なんです。
なるほど。さっきテクニカル分析って言ってたんですけど、
それとの違いはどんなものがあるんですか?
そうですね。テクニカル分析が過去の値動きだったり、
チャートのパターンから将来の株価を予測するのに対して、
ファンダメンタル分析は企業の実力や成長性を見るんです。
つまり、この会社は本当に良いビジネスをしているのか、
という問いに答えるための分析方法なんですよね。
なるほど。でもこれってどういう時に使えるものなんですか?
こちらは中長期的に投資する銘柄を選ぶ時に特に有効ですね。
短期的な値動きじゃなくて、企業の本質的な成長を見て
投資したい場合に使います。
今日はファンダメンタル分析の中でも
特に重要な3ステップについてお話しします。
業界分析、バリューチェーン分析、そして目標株価の参照です。
3つのステップですね。順番に教えてください。
まず1つ目の業界分析から説明しますね。
業界分析の重要性
投資先を見つけるにあたって、
真っ先に考えたいのがどこの市場が成長しているかということです。
どんなに優秀な企業でも、業界全体が衰退していたら
成長は厳しいですからね。
確かに。企業の中身がいまいちでも、業界が成長しているというだけで
ゲタハカしてもらえますもんね。
そうなんですよね。業界を分析するにあたっては、
僕は主にペスト分析というフレームワークを使います。
ペストというのは、ポリティックス、エコノミー、ソサイティ、
テクノロジーの頭文字を取ったもので、
政治、経済、社会、技術の4つの視点から業界を分析するんです。
うーん、全部ぱっと見重要そうなんですけど、
具体的なイメージがちょっとつきませんね。
そうですね。例えば政治面では、
法律だったり規制、税制補助金の動向を見たりしますね。
経済面では、経験循環や為替、金利、物価の動向、
社会面では人口構成の変化やライフスタイルのトレンド、
技術面では技術革新や特許の動向だったりを分析しますね。
なるほど。
そういったものは分かったんですけど、
そういう情報ってどこで手に入れるんですか?
これいい質問ですね。
業界分析に必要な情報は、日経新聞などのメディアだったり、
政府機関、業界団体、リサーチ会社の統計データだったり、
そのレポートから得られますよ。
特に公的機関だったりリサーチ会社のレポートは、
中立性が高くて信頼できるんですよね。
なるほど。
でも企業のIR情報は使わないんですか?
もちろん使ったりはするんですけど、
注意が必要なんですよね。
企業には株価を上げたいというインセンティブがあるので、
都合のいい情報だけ載せている可能性があります。
だから企業の発信を無批判に受け止めるのではなく、
他のソースと照らし合わせて批判的に検証することが大切なんです。
なるほど。客観的な意見が大事ってことですね。
バリューチェーン分析
その通りですね。
IR情報は鵜呑みにしちゃいけないってことですね。
はい。では次に2つ目のステップ。
バリューチェーン分析について説明します。
魅力的な業界を特定できたら、
次はその業界の中でどの企業が強いかを分析する運びとなります。
その際に使うのがバリューチェーン分析ですね。
バリューチェーン、価値の連鎖ですか?
その通りです。
企業がどのように価値を創出しているのかを、
素材調達から製造、販売、サービスまで一連の流れで分析するんです。
例えば電子部品産業だったら、
素材を仕入れて設計、開発して製造して下ろして、
最終的に製品として販売されるという流れがありますよね。
このフローの中でお金がどういう流れ方をしているのか、
こちらを分析するのがバリューチェーン分析となります。
なるほど。素材調達から販売まで企業がどの過程で
どのくらい付加価値をつけているのか分析するってことですね。
その通りです。
このバリューチェーン分析を使うことで、
業界内においてその企業がどういう役割を持っているか分かるんですよね。
例えば製造を他社に委託しているファブレス企業は、
設備投資が少なくて済むので高利益率を実現できますし、
市場変化にも柔軟に対応できるといった強みがあります。
製造しない方が有利な場合もあるんですね。
確かに半導体で有名なNVIDIAとかも、
設計がメインって聞いたことあります。
そうですね。ぶっちゃけ今の例は、
まんまNVIDIAをモデルにして考えたやつですね。
そうなんですね。聞き覚えがあるなって思いました。
ちなみにバリューチェーン分析をするときは、
どこから情報をゲットするんですか?
利益率などのデータは、もちろんIRレポートを参照しています。
ただ、ここでも注意点があって、
過去の数値は信じても、
企業IR内の将来予想については慎重に見る必要があるんです。
さっきも言ってましたね。
企業の予想は楽観的になりがちってことですね。
そうですね。特に市場予測だったり、その傾向が強いんですけど、
企業は当然ながら、自社に有利な予想を出す傾向があったりしますから、
客観的なデータと照らし合わせながら、
批判的に検証することが重要です。
こうやって多数の企業のバリューチェーンを分析して、
どこの企業に競争有意性があるのか、
ファンダメンタル分析の基本
その有意性が持続的かどうか判断するという形となります。
なるほど。バリューチェーン分析までで、
ほとんど銘柄が決まっちゃいそうなんですけど、
ファンダメンタル分析には3ステップあるんですよね。
最後の3つ目のステップは何ですか?
3つ目は目標株価の参照です。
魅力的な企業が特定できたら、
最後にその企業の株価が適正かどうかを判断します。
目標株価っていうのは何ですか?
こちらは、証券会社やリサーチ機関のアナリストが
企業分析に基づいて設定する将来的な株価の目標値のことを指します。
様々な証券会社が独自に目標株価を算出して公表しているんですよね。
なるほど。じゃあ3ステップ目は、
その目標株価と現在の株価を比べるってことなんですね。
その通りです。目標株価に対して、
現在の株価が割高になりすぎていないか注意が必要なんです。
例えば、いくら魅力的な企業でも、
複数の証券会社の目標株価が平均1000円なのに、
現在の株価が1500円だったら、かなり割高と感じますよね。
ファンダメンタル分析は中長期的な投資向けって話をしましたけど、
それでも直近の株価が割高なタイミングで買うのは避けなければならないんです。
確かにこれは直感的にも分かりやすいですね。
投資判断の重要性
でも目標株価があるんだったら、最初からそれを見て投資すれば良くないですか?
はい、いい質問ですね。
実際そっちの方が手っ取り早いですし、
そうやって投資する人も結構いたりします。
でも個人的にはあんまりお勧めしませんね。
え、なんでですか?
簡単に言ってしまえば、目標株価にもレンジがあるからです。
アナリスト全員の意見がビタビタに一致して、
目標株価が一点に集中することってまずないんですよね。
大抵は触れ幅があって、
その上でそのレンジの中でどこから上が割高で、
どこから下が割安なのか判断するために、
業界分析だったり、バリューチェーン分析をする必要があるんです。
なるほど、自分なりの判断軸を持つためってことですね。
そうですね。
目標株価ってあくまでも各アナリストの予想なので、
当然外れることもあります。
だから複数の証券会社の目標株価を参考にしながら、
自分でも企業の成長性や市場環境を考えて、
総合的に判断することが大切なんです。
なるほど。総合判断が大切ってことですね。
はい。さて、今日お話しした3つのステップ。
業界分析、バリューチェーン分析、目標株価の参照を押さえておけば、
ファンダメンタル分析として、
基本はバッチリかなと思います。
よくわかりました。
業界を選んで、その中で強い企業を見つけて、
株価が適正かを確認するんですね。
その通りです。
ファンダメンタル分析の究極の目的は、
この会社は良いビジネスをしているのかを判断することなんです。
データの裏付けがあるストーリーを描いて、
それを反映した業績要素を立てることで、
説得力がある投資判断ができるようになります。
なんか、今日聞いた話で、
自分でも分析できそうな気がしてきました。
はい、ぜひ実践してみてください。
最初は大変かもしれませんけど、
慣れてくると結構楽しくなったりしますね。
はい、頑張ります。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
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