00:01
本日は、6月17日に開催した投資家向けIRセミナー、プレミアムブリッジサロンより、「株式投資ワンポイント」の音声をお届けします。
皆さん、こんにちは。今日もたくさんおいでいただきましてありがとうございます。早速なんですけど、ワンポイントコメントを始めます。
第一としては、今日もブリッジレポートの会社さんから、ちょっとレポートの紹介をしようと思っているんですけど、
その前に株価の方も非常に好調というか、なっているので、そこについて若干コメントをさせてもらいたいと思います。
非常に強力な上昇相場が続いていまして、ここにあるように日経平均、海外FT、ロンドンの指数、アメリカの指数を大きく上回っているというところです。
過去10年の相対チャートを見ても、日本は結構遅れていたんですけども、ここで一気に非常に追いついてきたというような状況です。
上昇の背景は、皆さん新聞等、メディアで見ていらっしゃるので、ご理解いただいていると思いますけども、
一つは金融緩和の建築、今日も日銀の上田さんが、いろいろ考えているけど、まだ当面は大きな修正というのはないだろうというような話ですね。
それから好調な決算、コロナもあったんですけども、人段落、それから処分化、高騰、非常にポストも上がっているんですけども、
豊田さんなんかも含めてですね、非常に決算好調なところというのを評価しているというところ。
それから、ここ投資に入って非常に大きな動きとしてやはり注目したいのが、この投資法の改善要請ですね。
PBR1倍割目柄が日本は非常に多すぎると、それのあたりをどうやって是正するかということについて、
企業さんも真剣に考えて、その考え方とか行動を示してくれといったようなところが多いと。
そういったことを受けて、外国人の投資家も非常に活発に買っているというところでありますが、
1989年12月の38,915円というところまでには、まだ5,000円ぐらいありますので、
そこをいつ更新するかできるのかといったところが、非常に注目のポイントになってきているというところで。
今の形を継続すればいけるのかなというような状況にはなっていると思うんですけども、
ただそうは言っても、持続力はどうなのかなというのは、やはり考えていかなきゃいけないポイントなのかなと思っています。
その中で一つ注目というか、見ておくべきなのは、
やはりこのROEの改善というのがどこまで進むのかなというのがあるかなと思います。
この問題は今に始まったことじゃなくてですね、
アベノミクスが始まって、2014年にシェアドシップ構造というのが導入されて、
その翌年にコーポレートガバナンス構造が入って、
03:00
投資家それから企業も非常に真剣に行動しなきゃいけないなみたいな話になってきているわけで、
その中でROEというのが注目というかですね、大きなポイントになっている。
これはPBR一倍割れの話とも非常に密接につながっています。
そもそもROEということを考えるのはどういうところかというとですね、
二つの考え方をちょっとまずご紹介すると、
一つは投資家からすると、リスクのある株式、国債というのはリスクがゼロの資産というふうになっているんですけども、
それに比べると株式というのは場合によっては倒産という危険性もある。
上場期している場合はそんなに倒産の危険性があるわけではないんですけども、
株価が下がることというのは十分あり得るわけです。
そういったリスクのある株式に投資するからには、ある程度一定の利回りを、
リターンを要求するというのが投資家の当然の行動で、
これを要求収益率という言い方で言ってまして、Expected Returnというのが言っている。
これを逆にですね、企業側から言うと、投資を受けている企業、株式に投資をしてもらっている企業からすると、
株主の要求に対して応えなければならないコストということになるんですね。
これがここで書いてますように、株主資本コストと。
株式って配当がコストだというような、最近はさすがにそういう考え方をしている経営者はいないと思うんですけども、
少なくとも何年か前は、そういう考え方の企業さんというのは結構多かったんですね。
配当だけじゃなくて、トータルで投資家の期待に応えるようなリターンを事業の活動の中で返していかなければいけない。
それを株主資本コストという考え方で言ってます。
ですからこの2つは、いわゆるイコールというものなんですけども、
その企業が株主に対して提供するリターンをROE、株主資本利益率、
つまり株主からいただいたお金を使ってどれだけ利益を上げているかというのがROEになるわけですが、
それをROEと考えると、
ROEが株主資本コスト、株主が要求する収益率より高い会社というのは、
株主の期待に応えている企業であるというふうに考えられる。
一方でROEが株主資本コストを下回っている会社というのは、
株主の期待には応えていることができていない企業という言い方ができるわけですね。
このROEが株主資本コストを1年だけじゃなくて2年3年4年ずっと継続的に下回っていると、
計算すればわかるんですけども、
本来あるべき価値に全然近づかないで逆に逆ふくりみたいな計算で、
どんどんどんどん企業の価値を落としているという状況になる。
そうするとPBRが1倍割れるというようなことにつながっていくというのが理論的というかそういう考え方なんですね。
それでそのROEについて考えてみると、
実は投資家と企業の間で認識が非常にギャップがあるというお話があります。
ここに出しているのは生命保険協会という、
06:02
日本での基幹投資家の一番大きい中心的な存在ですが、
生命保険協会というのが毎年企業と投資家にいろんなアンケートを行っているんですね。
その中でいろんなアンケートがあるんですけども、
その中で一つ経営指標として重視すべく指標は何ですかというのを企業側にも聞き、
投資家にも聞いていると。
そうすると答えはいろいろあるんですけども、
ここではROEに限ったところをポイントしてみると、
非常に認識ギャップが出てますよという話ですね。
企業は売上高とか上収率とか利益とか利益の伸び率、増益率、
これを重視してますよというアンケートの答えが多いと。
一方で投資家は、今の時点での投資家はそうじゃないんだと。
ROE非資本効率とかROIC、いかに投資したものに対して
リターンを高く上げられるような企業活動ができているかという企業を評価したい
というような考え方になってますね。
その中にはイコールなんですけども、
イコールというか関係なんですけど、
この資本コストというのを企業がどう考えているかというのを期待したいというところ。
イコール、企業側はやはり収益の伸びとか額とかそういうところに
やはり目標を置きがちなんですけども、
実は投資家は、機関投資家は私たちが提供している資本、
お宅の企業はどれだけうまく運用して利益につなげているんですかというところを見ているという、
こういうギャップがあるというところですね。
それとプラス、最初のお話、ROEが資本コストを上回っているかどうかという話なんですけども、
ここも非常に大きなギャップがあって、
企業側は上回っているよという答えの方が多いに対して、
投資家側は残念ながら企業のROEは資本コストを上回っていないよという見方をしている。
これは2022年のアンケートなので、ちょっと前の話になりますから、
若干今業績も良くなっているので少し変わってくるかもしれませんけど、
基本的には多分そんなに変わっていないと思うんですね。
そう考えると、先ほどの最初の持続性ということでいうと、
やはりこのROEの改善といったところに、
企業がしっかりと取り組んでいけるかというところは、
非常に大きなポイントになってくると思います。
ただ、ROEに関していうと、
例えば上場して、サーズ型の高ビジネスモデルを持っている企業は、
すぐには利益が出なくて赤字になっている会社なんかもあるわけですね。
そうすると赤字になっている会社さんは、
資本コストというのがROEで測れるものではないので、
また違うアプローチをしなければいけないんですけども、
トータルでいうと、日本企業の改善点というのは、
資本効率、いかにして投資家から預かったお金を
うまく高い利益につなげられるか、そちらが問題になってくる。
09:03
それを改善していけば、PBRの1倍割というのも十分是正できる。
ただ、ここのところPBR1倍割の企業に、
当初の改善策を出してくださいというようなことをベースに、
いろんな発表されているので、皆さんも資料を集めてみてらっしゃるかと思うんですけども、
やっぱり非常に多いのが、自社株買いやります、配当を増やしますという話なんですね。
これ、投資家からしたら悪くはないんですけども、
もし自社株買いのお金を、全部とは言わないんですけども、
成長する可能性のある事業があるとか、成長するストーリーを見つけて、
そちらに投資した方が、最終的には企業価値が高まるという可能性は十分あるわけですよね。
ただ、自社株買いってやっぱり目先で会社が株買ってくれるんで、
投資家からしたらまあまあ嬉しいというところで、
それでPBR1倍割が是正されたということがあったとしても、
それって果たして2年、3年、4年と続くんでしょうかという話なんですよね。
自社株買いが悪いというわけじゃないんですけども、
自社株買いもやりながらなおかつ、やはり自分の会社の成長戦略を明確にして、
そこにどれだけの投資をして、この投資からはどのぐらいのリターンが上がる考えだから、
これだけ投資すると。
やっぱりそういったシナリオを投資家に示さなければいけない時期というのが、
今ではあろうなというような考えを持っております。
以上のところ、ROEとか資本コストという点は、
皆さん注意してみてくださいということですね。
早速なんですけど、残りあと時間も少しなんですけど、
今日の中心の方はブリーチレポートのご紹介なんですけども、
一つは当社が考えている応援投資というところについても、
若干コメントさせていただきたいと。
株式投資、結果的には当然、配当を得て、キャピタルゲインを得て、
最大のリターンを上げる、リスクをミニマイズして、
リターンをマキシマイズするというのが投資の原則なんですけども、
それにプラスですね、せっかく個人投資家の皆さんが株式投資をされるのであれば、
私が考えるのは、一緒に明るい未来を作っていきましょうというような考え方を
ぜひ持っていただけたら嬉しいかなと。
当然強制するものでもないですし、株式投資は自分の責任で自分でやるものなので、
そういう考え方もあるよということを参考にしていただければ。
お金だけじゃなくて、一緒に明るい世の中を作る心のリターンというんですかね。
そんなことも考えてみてくださいと。
例としては、例えばその会社の株主になることを誇りに思えるような企業を見つけて株式投資できたら、
これは非常に気持ちいいというかですね、素敵なことだと思うんですね。
そういう企業を皆さんもそういった姿勢で見つけていただきたいと。
イコール株式、株価ではなくて企業へ投資する姿勢というのは当然なんですけども、中心としていただきたい。
そうやってこういう場も含めてですね、いろんな場を含めて、
12:01
信頼できる企業とか応援したい企業を探して、株主として一緒に応援して明るい未来を作っていく。
そういった応援投資という考え方で、株式投資に臨んでいただくといいのかなというお考えです。
ブリッジレポートに関しては、簡単に説明しますけども、
ビジネスモデルとか特徴強みとか決算の説明、それから皆さんが一番関心ある今後の成長戦略を
コンパクトに分かりやすくお伝えするレポートですと。
今110社ぐらいのレポートをアナリストとして書いて、私も書いてるんですけども。
フォローアップも行っていくと。1回書いたきりじゃなくて年に2回とか4回書いて、
あの時企業が言ってた話どうだったのかなといったフォローもしていると。
それから随時会社さんによってはトップインタビューを行って、
経営者のビジネス戦略を語っていただいていると。
ブリッジサロンのサイトにはアクセスランキングを毎週出しています。
過去4週間のアクセスを合計して毎週ランキングを公表しているんですけども、
例えばこれ今週水曜日に上がったものですが、
この中で皆さんが知っている会社さんもあれば知らない会社さんも多分あると思うんですよね。
そうすると、自分は知らなかったけど多くの投資家がこの会社注目してるんだ、
このレポート見てるんだということで、
じゃあこのレポートこれも読んでみようかな、私も読んでみようとなれば、
また新しい会社の発掘にもつながるのではないのかなということで、
こういうサービスを行っていますので、見てください。
今日ご紹介するレポートの会社はですね、この下に2つ出てるんですけども、
オプテックスグループ株式会社さん。
最近ちょっと登壇いただいてないんですけど、何度か出てるんで、
皆さんの中では社長のプレゼンテーションを聞いた方も多分いらっしゃると思うんですけど、
今回2つ出てるのは、1つはESGに関するESGレポートっていうのを書いたのが1つと、
もう1つは通常の決算ごとの動向を示したレポートを書いて、
その2つがどちらも今週のランキングにランクされたということです。
簡単に説明します。
ポイントはですね、株価はこんな感じですね。
2018年か、4,000円近い高値だったんですけども、
1回半年ぐらいまで下がって、今半年戻ってきているというところで、
ここのところちょっと横ばいにはなっているという会社さんですね。
この会社のポイントは、世界で初めて赤外線を利用した自動ドアセンサーを開発して、
それを防犯用、それから自動ドア、もともと自動ドアでしたとしての防犯に展開したりですね。
あとはFA、こちらがこれからの伸びの大きいところということで会社位置づけてますけども、
FAですね、ファクトリーオートメーション、それからMVLといって、
LEDライトを使ったそういった工業的なソリューションを提供しています。
強みとしては、このセンシングに関する非常に多様な技術とかノウハウ、独自のノウハウがあって、
15:06
ここにあるように防犯自動ドア、この画像検査用照明では世界でシェアを取っているという非常にグローバルなニッチな戦略です。
このセンサーの特徴というか非常に重要なところは、
結局人が侵入してきたことに関して、悪い奴が来たなということを判定して、次のアクションを起こさないといけないと。
ところが、例えば動物が通りましたとか、風で物が飛んでセンサーの前に飛んで、どちらも反応はしてしまうわけですね。
ところが、いろんなアルゴリズムとか過去のパターンを覚えこなせるとかいうことによって、
あとは人の動きっていうのをアルゴリズムとして持ってるんで、
これは人だ、これは物だ、これは犬だ、猫だ、簡単に言えばそんなことができるという、それが非常に重要なノウハウであるということです。
今回は中島社長という方が、3月に新しい社長に就任されたのでお話を聞いたと。
中島社長は3代目の社長になるんですけど、社長としての抱負ビジョンとしては、やはり企業価値最大化にどうやってつなげるかといったところと。
もう一つは、この企業理念をもう一度全世界のグローバルな自社に浸透させたいと。
産法よし、滋賀県の会社なんで大見商人の産法よしというのがあるんですけど、それに似たものを企業理念として持ってる。
それからここに太るビジネスって書いてあるんですけど、太るっていうのは不安の不とか不便の不っていう、この不を取るっていうことですね。
不便なものを便利にする、不安なものを安全にするといったようなことをやってるというところですね。
それから一番のポイントは、やっぱり新社長に就任した意味合いってどうですかっていう質問をしたら、この中島社長っていうのはFA畑で非常に長い経験を持たれてて、
国内でもトップのFAメーカー、皆さんもご存知のものすごい株化してる会社ですけども、そちらでも営業として実績を残した方でありまして、
もともとは自動ドアとかセンサー、防犯センサーで伸びてた会社なんですけども、やはり今後の成長というところでいうと、このFA分野を特に大きく伸ばす。
そのための実績の経験もある社長が就任したというのが一つポイントかなと思います。
それから中継としては、今こんなような数字を掲げていて、2025年、2年後には売上高で740億、営業利益で100億というものを目標にしているというところで、
去年の決算も当初計画を上回るような実績を出していると。
株価のほうは今、先ほど見たように、やっかり横ばいではあるんですけども、そういった形でMA弾も含めて成長戦略を続けていこうと。
最後にステークホルダーへのメッセージということでいうと、一つは企業価値向上のためにそのFA分野で注力していくという事業的な戦略は当然なんですけど、
18:05
それプラス、このESGKそのものにも非常に集中していこうと。
先ほどの散歩業種、それから太るビジネス、こういったものは自社のまさにESGKそのものだというところで、そんなところを見てほしいと。
それから新しいビジネスですね。物売りからこと売りみたいな形で、システムソリューションの展開をしっかりと。
それからアメリカという巨大なマーケットがあるんですが、実はここの開拓というのがまだまだ道半ばというか少ないんですね。
アメリカ市場を開拓することで非常に大きな収益の拡大にもつなげていくというようなことを決意を社長は述べておられました。
ブリッジレポートをご覧いただければ全てご覧いただけるんで、ぜひこういうのも読んでいただきたいなと。
これから他の会社さんのレポートもたくさん出てきますし、社長インタビューもありますので、
ぜひ毎週どんな会社が今回ランキングされたかななんていうのを見ながら、企業の発掘にぜひやったてていただければなというふうに思います。
ちょっと駆け足でお話しましたけども、ROEと資本コストの話、それからブリッジレポートの話、この2つをぜひちょっと頭の中に入れてお伺いいただければなと思います。
今日もどうもありがとうございました。これから2社のプレゼンがあるので、楽しみに聞いてみてください。ありがとうございました。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。ぜひこの番組への登録と評価をお願いいたします。
ポッドキャストのほか、公式LINEアカウント、Twitter、Instagram、TikTok、Facebookと各種SNSにおいても投稿しているので、フォローもよろしくお願いいたします。
いろはに投資でぜひ検索してみてください。また、株式会社インベストメントブリッジは、個人投資家向けのIR、行情報サイト、ブリッジサロンも運営しています。
こちらも説明欄記載のURLよりぜひご覧ください。