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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。
皆さま、あけましておめでとうございます。インターン生の折と申します。
このエピソードでは、投資経済関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、「ビジネスエリートになるための教養としての投資」という本になります。
この本は投資を始めたばかりの人にこそ読んでほしいなという本で、
株式投資って実際どういうことですかっていうのを、現役のお金のプロの目線から書かれている、とてもためになる本だなというふうに思いました。
この本を書かれた方なんですが、奥野和重さんという方で、現役のファンドマネージャーさんになります。
この方は農林中期バリューインベストメント株式会社のチーフインベストメントオフィサ、投資の最高責任者をやっていらっしゃる方で、
アクティブファンド大船というファンドのマネージャーをされている方です。
この大船というファンドなんですが、荒波でも揺れの少ない大きな船のようにというところから来ている名前でして、
不安定な相場に強く資産を安心して預けられる投資信託となっています。
かなり人気のファンドでして、運用金額が3年で15倍になります。
4000億円を現在運用されているということで、この方の投資哲学っていったところにも触れられているので、ぜひ読んでいただきたい札になります。
早速本書の結論を3つお伝えしてからお話ししていこうと思うんですが、
結論がですね、労働者2.0を目指せ、投資と投機は違う、売らなくていい株を買え、この3つになります。
では早速、労働者2.0を目指せということなんですが、
まず労働者2.0っていうからには1.0がいるんですけど、この労働者1.0っていうのがどういう人たちかと言いますと、
なんとなく社会人にならなきゃなっていうふうになって、働かなきゃ生きていけないしなって働いている人たちのことかなというふうに僕は解釈しました。
労働者としてのマインドセットしか持ち合わせていない人たちのことでして、
常に受動的でいわゆるしじまち人間に近いような形で働いている人たちのことを言うんじゃないかなというふうに思います。
これではですね、ただやっぱり搾取されているだけになってしまうんですね、どうしても。
これと対照的なのがいわゆる資本家と呼ばれる人たちです。
彼らはですね、お金を出してやっぱり他人を働かせることができるっていうのがあります。
資本家は他人の才能だったり時間を使う立場にありますので、やっぱり労働者1.0っていうのはその資本家にひたすら漕ぎ使われてしまうっていうのがどうしてもあります。
ただですね、いきなりでは資本家を目指しましょうといってやっぱり慣れるものではないので、そこで筆者は労働者2.0を目指しましょうというふうに本書で書いています。
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これはですね、おそらくその考え方を資本家に近づけようということだと思うんですが、
他人に働かされているっていうマインドセットを自分で働いているっていうふうに切り替えることがとても大事だというふうに書かれていて、
自動的じゃなくて労働的に自ら問題を発見して行動していくことが大切。
そして影響力の輪を顧客だから会社であったり業界まで広げていくぐらい広い視野を持って働きましょうっていうふうに書いてありました。
またですね、労働者1.0っていうのは資産形成だったり投資をするっていう発想がまずないっていうふうに書いてありまして、
しかし労働者2.0っていうのは自分ではなく投資先の人に働いてもらうっていう資本家の考えを持っているので、
投資をする人たちっていうふうになっているそうです。
続けてですね、筆者は貧困は遺伝するっていうふうにおっしゃってまして、
これは認めたくない気持ちもわかるんですが、かなり残酷な真実であるというふうにありました。
貧困な親っていうのはやっぱりかなりの確率で労働者1.0、働かなきゃいけないから働いてるっていう考え方の人であって、
その子供っていうのはやっぱりかなりの確率で労働者1.0になってしまうっていうふうに書いてあったんですが、
そうですね、やっぱり子供に資本家のマインドを教えられるのはやっぱり資本家の考え方を持っているだけであって、
やはりITバブル崩壊してから株式投資に恐怖心ではないですけどっていうのを抱く人が増えたのかなっていうところで、
昔からお金とかの話っていうのは嫌う人が多いですよね。
次に投資と投機は違うっていう話になるんですが、
これは本書にあった農地の例えが非常にわかりやすいので、これを引用しながらご説明しようと思います。
まず農地を買うっていうふうに考えた場合、投資をする人っていうのはどのように考えるかというと、
その土地からどれだけの作物が取れるかっていうふうに考えます。
では投給する人の考え方はどうなっているかというと、
作物が取れるかは見ていなくて、その土地が一体いくらで売れるのか、
土地が値上がりするのか値下がりするのかしか見ていないっていうふうに本書では例えられていました。
これを株式に持ってくると、この企業が行っている事業からどれだけの利益が生み出せるのかというのが投資であります。
投機はこの株式を買うことでどれだけの値上がり利益が得られるかっていうふうにしか見ていないっていうふうに株式の世界では言うようですね。
やはり筆者は株式投資のファンドマネージャーでありますので、投機ではなく投資をしましょうっていうふうにおっしゃっています。
将来の価格を予想するのではなくて、事業の価値を見極めましょうということですね。
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投資というと、やはり投資方法って世界にはたくさんあると思うんですが、
例えばFXとかコモディティ、いわゆる石油だったり金だったり小麦に投資するものになるんですけど、
それ自体ってインカムだったり利益は生み出さないですよね、それを持っているからといって。
なのでこれは投機に当たるっていうふうに筆者おっしゃっていまして、それもその通りだなというふうに思いますね。
不動産というのはあるんですけど、これは確かに売却益に加えて家賃収入とかを目指すので、
投資ではあるんですが、やはりどうしても限られた土地の上に建物を建ててっていうような仕組みになっているので、
どうしても収益に上限があるっていうところで、ちょっとネックですよねっていうふうに書かれています。
ただですね、株式というのは利益をしっかり生み続ける事業に資金を投入すれば投資だと。
もちろん筆者は株式への投資を行っている方になりますので、株式の投資こそが元盛りにかなっているというふうに書かれていました。
最後に売らなくていい株を買えっていうことなんですが、これはもちろん株式の長期投資家である奥野さんがですね、
たびたび長期ってどのくらいですかっていうふうに聞かれることがあるそうです。
その場合はいつも永久ですというふうに答えているそうですね。
やはりそのためには長期的に利益を出し続けるだけの強さを持っているのかっていうのを判断する必要があるそうです。
そこで本書ではですね、大船の投資方針である三つの要素っていうのを紹介されています。
この三つの要素を持つ企業こそが構造的に強靭な会社だというふうに書かれておりますので、その三つの要素をざっくり解説していこうと思います。
一つ目が高い付加価値を持っているかということ。
二つ目が高い参入障壁を持っているか。
三つ目が長期潮流に乗っているかということです。
高い付加価値を持っているかっていうのは、いわゆる本当にそれって世の中に必要ですかっていうこと。
会社の存在意義がしっかりしているかっていうところですね。
二つ目、高い参入障壁っていうのは、誰も勝負を挑まないほど圧倒的な強さ、掘りの深さを持っているのかっていうところですね。
最後の長期潮流っていうのがちょっと難しいので、本書をじっくり読んでいただきたいんですが、長期的な投資テーマとはまたちょっと違うんですね。
例えば医療とかAI関連だとかっていうところではなく、本書では不可逆的であると言い切れるものであるかっていうふうに書かれていました。
難しいんですけど、元に戻れないものかっていうふうに本書では書かれていて、まさに世界人口とかはそうですよね。
日本ではどんどん人口減っちゃってますけど、世界ではどんどん増え続けていて、将来100億人を超すっていうのはほぼ確立されてるっていうところ。
こういったのが長期潮流になりますっていうことです。
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高い付加価値のある会社が高い参入消費を築いて利益を守りつつ、それが長期潮流に乗ったときに利益が出続けるっていうふうなテーマで運用されているということで、
例えば長期潮流があったとしても付加価値が高くなかったり参入消費がなかったら利益っていうのはやっぱり獲得し続けることができないっていうところで、
ITとかは確かに長期潮流ではあるんですけど、やっぱり今の時代パソコン一台あれば誰でも始められるっていうところで、
参入消費ってあそこまで少なくないので、ちゃんと企業っていうのを見ましょうっていうところが第一になってくるというような形です。
ちょっと例えを本書にもありますディズニーで例えてみようと思うんですが、おそらく知らない方はいらっしゃらないんじゃないかなと思います。
ディズニーですね。どんな付加価値をまず出しているかっていうのを見ていこうと思うんですが、
もう保有するコンテンツがやっぱり圧倒的ですよね。ミッキーだったり、他のスタジオではアベンジャーズだったりとかスターウォーズとか、
かなりたくさんのファンがいるような作品っていうのもいくつも保有していて、遊園地とか映画を提供するだけではなくてですね、
大切な人に喜んでもらいたいだったりとか、最高の経験だったり体験とか思い出が欲しいっていう消費者の課題だったりニーズっていうのを解決しているというところで、
高い付加価値を持っていると言えますね。高い参入消費についてなんですが、ディズニーっていうのは数十年っていう時間をかけて、
かつですね、莫大な費用っていうのをかけてコンテンツっていうのを育成してきたわけで、
エンターテインメント産業に圧倒的な地位っていうのは確立しているんですね。
例えば、今からネズミのキャラクターを生み出したとしても、それが今世界中で人々に愛されているミッキーに勝てるかって言われると、多分無理ですよね。
他にもディズニーリゾートって、一回訪れて、はい終わりですみたいな感じじゃなくて、何回も訪れる人がいらっしゃるわけで、
何度も繰り返し消費されるコンテンツっていうのを持っているディズニーっていうのは、普通のエンターテインメント産業の中でも別次元にいるっていう風に考えられるわけですね。
最後に長期潮流なんですが、先ほどの人口の話から続けると、やっぱり人口が増加するのであれば、やっぱりディズニーのファンだったり、ディズニーランドを訪れる人っていうのは増え続けるっていう風に予想できますよね。
なので、こういった3つの観点からディズニーは構造的に強靭な会社であるという風に言えるわけです。
ということで本章をざっくり3つにまとめて解説してきました。
1つ目が労働者2.0を目指せっていうところで、資本家の考えを持ちましょうと。
自主的に行動して、投資することで労働者1.0を脱却するっていうのがやっぱり大事ですよっていう風なところ。
そして投資と投期は違いますよっていうところ。
投資はその企業が行っている事業からどれだけの利益が生み出せるかっていうところ。
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投期はこの株式を買うことと、この商品を買うことでどれだけ値上げ利益が得られるのかっていうところしか見ていないっていうところ。
株式を投資することがやっぱり最適な資産になるっていう風に書かれています。
最後に売らなくていい株を買えっていうところで、売らなくていい株っていうのはどういう企業なのかっていうと、
3つの要素を持つ構造的に強靭な会社であると。
その3つが高い付加価値、高い参入障壁、長期潮流です。
本書では資産形成で成功するコツや失敗しないためにどのように考えていけばいいかっていうのが現役のファンドマネージャーの視点から紹介されているので、
ぜひ一度本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
労働者2.0の話は、やっぱり今の日本人にとても必要な考え方だなというふうに思いますね。
日本ってだいたい人口が1億2千万人ぐらいいらっしゃって、
そのうちMISA口座ってだいたい1千万ちょいなので、だいたい10%ぐらいの人が開設しているんですね。
しかもそのうち40%ぐらいが稼働してないっていうようなデータがあるので、
日本に住んでらっしゃる方のうち、積み立てニーサを開設してかつ投資をしているっていう人が、
だいたい6%くらいしかいないっていうことになるんですね。
仮に積み立てニーサとかニーサをやってる人が、労働者2.0マインドを持ってるっていうふうに考えたときに、
その労働者2.0マインドを持ってる人が全体の6%しかいないっていうふうになると、
やっぱ少ないですよね。
これからニーサの拡充とかもありましたし、
拠地区から投資への流れが進むのであれば、
やはり労働者2.0の考え方が日本全体にも波及して、
1億総貧困状態から脱却できるのかなっていうような期待も込めつつ、
いろんな投資で一緒に勉強していきながら、
投資をできるだけ長く継続していただけたら幸いです。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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