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2023-02-21 17:16

#430【書籍紹介】「MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実」をご紹介!

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このシリーズでは、投資・経済・お金・ビジネス関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。

今回は、「MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実」です。


著者:クラウディア・ハモンド

翻訳:木尾糸己


この本は、お金にまつわる人間の心理や行動について研究した成果をまとめた本です。

興味を持った方は、ぜひ本を読んでみてください!

https://amzn.to/3lfwEks


ブリッジサロン

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株式会社インベストメントブリッジ作成

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インベルトメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。皆様いかがお過ごしでしょうか、インターン生の堀でございます。
このエピソードでは、投資・経済関連の書籍をインターン生がピックアップしてご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、MIND OVER MONEY 193の心理研究でわかったお金に支配されない13の真実という本になります。
やっぱり人っていうのは、お金が絡むと心だったり感情で行動してしまうんだなっていうのがよくわかる一冊なんじゃないかなというふうに思います。
そういった内容をですね、心理学者でもありニュースキャッターでもある著者がいろいろな実験をもとに考察であったり結果を書きするした本になります。
その中でも今回は13の真実のうち、ピックアップして3つをご紹介しようと思います。
その3つというのが、1つ目、課題の達成には適度な報酬を与える。
2つ目、貧困はさらなる悲劇を招く。
3つ目、お金は人を盲目にする。の3つになります。
それでは早速1つずつ見ていこうと思います。
まずはじめに、課題の達成には適度な報酬を与えるということなんですが、
会社員は給料が上がればもっと働くようになるのでしょうか?
はたまた子どもはお小遣いをあげればテストの成績が上がるのでしょうか?
こういった動機づけをインセンティブと言いますね。
一般的には、ある社員に莫大な報酬を支払うのは他社への流出を捨てるためと言われています。
こういった金銭的インセンティブは確かに有効だというような結果がいくつもの実験で出ているわけですね。
例えば、鉄棒にどれぐらいぶら下がれるのかという実験があったんですが、
普通の人だったら平均50秒ぐらいはぶら下がれるみたいです。
これを激励するとどうなるか、応援するとどうなるかというと、
だいたい75秒ぐらいまで平均的に伸びるらしいんですね。
ここでお金を見せて、前回の記録を上回ったらこのお金をあげるっていうふうに言った場合は、
これが約2分まで平均が伸びるというような結果が出ています。
単純な実験ではありますが、金銭的インセンティブが有効なという結果が出た実験の一つになります。
しかし、ある水準を超えるとうまく機能しなくなるっていうようなこともあります。
例えば、米国で学校の成績の定名をお金でどうにかしようとする実験が行われました。
ある条件をクリアすると、子どもにお金を渡すというような実験になります。
ニューヨークとシカゴでは、テストの点数がある一定の水準を上回るとお金を渡すというような実験。
ワシントンでは、速攻だったり、出席日数だったり、宿題など総合評価が高い生徒にお金を渡すというような形で実験が行われました。
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この結果、影響がほとんど出なかったり、一部の生徒だけ成績が改善したりというような結果になったそうですね。
そんな中、ダラスではある一定の成果が見られるようになります。
ダラス州は何をやったかというと、指定の課題を達成するとお金を渡すというようなシステムにしたそうです。
例えば、本を1冊読むごとに2ドル渡すというようなシステムでお金を渡していった場合、結果的にテストの成績が改善されたそうです。
ここで注目すべきことが2つあるんですが、まず1つ目、子供にお金を握らせて本を読ませたりするというのは、子供のいわゆる内発的な動機を奪ってしまう可能性があるんですね。
純粋に本を楽しむ気持ちがなくなってしまう可能性があるわけです。
支払いが止まった後も成績がどうなるのかというのを確認したそうなんですが、好調だったものの改善幅というのが半分になってしまったそうですね。
ただ一方で、課題の達成でお金がもらえるというのが非常に大事で、その課題が努力すれば誰でもできれないようだったというのがダラスの特徴になります。
テストの点数にお金が支払われる場合は、勉強の方法がわからずに努力しても成績が上がらない子供がどうしても出てきてしまうんですね。
なので、インセンティブで子供の成績を上げる場合は、具体的な課題を達成することにお金を支払って、課題のやり方というのをもともと明確にしておく必要があるわけです。
ただ普通に考えて倫理観を損なう可能性がありますよね。
学ぶこと自体の価値をどうしても乏しめてしまうというようなことが起きてしまうわけです。
実際この実験が行われた際も、賛否両論が巻き起こったそうです。
加えて低所得国でこそ、これは効果を発揮するというような結果も出ています。
例えばコロンビアで高校を卒業した生徒に300ドルを支払うというようなインセンティブをつけたそうなんですが、これはコロンビアでは大学の授業料が支払えるほどの額だそうです。
この結果、コロンビアのある都市の高校の卒業率が、もともと22%だったのが72%に約50%も上昇したというような結果が得られています。
ここで重要なのは、インセンティブの国民平均所得に対する大きさになります。
なので、仮に日本で実施するとすれば、貧困層に絞るなどといった条件付きが必要なわけです。
では、もしここで的確な条件を設定した上で、分不相応な金額を提示するというのはどうなんでしょうか。
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いわゆる人生が変わってしまうような金額をインセンティブとして提案するといった場合です。
実はですね、これは大きな差が出ないという結果になるそうです。
結論、プレッシャーが重すぎるっていうのが原因らしいですね。
主要なサッカー大会のPK戦を分析した経済学者の方がいるようなんですが、
PK戦の勝率を計算したときに、前回のPK戦で勝っていたら85%の確率でPKを得点することができる。
ただし、前回のPK戦で負けていたら、確率が65%まで下がってしまうそうです。
考えすぎるほどプレッシャーに押しつぶされるらしく、
PK戦というボールをゴールに入れるだけの行動を難しく考えすぎて、プレッシャーに押しつぶされていくというのが原因だというふうに考えられています。
特にこれは他人に見られていると顕著になるそうです。
ちなみにインセンティブは罰則よりも効果的だそうでして、
例えば、この課題ができなかったらお小遣いをあげませんというよりは、この課題ができたらお小遣いをあげるの方が効果的だそうです。
特に苦労して手に入れたお金というのは、価値を見出しやすいんですね。
やっぱりボーナスとかすぐ使っちゃいそうになると思うんですけど、大変な思いをして手に入れたお金は結構大事に使ったりしますよね。
本書ではドラッグ中毒もボーナスを出すことで治ったというような事例も紹介されています。
これは子供に何かをやめさせたい時とかには有効になるんですかね。
それでは2つ目、貧困はさらなる悲劇を招くについてお話ししていきます。
人はどうやらお金を心配すると知能指数が下がるようです。
まずインドのサトウキビ農家で行われた実験をご紹介するんですが、
サトウキビ農家というのは収穫期の直前になるほどお金がほとんど残っていないそうです。
借金をしたりしないと暮らしていけないほどになるらしいんですが、収穫販売した後は代金がたんまり入ってくるそうです。
そこで収穫前のカツカツの状態とお金がたんまりある状態で知能テストを受けてもらったそうなんですが、
ここで認知能力に驚くほど影響したそうです。
大きな違いといえばお金についての不安があるかないかということですが、
収穫後に比べてカツカツの収穫前はIQが極端に低くなっていたそうです。
これはお金の心配があると脳のノイズがひどくなって他の物事に集中できなくなるというふうに考えられています。
一説によるとお金の心配をしている状態は、徹夜をした時の状態の約80%ほどに相当すると言われています。
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他にもショッピングセンターで行われた実験が面白かったんですが、
ここでショッピングセンターにいる人たちに車を修理に出したと想定してもらいます。
そこで修理代が20万円ですと言われたグループと、修理代は2万円ですと言われたグループにそれぞれ知能テストを受けてもらったそうなんですが、
もちろん成績は人によってバラバラで、でもお金がある人とない人で大きく結果が分かれたそうです。
裕福な参加者はスコアにバラつきはなかったんですが、裕福でない参加者は修理代が高いグループにおいて成績がめちゃくちゃ悪かったそうです。
実際に払ってくださいって言われてるわけではないのに、想定するだけで顕著に悪いっていうのは結構驚きですよね。
お金がなくなるとお金の心配で頭がいっぱいになって、余計貧困から抜け出すのに正しい判断ができなくなってしまうわけですね。
これを科学的に申し上げると、お金の不安、いわゆる慢性的なストレスっていうのは、
脳にある前頭前夜と呼ばれる論理的思考だったり、長期的な思考を司る部分の活動を抑制してしまうそうです。
人は、後で期待できる大きな報酬を辛抱強く待つより、目の前に転がっている喜びだったり、というものに飛びついてしまう。
そうして、詐欺まがりのものに引っかかってしまったりするというようなわけです。
よく株式投資とかFXとかで、損した日はもう取引しない方がいいですよというふうに言う人がいるのは、こういったところから来ているわけですね。
それでは3つ目。お金は人を盲目にするというテーマで話していきます。
お金が絡むと人間程度は利己的、つまり自己中心的になるといったものです。
これはプライミング効果と呼ばれる効果が大きく影響してくるのではないかというふうに言われています。
これは人間は画像だったり単語だったり、何らかのテーマに無意識に集中させる内容のものを見聞きすると、その画像や単語に大きく影響されるという考え方になります。
有名な実験で言うと、老人とか年老いたことに関係する単語のアナグラムを解いてもらった後は、
その解いた人の歩く速度がゆっくりになってしまったというような実験があるんです。
老年について考えただけで、自分が老人になったかのように歩き始めるというのは結構びっくりですよね。
他にも、意識的にお金に関する情報をすり込まれた人々は、単位に親切しなくなる、利己的になるというような実験結果も出ているそうです。
これは、英単語を並び替えてフレーズを作る課題を2つのグループに出すというような実験で検証されました。
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片方のフレーズは何気ないものになるんですが、もう片方には例えば高い給料だったり、お金に関係した単語というのを集めてフレーズを作らせたそうです。
そこで、両方のグループが課題に取り組んでいる最中に、小さい助けを求めてみるというような実験が行われました。
例えば、「パズルが解けないので手伝ってくれませんか?」とか、「消しゴム拾って!」とかいうことですね。
すると、その人を助けるのに割いた時間というのに大きな差が出たそうです。
お金に関する単語を解いていたグループは、そうでないグループより半分も助ける時間というのが短かったそうです。
他にも不道徳な行為をやり出したり、会社の備品を盗んだりとか、人に助けを求めなくなったりだとか、
ケチになるといったような結果も他の実験で出ています。
例えば、様々な年収の人を集めて行った実験を紹介しようと思うんですが、
あなたがタイタニック号の乗客なら救命ボートに真っ先に乗るべきですか?というような質問を尋ねたところ、
裕福な人ほどそうだというような答えた実験結果があります。
他にも参加者に10ドルあげるから、そのうちいくつかを寄付して、残りを自分のものにしていいならいくら寄付しますか?と尋ねたところ、
貧しい人の方がなんと気前が良かったそうです。
お金持ちのイメージが悪くなってしまいましたが、もちろん全員がそうであるわけではありません。
このプライミング効果自体が心理学界で結構論争が絶えないエフェクトになります。
日本の有名なことわざで、「実るほど神戸を垂れる稲穂かな?」というような言葉があると思うんですけど、
稲の穂というのは実ってくるほどに穂先が重くなって低く下がってくるものなんですが、
そこから転じて人間も本当に偉くなればなるほど謙虚な姿勢で人と接することが大切ですよという言葉になるんですが、
これはお金に関しても同じだなというふうに思いましたね。
ではお話ししてきたことをまとめようと思います。
まず一つ目、課題の達成には適度な報酬を与えるのがいいのではないかということで、
金銭的インセンティブは確かに有効なんですが、ある水準を超えるとうまく機能しなくなりますよということでした。
インセンティブで子供の成績を上げるなら、具体的な課題を達成することにお金を支払って、課題のやり方を明確にするのが大切です。
ちなみにインセンティブは圧縮よりも効果的だそうで、適切な金額でプレッシャーをあまり与えないのが良いでしょう。
貧困はさらなる悲劇を招くという会では、お金がなくなるとそのお金の心配で頭がいっぱいになってしまって、
余計貧困から抜け出すための正しい判断ができなくなってしまいます。
お金の不安、慢性的なストレスは、脳にある前頭前野と呼ばれる論理的思考、長期的な思考を使っている部分の活動を抑制してしまうからです。
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お金は人を盲目にするというところでは、お金が絡むと人間は自己的、つまり自己中心的になってしまうことがあるという風なお話でした。
13個の真実のうち3つをピックアップしてご紹介しましたが、
他にも興味深い実験だったり、結果が多く載っているので、ぜひ本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
お金に困っているとIQが下がっちゃうっていうのは結構衝撃ですよね。
共用都市の投資をこのエピソードでご紹介した時にも、労働者1.0と労働者2.0のお話をしたと思うんですが、
労働者1.0、投資をしないという考え方はやっぱりますますまずいと言いますか、労働者2.0の考え方というのが非常に大事になってくるんじゃないかなという風に思いますし、
労働者1.0というのは貧困の罠と言いますか、そういったものに陥りやすくなっているというような現状がやっぱりどうしてもあるんじゃないかなという風に思うので、
ぜひ皆さんも裏張り投資で勉強して、一緒に資産を大きく拡大していければ幸いです。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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