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インベストメントブリーツがお届けする いろはにマネーのながら学習
皆さま、こんにちは。インターン生の坂田です。 このエピソードでは、投資、経済、お金、ビジネス関連の書籍を
インターン生がピックアップしてご紹介をしていきます。 今回ご紹介をするのは、ビジネスエリートになるための
共用投資の投資、という書籍です。 投資は、投資家の思想が対極的な視点を持つことにつながり、
世の中の見方が変わることを説明し、 投資がビジネスの最適な領域であることを示しています。
投資とはどのようなものなのか、投資と投機の違いについて、 さらに株式投資で成功するコツまでわかりやすく解説しています。
投資のやり方だけではなく、投資をするための思考法も書かれています。 投資に対して抵抗感のある人でも、現代社会における投資の重要性に
気づかされる内容と言えるでしょう。 著者は農林中央銀行バリューインベストメント株式会社CIO
奥野和重さんです。 CIOとして、世の中にある数ある企業の中から、どの企業に投資をすればより大きくお金を増やすことが
できるのか、ということを考えて最終的な判断をしています。 投資家人生を歩んできた奥野氏がビジネスエリートになるために必要な投資の
考え方を伝授しています。 この本の内容紹介に入る前に、ずばりこの本がおすすめの方は、例えば投資に抵抗感のある人、
投資を始めようとしている人、そしてビジネスマンとして教養を身につけたい人が挙げられます。
投資は6章に分けて構成されています。 それぞれわかりやすく紹介していきます。
まず1章目では、投資家の思想が人生を成功に導くことを解説しています。 ここで著者は、預金だけではなく資産形成に投資を組み込もうという発想に至るには、
労働者2.0マインドを持つことが必要としています。 では、労働者2.0マインドとは何なのか。
それは他人に働かされているというマインドセットではなく、自分が働いているというマインドセットを持つことです。
主体性や持ち、自ら問題を発見して行動する力が必要となってきます。 例えば資本家は物事を構想する力に加えて、産業構想を理解し、広く世界を知ろうとする意欲を持っています。
まさに労働者2.0マインドを持っていると言えます。 投資とは自分で働くのではなく、投資先の人に働いてもらうことで、そこから得られた利益の一部を分配してもらうことです。
投資に良いイメージがない方もいるかもしれませんが、投資は考えることが重要です。 デイトレードではない、ちゃんと会社の事業に長期投資をするスタンスの株式投資では、
まさに考えることが大事だと著者は述べています。 このマインドセットの大切さを解説した上で、著者はこの章で人生100年時代を生きる私たちにすべきことを伝えています。
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まずは自己投資です。 22歳から50歳までの収入を増やすために確実にリターンを増やせる方法です。
英語を勉強することや留学などもそのうちに入ります。 そして余ったお金は株式投資で自分よりも優秀な人や自分が勤める会社よりも素晴らしい会社に稼いでもらうことです。
その過程で投資先の企業について自分なりに考えることがビジネスパーソンとしての思考力がアップすることに繋がるとしています。
続いて第2章目ではCIOである著者の投資家人生について書かれています。 詳しい部分は省略しますが、この章では前章でも述べられていた自己投資の大切さがまず書かれています。
さらに奥野氏がバフェット型長期投資を日本企業を対象にできないかという問題意識を抱いた経緯などが述べられています。
投資家、企業、コミュニティにおける価値を高め、日本という国の持続可能性を高めていくという思いを持った
著者の投資家人生が述べられています。 第3章目では日本人に焦点を当て、日本人が投資が苦手な理由を歴史的観点から解説しています。
皆さんも体感でわかるかもしれませんが、日本人は投資に対して偏見を持っている方が多いと思われます。
実際、米国の個人金融資産の現預金の割合は12.9%であるのに対し、日本の現預金の割合はなんと53.3%も占めています。
日本人が投資に抵抗感がある理由、日本人に資本家マインドがない理由として、著者は歴史的観点から2点挙げています。
まず一つ目は財閥解体です。 財閥は自ら資金を出し、リスクを引き受けて投資を実行する。
そして大勢の社員を雇って働かせます。 まさに資本家マインドを持った企業形態が戦前にはあったということです。
しかし三菱財閥や三井財閥をはじめとした財閥が解体されたことで、資本家マインドが喪失したと 著者は述べています。
日本人が投資が苦手な理由の2つ目は、戦後将都と化した日本では生きていくために労働者として働かざるを得なかったからです。
そして戦後の朝鮮戦争の特殊の影響により成功体験が、ものづくりこそ尊いという信仰を生み出してしまったことも、投資の重要性が日本で教えられなくなった一つの理由ではないかとされています。
今の日本にとって資本家マインドの必要性を多くの社は私たちに伝えています。 続いて4章目では投資と投機の違いを示した上で日本企業の実態に焦点を当てて解説しています。
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投資と投機の違い、それはその企業が行っている事業からどれだけの利益が得られるのか と、この株式を買うことでどれだけの値上がり利益が得られるのかと考えて買うことの違いです。
株価は短期的に見るとその時々の人気によって上下にぶれるため、値上がり利益で利益を得ようとする考え方になってしまうと考えられます。
では、なぜ日本人は株式を売ったり買ったりするのか、投資者は問題定義をしています。 その理由は米国に比べて利益が増え続ける会社が日本には圧倒的に少ないからとしています。
利益が長期的に増えるという期待感がないと株価の上下を見て売買を行うという短期売買を繰り返す傾向が高まってしまうのです。
この傾向は日本企業の利益が長期的に増えない限りは続くと著者は述べています。 このような投機ではなく、投資は利益をしっかりと生み続ける事業に資金を投じることです。
この株式を買うことでどれだけの値上がり利益が得られるのかという考え方ではなく、人々の課題を解決していくような事業、
つまりは長期的な成長が期待できる企業を見極め投資をする重要性を著者は日本社会全体の観点から述べています。
次に5章目ではどのような株を買えばいいのかということを解説しています。 ずばり著者はウラスに住む会社を選ぶべきと言っています。
つまり成長し続ける会社、強靭な構造を持つ会社です。 強靭な構造とは高い負荷価値、高い参入障壁、長期潮流の3つが要素として挙げられています。
当初はこれらが詳細に解説されているのでぜひ読んでいただきたいです。 この3つの要素を満たしている企業は何だと思いますか。
例えばコカ・コーラです。 世界中で飲まれているコーラの参入障壁の高さや世界の人口増加の潮流などがその強靭な構造を形作っています。
日本企業でも高い参入障壁を築き、長期的な潮流に乗っているビジネスを展開している企業があれば、それは買いだと著者は言っています。
株式投資をする際は先ほど言った3つの要素を持ち合わせている企業を見極め、考えることが株式投資を成功させる鍵となります。
さらにその思考過程がビジネスパーソンとして持つべきマインド形成になるのです。 ラストの6章では株式投資で成功するコツを伝えています。
投資対象を選別する上で最も重要なのは仮説を立てることだとしています。 個人投資家の中にはPERやPBRなどの定量的基準やテクニカル分析を最重要視する人もいます。
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しかし一番重要なのは過去の数値ではなく、数値を用いて現状を確認しつつ仮説を立てることです。
この章では仮説の立て方を投資対象としての具体的な機器を挙げて解説しています。 株式投資をする上で多くの情報と付き合うことになりますが、大量の情報をインプットすることよりも考えることが大事だと筆者は述べています。
第1章でも考えることの大切さが伝えられていたように、ラストのこの章でも考えること、仮説を立てることの重要性を一貫して私たちに伝えています。
株式の売買タイミングは非常に難しいですが、その中でも著者は高くても少しだけ買っていくことを推奨しています。
なぜなら利益を増やし続ける企業の株価は長期的には右肩上がりになるからです。 さらに買うタイミングを分散させるべきだとも言っています。
本章では詳細に投資をすべき企業の特徴が実際の投資事例を挙げて解説されています。 ぜひこの書籍を手に取って実際の投資事例について学んでみましょう。
本書は投資のやり方だけを伝えるものではなく、投資をする上で大切な思考法、さらにはその思考法がビジネスマンとして大事なものであるということまでもが述べられています。
私が個人的に大事だと思ったのは仮説を立てることです。 情報が溢れている現代社会において、ただ情報を流し読みするだけではなく、一度立ち止まってその情報について自身の考えを巡らせる
というステップが働く上では特に重要だと感じました。 その思考法を用いて株式投資に挑戦してみたいなと思いました。
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