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インベストメントブリッジがお届けする、いろはに投資のながら学習。こんにちは、インターン生の谷口です。
本日は、いろはに投資の記事紹介です。
ご紹介する記事は、12月20日に公開された、
【米国高配当ETF】VYMはおすすめしない?配当金や株価、チャート推移や構成銘柄などをわかりやすく解説、です。
まずは、本記事の結論3点。
1.VYMは配当利回りが平均を上回る米国の高配当銘柄約400社に投資するETF。
2.幅広い分散が効いており、ディフェンシブ銘柄も多く含まれるため、下落トレンドに強い。
3.他の高配当株ETFより低い経費率で運用されており、値上がり益もそこそこ期待できる。
近年定期的に分配金を受け取れる高配当ETFが人気です。
特に米国の高配当ETFで有名なVYMは、過去5年間の配当利回りが3%台と比較的安定して推移していますが、本当におすすめの投資先なのでしょうか?
今回はVYMに投資する上で知っておきたい特徴や、これまでの株価推移、配当金や構成銘柄などを徹底解説します。
結論から申し上げますと、VYMは高配当ETFの中でも成績が良いおすすめのETFです。
まずはVYMについてです。
VYMはFTSE、ハイディビデンド、イールド、インデックスに連動するように運用されるインデックス型のETFです。
インデックス型とは、特定の株価指数などのベンチマークと同じ値動きを目指す投資信託のことです。
そのため、VYMはFTSE、ハイディビデンド、イールド、インデックスが上昇すると値上がりし、下落すると値下がりするよう運用されています。
ETFとはExchange Traded Fundの略称であり、日本語では上場投資信託と言います。
ETF自体が数多くの銘柄を含んでいるため、一つのETFに投資すれば、複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます。
つまり、指数に含まれる様々な銘柄を指数と同じ割合で投資するということです。
VYMの基本情報は次の通りです。
Ticker Symbol VYM
名称 Vanguard High Dividend Yield ETF
運用会社 Vanguard
市場 NYSE ARCA
ベンチマーク FTSE High Dividend Yield Index
構成銘柄442
経費率0.06%
純資産額約500億USDです。
Ticker Symbolは株式市場などで銘柄を識別するために使われる略称です。
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VYMは大手資産運用会社のVanguard社が運用する米国交配当ETFで、
日本での正式名称はVanguard米国交配当株式ETFです。
VYMの他にもVOOやVTIなどのETFを展開しています。
FTSE High Dividend Yield Indexは、
米国株式市場で市場平均を上回る交配通り周りの銘柄で構成される
地価総額過重平均型の株価指数です。
地価総額過重平均とは金額などの単純な平均値ではなく、
それぞれのウェイトを加味して平均値を算出する方法です。
株式分割などの影響も受けないため、
単純平均より相場全体の実態を表していると考えられています。
要するにVYMは地価総額の大きい交配当銘柄を中心に、
平均以上の配通り周りがある米国企業442銘柄に投資するETFと覚えておけば問題ありません。
SBI証券の大人気米国株式米国ETF2021年年間ランキングより、
2021年12月末時点で保有者数が多かった米国ETFランキング5位をご紹介します。
1位 SPDRポートフォリオ S&P500 交配当株式ETF ティッカーシンボル SPYD
2位 バンガード S&P500 ETF ティッカーシンボル VOO
3位 バンガードトータルストックマーケット ETF ティッカーシンボル VTI
4位 バンガード米国交配当株式ETF ティッカーシンボル VYM
5位 インベスコ999 トラストシリーズ1 ETF ティッカーシンボル999です。
数ある米国ETFの中で4位にVYMがランクインしています。
次にVYMの配当り回りを見てみましょう。
VYMでは市販機に一度配当を出しています。
VYMの直近配当り回りは2.94%程度で、年に4回自動で指定交際振り込んでくれます。
分配金が支払われるのは3月末、6月末、9月末、12月末です。
分配金と配当り回りの推移を見てみると、配当り回りは安定していて、分配金も右肩上がりになっています。
次にVYMの構成銘柄を見てみましょう。
VYMを構成する銘柄の業種割合を見てみると、金融、ヘルスケア、生活必需品など景気に左右されにくく、株価や需要が安定しているセクターに比率が偏っています。
次にVYMの組入れ銘柄のうち、上位5社をご紹介します。
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ティッカーXOM、銘柄名エクソンモビル、セクターエネルギー、組入れ比率3.31%、
ティッカーJNJ、銘柄名ジョンソン&ジョンソン、セクターヘルスケア、組入れ比率3.28%、
ティッカーJPM、銘柄名JPモルガンチェース&カンパニー、セクター金融、組入れ比率2.63%、
ティッカーCVX、銘柄名シェブロン、セクターエネルギー、組入れ比率2.54%、
ティッカーBG、銘柄名ブロクター&ギャンブル、セクター生活必需品、組入れ比率2.3%となっています。
リバランスと呼ばれる銘柄を入れ替える工程を年に1回行っており、業績などが良くない銘柄は自動的に弾かれます。
ガンファムのような企業は成長株が中心のため、無配だったり配当利回りが低かったりする場合が多いです。
そのため、VYMに成長企業はほとんど含まれていません。
組入れ上位3銘柄は次の通りです。
1位、エクソンモービル。
2位、ジョンソン&ジョンソン。
3位、J.P.モルガン、チェース&カンパニーです。
それぞれ見ていきましょう。
まず、エクソンモービルは石油、ガスの探査や開発、販売を行う米国最大の総合エネルギー企業です。
ロックフェラーによって設立されたスタンダード石油が前身で、分割されたうちの2社が1999年に合併してできた企業です。
同社は原油だけでなくシェールオイルや天然ガスの生産にも力を入れています。
また、2021年12月よりテイタンスビジネスへの投資を開始するなど、多様な収益源を作り出しています。
2022年12月期第2四半期では、売上高は1,156億ドル、当期準利益は175億ドルとなりました。
この利益は四半期として過去最高益です。
同社のダレン・ウッズCEOは、数年前から実施している投資計画が身を結んだと強調しています。
配当利回りは3.5%ほどで、株主還元は強化していく方針です。
今、第2四半期では自社株買いと配当を前年の倍以上の水準で実施しました。
経費の高さが目立つのでうまく削減できれば、今の水準の配当を維持することが可能です。
次に、第2位のジョンソン&ジョンソンについてです。
ジョンソン&ジョンソンは、世界最大規模で最も価格的なヘルスケア企業です。
日本においても、ジョンソン&ジョンソンの商品は広く知られています。
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実を言うと、一般消費者向け事業は売上高の約15%に過ぎません。
売上の大半は医療従事者向け事業で成り立っており、医療機器事業が約30%、
医療用医薬品事業が約55%となっています。
2022年12月期第2四半期決算では、売上高が240億ドル、当基準利益は48億ドルとなりました。
2021年時点で59年連続増配を達成している配当王であり、配当利回りは約2.7%となっています。
2022年度も増配の見込みで、配当成功は62.7%と無理のない範囲です。
配当成功とは、会社が税引き後の利益である当基準利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標です。
増配をしていても配当成功が高くなっている企業は、無理して配当を払っている可能性があるので、財務状態や業績に注意を払う必要があります。
過去10年で当基準利益は年平均8%で成長しており、安定した増配です。
同社はVYMのほかに、交配当株ETF-HDVや連続増配株ETF-VIGの上位にも名を連ねています。
また、1997年からDAO平均にも採用されており、市場からの信頼度が伺えます。
続いて、第3位のJPMorgan Chase & Companyについてです。
JPMorgan Chaseは世界有数のグローバル総合金融サービス会社です。
2000年に、投資銀行のJPMorganとChase Manhattan銀行が合併して誕生しました。
グローバルに展開している法人向き事業ではJPMorgan、
米国で展開している中小企業や個人向き事業ではChaseブランドを活用しています。
展開している事業は次のとおりです。
各事業の比率は、2021年度における売上高・構成比率です。
1.コーポレート&インベストメントバンキング43%
グローバルな投資銀行業務などを法人や政府系機関宛てに行っています。
2.コンシューマー&コミュニティバンキング41%
債権・株式・為替などのマーケット業務や資産管理サービスを行っています。
3.アセット&ウェルスマネジメント14%
年金・基金や期間投資家向けに商品やサービスなどを販売しています。
4.コマーシャル・バンキング8%
海外展開する日本企業や外資系企業の在日子会社を一体的に支援しています。
2022年第二四半期決算では、利益が86億ドルと予想を下回る結果となりました。
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金利上昇によりリスクマネーが市場から流れてしまい、投資銀行収入が大きく落ち込んだことが原因の一つです。
配当利回りは3%と銀行株らしい高めの水準であり、配当成功は32.1%です。
同社はVIGの組入れ上位10名柄に位置するものの、株主還元の強化には慎重な姿勢をとっています。
2022年度は増廃を見送り、自社株買いも一時的に停止しています。
次にVYMの株価推移を見てみましょう。
2022年からのコロナショック時には大きく下落していますが、VYMが設定されてからは右肩上がりで推移しています。
配当金だけでなく株価も上昇してきているのがわかります。
続いて、米国経済やVYMの見通しについて見ていきましょう。
新型コロナウイルス感染拡大後、米国では歴史的な金融緩和によりインフレが進行しました。
これを受けてFOMCでは急ペースな利上げが決定、実施されてきています。
急激な金利上昇に伴い、2022年年初より米国市場で株価の下落が続いています。
2022年11月末時点のCPIは予想を下振し、インフレはピークアウトし始めていると考える人も増えてきました。
しかしアメリカの政策金利の利上げは、2023年年初辺りまで続くとの見方が強く、2023年は景気交代が予想されています。
米国の代表的な指数とは対照的に、VYMは2022年年初の水準まで株価が回復しています。
しかし日本では米国の利上げに伴う急激な円安も進行していて、米国株が割高になっている点に注意です。
VYMに投資するかはそれぞれの判断となりますが、米国株式市場全体がかなり割安な水準まで下落しました。
なのでここから上昇を続けると考える、もしくは長期投資を前提とするなら買い時かもしれません。
逆に値下がりすると思うのであれば、CFD取引を活用して、売りポジションから入って利益を狙うこともできます。
次にVYMに投資するメリットを見てみましょう。
1つ目は分散投資ができることです。
VYM1つに投資するだけで422メーガルに投資できるのが大きなメリットです。
投資をする上で大事なことは、分散投資を行いリスクを最小限に抑えることです。
しかし422メーガラに投資しているものの、地価総額の大きい、上位メーガラの組入れ割合が大きい点には注意しましょう。
上位10メーガラで全体の24%を占めています。
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VYMと相関関係の低いETFやメーガラに投資するのも手です。
2つ目のメリットは経費率が低いということです。
VYMの経費率は年率0.06%と他の米国交配等ETFよりも低くなっています。
経費率が低いためコストを抑えながら運用できます。
経費率とは投資商品の運用に必要な経費のことです。
自身が投資している金額に基づいて自動で支払いされます。
例えばVYMに100万円投資している場合、1年間で600円の経費がかかります。
これを高いと思うかどうかは人それぞれですが、約400社もの企業に自動で分散投資できると考えたら経費率0.06%はかなりお得と言えるでしょう。
3つ目のメリットは高いリターンが期待できることです。
VYMの配当に回りは約3%で安定して推移しています。
2022年12月時点で日経平均の配当に回りが約2%であることからVYMの配当に回りは比較的高いことがわかります。
他の米国広配当株ETFであるSPYDやHDVに配当に回りでは劣るものの値上がり益なども含めたトータルリターンではVYMが最もいいパフォーマンスでした。
次にVYMに投資するデメリットを見てみましょう。
1つ目のデメリットは資産の最大化に不向きということです。
配当金の使い道を考えていますか?
比較的若い世代を中心に配当を受け取っても再投資する方が多いのではないでしょうか。
しかし配当金は受け取るたびに税金がかかってしまうので資産の最大化を目的に投資をする上では効率が悪くなってしまいます。
もちろん投資金額が大きければ大きいほどその差は顕著になります。
そこで税の繰り述べ効果がある再投資型の投資信託や配当金を出さないETFが選択肢に入ってきます。
ETFと通常の投資信託の違いは次の通りです。
ETFは上場していますが一般的な投資信託は上場していません。
ETFの価格はリアルタイムで変動します。
一般的な投資信託の価格は1日1回の基準価格です。
ETFの取引機会は取引所の取引時間内で一般的な投資信託では1日1回となります。
ETFでは最低取引金額が1単元から一般的な投資信託では100円からとなっています。
投資信託であれば100円から投資でき配当金を受け取らずそのまま再投資することもできるので福利交換も得られます。
ただその分ETFよりも手数料が高くなるため注意が必要です。
ニーサ口座を使って税金を免除してもらう手はありますが積立ニーサではVYMを購入できない点には気を付けましょう。
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2つ目のデメリットは奨学で投資できないことです。
米国の個別株やETFは一株から購入することができるのが魅力です。
VYMの現在の価格は約111ドルなので最低投資金額は日本円だと約1万5千円です。
投資初心者や学生の方にとっていきなり1万5千円を投資するのは勇気がいります。
奨学投資をしたい方は投資信託を利用するのがおすすめです。
3つ目のデメリットは二重課税を避けるには確定申告が必要ということです。
米国株の配当は外国で発生した所得として米国で10%の税金が厳選徴収されます。
その後、日本でも金融所得の課税対象になるため20.315%が厳選徴収され、米国と日本の両方で課税されることになります。
米国株の売却に伴う譲渡駅は米国で課税されないので米国株の配当だけが二重課税となります。
これを回避するために必要なのが外国税額控除です。
外国税額控除とは、確定申告をすることによって米国で課された税金の全部または一部に相当する金額を国内の所得税から控除できることです。
外国税額控除を申告することで国内の所得税幹部を受けることができますが、それには確定申告が必要になってきます。
4つ目のデメリットは、為替手数料、為替リスクを考慮する必要があるということです。
VYMは米国株ETFのため、ベイドルで購入する必要があります。
証券口座に日本円相当額を入れておけば大丈夫です。
購入する際に決済方法を円化決済にすれば、自動でベイドルに領買されてからETFが購入されます。
しかしその際に為替手数料がかかってきます。
また、ベイドルで株式ETFを保有すると為替リスクを負うことになります。
2022年は急激に円安が進行しました。
2021年から米国株を保有しているならば、かなりの為替差益が出ていることになります。
しかし現在ここまでドル高が進行しているということは、日本から見て2021年に比べ米国株が割高になっているということです。
逆に今から円高ドル安に為替が触れれば、為替差損を抱えるということは覚えておく必要があります。
ここまで米国の高配当ETFであるVYMに関する情報を中心に、VYMに投資するメリットやデメリットについて解説してきました。
最後に今回最も重要なポイントをおさらいしましょう。
VYMとは、地価総額の大きい高配当銘柄を中心に、平均以上の配当売り回りがある米国企業400銘柄以上に投資するETF。
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VYMの特徴は、非常に分散が効いているにも関わらず、低い経費率で運用されている。
また、リフェンシブな銘柄が多く含まれており、相場の下落に強い耐性を持ち、株価全体の値上がりも期待できる。
他の人気高配当株と比べても、効率やトータルリターン、リスクの観点で一歩抜きんでたパフォーマンス実績が特徴です。
VYMは米国株ETFなので、今後もアメリカ経済が成長していくと考える人は、長期目線で投資するのも選択肢の一つです。
ただ、投資の世界では何が起こるかわからないため、VYMが大きく値下がりする可能性も多いにあります。
そのため、値下がり局面でも利益を狙えるCFD取引ができるIG証券での講座解説がおすすめです。
本番組の評価とレビューにご協力よろしくお願いいたします。
今後いただいたレビューは放送でご紹介させていただきます。
リスナーの皆様の評価とレビューは、私たちが放送を続ける糧になり、インターンの評価にもつながります。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
それでは本日の息抜きです。
先日、アバター2の映画を見に行きました。
ずっと楽しみにしていた映画だったので、早めに予約して席を取りました。
満席に近く、すごい人気だなと改めて思いました。
アバターの続編というだけでは、どんな展開になっているのか全然わからないなと思いながら、ワクワクして映画を見ました。
ネタバレはしませんが、映像は前作より圧倒的に美しかったです。
アイマックスレーザーで見たのですが、映画を見るというより体験をしているという感覚でした。
これからアバターを見る予定がある方は、ぜひアイマックスレーザーで見ることをお勧めします。
ぜひ見に行ってみてください。
本日も最後までご視聴いただきありがとうございました。
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